映画秘宝 連載「タランティーノ《地獄のバスターズ》への道」‐第4回‐

ティル.シュヴァイガー-トップ
第4回 ブラピが兵隊やくざのヒゲ親分で登場!!サイモン・ペグは映画のウンチク語れず悔し泣き?!タランティーノ流配役の妙が炸裂!!
     映画秘宝2009年3月号掲載(2009年1月21日発行) → 


イングロリアス・バスターズ-ティル.シュヴァイガー
明けまして~ッ!とか挨拶するのもマヌケな新年1月下旬ですが、皆さんがこれを読む頃、タランティーノ監督の戦争映画「イングロリアス・バスターズ」の昨2008年10月から始まった撮影もクランクアップを迎えようとしてるはずです。
昨年5月のカンヌ映画祭で、1年後に上映と宣言したタランティーノですが、公約は果せそうですね。今回は「イングロリアス・バスターズ」の出演者を駆け足で紹介します。
まず主演は、前回の終わりにもふれたブラッド・ピットです。テキサス出身の南部の荒くれ野朗で、ヒトラー暗殺を目指す兵隊やくざたち8人のゲリラ部隊の指揮を執るアルド・レイン中尉を演じています。ブラピ起用をタランティーノが想定してたか?は不明ですが、ブラピはタランティーノ脚本の「トゥルー・ロマンス」にカメオ出演するなど、昔からタランティーノに興味を示していました。
カミさんのアンジェリーナ・ジョリーら家族とフランスに引越したブラピは、ヨーロッパで撮影の主演作を探していたので、運良く顔合わせが実現したようです。
ブラピは役作りとしてヒゲを生やし、縄で首吊りされたような傷痕を特殊メイクで施しています。首の傷は私刑でつけられたらしいのですが、その事情についてブラピが最後まで語らないのが人物に深みを与えるミソだそうです。
部下の兵隊やくざたちは、先月、映画中映画を監督してると速報した「ホステル」のイーライ・ロス監督が演じる野球のバットでナチをボコボコに殴り殺すドニー軍曹をはじめ、「再会の街で」のB・J・ノバク、「フリークス学園」のサム・レヴァイン、「俺たちダンクシューター」のポール・ラスト、ドイツのテレビ俳優ギデオン・バークハード(「1200℃/ファイヤー・ストーム」)、そして、「デス・プルーフ」のオマー・ドゥームとマイケル・バコールといった面々です。
残念なのは、「ホット・ファズ」のサイモン・ペグが日程の都合で出演をキャンセルしたことです!!、サイモン・ペグは映画オタクの英国軍将校として、タランティーノの代わりに映画のウンチクをしゃべくり倒すはずでした。サイモン・ペグは「『レイダース』を断って、インディ・ジョーンズになり損ねたトム・セレックの心境…」と皮肉なギャグで出演断念を後悔しています。サイモン・ペグの代役は「300」のミヒャエル・ファスベンダーです。「オースティン・パワーズ」のマイク・マイヤーズも英国軍将校としてゲスト出演しています。
イングロリアス・バスターズ-クリストフ・ワルツ-2
一方、敵対するドイツ軍ですが、レオナルド・ディカプリオが演じると噂された悪役“ユダヤ人ハンター”のハンス将校には、オーストリア人の52歳の俳優クリストフ・ワルツ(↑)が抜擢されました。主にドイツのテレビで演技歴30年以上というベテランのワルツですが国際的には無名で、起用には驚きの声が上がりました。しかし、配役の妙に徹底してこだわるタランティーノだけにきっと真意があるはず…。「ボーン・アルティメイタム」のダニエル・ブリュール(↓)はナチ狙撃兵として、ロス監督の映画中映画に登場します。本編でも活躍してくれるはずです。
イングロリアス・バスターズ-ダニエル・ブリュール
最後に8人めの兵隊やくざとして、男泣きのドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」のティル・シュヴァイガー(↑ ポスター)が独軍を脱走し、ブラピの仲間となって同胞のドイツ兵を殺戮するヒューゴ・スティグリッツを演じています。
ところで、ヒューゴ・スティグリッツって聞いた名前ですよね?、誰だっけか?、調べてみてください!!、答えは次回。来月は男映画「イングロリアス・バスターズ」のB面は女映画だった!!という話題を中心に物語を掘り下げます。
【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!

広告