ブラック・ミュージックの草分け的レーベルであるモータウンを1959年に設立したベリー・ゴーディ・ジュニアが1985年にプロデュースし、現ソニー・ピクチャーズのコロムビア・トライスターが配給したブラック・カンフー映画「ラスト・ドラゴン」(↑)を、来年2009年のモータウン設立50周年記念のメモリアルとしてリメイクし、サミュエル・L・ジャクソンが悪役で出演することが決定したとソニー・ピクチャーズが発表しました。オリジナルの「ラスト・ドラゴン」は剛柔流空手の使い手のタイマックという、ほとんど、この映画1本だけの一発屋カンフー・スター(今も現役で俳優やってます)が主演した作品で、彼の演じる主人公リーロイはブルース・リーに憧れ、マーシャル・アーツの奥儀を極め、“黄金のレベル”に達しようとしている青年です。そんな仲間内からは“ブルース・リーロイ”と呼ばれる彼が、ニューヨークのハーレムを舞台に、町を乗っ取ろうとする“ハーレムの将軍”こと悪役のショーナフと対決するという映画です。が、まぁ、内容はどうでもよくて、上 ↑ の動画を観れば、何となく察してもらえるかもしれませんが、80年代当時に流行っていたMTVのミュージック・クリップ風のタッチで、ブラックスプロイテーション・カンフーを描こうという、とにかく当時のウケをひたすら狙った作風が、今日ではキッチュにおもしろがられ、マニアの間ではカルト映画となっています。サミュエル・L・ジャクソンも出演決定にあたり、「自分もこの映画の大ファンで、ハーレム将軍ショーナフを21世紀に復活させることが楽しみだ」なんて述べていますが、そのようにアメリカの映画マニアは本作を知っているでしょうが、日本ではほとんど記憶されていないと思います。モータウン・マニアか?、よほどのカンフー・オタクぐらいしか観ていないのではないでしょうか?!、うちにはなぜか?、タイマックのサインがあったので(笑)、このマニアックな映画もチェックしている訳ですが、単刀直入にアホ映画です!!、“黄金のレベル”になると、下 ↓ の写真のようにカラダが金色に光りますから!!、上 ↑ の動画でもキックで火花が散っています!!、そういった点も、80年代のSFX映画ブームを見よう見まねしたヘボい影響ですが、80’sのストレートな娯楽映画のよさとして、ラストではタイマックの主人公ブルース・リーロイをそれなりに応援してあげたくもなります…ッ!!、ソニー・ピクチャーズはタイマックに代わる新たなヒーローとして、誰がブルース・リーロイを演じるのか?!や、監督など詳細については発表していませんが、前述のように、来年のうちに封切るしかない映画なので、至急、人選を進めていくのでしょう。恐らくリメイク版の「ラスト・ドラゴン」は、現代ですからヒップ・ホップ・カルチャー色の強い作品になるのでは?!、ジャッキー・チェンやジェット・リーといった本家カンフー・スターの出番も作ってくれて、サミュエル・L・ジャクソンとありえない対決とかになれば、なお狂喜なのですが…。「ラスト・ドラゴン」がリメイクされること自体、何だか変な夢のようです…!!

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