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マイク・マイヤーズの「ラブ・グル」や、エディ・マーフィの「デイブは宇宙船」(12月日本公開予定)など、メジャーな大物コメディアンの新作映画がコケまくっている中、7月4日にニューヨークとロサンゼルスだけで封切られた、スコット・プレンダーガストという38歳の新人によるインディーズのコメディ映画「カブルーイ(Kabluey)」(2007年)が秘そかに人気を集めているそうです。「カブルーイ」とは、↓ 下のポスターでションボリうなだれている真っ青なキャラクターの名前。本作の主人公は、このカブルーイの中に入っている、スコット・プレンダーガストが演じるダメ青年のサルマンです。ニートのサルマンは、彼の兄である夫がイラクに出征し、女手ひとりでやんちゃな子ども2人を抱え、テンテコ舞いの義理の姉レスリーを助けるため、兄夫婦の家に居候にやって来ますが、ここでもやっぱり、彼は役立たず…。しかし、そんなサルマンは、少しでも家計の足しにと、落ち目のIT企業のキャラクター、カブルーイに扮してのチラシ配りのバイトを始めます。そんな、いかにも他人にはつまらないバイトのはずですが、気弱だったサルマンはカブルーイに変身したことがキッカケで、少しずつ自分に自信を持ち始めていく…。という姿を、予告編からも雰囲気が伝わるように、暖かい目線からのユーモアとペーソスを交え描いた点や、夫がイラクで戦争なら、残された妻もまた家で戦争なのである…といった社会風刺が評価され、口コミで人気が広まっているようです。脚本も監督も、主演のスコット・プレンダーガスト自身がひとりで手がけています。これまでステージのコメディアンや、コメディ・ライターなどをしながら、自作自演の短編の自主映画を作っていましたが、本格的な商業映画は本作が初めてです。遅咲きの感はあるものの、それなりに成功のデビューを飾ったと言えそうですね。また、共演に、「フレンズ」のリサ・クドロー、「トッツィー」(1982年)のテリー・ガーといった、コメディエンヌの選び方をしている辺りのセンスに、スコット・プレンダーガストが目指したい笑いの方向性が窺える感じがします。今後の彼の活動の予定はわかりませんが、アメリカのコメディ映画に、注目の新しい才能が現われたとメモしておいてよさそうです。このインディーズ映画も、絶対に天才的なバイヤーがいるに違いないソニー・ピクチャーズが配給権を取得しているようなので、日本でも、ま、DVDスルーで観られれば…と願います。
日別アーカイブ: 7月 14, 2008
ヴィン・ディーゼルじゃなく、マチュー・カソヴィッツ主演の「バビロンA.D.」のメイキング・ビデオ!!
http://www.traileraddict.com/emb/5475
ヴィン・ディーゼルの傭兵が活躍する近未来SFアクション映画「バビロンA.D.」のメイキング・ビデオなのに、何だよ、コレ?!、ヴィン・ディーゼル出てこないじゃんッ!!と、ヴィン・ディーゼルのファンの方はガッカリですが、「アメリ」(2001年)のマチュー・カソヴィッツのファンの方には、これでいいんです!!と思える、俳優としても成功しているマチュー・カソヴィッツ監督(写真→)にカメラが向けられた構成になっています。監督が俳優より目立つのは、あまり好きじゃないんですが、マチュー・カソヴィッツなら、ヴィン・ディーゼルを差し置いて、被写体になっても仕方ないかな、と納得できますね。そのマチュー・カソヴィッツは、新作の歴史モノのフランス映画「Ordre et la morale, L’ 」(2009年完成予定)を自作自演で作っているようなので、ファンの方は、そちらでマチュー・カソヴィッツをスクリーンでたっぷり観ることができそうです。本当はヴィン・ディーゼルがカッコいい「バビロンA.D.」は、海外各国で8月から公開です。ココにヴィン・ディーゼルが観られる予告編があります。
「スクール・オブ・ロック」の生徒のみなさん、補習授業の「スクール・オブ・ロック2/アメリカ・ロックス」が始まりますよ!!
5月にカンヌ映画祭のインタビューで、「『スクール・オブ・ロック』の続編の企画があるんだけど…」と、下手に続編に出演し、名作のオリジナルに傷をつけたくないと語りながら、世間の反応を窺っていたジャック・ブラックが、その後、「オリジナルの監督、リチャード・リンクレイターがメガホンをとるなら…」と条件を出してみたところ、パラマウント映画がそれらの要求をすべて呑んじゃって、オリジナルの脚本家マイク・ホワイト、オリジナルの監督リチャード・リンクレイター(「スキャナー・ダークリー」2006年)による「スクール・オブ・ロック2/アメリカ・ロックス」の製作がスタートすることになりました!!、オリジナルの「スクール・オブ・ロック」(2003年)は、売れないミュージシャンのジャック・ブラックが家賃のため、他人になりすまし、学校の先生に就職して、子どもたちとロック・バンドを作っていくことを通し、自分も子どもたちも再生していくという感動的なコメディ映画で、ジャック・ブラックをメイン・ストリームのスターに定着させた代表作です。その続編の舞台となるのは、夏休みのサマースクールで、ジャック・ブラックは子どもたちと共に、ロックのルーツを求め、アメリカの音楽の聖地を巡る旅に出るというロードムービー。脚本家のマイク・ホワイトによると、自分で書いてて、涙が止まらなかった…という、素晴らしく感動的なラストシーンが用意されているそうです。ジャック・ブラックは、自身のバンドテネイシャスDが主人公の、それとなく「スクール・オブ・ロック」を連想させる、やっぱり、売れないミュージシャンの音楽コメディ映画「テネイシャスD 運命のピックをさがせ!」が製作の2006年から、2年を経て、ようやく今月26日から日本公開されるだけでなく、その同じ26日に、声優をつとめたアニメ「カンフー・パンダ」も公開されるので、ジャック・ブラック・マニアの人は映画館をハシゴして、勝手に“ジャック・ブラック祭り”ができますね!!、「スクール・オブ・ロック2/アメリカ・ロックス」は製作にゴーサインが出たばかりなので、まだ撮影日程や公開日などは未定のようです。それでは ↓ 下になつかしい「スクール・オブ・ロック」のミュージック・クリップを用意したので、あぁ、こんな映画だったね!!と思い出しながら、ご覧下さい。
http://www.traileraddict.com/emb/1926
シリーズ第3弾「ハイスクール・ミュージカル / ザ・ムービー」のノリノリな予告編が登場!!
http://www.movieweb.com/v/V08GaijsuFJMNW
ついに映画になってくれたディズニー・チャンネルの大人気ミュージカル・ドラマ「ハイスクール・ミュージカル」シリーズの第3弾の予告編が初公開です!!、高校生3年生になり、進路で迷ったり、卒業ダンス・パーティーのプロムの準備で大忙しといった、ワイルド・キャッツの連中と楽しく過ごせる1時間40分の映画に仕上がる予定です。予告編の中でも紹介されてますが、本作のために用意された新曲は全部で10曲。アメリカでの公開日10月24日に先がけ、21日にサントラ版のCDが発売になる予定です。日本での映画の公開は2009年2月の予定なので、それまでに輸入版でCD買って、予習ってとこですかね?!、今後、たぶんミュージカル場面の動画クリップなんかもリリースされると思うので、また公開されたら、紹介します。ココに本作のキレイなポスターがあります。しかし、映画版はこれが初めてなので、邦題には「3」がつかないようですが、フツーに「ハイスクール・ミュージカル3」とした方が、あッ、最新作なんだッ!!とわかりやすいと思うんですけど。
新バットモービルのタンブラーをトランスフォームしてみたオートボットのコンセプト・アート!!
ジェスター・ピクチャーズというビジュアル・デザイニングのプロダクションをやっているらしいジェスターさんとジョリンさんがデザインした、バットマン最新作「ダークナイト」仕様のバットモービル、タンブラー (↓ 写真)が、もし、トランスフォーマーのオートボットだったら…?!という、カッコよすぎるフェイクのコンセプト・アートです!!(クリックで拡大)、先日、ココで「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ監督版の没になった「バットマン / ダークナイト」のシナリオ(これもフェイク?)を紹介しましたが、このバットモービルがトランスフォームというアイディアを、マイケル・ベイが自分で出していたなら、「ダークナイト」のメガホンを握れたかもしれないのにッ!!、残念でしたッ?!、今朝の「全米映画ボックスオフィスBEST10!!」は低調な数字のだんごレースでつまらなかったのですが、今週末18日(金)、いよいよ「ダークナイト」が全米公開なので、来週はスゴイ数字を見られる予定です!!、そんなバットマン最新作「ダークナイト」への期待を高めるために、一番 ↓ 下に新しいテレビスポットを用意したので、ご覧下さい!!、日本公開は8月9日です!!
http://www.movieweb.com/v/V08G5mnprxzBFP
オリバー・ストーン監督のブッシュ大統領とパウエルが酔っ払って逮捕のお粗末劇!!
オリバー・ストーン監督が、現アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュの人生を描く伝記映画「W.」で、ブッシュ大統領を演じているジョシュ・ブローリン(↑逮捕写真)と、パウエル国務長官役のジェフリー・ライト(↓すぐ下の逮捕写真中央)が、先週末土曜日の深夜、撮影が行なわれているルイジアナ州シュレブポートの警察に逮捕されました。同日深夜、日付けが13日に変わった午前2時ごろ迄、地元のバー、ストレイ・キャットで呑んでいたジョシュ・ブローリンとジェフリー・ライトに、「W.」のスタッフ5名を加えた計7人は、お店の人から閉店時間を過ぎているので帰ってほしいと、2度にわたり言われたにも関わらず、店に居座り続け、困り果てた従業員が警察に通報し、駆けつけた警官により、一同は逮捕されたものです。そんなジョシュ・ブローリンらが逮捕のお陰で、お店が閉店できてよかったねという、ブッシュ大統領並のジョシュ・ブローリンのアホさ加減から、ジョシュ・ブローリンはかなり役に成りきっており、「ノーカントリー」(2007年)に続き、「W.」でも名演技が観られそうです…なんて冗談を言われてますが、果たして、史上サイテーの大統領ブッシュの映画を、わざわざお金を払って観たい観客がどれだけいるのか?!は疑問です…。ジョシュ・ブローリンとジェフリー・ライトは自分たちの作品選びの失敗について、また、スタッフは、インテリぶってるタダのエロ親父として有名なオリバー・ストーン監督の変態ぶりについてなど、相当、グチをこぼしあいたかったのかもしれませんね。なお、ジョシュ・ブローリンらは保釈金(罰金?)334ドルを支払って、すぐに釈放されたとのこと。でも、↓ 下の写真で血を出しているスタッフのエリックさんは泥酔して、逮捕の際、警官に抵抗(←これが逮捕理由)したので、留置場に泊められたみたいです。ま、どうでもいいニュースですが、今年の春から企画・製作をスタートし、11月4日の大統領選前の10月17日にはアメリカで公開しようという、たった半年で完成させる「W.」は、冗談じゃなく、かなり無理をして作っているのかもしれません…。ちなみにジョシュ・ブローリンが坊主なのは、ブッシュの白髪ヅラの座りをよくするためです。
今週末、テレビで放送の「となりのトトロ」を楽しみにしている方に知ってほしい、こんなトトロのリ・イマジニング・ワールド!!
今週末、7月18日(金)ヨル21:03から日本テレビ系列で放送されるアニメ「となりのトトロ」を楽しみにしている方も多いと思いますが、そのトトロの物語の舞台とされている東京郊外の狭山丘陵の環境を保護するために、「トトロのふるさと財団」が10年前の1998年に設立されたことを、ファンの方はよくご存知だと思います。その「トトロのふるさと財団」と宮崎駿監督の意志に賛同するピクサー・アニメーション・スタジオと、大勢のアーティストらの参加を得て、同財団の活動を支援するためのチャリティ・オークション「トトロ・フォレスト・プロジェクト」が、9月6日にサンフランシスコのピクサー・スタジオで開催されることになりました。その「トトロ・フォレスト・プロジェクト」では、オークションに先がけ、ココにサイトを立ち上げ、↑↓ご覧のような「となりのトトロ」とトトロの森をテーマにした作品を多数、紹介しています。オークションには約200点の作品が参加の予定で、それぞれ独創的な「となりのトトロ」のリ・イマジニング・ワールドを展開しています。サンフランシスコまで絵を買いに行くのは、なかなか叶いませんが、同サイトを訪れていただき、あぁ、こんなトトロや、サツキとメイもありなんだぁ~と、新たな「となりのトトロ」の世界を楽しみながら、「トトロのふるさと財団」の主旨について、ふれていただけたらと思います。また、これらのトトロをテーマにした作品の中から選りすぐったものを、サンフランシスコのカートゥーン・アート・ミュージアムで内容を一部変えながら、9月20日から来年2月20日まで展示が行なわれる予定です。日本でも展示会を、できれば各地巡回で行なってほしいですね。
7月11日~7月13日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!
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*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位 第2位
第3位
第4位
第5位
第1位「ヘルボーイⅡ:ゴールデンアーミー」(今秋公開)
$35,885,000-(3,204館)-$35,885,000
第2位「ハンコック」(8月30公開)
$33,000,000-(3,965館)-$165,034,000
第3位「センター・オブ・ジ・アース」(近日公開)
$20,580,000-(2,811館)-$20,580,000
第4位「WALL・E / ウォーリー」(12月公開)
$18,509,000-(3,849館)-$162,772,000
第5位「ウォンテッド」(9月20日公開)
$11,586,000-(3,157館)-$112,045,000
第6位 第7位
第8位
第9位
第10位
第6位「ゲットスマート」(今秋公開)
$7,105,000-(3,086館)-$111,468,000
第7位「デイブは宇宙船」(12月公開)
$5,300,000-(3,011館)-$5,300,000
第8位「カンフー・パンダ」(7月26日公開)
$4,300,000-(2,704館)-$202,043,000
第9位「キット・キットリッジ/アメリカン・ガール」
$2,357,000-(1,849館)-$11,046,000
第10位「インディ・ジョーンズ / クリスタル・スカルの王国」(公開中)
$2,250,000-(1,664館)-$310,477,000
★ギレルモ・デル・トロ監督のシリーズ最新作「ヘルボーイⅡ:ゴールデンアーミー」がうれしい初登場第1位!!、とは言え、数字的にはブロックバスター作品には及ばない平凡さで、第2位の「ハンコック」とも僅差…(単館ベースでは「ヘルボーイ2」=11,200ドル>「ハンコック」=$8,323)。しかし、前作(2004年)のオープニング成績が2,320万ドル、最終の興収が5,900万ドルであったことに照らし合わせると、映画のスケールアップにともない、それなりに売上げもスライド上昇したことになる。「ヘルボーイ」はマイナー・キャラなので爆発的な大ヒットにはならないが、そのぶんマニア人気に支えられ、ビデオ・セールスに強い、息の長い作品であることから、概ね、「ヘルボーイⅡ:ゴールデンアーミー」は成功!!と判断してよさそう。これで、ギレルモ・デル・トロが、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのプリクエール「ホビット」2部作を完成後の4年先に着手すると言っている「ヘルボーイ3」実現のメドはひとまず立ちましたね!!
★第2位の「ハンコック」は大ヒットなものの、内容のくだらなさが批評家・観客の双方からブーイングだけでなく、ウィル・スミス本人も「つまらない映画」と発言したとメディアに書きたてられてしまった。大ヒットにならず、すでにベスト10圏外に消えてしまった「インクレディブル・ハルク」(8月1日公開)の、どこからも文句の出ない映画の内容への絶賛とは正反対の状態となっている。そのため、「ハンコック」の続編を作る場合は、「インクレディブル・ハルク」の主演エドワード・ノートンのように、ウィル・スミスは自分で陣頭指揮を執ると言っているらしいが、過去の映画からしても、ウィル・スミスはあまり映画の内容自体は気にしておらず、自分がカッコよくなかったことが問題なのでは?!
★初登場第3位の「センター・オブ・ジ・アース」は、3D映画に対応できない映画館などがあるため館数が伸びず、また、3Dということでチケットを高めに設定してる映画館などもあるらしい。そういった諸般の事情から、今後の3D映画市場を占う作品と言われているが…、映画の内容のように、本作自体は地に潜っていってしまいそう…。
★製作費を6,000万ドル使いながら、初登場第7位でたった530万ドルしか稼げなかった「デイブは宇宙船」のエディ・マーフィは本作の公開前に、映画俳優引退宣言を行なったが、自ら宣言しなくても、強制的に引退決定?!、しかし、数年先まで映画出演の予定を決めているエディ・マーフィが本気で引退するつもりか?、単に「デイブは宇宙船」に注目を集めたくて言ってみただけなのか?はさておき、引退表明に対し、惜しむ声が上がらず、メディアの多くが「お疲れさん、ありがとう、消えてくれて…」という冷たい反応だったので、結局、こうして自ら墓穴を掘ってしまった格好になった…。それにしても、エディ・マーフィ型のUFOに乗った、小人のエディ・マーフィのエイリアンが地球にやって来るなんて、バカバカしすぎて恥かしい映画を、本気でヒットさせられると思ってたんだろうか…?!、エディ・マーフィ自身がプレミア上映に欠席し、主演の本人も観たくない映画を興行するなんて、おかしすぎると思う…。