http://www.traileraddict.com/emb/5191
今朝、月曜アサ恒例の全米映画ボックスオフィスBEST10で、先週初公開のウィル・スミスのヒーロー映画「ハンコック」(日本8月30日公開)が、たった約5日間ほどで1億ドル以上を売り上げ、見事に独立記念日の週末興行成績のトップを飾ったと伝えましたが、その後、真の第1位はインディーズ映画の「ザ・ワックネス」であり、「ハンコック」ではないとのレポートが、アメリカで出されています。↑ 上の予告編の「ザ・ワックネス」(The Wackness)は3日(木)に、ニューヨークとロサンゼルスの計6館の映画館でのみ封切られ、週末の興行成績として14万5000ドルを売り上げました。この数字を単館に置き換えると、「ザ・ワックネス」は1館あたりで約2万4,166ドルを売り上げたことになります。それに対して、全米3,965館で拡大公開された「ハンコック」は、1館あたりでは1万6,646ドルの売上げとなり、「ザ・ワックネス」の方が7,520ドル=日本円で約80万円近くも、「ハンコック」より多く稼いで、観客を集めていた結果となります。そのため、これを受けて、アメリカでは独立記念日のお祭り興行の週末を制した真の覇者は「ザ・ワックネス」であるとの声があがってきた訳です。
その「ザ・ワックネス」は、1994年のニューヨークの夏を舞台に、マリワナを売り歩く少年シャピロと、そのマリワナを治療費として、彼をカウセリングする変人の精神科医との不思議な友情をベースに、シャピロが精神科医の義理の娘ステファニーと恋に落ちるなど、ひと夏の少年の成長を描いたオフビートな青春映画です。主人公のシャピロを演じているのはニューヨークが地元の21歳の俳優ジョシュ・ペック(写真右)。彼は、スタンダップ・コメディアンからキャリアをスタートし、これまで主にテレビで活躍していました。私生活で父親の顔を知らないジョシュ・ペックは、本作で精神科医を演じた名優ベン・キングズレーと、少年シャピロとの間の擬似的な親子関係のような部分を、自分の生い立ちを重ね合わせて演技していたのではないでしょうか。今後は本作の成功で、活躍の場を映画に移していく予定のジョシュ・ペックなので、スクリーンで顔を見ることも多くなりそうです。
そして「ザ・ワックネス」の監督は、ホラー映画ファンの方なら、名前を知っているかもしれないジョナサン・レヴィン(写真左)です。ジョナサン・レヴィンは2006年に製作し、映画祭などの上映で人気を集めながら、まるで公開されないにも関わらず、ポスターや予告編だけがリリースされる、まぼろし?のホラー映画「オール・ザ・ボーイズ・ラブ・マンディ・レイン(All The Boys Love Mandy Lane)」(↓下に予告編)で、
変な意味で有名になっていた人です(今年2月にイギリス公開後、ヨーロッパの一部でのみ封切り)。アメリカではまだ、この「オール・ザ・ボーイズ・ラブ・マンディ・レイン」が未公開のまま、この「ザ・ワックネス」で先にデビューを飾ってしまい、映画監督として成功のジョナサン・レヴィンは、前作のホラー映画について、「自分でも、あの映画がいつ、どこで公開されるのか?!、正直知らないんだよねぇ…」と、何だか投げやりなことを言っていました。ところで、タイトルの「ザ・ワックネス」とは、“変人”、“アタマがおかしい”の他、俗語でマリワナを指す「ワック」を名詞形にした言葉です。映画の内容をよく現していますが、いい言葉ではありませんし、内容もインディーズ映画らしく?非倫理的な部分が多いことから、いきなり大っぴらに公開できないのは仕方ありません。でも、そこがウケていることは言うまでもないですよね。
しかし、そんな「ザ・ワックネス」を配給するソニー・ピクチャーズ・クラシックスは、すでに今月中に本作を全米45ヶ所の都市で追加の拡大公開することを決定しました。なので、本作がボックスオフィスBEST10にランクインするのは時間の問題です。ウィル・スミスの「ハンコック」が早くも、観た人の多くが人に薦めたくないとマイナス評価ばかりが目立つとは言え、やはり、ブロックブロックバスターの大作だけに、最終的な数字として、この「ザ・ワックネス」が「ハンコック」を追い抜くことは、まず無いでしょうが、昨2007年にやはり、限定公開から口コミで爆発的な大ヒットとなり、これまでに1億4,300万ドル以上を売り上げた「JUNO/ジュノ」(必見!!公開中)の前例があるだけに、この「ザ・ワックネス」も今後、この夏のアメリカのヒーロー映画バトルロワイヤルを引っかき回す台風の目となる可能性は充分にアリです。いずれにしろ、この大人気の「ザ・ワックネス」も、引き合いに出され、けなされまくりの「ハンコック」も、どちらもソニー・ピクチャーズの映画なので、どっちにしろ、ソニー・ピクチャーズさんのひとり勝ちの週末でしたッ!!
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日別アーカイブ: 7月 7, 2008
ダース・ベイダーをレゴで再現のオチャメなアクション・フィギュアァ!!
エデュルヤング(edulyoung)さんというレゴ・ビルダーの方が、レゴ・ブロックの様々なパーツとアイディアを駆使して作ったダース・ベイダー!!、ちょっとオチャメな表情に加え、ポーズのつけ方も上手です!!、よく観たい方はクリックで写真を拡大してください。また、このダース・ベイダーのほか、エデュルヤングさんの作品をもっと観たい方は、コチラの彼のギャラリーまで、ど~ぞ!!、「スター・ウォーズ」シリーズは、この夏、最新作のCGアニメ「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ」が8月23日日本公開です。
スター・ウォーズ ダース・ベイダー フォースアクション ライトセーバー
ロバート・デ・ニーロがチェコの温泉で「グッド・シェパード」をトリロジーにすると発表!!
チェコ共和国の温泉カルロヴィ・ヴァリで、先週末の金曜日(4日)に、ロバート・デ・ニーロの最新主演作「ホワット・ジャスト・ハプンド」(ココに記事とポスター)で開幕した第43回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭より、長年の映画界への貢献を称えられ、クリスタル・グローブ賞を送られることになった、同映画祭のメイン・ゲストのロバート・デ・ニーロが、同地のインタビューで、2006年に監督したCIAの映画「グッド・シェパード」の続編を、さらに2本、製作し、トリロジーにしたいという意向を語りました。ロバート・デ・ニーロによると、2本めの「グッド・シェパード」は時代を1961年から1989年にかけて設定し、フィナーレの3本めは、マット・デイモンが演じた主人公エドワード・ウィルソンの現在の様子を描くとのこと。ただし、ロバート・デ・ニーロは、「映画の構想のために、カルロヴィ・ヴァリに来た訳ではないが、この地のヨーピアンな雰囲気が素材を検討してみるのに適していた」と述べ、「特にこれまで「グッド・シェパード」をシリーズ化するための取材や調査を行なっていた訳ではない」と語っているので、もしかすると、温泉で気分がよくなり、リップ・サービスでそんなことを言ってみただけかもしれません。しかし、もし、ロバート・デ・ニーロが本気だった場合、マット・デイモンはすでに決定している「ジェイソン・ボーン」シリーズの第4弾(ココに記事)に加え、ロバート・デ・ニーロの映画でも、またCIAのエージェントを演じ続けなければならない訳で、いくらなんでも、それはワンパターンすぎるだろう?!とツッコミを入れられそうです。で、当のマット・デイモンは、その「ジェイソン・ボーン」シリーズで迫力あるアクション演出の冴えを魅せてくれた名コンビのポール・グリーングラス監督の最新作「グリーン・ゾーン」の撮影を終えています。↓ 下の写真は、イギリスの映画メディア「エンパイア」が独占リリースしてくれた、同映画の撮影風景です。本作は、軍服を着ていますが、やっぱり、CIAのマット・デイモンが、ブッシュがあると断言した大量破壊兵器を探すため、フセイン逮捕後のイラクに乗り込みますが、どうやら、大量破壊兵器は無さそうだと気づいたことで、自らを窮地に落とし入れる…という、ポリティカルな戦争アクション・スリラーです。公開は2009年の予定。さらに、元の話題に戻ると、風呂上り?で気分上々のロバート・デ・ニーロは、盟友マーティン・スコッセシ監督の映画に、これから2本、出演する予定だと語っていますが、さすがに詳細までは明かさなかったようです。さて、そんな多忙なロバート・デ・ニーロはホントに「グッド・シェパード」のトリロジーを完成させられるのでしょうか?!、お楽しみにッ!!
「ヘルボーイⅡ:ゴールデンアーミー」の大ヒット祈願で動画を3本!!
今週末11日(金)に、いよいよアメリカで公開となる、ギレルモ・デル・トロ監督(↑ 写真)の最新作「ヘルボーイⅡ:ゴールデンアーミー」からの動画を3本まとめて、ご覧下さい。本作と同時に公開されるライバルの注目作は、ブレンダン・フレイザーが主演の地底世界の冒険ファンタジー映画「センター・オブ・ジ・アース 3D」(日本近日公開)。フル3Dという点や、遊園地感覚という意味においては、かなり楽しめると、思いがけず前評判が高まってきてる同映画だけに強敵ですが、この後、製作費250億円超と言われる大作「ホビット」を撮るギレルモ・デル・トロ監督としては、ここは絶対に初登場1位で通過したいところ。しかし、ブレンダン・フレイザーは8月1日には「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」(日本8月16日公開)も封切られるので、この夏のアメリカの激戦すぎるサマームービー・ウォーズで、主演作を同時に2本もベスト10にランキングさせてしまいそうです。肝心の「ヘルボーイⅡ:ゴールデンアーミー」は公式サイトで公開決定国を表す国旗の列に含まれてる日の丸がまだ点灯しません…。
http://www.movieweb.com/v/V08F24568kmvwV
http://www.movieweb.com/v/V08FdDlIjO6iZe
http://www.movieweb.com/v/V08F234biyKMTU
ニコール・キッドマンの恋愛大作「オーストラリア」の写真と仏版予告編!!
http://www.traileraddict.com/emb/5336
ニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンを主演に、バズ・ラーマン監督(「ロミオ+ジュリエット」1996年)がメガホンをとり、3人ともオーストラリア出身だけでなく、3人とも“マン”という、名前の妙なゴロあわせまで共通のエピック・ロ“マン”巨編「オーストラリア」は、以前、ココで写真家アニー・リーボヴィッツによるファッション誌「ヴォーグ」に掲載の写真をご覧頂いただけなので、あらためて映画自体の写真と、フランスでリリースされた、映画の壮大なスケールを感じさせる美しい予告編をご覧下さい。本作は、第二次大戦前夜、オーストラリアの広大な牧場を相続した英国貴族の二コール・キッドマンが、カウボーイのヒュー・ジャックマンと共に、未開のオーストラリアの大地を2000頭の牛を引き連れたキャトル・ドライブを決行し、牧場を再生させようとしますが、開戦により日本軍の空襲を受けてしまう…というお話です。近年、観光地としての魅力を失ってきたと言われるオーストラリアの政府観光局は、本作の本国オーストラリア、アメリカの今年11月公開に続く、各国の12月クリスマス公開にあわせ、この映画を利用した大々的なオーストラリア観光キャンペーンを展開するとのこと。果たして、ニコール・キッドマンはオーストラリアに観光客を呼び寄せることができるでしょうか?!、日本では2009年春ぐらいの公開かな?と思うのですが、久しぶりに映画的な醍醐味を感じさせる恋愛映画の大作なので楽しみです。続きを読むの後にも写真をあげているので、ご覧下さい。
★「オーストラリア」の写真はこちら →
7月4日~7月6日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!
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*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位 第2位
第3位
第4位
第5位
第1位「ハンコック」(8月30公開)
$66,000,000-(3,965館)-$107,321,000
第2位「WALL・E / ウォーリー」(12月公開)
$33,417,000-(3,992館)-$128,132,000
第3位「ウォンテッド」(9月20日公開)
$20,607,000-(3,185館)-$90,775,000
第4位「ゲットスマート」(今秋公開)
$11,125,000-(3,574館)-$98,115,000
第5位「カンフー・パンダ」(7月26日公開)
$7,500,000-(3,347館)-$193,395,000
第6位 第7位
第8位
第9位
第10位
第6位「インクレディブル・ハルク」(8月1日公開)
$4,975,000-(3,043館)-$124,917,000
第7位「インディ・ジョーンズ / クリスタル・スカルの王国」(公開中)
$3,940,000-(2,192館)-$306,590,000
第8位「キット・キットリッジ/アメリカン・ガール」
$3,601,000-(1,843館)-$6,128,000
第9位「セックス・アンド・ザ・シティ」(8月16日先行公開)
$2,340,000-(1,275館)-$144,864,000
第10位「ユー・ドント・メス・ウィズ・ゾーハン」
$2,000,000-(1,731館)-$94,780,000
★ウィル・スミスの「ハンコック」が初登場第1位!!、この週末は7月4日の独立記念日のホリディだったので、それに先がけ、7月1月(火)ヨルから興行を始めた本作は、本来、初登場なら同じが数字が並ぶはずの週末興行成績とトータル・グロスが異なる訳ですが、トータルですでに1億ドルを超え、アンジェリーナ・ジョリーの「ウォンテッド」を抜いてしまいました。ここら辺りはやはり、“R指定”の「ウォンテッド」と、その“R指定”を回避するために、撮りなおしや再編集につぐ再編集の努力を重ね、“PG-13”にまでレイティングを落とした「ハンコック」の成果かもしれませんが、そのせいか映画の評判は微妙に芳しくなく、今後の数字は意外に伸び悩むことが懸念されています…。
★第2位から5位までは、先週と並びを変えず、「ハンコック」が第1位に来たため、ひとつずつ順位を下げただけ。先週第6位だったマイク・マイヤーズの新作コメディ「ラブ・グル」は失笑しか誘えず、サッサと消えてしまいました…。
★作るべきではなかったと、もはや酷評しかされず、スピルバーグの大失敗作に位置づけられている、今週第7位の「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」も、「アイアンマン」(9月27日公開)に続き、3億ドル超えを達成!!、インディ・ジョーンズの国民的人気ですね。
★第8位に、「幸せの1ページ」が9月6日からの日本公開を控えている、天才少女アビゲイル・ブレスリンの最新主演作「キット・キットリッジ/アメリカン・ガール」がチャート・イン!!、すでに消えてしまった「ラブ・グル」と同じ6月20日に初日だった本作は、限定公開から人気を高め、7月2日から全国展開となり、3週めのチャートでついにランキング入りを果しました。公開館数の差から、第8位の本作ですが、単館の数字では、1,954ドルを売り上げており、第6位の「インクレディブル・ハルク」の1,635ドルを抜き、先週、「カンフー・パンダ」に次ぐヒット作だったことがわかります。この「キット・キットリッジ/アメリカン・ガール」の原作は、↓ 下の写真のお人形。
日本人にはやっぱり、昔、ブームを起こした不気味なキャベツ畑人形のようにしか見えない、このアメリカン・ガールたちですが、時代ごとのいかにもアメリカンな女の子のキャラが、それぞれにストーリーを与えられているという設定。お人形は1986年の発売以来、すでに1400万体をセールスしており、ノベライズ版の小説はシリーズ全体の総部数が1億冊を超えているそうです。で、この映画はどうやら、そんなアメリカン・ガールにハマッてるらしい女優のジュリア・ロバーツが、2004年に「サマンサ/アメリカン・ガール」、2005年に「フェリシティ/アメリカン・ガール」をそれぞれテレビ・ムービーとして製作総指揮し、ついにこの「キット・キットリッジ/アメリカン・ガール」で映画館に進出してきたもの。1930年代の大不況を背景に、主人公のキット・キットリッジほかの明るい少女たちが冒険をし、大人たちを助けて、励ましてくれる、まさに夏休み映画にふさわしいファミリー・ピクチャーです。秘密基地のツリーハウスで子どもたちが作戦を練るノスタルジックな雰囲気がいいですね。↓ 下の本作の予告編を観て、ほのぼのとした気分になってください。
http://www.movieweb.com/v/V08D67ckqtzIRS