12月5日~12月7日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)
*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位フォー・クリスマスズ    第2位トワイライト    第3位ボルト    第4位オーストラリア     第5位
007-慰めの報酬
第1位フォー・クリスマスズ
   $18,180,000-(3,335館)-$70,843,000
第2位トワイライト
   $13,197,000-(3,620館)-$138,552,000
第3位ボルト
   $9,696,000-(3,516館)-$79,281,000
第4位オーストラリア」(2009年2月28日公開)
   $7,000,000-(2,721館)-$30,869,000
第5位007/慰めの報酬」(2009年1月公開)
   $6,600,000-(3,423館)-$151,468,000
第6位マダガスカル2    第7位トランスポーター3    第8位パニッシャー-ウォーゾーン    第9位キャデラック・レコード     第10位
ロールモデル
第6位マダガスカル/エスケープ・2・アフリカ」(2009年3月公開)
   $5,100,000-(3,317館)-$165,675,000
第7位トランスポーター3
   $4,500,000-(2,626館)-$25,381,000
第8位パニッシャー ウォーゾーン
   $4,000,000-(2,508館)-$4,000,000
第9位キャデラック・レコード
   $3,500,000-(686館)-$3,500,000
第10位ロールモデルズ
   $2,622,000-(1,907館)-$61,665,000
各映画の解説はこちらです。 → 


先々週末は、感謝祭(11月27日/第4木曜日)のロング・ホリデイだったので、多くの人が遊びに出かけたり、いわゆる“ブラック・フライデー”の歳末セールで散財するなど、お金を使ってしまったので、その翌週となる先週末はサイフが引き締められるだろうという読みで、新作映画の封切りが敬遠され、全米拡大公開の新作は「パニッシャー/ウォーゾーン」の1本だけでした。で、その「パニッシャー/ウォーゾーン」がしっかりとコケてしまったので、映画興行全体としては先週と比較して、売り上げが約半分にまで落ち込んでしまっています。そのため軒並み低調な数字が並んでしまい、魅力のないランキングとなってしまいました。そんな訳で…
リース・ウィザースプーンヴィンス・ヴォーンのカップルが、それぞれの離婚した両親の家=計4軒を駆け足で行脚し、クリスマスを4回祝わなければならないホリデイ・コメディ「フォー・クリスマスズ」が、ライバルとなる強力な新作の封切りがなかったタイミングに恵まれ、思いがけず2週連続で首位をキープ。製作費8,000万ドルに対して、2週で7,084万ドルを稼げた訳ですが、売り上げのダウン率は約42%と高めなので、やはり、この興行だけで収支を黒字に持っていくのは難しそうです。しかし、ヴィンス・ヴォーン的には、昨2007年のクリスマスもの「ブラザーサンタ」の最終的な興行成績7,200万ドルに匹敵する数字に、早くも近づいたことで、個人的にはホッとできているかもしれません。
ヴァンパイア映画「トワイライト」が、「ボルト」と入れ替わりに先週の第3位から第2位に浮上。公開3週めでさらに195館の上映が追加された本作ですが、売り上げの方は、ほぼ半減しており、元からの「トワイライト」の原作マニアらはひと通り、映画を観てしまったのかもしれません。現時点で1億3,855万ドルのトータル成績をあげている本作は、当初の予想通りの期待に副った1億5,000万ドルそこそこ辺りが最終の数字となりそうですね。
ピクサージョン・ラセターがプロデュースしたピクサー風のディズニー・アニメ「ボルト」が、感謝祭の連休が終わったことで、ファミリー層の観客動員のピークは過ぎたと判断されたのか?、ひとつ上の「トワイライト」とは逆に一気に138館が上映を打ち切ってしまい、売り上げが約64%も急激に落ちて第3位です。しかし、その数字が大きいのは、本作が先週の2週めに微々たる1.4%増ながらオープニングの1週めを超える数字を上げたので、本来の2週分のマイナスがまとめてやって来たという感じで、仕方がないと言えそうです。軒並み大台の1億ドル超えを果すのが当り前のようなアニメ作品の市場で、本作の成績は、確かに今ひとつなのですが、この「ボルト」は別の意味でも期待を裏切っており、映画の格付けサイト、ROTTENTOMATOES で84%の高い支持率のレーティングを示すなど、内容的に好評価を獲得しています。なので、今後の二次市場でのポテンシャルは高そうですし、ディズニーはスーパードッグのボルトと仲間たちを人気キャラクターとして成長させていける可能性もあり得ます。こうした辺り、ジョン・ラセターがピクサーで発揮したセンスの手腕が効いているのかもしれません。
第4位は先週の初登場第5位からワンランク浮上した、ヒュー・ジャックマンニコール・キッドマンが共演の恋愛大作「オーストラリア」。79館が追加上映を決めた本作ですが、売り上げは先週から約53%と半減以上のマイナス値を示し、そこそこヒット作の並のオープニング成績3,000万台ドルにどうにか2週かけて、やっと追いついたといった有様…。海外市場でも511万ドルしか稼げておらず、全世界の売り上げを合わせて、たったの3,598万ドル(33億円)。そこから概算で映画館が半分を取ったとして、製作の20世紀FOXに戻るお金は約17億円程度…。費やされた莫大な製作費の1億3,000万ドル(約120億円)が水の泡と消えていく責任を誰がとるのか?と想像すると、他人事ながら、背筋がヒヤリと感じる怖さを覚えます。2003年の「コールド・マウンテン」が黒字だったのを最後に、それ以来の主演作の全作で赤字を出し続けているニコール・キッドマンですが、この「オーストラリア」の大失敗を経験した20世紀FOXが、今秋発表したニコール・キッドマンが女版インディ・ジョーンズとして主演するアクション・アドベンチャー大作「第8の不思議」(The Eighth Wonder)の企画を見直すことは必至なのでは?、ニコール・キッドマンは美しいだけでなく、演技の才能にも恵まれた女優なのですが、自分に合った作品にはあまり恵まれていないようです…。
ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド第2作「007/慰めの報酬」が先週の第4位から1歩後退の第5位。公開4週めの本作が上映館数を78館減らされたのは仕方がないにしても、売り上げは約65%のマイナスで、ついに8桁台の数字しか上げられなくなってしまいました…。本作はオープニング成績で6,752万ドルを叩きだし、シリーズの過去の記録を更新したことから、ボンド映画として初めて2億ドル超えを果して、007史上№1の最大ヒット作の栄冠を得られるかと思われたのですが、このままでは前作「007/カジノ・ロワイヤル」(2006年)の記録1億6,744万ドルどころか、ピアース・ブロスナンがボンドだった「ダイ・アナザー・デイ」(2002年)の1億6,094万ドルにも届かない可能性まで見えてきました…。「慰めの報酬」をジェームズ・ボンドの映画とは認められないという不満の声の拡がりが客足の伸びを止めてしまったものと思われるのですが、この失敗を予見し、ボンド引退をほのめかしていたダニエル・クレイグは、前作「カジノ・ロワイヤル」よりヒットしなかったから、“責任をとる…”と覚悟を示していたので、本当にダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドはこれが見納めとなってしまうのかもしれません。結局、「慰めの報酬」でボンド映画を観た気になれたとファンが納得しているのは、ジュディ・デンチが演じるMが出てくる場面だけで、彼女だけが007シリーズの伝統の守護者として称賛されるという変な結論となってしまっています。
第6位はドリームワークス・アニメーションの「マダガスカル2」で、先週と変わらない順位をキープしていますが、公開5週めで392館のスクリーンを削られた結果、売り上げは約64%の急落となってしまいました。製作費1億5,000万ドルの本作は、世界売り上げが今のところ約2億3,800万ドルなので、まだ製作費の回収までには至っていないはずであり、2005年の前作の国内興行記録1億9,359万ドルにも届かず、シリーズとしては右下がりの折れ線グラフを書いてしまうことになりそうです。本作も先の「007/慰めの報酬」と同様にオープニング成績が6,310万ドルと大きかったことから前作をしのぐ2億ドル超えを果せるかに思われたのですが、こちらも甘い見当違いだったことになりそうです。
先週初公開で第7位だったジェイソン・ステイサムの「トランスポーター3」がこんなところで何をやっているのか?!、先週から前進もバックもせず、やっぱり第7位で、エンジンがかからず止まったまんま…。それでも売り上げはマイナーなホラー映画の2週めのセオリーみたく、約63%のフリーフォール状態の墜落。2週めもこのような調子では、興行としてはもはや見切りがついたも同然で、前作「2」(2005年)の記録4,309万ドルに追いつける訳がなく、シリーズとしては赤字確定の本作で打ち切りが決まったも同然でしょうね。ジェイソン・ステイサムとしては、もう1本のシリーズ「アドレナリン」の新作「アドレナリン2/ハイボルテージ」(2009年4月全米公開)が踏ん張れないと、手持ちのシリーズが無くなってしまうだけでなく、シルベスター・スタローンジェット・リーと共演する「エクスペンダブルス」の2010年公開までヒット作はないだろうという低迷のどん底に落ちてしまうことに…。
パニッシャー-ウォーゾーン元格闘家のかっくいぃー女前の監督レクシー・アレクサンダー(写真左)がメガホンをとったハードコア・バイオレンス活劇「パニッシャー/ウォーゾーン」が、初登場第8位で、たった400万ドルしか稼げず、パニッシャー(罰する者)なのに、自分が懲罰でパニッシュされそうな惨憺たる結果を出してしまいました。本作の製作費は約3,500万ドルですが、よほど海外セールスで成功しないかぎり、ほぼ赤字確定と断言してよさそうです。この新作は、2004年にトーマス・ジェーンが主演した「パニッシャー」の続篇ではなく、主人公のパニッシャーを「ROME [ローマ]」のレイ・スティーヴンソンに変えて、シリーズを新たに再スタートした第1作めですが、そのトーマス・ジェーンの前「パニッシャー」はオープニング成績が1,383万ドルで、最終的な米国内での興行成績は3,381万ドルでした。同映画の製作費は約3,300万ドルだったので、やっぱりコケていました。なので、製作のマーベルが仕切り直しを目指したのは理解できますが、結論的には、引き続いてトーマス・ジェーンを主演に続篇の「パニッシャー2」を作った方が、意外にファンがいて好評な前作の実績に乗っかれた分、まだよかったかもしれません。レクシー・アレクサンダー監督は公開前から、「パニッシャー/ウォーゾーン」がヒットしても、私は続篇を撮らないと宣言しており、後任の監督として主演のレイ・スティーヴンソンに自作自演でメガホンをとることを薦めていますが、その気づかいは無駄に終わりそうな感じです。代わりにレクシー・アレクサンダー監督は、「アドレナリン」シリーズのマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーのコンビ監督が降りてしまったダークヒーローものの西部劇「ジョナ・へックス」の監督に就任するのでは?とウワサされていますが、「ジョナ・へックス」をシリーズ化し、第2の「バットマン」としたいワーナー=DCコミックスが、マーベルの「パニッシャー」を大破させたレクシー・アレクサンダー監督を起用するか?は微妙な線ですね。「ジョナ・へックス」のヒーローのガンマンになることを、トーマス・ジェーンが熱望していましたが、その願いは聞き入れられず、主役はジョシュ・ブローリンに持っていかれる見込みなので、レクシー・アレクサンダー監督も「ジョナ・へックス」にフラれてしまえば、「パニッシャー」組は全滅です。なお、レイ・スティーヴンソンは、デンゼル・ワシントンのアポカリプス・ウエスタン「ブック・オブ・イーライ」に出演が決定し、ヒットマンとしてデンゼル・ワシントンをパニッシュする予定。主役を食って、まさに罰するような脇役の存在感を発揮できればいいのですが、そのように、そもそも主役を張ることに無理があった人を起用したのが「パニッシャー/ウォーゾーン」の失敗では?とツッコまれそうです…。しかし、レイ・スティーヴンソンには出世作となったHBOのテレビシリーズ「ROME [ローマ]」の映画化のプランもあります。
パニッシャー/ウォーゾーン」 TVスポットCM
http://www.movieweb.com/v/V08L78cosuwQTU
※「パニッシャー/ウォーゾーン」の予告編はコチラポスターはコチラ
 写真はコチラです。
キャデラック・レコード50年代の音楽業界に大きな影響を与えたブラック・ミュージックのインディ・レーベル、チェス・レコードの創業者のレナード・チェスがヒット曲を飛ばした新人歌手に、クルマも飛ばしてこいよッ!!と気前よくキャデラックを買い与えたことに由来し、「キャデラック・レコード」と題名づけられた音楽映画が初登場で第9位。新作が封切りで第9位とは心もとないステージの幕開けですが、データを見れば、おわかりのように上映館数が686館だけという小規模公開なので、このランキングの順位は仕方がありません。なので、1館あたりの売り上げのアベレージを出してみると、本作は5,102ドルを稼ぎ出しており、その数字はBEST10中では首位の「フォー・クリスマスズ」の5,451ドルに次ぐ成績として、実は第2位に躍り出ることになります。本作は、前述の伝説的なチェス・レコードの栄枯盛衰を描いた実録的なエピック・ロマンで、ピアニストもできるエイドリアン・ブロディが音楽プロデューサーのレナード・チェスを演じ、歌手のビヨンセがR&B界の重鎮のブルース・シンガー、エタ・ジェイムズに扮し、熱唱しています。ビヨンセが実在のスーパースターを演じ、音楽業界の過去を描くという共通点から、2006年の名作「ドリームガールズ」の系譜に連なりそうな、ある意味では続篇的趣のある本作ですが、その「ドリームガールズ」は封切りがたった3館だけの公開で、オープニング成績は37万8,950ドルでした。それが最終的には2,797館に拡大し、米国内で1億336万ドルの大ヒットの成績を収めたので、この「キャデラック・レコード」も、オープニング成績だけでは評価を下しかねますね。なので、2週め以降にどのようなチャートの動きを見せるのか?に期待し、様子を見守りたいと思います。本作には、ビヨンセのエタ・ジェイムズの他に、ジェフリー・ライトマディ・ウォーターズコロンバス・ショートリトル・ウォルターモスデフチャック・ベリーなど、有名なミュージシャンがぞろぞろと出てきて、若きミック・ジャガーまで登場します。監督はテレビドラマのベテラン女流監督ダーネル・マーティンで、脚本も自ら書き上げ、映画デビューを果しました。ソウルフルなムードが楽しみな作品です。
キャデラック・レコード」 TVスポットCM
http://www.movieweb.com/v/V08K269bdmuvSY
※「キャデラック・レコード」の予告編・写真の紹介記事はコチラ
なんだかわからないけど、たまたまヒットしちゃったと言うしかないコメディ映画「ロールモデルズ」が公開5週めで、第10位になんとかブラ下がった状態。スクリーンを288館失った結果、売り上げは半減していますが、本作が6,166万ドルも稼ぐなんて、誰も思っていませんでした。製作費は2,800万ドルなので、製作費を回収したおつりの黒字が出ています。
フロスト-ニクソン圏外の注目作ですが、初登場第22位に、「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年)の続篇「天使と悪魔」が2009年5月に全米公開になるロン・ハワード監督の社会派ドラマ「フロスト/ニクソン」が、ホントにわずか3館での公開ながら、1館あたりで6万ドルという桁違いの売り上げを出し、アベレージ・ランキングで断トツのトップを独走しました。この「フロスト/ニクソン」は、「ラスト・キング・オブ・スコットランド」(2006年)や、「クイーン」(2006年)、「ブーリン家の姉妹」(2008年)などで知られるイギリス人の脚本家ピーター・モーガンが2006年に発表し、ロンドンのウエスト・エンドとニューヨークのブロードウェイの両方で好評を博した同名戯曲を映画化したものです。
内容は、実話をベースとしたもので「フロスト/ニクソン」のニクソンは、ニクソン元大統領のことだと察しがつきますが、ほな、フロストは誰やねん?ということですよね。フロストは、1939年生まれのイギリス人のジャーナリスト/TVキャスターのデヴィッド・フロストのことで、多数の政治家にインタビューし、世論に影響を与えたことで有名な人です。ま、あえて日本に置き換えれば、田原総一郎さんや、先月11月に亡くなられた故筑紫哲也さんといったところでしょうか?
具体的には、1970年代にイギリスからアメリカに進出し気鋭だったキャスター、デヴィッド・フロストが、1972年当時に野党の民主党全国委員会本部に不審者が侵入し、盗聴器が仕掛けられようとした、いわゆるウォーターゲート事件の責任をとる形で、1974年にアメリカ大統領として史上初めて任期半ばで辞任した共和党のニクソン元大統領を、1977年に自身の冠番組「フロスト・オン・アメリカ」に招き、ロング・インタビューした結末で、ついにニクソンがウォーターゲート事件に関与していたことを暗黙の了解として認めさせた丁々発止のやり取りと、その背景の事情を映画は描いています。
ニクソン大統領とウォーターゲート事件との関わりの真相は、キルスティン・ダンストミシェル・ウィリアムズが共演した「大統領に気をつけろ!」(1999年)でも暴かれましたが…というのはコメディ映画の冗談ですが、この「フロスト/ニクスト」は、主人公が実在のジャーナリストである点などからして、ロバート・レッドフォードダスティン・ホフマンが共演した名作「大統領の陰謀」(1974年)の完結編的なニュアンスが感じられますね。
デヴィッド・フロストを演じたマイケル・シーン(「クイーン」)と、ニクソン元大統領を演じたフランク・ランジェラ(「グッドナイト&グッドラック」2005年)は、舞台の「フロスト/ニクソン」のオリジナル・キャストで、フランク・ランジェラはその舞台のニクソン元大統領ぶりが評価され、トニー賞を受賞しています。顔が大写しになる映画では、あまりニクソンに似ていないフランク・ランジェラが、なぜ、ニクソン元大統領なのか?という疑問も感じられるかもしれませんが、彼が起用されているのは、舞台の延長線上としてということです。
オリバー・ストーン監督が、現ブッシュ大統領の伝記映画「W.」を、ソックリさんモノマネ・ショー的に実在の政治家らに似た俳優をキャストし、メイクで似せるなどといったアプローチをとったのとは対極の演出を、ロン・ハワード監督は採用したことになるのが、それぞれの監督と作品の個性の違いとして、おもしろいですね。まぁ、オリバー・ストーン監督の「ニクソン」(1995年)のアンソニー・ホプキンスもあまりニクソンに似せていませんでしたが…。
ロン・ハワード監督と言えば、思えば、フロストがニクソンにインタビューした、その1977年は、当時は人気アイドルだったロン・ハワードが、俳優の両親から借金して製作費を工面し、B級映画の帝王ロジャー・コーマンのプロデュースにより、とりあえずヒットのために有名な自分が出て、監督デビューを果した「バニシングIN TURBO」を発表した年です。当時のロン・ハワードは、アイドルから映画監督への進路変更を達成することに必死だったと思うのですが、それから31年経ち、名実ともにハリウッドを代表する監督のひとりとなって、その思い出深い年の出来事を描いたことになります。自分の人生の転換期のことなので記憶に残り、気になっていたのかもしれませんね。そんなロン・ハワード監督は、過去にも「ザ・ペーパー」(1994年)や、「ガンホー」(1986年)、「エドtv 」(1998年)といった、やや社会的ジャーナリズムの要素も窺えるライト・コメディなどを発表していますが、本格的な社会派映画への挑戦は、この「フロスト/ニクソン」が初となります。映画監督デビューした1977年にひっかけ、新ジャンルに挑み、さらにワンランク上の映画監督を目指しての再デビューとの思いが込められているのかもしれません。これから本格化する賞レースで、ロン・ハワード監督が監督賞に絡んでいけるのか?、注目ですね。
この「フロスト/ニクソン」の他の共演者は、“ムービー・クラブ”にまた1本、作品を追加できたケヴィン・ベーコンや、「ジェシー・ジェームズの暗殺」(2007年)でも歴史の証人だったサム・ロックウェル、テレビ「ザ・ホワイトハウス」ではオリバー主席法律顧問だったオリヴァー・プラット、そして、ウディ・アレンの最新作「ヴィッキー、クリスティーナ、バルセロナ」のヴィッキーことレベッカ・ホールといった顔ぶれです。
フロスト/ニクソン」 予告編
http://www.movieweb.com/v/V08H0134fltHQS
今週末12日(金)の全米拡大公開作の目玉はキアヌ・リーブスのSF超大作「地球が静止する日」(↓)ぐらいですが、限定公開でクリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」、ケイト・ウィンスレットの「朗読者」、メリル・ストリープフィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムスのトリオのアンサンブル演技が絶賛の「ダウトDOUBT/疑いをめぐる寓話」といった賞狙いのアート志向の秀作が出揃います!!、単館のアベレージで最も稼ぐのはどの映画か?!、来週もお楽しみにッ!!
http://ad.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/htmlbanner?sid=2489889&pid=877546789
最後に…また当ブログの全文をコピーして掲示板などにあげたり、さも自分が書いた記事のようにしてブログやサイトにアップするなど、悪質な無断転載の盗用が起きてしまったので、やむを得ず、右クリック禁止の措置をとらせて頂きました。いつも、このブログの記事をご推奨紹介頂いているサイト各位の皆さまにはお手間をとらせる部分もあり、ご迷惑をおかけしますが、何卒、ご理解頂きたく、お願い申し上げます。なお、文章以外にも、ブログ上のすべてのコンテンツには各著作権者のオーナーがいることは、最下部に英語で警告をつけてありますので、ご注意ください。各コンテンツの悪質な再利用をされた場合、以後のアクセスを禁止とさせて頂きます。また、コメントなどで映画や記事の内容と無関係に、性別・国籍・人種・身体的特徴などに言及した非常識な書き込みをされた場合も、アクセスを禁止とさせて頂きます。トラックバックで商品やサービスを販売する目的でリンクを書き込まれても表示しませんので、無駄ですからお止めください。それからアダルトサイトであるにも関わらず映画記事を紹介し、リンクを下さってる方、申し訳ありませんが、トラックバックを表示して差し上げることができません。ごめんなさい。他人の文章を盗んだコピー&ペーストだけで自分のブログやサイトを作ってる方、そんなことをしても不毛ですし、映画やネットの楽しみ方を間違っていると思いますよ。てにをはを書き変えるだけの仕事をされた方も同様です。模倣するなら、立派な作家に倣った方がいいです。本当に映画が好きでブログやサイトをする人、ライターになった人なら、自分で調べたくて、自分で語りたいなぁと思うはず。そうでないなら、その他の自分の好きなことでガンバッてください。
【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。

12月5日~12月7日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!」への1件のフィードバック

  1. パニッシャーを映画化しようなんて人が今後はいないことを祈ります。
    ストーリーもヒーローとしては微妙と言わざるおえない…。
    アイアンマンにまかせましょう。

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