映画秘宝 連載 「タランティーノ《地獄のバスターズ》への道」‐第1回‐

イングロリアス・バスターズ-タランティーノ
第1回 タランティーノがフランス語で言うから分かんなかった戦争映画
イングロリアス・バスターズを2009年カンヌで上映の宣戦布告!! 
     映画秘宝2008年12月号掲載(2008年10月21日発行) → 


イングロリアス・バスターズ-ヴァニティフェア-1
あのタランティーノが次は戦争映画を撮るらしい?という、“?”付きのニュースが、アメリカのメディアに出たのは2008年5月26日の戦没者追悼記念日。タイムリーに作ったっぽい話題で、にわかに信じられないですよね。
そこで記事の元をたどると、タランティーノ本人が4日前の22日にフランスのカンヌ映画祭で発言したことが判明。それがたまたま戦争にちなんだ日に伝わった訳ですが、情報の遅れた理由は、タランティーノの野朗がフランス語で喋りやがったから!!というのは半分冗談で、インタビューを取ったTV局のカナル・プリュスがタランティーノの声に仏語の吹き替えを乗せ、放送しちゃった訳です。
だから、アメリカの映画記者は重大ニュースにすぐ気づけませんでした。
その後、ネットの動画から、仏語に上乗りされてるタランティーノ本人の声を、アメリカの映画ブロガーらが書き起してくれたのによれば、バカなフランス人レポーターの“次回作は「キル・ビル3」ですか?”という、お前なぁ、どこから、そんなこと思いつくねん?!というアホな質問に、タランティーノは「違うよ(笑)、次は第二次大戦の映画『イングロリアス・バスターズ』をやる」と答え、妊婦がお腹をさする仕種で「順調に育てば、来年のカンヌで上映できる」と自信あり気だとのこと。
でも聞けば、製作費は無いし、出演者は未定のナイナイづくし。にも関わらず、「俺さまはカネを集めて、1年以内に戦争映画を完成させる」と、タランティーノは鼻息フンフンで大胆な宣戦布告を行なってくれた訳です。
フツーに考えれば、かなり無理な挑戦ですよね。しかも、タランティーノ・ファンの方は多分、ご存知な「イングロリアス・バスターズ」は、昔から言ってるのに実現できてないイタリア映画「地獄のバスターズ」のリメイク企画…。
イングロリアス・バスターズ-ブラッド・ピット-2
けれど、タランティーノが映画番長のメンツに賭けて今度こそはッ!!と時限爆弾のスイッチを押したのならば、その特攻、散るか?、咲くか?、シカと見届けやしょう!!として始まったのが、この連載です。さて、タランティーノに勝算は?!、タイムリミット・サスペンスな映画作りの軌跡(奇跡?)を次回から追っていきます。
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