公開から、たった10日間で興行収入3億ドルを突破した、驚異の大ヒット作「バットマン/ダークナイト」(8月9日公開)の続編については、今のところ、主役のクリスチャン・ベールが出演契約をすでにしているという以外、何の情報もないのですが、ニューヨーク・デイリー・ニュースが興味深い記事を掲載しました。ニューヨーク・デイリー・ニュースは、60年代に放送された実写テレビシリーズ「怪鳥人間バットマン」の中で、キャットウーマンを演じた女優ジュリー・ニューマー(↑写真左/現在74歳)を取材し、彼女の言葉として、「アンジェリーナ・ジョリーが『バットマン』の次回作にキャットウーマンとして出演させてほしいと、自ら願い出ている」と伝えています。現在もタレントしては現役のジュリー・ニューマーですが、女優としては、長らく休業中の彼女だけに、どのような映画界のルートから、そんな情報を得たのか?!は疑問ですが、元祖キャットウーマンとして、今も人気の高いジュリー・ニューマーは、自分の後継者として、アンジェリーナ・ジョリーほど、キャットウーマンにふさわしい女優はいないと絶賛し、「彼女なら、ヒロインであると同時に、悪役でなければならない、複雑なキャットウーマンのキャラクターを演じきれる」と太鼓判を押しています。「バットマン」シリーズの第3弾は、いずれ確実に作られると思うのですが、「ダークナイト」でのヒース・レジャーのジョーカーの存在感が大きすぎて、確かに、アンジェリーナ・ジョリーほどの大物でなければ、次の悪役はつとめきれないのでは?とは思われます。しかし、ティム・バートン監督の「バットマン・リターンズ」(1992年)で、ミシェル・ファイファーが演じたキャットウーマンは辛うじて成功したものの、2004年に製作された、ハル・ベリー主演の「キャットウーマン」はバカバカしいとされ、サイテー映画の賞、ラジー賞4冠の不名誉に輝いているので、ともすれば、侮蔑的な意味でマンガチックにもなりかねない微妙なキャットウーマンを、現在のリアルな「バットマン」を取り仕切るクリストファー・ノーラン監督とクリスチャン・ベールが、果たして登場させるか?!は疑問です。「バットマン」の悪役女性キャラとしては、「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」(1997年)で、ユマ・サーマンが演じたポイズン・アイビーという、“エコ・テロリスト”として、むしろ現代にマッチしているキャラもいるのですが…。どのような役であれ、アンジェリーナ・ジョリーが出演する「バットマン」は観てみたいものですね。ジュリー・ニューマーの半信半疑な言葉の“半信”の方に期待しておきましょう!!