「ターミネーター4/サルベーション」の大沈没で破産申請中のハルシオンが、シリーズの権利を6,000万ドルでお売りします!!

ターミネーター4-1
あるはずがないと誰もが見越してるシリーズの次回作について、“現代のロンドンを舞台に、恐ろしいロボットたちと軍隊が対決することになる…”と、それって、アンタが勝手にライバル視してるマイケル・ベイ監督が「トランスフォーマー」シリーズでやってることやん!!とツッコミたくなるような「ターミネーター5」の妄想を、今だに語っている“俺はチンコがデカい!!”が自慢のマックG監督ですが、哀れな「ターミネーター」シリーズは、またどこかに売り飛ばされるようです…ッ!!
   → 


ターミネーター4-2
今年2009年サマーシーズンの大失敗の沈没映画とされている「ターミネーター4/サルベーション」を製作したザ・ハルシオン・カンパニーは、その製作費を調達したヘッジファンドのパシフィコーに対する負債を返済できず、先月8月19日に破産の申請を裁判所に提出していたのですが、同社の再生プランを検討するために雇い入れたFTIキャピタル・アドバイザーズの助言により、「ターミネーター」シリーズの権利を売却する方向に向けて動き出した…と、ロサンゼルス・タイムズのベン・フリッツ記者が伝えました。
ハルシオン・カンパニーほか数社をたばねるハルシオン・ホールディング・グループを2007年に設立した経営者で、「T4」を製作したデレク・アンダーソンとビクター・クビチェクのコンビは、例えて言うなれば、かつてのホリエモンのように、その若さに見合わぬ大胆なビジネス手法が注目され、ハリウッドに新星プロデューサー誕生!!と、一部のメディアでもてはやされたりもしましたが、いきなり、有名な「ターミネーター」シリーズの権利を巨額買収し、映画ビジネスに乗り出した素人の彼らの目的が、おもしろい映画を作りたいッ!!ではなく、ライセンス・ビジネスのマネーゲームであったことは、「T4」の監督に、「チャーリーズ・エンジェルズ」シリーズのマックGを起用したりしたことからも明らかだったと思います。
ターミネーター4-4
そうした魂胆の茶番が見透かされ?!、「ターミネーター」ファンから、「ターミネーター」シリーズの最新作として認められなかった不人気の「ターミネーター4/サルベーション」は、製作費の2億ドル超に対して、今日までに全世界でおよそ3億7,132万ドルしか興行で売り上げられず、資金繰りに行き詰まったハルシオンは破産の道を選ぶしか余儀なくされてしまった訳ですが、同社のサルベーション=救済に乗り出したFTIキャピタル・アドバイザーズは、同社が持つ資産のうち、最も価値が高いと見なされる「ターミネーター」シリーズの権利を売却し、それにより得た資金で、現在の危機を脱出するしかない…と結論づけたようです。
FTIキャピタル・アドバイザーズの専務取締役ケヴィン・シュルツ氏によれば、ハルシオンは「ターミネーター」シリーズの権利の一部、もしくは条件次第によっては、その総てを売却して、完全に手放すことを検討しているそうで、すでに複数のメジャー・スタジオや、製作プロダクションから、「ターミネーター」シリーズを買い取りたい…との打診が殺到しているそうです。
デレク・アンダーソンとビクター・クビチェクは、前述のヘッジファンドのパシフィコーから資金を引き出し、会社を設立した2年前の2007年に、「ターミネーター」シリーズの権利を約2,500万ドルで取得しましたが、彼らの作った「ターミネーター4/サルベーション」が再びシリーズに火をつけたことによって、そのコンテンツの価値が増し、現在では元値の倍以上の資産価値があると、FTIキャピタル・アドバイザーズは鑑定して、「ターミネーター」ライセンスの売却価格を約6,000万ドルに設定しています。
ターミネーター4-6
ベン・フリッツ記者によれば、そもそも「ターミネーター」の権利は、シリーズの第1作めを1984年に製作したプロダクションのヘムデールと、監督のジェームズ・キャメロンがそれぞれ50%ずつを折半して持っていましたが、ジェームズ・キャメロン監督は自らの権利を、同映画のプロデューサーをつとめ、翌1985年に結婚して妻としたゲイル・アン・ハードに、たったの1ドルで譲り渡してしまったそうです…ッ!!、その後、1990年にヘムデールの持つ権利を、約1,000万ドルで買い取ったカロルコ・ピクチャーズが「T2」(1991年)を製作しますが、同社は1997年に一度、倒産して、新会社のC2ピクチャーズに生まれ変わりました。
その際、C2ピクチャーズは同社の前身の旧カロルコから「ターミネーター」ライセンスを800万ドルで取得すると共に、たった1ドルで権利をもらいながら、わずか4年間の結婚生活でジェームズ・キャメロン監督とは1989年に離婚してしまったゲイル・アン・ハードに700万ドルを支払い、「ターミネーター」に関する権利を一括して保有することになりました。
そうした転売の末に登場したハルシオンのデレク・アンダーソンとビクター・クビチェクが、カロルコ→C2ピクチャーズの経営者であるアンドリュー・G・ヴァイナとマリオ・カサールに、前述の2007年に約2,500万ドルを支払い、「ターミネーター」の権利を自分たちのものとして、「T4」を製作した訳ですが…、どうやら、さすらいの「ターミネーター」の権利で、一番、儲けたのは、たった1ドルが700万ドルにバケたゲイル・アン・ハードのようですね…ッ!!
ターミネーター4-3
ハルシオンに3,200万ドル以上の貸し付けがあると主張するヘッジファンドのパシフィコーに対して、ハルシオン側は借金の額は400万ドルと利子および手数料だけだ…と反論するなど、「ターミネーター」シリーズをめぐる裏事情は、この他にも複数の訴訟を抱え込んでしまい、一筋縄では理解できない複雑怪奇さとなっていますが、あの「スター・ウォーズ」シリーズでさえ、会計上では赤字が計上されている老獪なハリウッドを相手に、堕ちた新星プロデューサー・コンビの若者たちのマネーゲームの理論が通用しなかったことだけは明らかなようです…。
ターミネーター4-5
マネーゲームの渦に呑まれて、終わったも同然の「ターミネーター」シリーズですが、今後の権利売却の展開によっては、冒頭の幻の「T5」も作られそうですが、新たにライセンスを取得した権利者が「ターミネーター」シリーズをイチからやり直したい…と、シリーズの再スタートを目指す可能性もないとは言えないでしょう。
いずれにしろ、「ターミネーター」ライセンスの売却は、破産裁判所の判断を待ち、その承認の上で行なわれるため、それに要する時間も含めると、シリーズの次回作の話題は当分、おあずけになりそうです…。
【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!

広告