9月4日~9月6日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!

3Dの死神が2週連続でトップをキープ!!、
でも、ホントの第1位はサンドラ・ブロック!!

オール・アバウト・スティーヴ-トップ
*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル興行成績 の順です。
 第1位     第2位(初)  第3位    第4位(初)  第5位
全米映画興行ランキング-第1位~第5位
第1位ザ・ファイナル・デスティネーション4 3D」(10月17日公開)
   $12,435,000-(3,121館)-$47,566,000
第2位オール・アバウト・スティーヴ
   $11,200,000-(2,251館)-$11,200,000
第3位イングロリアス・バスターズ」(11月20日公開)
   $10,847,000-(3,358館)-$91,042,000
第4位ゲーマー
   $9,000,000-(2,502館)-$9,000,000
第5位ディストリクト9
   $7,000,000-(3,139館)-$101,274,000
 第6位    第7位     第8位     第9位    第10位(初)  
全米映画興行ランキング-第6位~第10位
第6位ハロウィンⅡ
   $5,608,000-(3,088館)-$25,664,000
第7位ジュリーとジュリア
   $5,200,000-(2,528館)-$78,840,000
第8位G.I.ジョー/ライズ・オブ・コブラ」(公開中)
   $5,100,000-(2,846館)-$139,415,000
第9位タイムトラベラーズ・ワイフ」(「きみがぼくを見つけた日」10月公開)
   $4,215,000-(2,803館)-$54,557,000
第10位エクストラクト
   $4,187,000-(1,611館)-$4,187,000
概況と新作映画の解説はこちらです…!! →  


アメリカでは明日となる7日(月)に、日本で言えばメーデーとなる労働者の日=レイバーデーのお休みを控えた、このロング・ウィークエンドの週末をもって、ついに全米映画興行のサマーシーズンも公式に終りとなる訳ですが、レイバーデーのお休みは屋外のイベントや、行楽で過ごす人が多いことから、映画興行にとっては、それほど稼ぎ時とも言えません…。そのため、ロクな新作しか封切られなかった、この週末は先週の前回から全体で約28%も大きく売り上げが落ち込んだ、ヘボい数字ばかりが並んだランキングとなっています。
そのおかげで、「ザ・ファイナル・デスティネーション4 3D」(邦題「ファイナル・デッドサーキット」)が先週の初登場から、およそ55%の売り上げを落としながら、思いがけず2週連続の王座に輝いてしまいました…ッ!!
で、その他の今回のランキングの注目点としては、クエンティン・タランティーノ監督が、表向きにはスターのブラッド・ピット主演と言っておきながら、実はまるで無名のオーストリア出身で、主にドイツのテレビドラマで活躍していたベテラン俳優クリストフ・ワルツと、知る人ぞ知るフランスの女優メラニー・ロランを主演に製作した、第3位のパラレルワールドの戦争映画「イングロリアス・バスターズ」が口コミで評判を広げ、公開3週めにして、なんと193館が追加上映を始めています…ッ!!、また、公開5週めで第7位のプリンセス・エイミー・アダムスの1本で2本ぶん、おいしい「ジュリーとジュリア」も、本来なら減っていいはずのスクリーンが、さらに25館増えています…ッ!!、そして、製作費わずか3,000万ドルのSF「ディストリクト9」が、公開4週めにして大台の1億ドルを突破してしまったのに対し、同映画のほぼ6倍の製作費=約1億7,500万ドルを投入した大作「G.I.ジョー/ライズ・オブ・コブラ」が公開5週めで621館に打ち切られ、トータル興行成績=約1億3,941万ドルで息切れ状態に陥るという明暗の差を分けつつあります…。
オール・アバウト・スティーヴ-2サンドラ・ブロックが主演した、さして目新しくもないラブコメ「あなたは私の婿になる」(10月16日公開)が、なぜか?!、約1億6,038万ドルを超える驚きのスマッシュ・ヒットになったばかりか、本作でサンドラ・ブロックのお相手をつとめたブラッドレー・クーパーが主演した、二日酔いミステリーのハレンチ・コメディ「ハングオーバー」が、R指定のコメディ映画として全米興行史上第1位となる新記録の約2億7,098万ドルを達成したミラクル大ヒットの余勢を駆り、2007年に製作されながら、そのあまりのくだらなさにオクラ入りの憂き目にあっていたゴミ映画のラブコメ「オール・アバウト・スティーヴ」が初登場第2位という立派な成績を収めてしまいました…!!
それどころか、1館あたりの売り上げに目を転じれば、アベレージでおよそ4,976ドル稼いでいる本作が、2週連続第1位のホラー「ザ・ファイナル・デスティネーション4」の平均値=3,984ドルを大きく抜いているので、スクリーン数のハンディがなかったものとすれば、実質的に初登場第1位だったことになります…!!
映画の格付けサイト RottenTomatoes において、どうやったら、そんなに低い数字を導き出せるのか?!と、ある意味では奇跡的とまで言われている、たった5%の支持率しか得られていない散々なラブコメの本作は、サンドラ・ブラックが扮する、クロスワード・パズルの作家で、エキセントリックな変なオンナの主人公メアリーが、期待していなかったブラインド・デートで出会った、テレビニュースのカメラマン、スティーヴ(ブラッドレー・クーパー)にぞっこん惚れこみ、気のないスティーヴを自分に振り向かせようと、彼が取材で赴く全米各地の事件の現場をストーカーのように追いかけまわす…という内容です。
サンドラ・ブロックが売れ残りの変なオバチャン…という設定は大いに説得力がありますが、それは裏を返せば、そんな映画を誰も観たくない…ということであって…、そのどうしようもないゴミ映画の本作を、下 ↓ の予告編でも言っているように、本来の今春3月6日に予定していた全米公開に待ったをかけて、前述の「あなたは私の婿になる」と、「ハングオーバー」の結果を見越し、先週末の封切り日に引越しさせた製作・配給の20世紀FOXの他人のふんどしで相撲をとるような読みがまんまと当った興行戦略の勝利といったところでしょうか?!
オール・アバウト・スティーヴ-3
本作の脚本を執筆したのは、ロビン・ウィリアムズの「ライセンス・トゥ・ウェディング」(2007年)の原案者であり、同映画で脚本家デビューを飾った新人のキム・バーカー。監督は、主にテレビドラマの演出を手がけてきたフィル・トレイルという人で、本作が長編劇場用映画のデビュー作となります。
「スパイダーマン3」(2007年)のサンドマンとして知られるトーマス・ヘイデン・チャーチに加え、近年のおもしろいコメディ映画には必ず出てると言ってもいい、注目度急上昇の韓国系コメディアン、ケン・チョンが共演者をつとめていますが、どうやら、ケン・チョン出演作でも本作は例外と考えておいた方がよさそうですね。
オール・アバウト・スティーヴ予告編
http://www.traileraddict.com/emd/8138
ゲーマー-1「アドレナリン2/ハイ・ボルテージ」が今月9月26日(土)から日本公開になるマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーの監督コンビが、ラブコメ「男と女の不都合な真実」がやはり、今月9月18日(金)から日本公開になるジェラルド・バトラーを主演に迎えて製作した近未来ディストピア映画の「ゲーマー」を、ライオンズ・ゲートが2,502館で封切った結果、第4位という、そこそこの順位で初登場を飾りましたが、オープニング成績の数字としては、わずかに900万ドルしか稼ぐことができませんでした…。とは言え、ネヴェルダインとテイラーの名を一躍、世に知らしめた監督デビュー作「アドレナリン」(2006年)のオープニング成績は約1,045万ドル(2,515館)で、前述の続編「アドレナリン2/ハイ・ボルテージ」にいたっては、約696万ドル(2,223館)でしたから、実験的な過激描写が売りのコンビとしては、本作の低調な出足もまぁ、いつも通りのフツーの数字といった感じかもしれません。
…などと、呑気に言っていられるのは、「アドレナリン」シリーズも本作も製作費は約1,200万ドル台の低予算なので、「アドレナリン」の全世界のトータル興行売り上げ=約4,293万ドル、日本ではこれから公開の「アドレナリン2/ハイ・ボルテージ」の現在までの同売り上げ=約3,415万ドルに加え、DVDなどの2次・3次利用の稼ぎを上乗せすれば、キチンと利益が出ているからですね。
ゲーマー-ジェラルド・バトラー
よって、この「ゲーマー」も最終的にはローリスク・ローリターンの首尾よい成果を収めることでしょうが、主演のジェラルド・バトラーとしては、自分の名前だけでは観客動員を果たせないマネーメイキング・スターとしての力量の低さが如実に明らかとなってしまいました…。「男と女の不都合な真実」のヒット(全米興行で8,644万ドル)は、キャサリン・ハイグルがバイブレーター付きのパンツを履き、人前でイッてみせたから…と言われてしまっても仕方がないですね…。
大ヒット映画「300」(2007年)で、全米だけで約2億1,061万ドル、全世界では約4億5606万ドルを稼いだアクションン・スター、ジェラルド・バトラーの復活はまだ当分、お預けのようです…。
人が人を操る殺人オンライン・ゲーム、スレイヤーズ!!
http://www.traileraddict.com/emd/12812
「ゲーマー」の内容・出演者などについては過去記事をご参照ください。
ジェラルド・バトラー主演の近未来ディストピア映画「ゲーマー」が、殺人オンライン・ゲームのサイケな世界の写真を初公開!!(09.6.02)
生身の人間を殺し合わせる近未来のオンライン・バトルゲームの恐怖を描いたディストピア映画「ゲーマー」の予告編!!(09.5.17)
ジェラルド・バトラーが近未来の殺人ゲームを闘うSFディストピア映画「ゲーマー」がインタラクティヴなモーション・ポスターをリリース!!(09.5.09)
ゲーマー-マイケル・C・ホール
 ↑ 敵役の億万長者は、あのデクスターです…ッ!!
エクストラクト-1マイク・ジャッジ監督の期待されていた最新作のコメディ映画「エクストラクト」が、1,611館という上映館数の少なさもさることながら、1館あたりの売り上げでも約2,599ドルと伸び悩み、オープニング成績=約418万ドルで、ギリギリでなんとかランクインの初登場第10位という、本作の悩める主人公のようにパッとしないスタートを切ってしまいました…。
まず、マイク・ジャッジ監督…と、ひと言で言われてもわからない人も多いかもしれませんが、そもそもはアニメ作家であるマイク・ジャッジ監督は、悪ガキ・コンビのビーバスとバットヘッドの生みの親として知られている人です。…と、これまたビーバスとバットヘッド…と、ひと言で言われてもピンとこない人が多いかもしれませんが、ビーバスとバットヘッドは、こいつら ↓ ですよ…と、キャラクターを見れば、実は知っていた…という人も多いのではないでしょうか?!
ビーバス-バットヘッド-マイク・ジャッジ
MTVのキャラクターとして人気を博したビーバスとバットヘッドは、1996年に長編アニメ映画「ビーバス&バットヘッド DO AMERICA」も作られ、当然、マイク・ジャッジ監督がメガホンをとっています。
そんなアニメーターのマイク・ジャッジが、映画監督として注目されることになったのは、自作のアニメをもとに、サラリーマンの苦悩をおかしく描いた初の実写映画「オフィス・スペース」(1999年/邦題「リストラ・マン」)がカルト的な人気を集める高い評価を得たことからです。その後、マイク・ジャッジ監督は実写映画第2弾として、バカしか生き残っていない未来を描いた奇天烈なコメディ「イディオクラシー」(2006年/邦題「26世紀青年」)を発表し、やはり、カルトな支持を得るにいたっていますが、同映画はジャンルの上ではSFだったことから、日常を風刺した「オフィス・スペース」でマイク・ジャッジ監督に惚れ込んだファンには物足りなさがありました…。そして、待ちに待った第3弾の本作「エクストラクト」が再び、カイシャもののコメディとして、期待を集めていたのですが…。
エクストラクト予告編
http://www.traileraddict.com/emd/13614
みんな大キライなウィル・スミスを人気者にしよう…ッ!!だなんて、どだい不可能なことに「ハンコック」(2008年)で挑んでみたり、「JUNO/ジュノ」(2007年)ではエレン・ペイジの女子高生に年甲斐もなく惚れるカン違い中年だったジェイソン・ベイトマンが主演する「エクストラクト」は、フレーバー・エッセンスを作る中小企業の経営者の主人公ジョエルが、テレビにばかり夢中のうえ、浮気してるかもしれない妻との関係や、工場で起きたコントみたいな事故(↑予告編参照)の補償を問う訴訟などから、人生に行き詰まり、その突破口を、ベン・アフレックが演じる落ちこぼれの友人ディーンや、経費削減のために雇った派遣スタッフの美女シンディに求めようとする…といった、ともすると身につまされるような内容です。
エクストラクト-ベン・アフレック
現在のところ、映画の格付けサイト RottenTomatoes で、微妙な支持率の64%がつけられている「エクストラクト」は、まるで期待ハズレの退屈なコメディ…という意見や、傑作「オフィス・スペース」ほどではないにしてもおもしろかった…という意見など、数字が示すとおりに賛否がわかれており、観る人の好みによって評価が大きく左右されてしまっています。そのように意見が真っ二つというのは、カルトな作品にはよくあることですが、本作の場合はそういう訳でもなく、中途半端な不完全燃焼の出来栄え…というのが実情といったところのようです。
エクストラクト-ミラ・クニス
セクシーなシンディを演じているのは、恋愛映画の傑作「サラ・マーシャルを忘れたくて…」(2008年)で、すべての男性にとって理想の女性と言えそうなレイチェルを演じてブレイクした人気のミラ・クニス(↑)。その「サラ・マーシャルを忘れたくて…」と、日本では2本立てで同時公開された「ノックトアップ」(2007年)の両方に出演していたコメディエンヌで、今週末の11日(金)に「オー!マイ・ゴースト」がDVDスルーでリリースされるクリステン・ウィグが、ジェイソン・ベイトマンの妻スージーを演じているほか、ロックバンド KISS のメンバーで、俳優として日本でも活躍?!しているジーン・シモンズ、また、「スパイダーマン」シリーズの編集長で、「JUNO/ジュノ」の父ちゃん、J・K・シモンズといった個性的な顔ぶれが、この「エクストラクト」に集っています。何はともあれ、いつもユニークなマイク・ジャッジ監督の作品だけに、一応、鑑賞の予定に入れておいてはいかがでしょうか…?!
エクストラクト-ポスター
手抜きで申し訳ありませんが…、今週末の全米公開映画は、09年9月9日(水)の9並びの日に封切られるアニメ映画のコレと、女だらけのホラー映画のコレ、それに観てるだけで寒くなりそうなスリラー映画のコレですッ!!、そこにタイラー・ペリー製作・タイラー・ペリー原作・タイラー・ペリー脚本・タイラー・ペリー監督・タイラー・ペリー主演のタイラー・ペリーのひとりよがり映画「タイラー・ペリーのアイ・キャン・ドゥ・バッド・オール・バイ・マイ・セルフ」(Tyler Perry’s I Can Do Bad All By Myself)が加わることになります…。タイラー・ペリーが初登場第1位だとウザいですね…。それでは、来週のランキングもお楽しみにッ!!
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