近年はすっかり映画監督としてのイメージが定着したクリント・イーストウッドが、2004年の「ミリオンダラー・ベイビー」以来、4年ぶりに俳優として主演し、もちろん、自らがメガホンをとった最新作「グラン・トリノ」のポスターと写真を、USAトゥデイが初公開しました。本作は、今年3月に「ダーティ・ハリー」シリーズの最新作ではないか?!といった驚きのウワサが飛び出し、その後、どうやら中国少数民族のミャオ族出身の移民と、イーストウッド演じる老人とのふれあいを描いた人間ドラマらしいと訂正されていた、あの「グラン・トリノ」です。この最新作で、クリント・イーストウッドが演じているのは、自動車産業の中心地の街デトロイトに暮らすウォルト・コワルスキーという人種偏見を抱いた、怒りっぽい老人です。 →
日別アーカイブ: 10月 23, 2008
デヴィッド・フィンチャー監督が断念したアーサー・C・クラークの「宇宙のランデヴー」を、見事に映像化した大学生の短編CGアニメ!!
http://vimeo.com/moogaloop.swf?clip_id=1989082&server=vimeo.com&show_title=1&show_byline=1&show_portrait=0&color=00adef&fullscreen=1
「エイリアン3」(1992年)のデヴィッド・フィンチャー監督が、その「エイリアン」シリーズだけでなく、「スタートレック」シリーズをはじめとする、多くの優れたSF映画に多大な影響を与えたSF小説の金字塔として敬意を表し、映画化を企画していた、今年2008年3月に亡くなられた偉大なSF作家アーサー・C・クラーク(写真)の代表作「宇宙のランデヴー」シリーズを、2001年に、当時、ニューヨーク大学のティッシュ・スクール・オブ・アーツで映画作りを学んでいたアーロン・ロスさんがCGアニメで、物語のイントロを3分間のプロモーション・リールにしてみた動画です。「宇宙のランデヴー」は22世紀の未来に、太陽系に侵入してきた小惑星“ラーマ”が、実は人工的に造られた宇宙船だったことが判り、人類は“ラーマ”の探査に乗り出すという物語です。スタンリー・キューブリックが監督したSF映画の古典「2001年宇宙の旅」(1968年)にも通じる深遠なテーマが、この「宇宙のランデヴー」にもたたえられているのに加え、全4巻ある長大なストーリーを集約して脚本化することが困難で、映画化の壁となったようです。また、「宇宙のランデヴー」に惚れこみ、最初に映画化の企画をたてた発起人は、意外にも俳優のモーガン・フリーマンなのですが、その彼が8月に交通事故を起こし、健康がすぐれないこともプロジェクトが頓挫した要因のひとつのようです。このアーロン・ロスさんの作ったCGアニメ版「宇宙のランデヴー」は、先の「2001年宇宙の旅」から、かなり影響を受けているようですが、学生の作品とは思えない高い完成度を示しています。そんなアーロン・ロスさんの才能がイメージを与えてくれたことで想像がひろがった「宇宙のランデヴー」を、デヴィッド・フィンチャー監督が本格的に長編映画化していたら、どんなことになっていたのか?!、想い描くだけで圧倒されるようなスゴイSF映画の誕生が期待されます。ひとまずストップのかかった「宇宙のランデヴー」ですが、モーガン・フリーマンはまだ、こうした壮大な本格SF映画に出演していないので、早く元気になり、俳優生活の晩年の記念碑となる傑作を自らプロデュースしてほしいですね。ちなみに、これを作ったアーロン・ロスさんは大学卒業後、「ロボッツ」(2005年)、「アイス・エイジ」シリーズ、「ホートン/ふしぎな世界のダレダーレ」(2008年)といったメジャーなアニメ映画のスタッフとして活躍しているそうです。デヴィッド・フィンチャー監督の最新作は、ココで予告編を紹介した、ブラッド・ピット主演の「ベンジャミン・バトン/不思議な人生」(2009年2月日本公開予定)です。まだ予告編をご覧になっていない方はあわせて、そちらもぜひ、ご覧下さい。
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ハロウィンがやって来る~!!ので映画にちなんだカボチャのランタンたちもちょっとだけ集まれ!!
↑ 上の、まるでタイのフルーツ・カービングのように超リアルな精巧さでキモい「プレデター」も実はカボチャ製で食べられる?!、という訳で、今月10月は31日がハロウィンのお祭り(万聖節)なので、映画にちなんだハロウィンのカボチャたちに集まってもらいました。日本ではハロウィンは年中行事として、一般にまだ、そう浸透していませんが、昔から盛んな海外では、こうしたハロウィンならではのカボチャを細工したランタンがちょっとしたアートと呼べる領域にまで高まっているようです。そこで今年はこうしたお手製のパンプキン・ランタン作りに、この週末あたり、いそしんでみるのはいかがでしょう?!、写真を参考に、お気に入りの映画やキャラクターのランタンで、お友だちや家族とのハロウィン・パーティーに明かりを灯し、ビックリさせてあげて下さいッ!!
人生挫折の中年男がよりによって男前ザック・エフロンの姿に若返る、調子よすぎな青春ファンタジー映画「17アゲイン」の予告編!!
http://www.traileraddict.com/emb/7034
今週末24日に全米公開される「ハイスクール・ミュージカル3/ザ・ムービー」で、ジョン・トラボルタとオリヴィア・ニュートン・ジョンの「グリース」カップルが1978年以来、30年間も守り続けているミュージカル映画史上最大ヒットの記録1億8,838万ドル破りに、私生活でも恋人のヴァネッサ・ハジェンズとの好感度№1スーパーカップルで挑戦するザック・エフロンの次回最新作「17アゲイン」の初公開された予告編です。本作の物語は、予告編を観れば、一目瞭然ですが、シットコム「フレンズ」のチャンドラー役で有名なマシュー・ペリー演じるダメ男のマイク37歳が、結婚や仕事など人生すべてに行き詰まり、子どもたちとの間にも距離ができた挙げ句、ついには家を追い出され、親友の所で居候暮らしを頼み込む始末…。そんな後ろ向きな男マイクは過去を振り返るばかりで、バスケのヒーローだった高校時代に戻り、もう一度、人生の選択をやり直したいと願います。その儚い思いにかられ、母校を訪ねたマイクは、不思議な用務員のおじいさんと出会い、彼を自殺から救う英雄的な行動に出たところ、それを見ていた神さまがマイクの願いを叶えてくれたのか?、気づくと、マイクはなんと高校生に戻り、カッコいいザック・エフロンになっていた!!という羨ましいけど、調子よすぎる展開。そうして再び高校生に戻ったマイクは、自分の子どもたちと同じ学校に通うことになり、そこで子どもたちの真の姿を見つめたマイクは、自分が本来、与えられていた人生の価値を見落としていたことを覚ります…。てな内容ですね。監督は、自分も17歳に戻りたいらしい?「17歳の処方箋」(2002年)のバー・スティアーズですが、ケイト・ハドソンの大ヒットしたラブコメ「10日間で男を上手にフル方法」(2003年)の脚本を書いた人ですよと紹介する方が配給会社はよろこびそうです。ザック・エフロン…ではなく、マシュー・ペリーを突き放す嫁さんを演じてるのは、「40歳の童貞男」(2005年)などジャド・アパトー映画の常連で、ジャド・アパトー監督の嫁さんのレスリー・マン。そのレスリー・マンの17歳時代を演じ、ザック・エフロンの恋人となるアリソン・ミラーは、チョン・ジヒョンと共演した「ブラッド/ザ・ラスト・ヴァンパイア」がいつまでも公開されずに困っている人で、娘役のミシェル・トラクテンバーグは、「バフィー ~恋する十字架~」でヴァンパイア・スレイヤーになる人。なので、きっと撮影中に、ヴァンパイアものは大変よねぇ~とか世間話をしていたでしょうね。この「17アゲイン」はアメリカで2009年4月17日封切り。まだ、だいぶ先ですが、「ハイスクール・ミュージカル3/ザ・ムービー」でザック・エフロンに注目が集まる時機を逃さず、宣伝を開始したようです。ココに撮影風景の動画と、さらに写真があります。
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ダークヒーロー映画「ウォッチメン」のエキセントリックな物語の幕開けを告げる殺人をフィーチャーした最新版ポスター!!
昨日、ココで、ジャンル映画の祭典「ザ・スクリーム・アワード」で上映された新しい動画をご覧いただいた、ダークヒーロー映画の超話題作「ウォッチメン」の最新版ポスターです。高層階の窓から突き落とされて、この世からオサラバしようとしてるのは、ジェフリー・ディーン・モーガン(「P.S. アイラヴユー」公開中)が演じている“コメディアン”です。この“コメディアン”殺害を契機に、映画の物語がスタートするので、それをわかっている「ウォッチメン」マニアには、ふむ、ふむ…と納得できるデザインのポスターとなっています。こうした、わかる人だけ、わかればいいやッという、ある意味で少し投げやりなところが、「ウォッチメン」らしいマニアックさですね。日本ではあまり“自警”といった概念が浸透しておらず、“ヴィジランテ”という言葉がピンとこないのですが、「ダークナイト」のバットマンも“ヴィジランテ”であり、あのように個人が自分の信条に基づき、社会秩序を守ろうとすることなどを意味します。しかしながら、警察官でない一般人が犯罪の抑止とは言え、暴力をふるうなどの行為は当然、法に反し、許されませんから、バットマンも“犯罪者”として、表向きは警察から追われていました。この「ウォッチメン」では、そういった“ウォッチメン”=“監視する人たち”としてのヴィジランテ・ヒーローたちが多数、登場し、彼らが複雑に絡み合うことで、物語が展開されます。先ほどから死にかけている“コメディアン”も、“コメディアン”というヒーロー名を自称する自警員の人な訳ですね。彼は、自分の暴力的な衝動を満足させるために、犯罪者狩りをするキャラクターなので、まさに“ヴィジランテ”が抱える反社会的な側面の問題を象徴しています。その彼がなぜ、殺されたのか?!、次のポスターではまた少し物語が進展するでしょうか?!、この「ウォッチメン」の監督は、走るゾンビ映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)や、「300」(2007年)で知られるザック・スナイダーです。「ウォッチメン」のシンボルのような流血の飛沫が付着したスマイル・バッジは、確実に前売り券の特典にされそうですね。本作は、裁判が穏やかに進めば、ポスターに書いてる通り、2009年3月6日全米公開され、爆発的な大々ヒットになる予定です。
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廃墟に迷い込んだカップルがホッケーマスクの住人に手厚く歓迎されるリメイク版「13日の金曜日」の最新予告編!!
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先週末18日(土)にロサンゼルスで行なわれたジャンル映画の祭典「ザ・スクリーム・アワード」の授賞式が、主催のスパイクTVで昨夜(アメリカ現地21日)、放送され、その番組の中で紹介された、リメイク版「13日の金曜日」の予告編です。若いカップルが、いまは廃墟のようになっているクリスタル・レイクのキャンプ場に迷いこんできて、ホッケーマスクの住人さんから、コラッ、勝手に入ってきちゃダメだぞッ!!と、きついお叱りを受けてしまいます…。途中、懐中電灯の光の輪に照らし出される子供用ベッドに、「ジェイソン」と書いていましたね。アメリカの映画館では、そこで喝采が湧き上がりそうです。この最新作の「13日の金曜日」の製作は、マイケル・ベイ監督のホラー映画のリメイク専門業者?のプラチナム・デューンズ。脚本は、「フレディVSジェイソン」(2003年)のマーク・スウィフトとダミアン・シャノンです。プラチナム・デューンズでは、フレディ(「エルム街の悪夢」)のリメイクも進めているので、彼らは重宝されそうですね。監督は、「テキサス・チェーンソー」(2003年)のマーカス・ニスペル。新たにジェイソン役に起用されたのは、ホッケーマスクにちなんで、無理にスポーツものにつなげるならば、「俺たちフィギュアスケーター」(2007年)、「俺たちダンクシューター」(2008年)にスタントマンとして参加していた、「ヒルズ・ハブ・アイズ2」(2007年)のデレク・ミアーズです。全米公開は2009年2月13日の金曜日。日本も同時公開で、13日の金曜日に、この「13日の金曜日」を観られるんでしょうか?!
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