ワーナー・ブラザースが「ハリー・ポッターと謎のプリンス」の公開日を、今年11月から、2009年7月へと強引に延期したのに呼応して、アメリカでの公開日を11月7日から14日へと1週間くり下げたせいで、そのアメリカの当初の公開日7日に予定通り公開されるインドから、1週間の時間差の間に、いったい、どれだけの海賊版がアメリカに上陸することやら…と、ソニー・ピクチャーズの公開スケジュールの世界的視野から見た失敗を心配する声が上がっている、ジェームズ・ボンド最新作「007/慰めの報酬」が、イギリスでの今月末31日の世界最速公開日に向けた話題作りのため、デイリー・メイルで、新しい写真を公開してくれました。が、その写真が大いに問題アリで…、う~ん、明らかにネタバレですよね…?!って感じの写真です。ストーリーの要所が、写真によりズバリ明かされてしまっていて、映画を観る楽しみを根こそぎのように奪っています。なので、写真そのものは、ネタバレ注意で続きを読むの後に隠しておくので、観たい方だけ、ご覧下さい。果して、配給のソニー・ピクチャーズは、なんで、そんな写真をネットに出そうと思ったのか?、よくわかりませんが、この007最新作は、以前、ココで伝えたように、これまでのボンド映画のお約束ごとをドンドンと排除してしまい、テンポ・アップをはかった結果、1時間46分というシリーズ史上最短の映画に仕上がっていると言われています。それについて、早速、ネット上では、そんなボンドを否定したボンドはいらない!!といった、ファンからの反発の声が多く上がってしまったので、「慰めの報酬」は、けして過去のボンドを否定することが目的の作品ではなく、ちゃんとボンド映画の歴史の上にも乗っかっていますよということを、ソニー・ピクチャーズは新たな写真で示したかったのかもしれません。ところで、その1時間46分という上映時間については、本作の監督に、本来はアクション映画志向ではない、「君のためなら千回でも」(2007年)などのドラマ映画の名匠マーク・フォースターを起用したのは、復讐劇としての「慰めの報酬」のドラマ的な質を高め、シリーズ全体のクオリティ・アップを目指すためだったはずで、ならば、物語や人物像をジックリと描いていった結果が、なぜ、通常の007映画より、約25分前後も短くなってしまうのか?!、むしろ、長くならなければ、おかしいのでは?!と、もしかすると監督起用は失敗だったのか…?といった疑問が指摘されています…。ジャック・ホワイトとアリシア・キーズの主題歌も期待されていたようなセンスの曲ではなく、ハズシてしまいましたし、ココのアメリカ版ポスターも少しネタバレ気味…。と、そういった周囲から、少しずつ何かが狂い始めてる気配が、「慰めの報酬」には漂ってきました…。ネタバレのような写真をリリースしたのも、何かの焦りの表れなのでしょうか…?、シリーズ第22作「007/慰めの報酬」は、日本では2009年1月公開です。ジェームズ・ボンドがインドの映画海賊版ルートを壊滅できす、偽のDVDなどが出回ったとしても、くれぐれもご覧にはなりませんようにッ!!
★「慰めの報酬」のネタバレ写真はこちら →
最新作「007/慰めの報酬」がイギリスで新たに公開したのは、上 ↑ のシリーズ第3作「ゴールドフィンガー」(1964年)の写真ではなく、当然、下 ↓ の写真。ココで、すでに「慰めの報酬」には、過去の名作「ゴールドフィンガー」にソックリな場面があるらしい…というウワサを伝えましたが、それがこのシーンですね。上 ↑ は全身に金粉を塗り込められ、皮膚呼吸を阻まれ、窒息死してるシャーリー・イートンですが、下 ↓ は、MI6に採用されたばかりなのに、こんな目に遭わされて、哀れにも死んでしまったジェマ・アータートンです。せっかく、ボンドガールになれたーッ!!とよろこんでいた22歳のジェマ・アータートンでしたが、サッサと死んでしまい、シリーズへの出演は、この「慰めの報酬」1本だけとなってしまったようです。彼女が演じるボンドの後輩の女エージェント、フィールズはレギュラーのキャラクターになるのでは?とも言われていたのですが、それは単にウワサだったようですね。ま、映画の中でも、下 ↓ のように生き返り、投げキッスをしてくれるのなら、このネタバレ写真はサプライズの仕掛けだったことになりますが…。ジェマ・アータートンが、英語として、そのまま通じる卑猥なアダルトビデオ用語の日本語“ブッカケ”を食らっているのは、石油の原油という設定です。「ゴールドフィンガー」では、映画の公開後、金粉では窒素しないと医学的なミスを指摘されてしまったので、空気を遮断できる油なら殺せるだろうと、やり直した訳ですね。名作「ゴールドフィンガー」のミスを訂正してくれた「慰めの報酬」ですが、昔の映画の痛いところを突くのは、あまり尊敬のオマージュのようには感じられません…。「慰めの報酬」が、ボンド・ファンから、どのように受けとめられるのか?!、益々、興味が湧いてきました…。
↑ この写真だけが白黒なのは、死体という設定に配慮し、ショックを和らげる効果として、色を消して公開したのだと思います。
↓ ジェマ・アータートンは、この全身ブッカケをキッカケに、ボンドガールからアダルトビデオに転向できそうですが、とりあえず、ブッカケで死んだボンドガールとして、シリーズの歴史には名を残しそうです。ヌルヌルあぶら女からの投げキッスを受け止めてあげてください。
↓ これは何フェチと言えばいいのでしょう?!
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