5月1日~5月3日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!

サマームービー・ウォーズがついに開幕!!
ウルヴァリンが8,700万ドルの爪あと!!

X-MEN-ウルヴァリン-1
*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位X-MEN-ウルヴァリン    第2位ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト     第3位オブセスド    第4位セブンティーン・アゲイン     第5位
モンスターVSエイリアン
第1位X-MEN/ウルヴァリン
   $87,000,000-(4,099館)-$87,000,000
第2位ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト
   $15,325,000-(3,175館)-$15,325,000
第3位オブセスド
   $12,200,000-(2,514館)-$47,002,000
第4位セブンティーン・アゲイン」(5月16日公開)
   $6,355,000-(3,255館)-$48,497,000
第5位モンスターVSエイリアン」(7月11日公開)
   $5,800,000-(2,626館)-$182,405,000
第6位路上のソリスト     第7位アース     第8位ファイティング     第9位ハンナ・モンタナ・ザ・ムービー     第10位
ステート・オブ・プレイ-消されたヘッドライン
第6位路上のソリスト」(5月30日公開)
   $5,600,000-(2,033館)-$18,108,000
第7位アース」(日本公開済み)
   $4,184,000-(1,804館)-$21,848,000
第8位ファイティング
   $4,173,000-(2,312館)-$17,507,000
第9位ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー
   $4,075,000-(2,819館)-$70,857,000
第10位ステート・オブ・プレイ(消されたヘッドライン)」(5月22日公開)
   $3,655,000-(2,445館)-$30,883,000
各映画の解説はこちらです。→ 


カレンダーが5月となり、これから9月の第1月曜日のレイバー・デーの祝日まで約4ヶ月間続く、映画興行にとっては1年間のうちのピークのハイシーズンとなる夏興行が始まりました!!、人気の話題作や、驚きの超大作がこれから毎週のように登場しては激突するサマームービー・ウォーズの開幕です!!
そんなサマーシーズンのスタートにふさわしく、この週末の映画興行は全体で、先週の前回(4月24日~26日)から売り上げが一気に約46%もジャンプし、上位の12本の興行収入のトータルが約1億5,215万ドルを超えました!!
しかし、その売り上げの半分以上は、先週の4月26日(日曜日)にアリゾナのテンペで行われたプレミア上映のため、前夜から徹夜で列を作り、入場を待った700名全員に朝ご飯をおごったメチャクチャ気前のいいヒュー・ジャックマンがひとりで稼いでしまっています!!、700人分の朝メシをポケットマネーで買うなんて、ウルヴァリンにははした金で、大したことありません!!
X-MEN-ウルヴァリン-220世紀FOX史上最大規模の拡大公開となる4,099館が8,300スクリーンで公開した「X-MEN/ウルヴァリン」は、封切りの5月1日金曜日の前夜木曜日から約2,000館が行った深夜興行の売り上げ500万ドルを含め、初日だけで約3,500万ドルを稼ぎ、歴代の初日興行記録で第16位となる成績を収めました!!、この初日3,500万ドルという数字は、サマーシーズンの開幕映画としては、「スパイダーマン3」(2007年5月4日公開/4,324館/オープニング成績1億5,111万ドル)=初日5,984万ドル、「スパイダーマン」(2002年5月3日公開/3,876館/オープニング成績1億1,484万ドル)=初日3,940万ドル、そして、昨2008年5月2日公開の「アイアンマン」(4,154館/オープニング成績9,861万ドル)=初日3,523万ドルに次ぐ第4位に着ける成績となるもので、この順位はご覧のようにサマーシーズンの開幕映画のオープニング成績として見ても変わりません。
このようにサマーシーズン開幕映画初日の売り上げランキングで、これまで第4位だった同じシリーズの「X-MEN2」=3,124万ドルを、「X-MEN/ウルヴァリン」は辛うじて凌いだ格好ですが、2006年5月26日公開でサマーシーズン開幕映画ではなかった「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」(3,714館)の初日売り上げ4,510万ドルにはまるで及んでいません…。また、オープニング成績の8,700万ドルも、そのシリーズの前作「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」のオープニング成績1億275万ドルには全然、太刀打ちできていませんし、「X-MEN2」のオープニング成績8,555万ドルについては見た目の数字としては超えられていますが、インフレ率などの金銭価値の変動をふまえると、残念ながら、「X-MEN/ウルヴァリン」は「X-MEN2」にも負けてしまい、唯一、シリーズ第1作の「X-メン」のオープニング成績5,447万ドルをのみ上回われたことになります。
と、このように書けば、「X-MEN/ウルヴァリン」は「X-メン」シリーズとして、あまりヒットしておらず、成功していないのではないか?!という印象を持ってしまいます。では、ここで一度、過去のシリーズの興行データをもう一度おさらいし、「X-MEN/ウルヴァリン」が作られた意味=スピンオフとは何か?を見直してみましょう。
X-メン」(2000年7月14日公開/3,112館)
初日2,080万ドル/オープニング興行5,447万ドル/国内売上1億5,729万ドル
製作費7,500万ドルで、世界トータル2億9,633万ドル=3.95倍
X-MEN2」(2003年5月2日公開/3,749館)
初日3,125万ドル/オープニング興行8,555万ドル/国内売上2億1,494万ドル
製作費1億1,000万ドルで、世界トータル4億771万ドル=3.7倍
X-MEN:ファイナル・ディシジョン」(2006年5月26日公開/3,714館)
初日4,510万ドル/オープニング興行1億275万ドル/国内売上2億3,436万ドル
製作費2億1,000万ドルで、世界トータル4億5,935万ドル=2.18倍
以上の数字を眺めて、わかることは、「X-MEN」シリーズが典型的なシリーズ映画の息切れパターンを踏襲してしまったらしい…ということです。
まず第1作めが製作費に対して、約4倍近い売り上げの大成功を収めています。
そうなれば当然、第2弾を作ろう!!となる訳ですが、出演者やスタッフはヒットの功績への評価としてギャラのアップを求めてくるので、勢い第2作めは製作費が増すことになり、映画のスケールは否応なくアップしてしまいます。
「X-MEN2」も数字を見れば、ご多分にもれず、その肥大化パターンを踏み、結果としては期待通りに第1作めを凌ぐ大ヒットを達成していますが、こと収支の関係においては倍率の数字は低下してしまっています。
ここで、この微妙な数字の下向きを重く考え、慎重路線をとればよかったのですが、「X-MEN」シリーズは単純に第3弾でもスケールアップをしてしまった結果、またも前作以上の爆発的大ヒットの数字を上げながら、製作コストが高すぎたせいで、ついに売り上げは元手の約2.18倍にしかならず、これでは興行収入の約半分は映画館の取り分として持っていかれることを考慮すると、せいぜい製作費を回収するのが関の山となり、一見、大ヒットで成功していながらも、実は利益が上がらない…という悪循環のサイクルに入ってしまったことがわかります。なるほど、それでシリーズを一旦、終わらせるしかなかったのか…ということが理解できましたね…。ですから、マーベル・スタジオが大ヒットした「アイアンマン」の続編を、とにかくケチケチ主義で製作しているのは、こうした悪循環のサイクルに陥らないようにして、シリーズを長持ちさせるためにはやむを得ない、賢いやり方だ…と本当は言える訳です。
さて、以上のように、単に初日やオープニング興行の成績の大小を比較しただけでは、その映画が本当に収益性があったか?!はわからないということがハッキリしました。
しかし、20世紀FOXとしては、悪循環で自滅した「X-MEN」シリーズに対して、目の前に「X-MEN」の観客となるファンが膨大に待ちかまえている金脈の市場があるとわかっていながら、ただ指を食わえて見ている訳にはいかないでしょう。
そこで同社が黒字倒産?!のような状況を打開するために考えたのが、こうした従来の続編の作り方では採算が見合わなくなってしまった時に有効なスピンオフの採用だった…と推測するのが、「X-MEN/ウルヴァリン」の企画の発端ではないでしょうか。
すでに認知されている作品から、キャラクターの一部を抜き出して作る番外編的なスピンオフでは、抜粋したキャラクター(=本作ではウルヴァリン)以外のキャストを一新できるので、新たな出演者のギャラを低く抑えるなど、コストを抜本的に見直し、調整することが可能となり、そのようにスケールを縮小しながら、シリーズ映画の利点である従来からの固定ファンを引き寄せることができます。
この「X-MEN/ウルヴァリン」では、そのスピンオフのセオリーに乗って、製作費が第2弾の「X-MEN2」の水準に近い約1億5,000万ドルまで引き下げられています。
その「X-MEN2」強の元手に対して、オープニング興行では見た目の数字としては、「X-MEN2」と同等の成績を「X-MEN/ウルヴァリン」は上げられましたから、ヒットしつつも利益が出ないで失敗だった「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」より前の収益パターンに立ち返れそうな手応えがあり、過去の実績に沿って順調に行けば「X-MEN/ウルヴァリン」は製作費に対して約3倍程度の数字を売り上げ、「X-MEN」シリーズを再び黒字路線に回復するキッカケとなれそうです。20世紀FOXはちゃんと失敗に学んだようですね。
ただし、この先ですが、今夏のサマームービーの前半ラインナップは、ディズニー/ピクサーの老人アニメ「カールじいさんの空飛ぶ家」(今月29日全米公開/日本12月公開)に不安要素が大きいとは言え、昨年の「スピードレーサー」のような、ハナからコケるとわかっている自爆のウンコ映画は見当たらないので、「スピードレーサー」の分も荒稼ぎできた「アイアンマン」のようなラッキーな展開は期待できず、これから次々と現われる刺客との闘いにウルヴァリンがどこまで持ちこたえられるか?!が、今後の「X-MEN」シリーズの行方を決めることになりそうです。
が、それにしては、本作の評価は低すぎで、映画の格付けサイト、Rottentomatoes では、たったの37%の支持しか集められていません。評論家だけに限定すると、支持率はわずか15%と最悪の水準となり、口の悪い評論家は、お金を払うのに値しない映画、無料の海賊版をダウンロードして観れば充分…などと、とんでもないことを記しています…。幸いにも、これまで見てきた数字などから察するところ、海賊版流出事件の影響は最小限に抑えられたようですが、肝心の映画自体がダメで相手にされず、途中でコケてしまう可能性の方が高そうです。
インチキではなく、ちゃんとアカデミー賞外国語映画賞をおくられた人であるギャヴィン・フッド監督(「ツォツィ」2005年)は、これまでシリーズを手がけてきたブライアン・シンガー監督や、映画監督のフリをし続けているブレット・ラトナーよりは安いギャラで起用できたようですが、完璧に正しい人選ではなかったようです。
しかし、世界①たくさんの人に朝メシをおごった気前のいい人としてギネスに申請した方がいい、主演のヒュー・ジャックマン自身は、すでにこのスピンオフ「X-MEN/ウルヴァリン」の続編を作ることを決めているようで、次回作の舞台は日本になると公言してはばからず、それに向けてか?!、本作の幕切れもわざわざウルヴァリンの来日をほのめかして終わらせています。
ヒュー・ジャックマンは続編では、日本人女性のマリコとウルヴァリンが恋に落ちる…と、ストーリーまで熱心に語っていますが、その思惑通りに進むとしたら、誰がマリコを演じるのか?!、アジアの映画界では話題になっていきそうですね。
まぁ、現役の日本人ハリウッド女優と言えば、新作「ブラザース・ブルーム」(今月15日アメリカ公開)が控えている菊地凛子ちゃんしかいない訳ですが、「X-MEN/ウルヴァリン2」で、新たな日本人女優がハリウッドに進出するのか?!、それともまた「サユリ」(2005年)のチャン・ツィイーのように他のアジア諸国の女優がマリコを演じることになるのか?!、アクション・スタントが要求されそうなので、「ブラッド/ザ・ラスト・ヴァンパイア」(今月29日(金)日本公開)がソニー・ピクチャーズ配給でアメリカ公開の決まったチョン・ジヒョンなど有利かもしれません?!
「X-MEN/ウルヴァリン」については、右→のサイドバーから「X-MEN」のカテゴリーをお選びになれば、予告編やポスター、出演者などの情報が豊富に出てきます。
セイバートゥース登場!!
http://www.movieweb.com/v/VInogrsv3Oz4qr
ガンビット登場!!
http://www.movieweb.com/v/VI6bDbbf6UHB99
ブロブ登場!!
http://www.movieweb.com/v/VILb4QPT5HJdPN
ヘリコプター・バトル-1
http://www.movieweb.com/v/VIrtnAutQo4Pvr
ヘリコプター・バトル-2
http://www.movieweb.com/v/VIzdIECGYD83DB
X-MEN-ウルヴァリン-3
↑ 昨2008年はバットマンがつとめていた、カリフォルニアの牛乳生産者らによる
“牛乳飲んで、白いおヒゲをつけよう?!”キャンペーンに、今年はウルヴァリンが登場!!、牛乳飲み続けて、骨を頑丈にしたら、そのうちアダマンチウムの骨格になれるでしょうか?!
ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト過去・現在・未来の3人のゴーストが現われ、思いやりのない主人公に、行いを正しなさいよと教えてくれる、文豪チャールズ・ディケンズの有名な「クリスマス・キャロル」を、ワーナー・ブラザース傘下のニュー・ライン・シネマが、女性をもて遊ぶプレイボーイの物語にアダプテーションしたラブコメ「ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト」が、3,175館の約3,800スクリーンで封切られ、初登場第2位に着けましたが、主演の色男マシュー・マコノヒーとしては、彼の限界を予感させる失敗の出だしとなってしまいました…。
このテキトーに邦題をつけるなら「3人のフッた女のゴースト」とでもなる最新作のオープニング成績1,532万ドルは、マシュー・マコノヒーの過去のラブコメ「恋するレシピ ~理想のオトコの作り方~」(2006年3月10日公開/3,202館/製作費5,000万ドル/国内売上8,871万ドル/世界トータル1億2,840万ドル)のオープニング成績2,441万ドルには遠く届かず、相性のいい名コンビのケイト・ハドソンと組んだ傑作「10日間で男を上手にフル方法」(2003年2月7日公開/2,923館/製作費5,000万ドル/国内売上1億581万ドル/世界トータル1億7,737万ドル)のオープニング成績2,377万ドルにもおよばなかったばかりか、「ウェディング・プランナー」(2001年1月26日公開/2,785館/製作費3,500万ドル/国内売上6,040万ドル/世界トータル9,472万ドル)のオープニング成績1,351万ドルと比較してみた場合でも、「ウェディング・プランナー」は1館あたりで約4,851ドルを稼いでいますから、それにわずかだが足りない約4,827ドルしか稼げなかった最新作は、マシュー・マコノヒーにとってワースト№1のラブコメということになってしまっています…。よって、マシュー・マコノヒーとしては、ここらで俳優としての転機を模索する企画を、これ以降は検討していかないと、いずれ後が無くなってしまいそうです。
さて、そんなマシュー・マコノヒーが演じる本作の主人公のプレイボーイのカメラマン、コナーは兄弟の結婚式に出席のため帰省し、初恋の女性だったジェニーと再会することに…。思いがけず過去を振り返ったコナーの前に、突然、死んだはずのプレイボーイのおじさん、ウェインのゴーストが現われ、コナーは3人の女性のゴーストに導かれ、自分の過去・現在・未来の恋愛のを過ちを垣間見させられる…。そして、実はジェニーこそが自分の運命の女性だったと覚ったコナーは…。
と、かなり陳腐な脚本を執筆したのは、やはり、ニュー・ライン・シネマ製作の昨2008年末のホリデイ・ムービーとして大ヒットした、リース・ウィザースプーンヴィンス・ヴォーンが共演のコメディ「フォー・クリスマスズ」のスコット・ムーアとジョン・ルーカスのコンビです。色んなシチュエーションを巡るストーリーが好きなんでしょうか?!、監督は、リース・ウィザースプーンの「恋人はゴースト」(2005年)を作ったゴースト好き?!のマーク・ウォーターズですが、先ごろ、女優廃業に追い込まれたリンジー・ローハンが、まだ少しはまともだった頃の「フォーチュン・クッキー」(2003年)、「ミーン・ガールズ」(2004年)を作った人ですね。ま、「スパイダーウィックの謎」(2008年)の監督ですよと言う方がわかりやすいのかもしれません。
共演者として、元プレイボーイのおじさん幽霊に扮したのは、アカデミー賞主演男優賞を受賞した「ウォール街」(1987年)の続編製作が決定し、再び主演することになったマイケル・ダグラス。タイトル・ロール?の過去のガールフレンドのゴーストは、近年のアメリカ映画への影響が大きすぎて、とにかく、観ておくしかない大傑作コメディ「スーパーバッド」(2007年)のエマ・ストーン。そして、運命の女性ジェニーを演じているのは、テレビ・シリーズ「エイリアス/2重スパイの女」でブレイクした、「キングダム/見えざる敵」(2007年)のジェニファー・ガーナーです。
ジェニファー・ガーナーと言えば、旦那は「デアデビル」(2003年)で共演したベン・アフレックですが、実はこの「ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト」は、そもそもはディズニーが、ベン・アフレックの主演作として進めていた企画でした。
それが巡りめぐって、製作がワーナー・ブラザースに移り、旦那ではなく、嫁さんが出ることになってしまった訳ですが、もし、ディズニーがプロジェクトを推し進めていたなら、ベン・アフレックとジェニファー・ガーナーの夫婦共演で、本作は実現していたんでしょうか?!
ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト予告編
http://www.movieweb.com/v/VId2xjhjHDAEgj
ビヨンセと、「HEROES」のアリ・ラーターが男を奪い合って戦う不倫サスペンスのストーカー映画「オブセスド」は、先週の初登場首位だったのが、新作2本に踏まれて第3位に転落ですが、売り上げダウンの割合いは大きく、いきなり約57%も数字を落としています。トップの「ウルヴァリン」が強力だったせいとも言えますが、下世話なスキャンダル映画からのお客さんの引き方はB級ホラーに近い…といった感じがします。しかし、製作費2,000万ドルの本作はすでに黒字ベースに乗っているはずなので、小品として手早く稼ぐ役割をキチンと果たしています。
第4位のザック・エフロンの青春ファンタジー「セブンティーン・アゲイン」も、先週の第2位からの2ランク・ダウンです。公開3週めで、約45%の売り上げマイナスとなった本作は、1館あたりでは約1,952ドルしか稼げておらず、第7位の「アース」=単館売り上げ2,319ドルよりも、実はお客さんが入っていません…。旧作で唯一、3千館を超える公開館数の多さで、順位を維持できているだけです。
第5位のパラマウント/ドリームワークス・アニメの「モンスターVSエイリアン」は、この後、下 ↓ の方で紹介している初公開の3-Dアニメ「バトル・フォー・テラ」が不発だったことも幸いしてか?!、公開6週めにして、先週の第6位から、ひとつ順位を上げた復活傾向となっています。732館が一気に撤退したのにも関わらず、売り上げのマイナスはBEST10中の旧作の中では最も小さく、約32%にとどまり、他の旧作が軒並み、「ウルヴァリン」にお客さんを奪われ、高いダウン率で失速する中、健闘を見せました。しかし、その稼ぎのいい理由は単に3-D割増料金を徴収できる優位のおかげかもしれず、こうしてとりあえず現金を稼げるのであれば、多くの映画が3-D化に走るのも仕方ない…と納得することができそうですね。
実話を映画化した第6位の感動作「路上のソリスト」と、第7位のネイチャー・ドキュメンタリー「アース」は、先週初登場で第4位と第5位だった順番を保ったまま、共に2ランク・ダウンです。「路上のソリスト」は約42%のマイナスで、「アース」は約53%のマイナス。大作・話題作がラッシュで公開されるサマーシーズン開幕直前の4月最終週という、まずヒットは絶対に望めないブラックホールのような最悪のタイミングに投棄された?!映画なので、ま、こんなものか…といった感じですが、パラマウント/ドリームワークスの「路上のソリスト」はスピルバーグ監督のドリームワークスがパラマウント映画の傘下を離れなければ、オスカー候補作としてプロモーションされるはずだった作品だけに複雑です。本作をわざと大赤字に落ち入らせ、自分たちを見限ったドリームワークスに損害を与えるパラマウント映画の仕返しはえぐいですね…。ハリウッドって、怖いところです…。
先週初登場で第3位と上々のスタートを切ったはずの格闘映画「ファイティング」が約62%マイナスの急降下で、第8位まで転落し、先週は下位に従えた同時公開の「路上のソリスト」、「アース」に順位を逆転されてしまいました…。
主演のチャニング・テイタムの人気に依存した、単純な作品だけに、客足はそう続かないのに加え、観客層が「X-MEN/ウルヴァリン」と思いっきり、かぶっているので、ハナから1週だけの短い命…というのは初めからわかっていましたが…。
こうなってしまうから、4月最終週公開は最悪の封切り日…と言われる典型例の動きを見せてくれました。
第9位の、娘を売り物にして荒稼ぎしている強欲な親父が、自分を善人に見せ、世間を欺こうとする映画は、先週第8位からの1ランク・ダウンです。公開4週めで412館がハレンチな父と娘にさよならを告げたものの、売り上げの縮小は約37%と小さく、観客層が異なる「X-MEN/ウルヴァリン」の影響をあまり受けなかったことがわかります。しかし、来週はもう圏外に消えていってくれるでしょう。
第10位の「ステート・オブ・プレイ」は、公開3週めで362館が早々と打ち切ってしまい、約47%の売り上げダウンとなり、先週の第7位からの3ランク・ダウンで崖っぷちとなりました。今月末29日に予定されているサム・ライミ監督のホラー映画「ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」の全米公開まで新作がないユニバーサル映画としては、ラッセル・クロウとベン・アフレックがもっとガンバッてくれると期待していたはずでしょうから、かなりアテがはずれてしまっているのかもしれません…。
バトル・フォー・テラ1967年生まれのカナダ人、アリストメニス・サーバースがフィルム・スクールを卒業した時点で構想を得て、シナリオを書き上げながら、若輩ゆえに映画化を成す術を持たないまま、自分の中で暖め続け、その後、グラフィック・デザイナーや、SFXアーティストとして、「タイタニック」(1997年)などのメジャー映画や、CM製作に携わるなどの経験を積んだおかげで、2003年になって、ようやく短編アニメの形で発表し、パームスプリングス・インターナショナル・ショートフィルムなどで賞に輝いたSFアニメ「テラ」を長編化した3-D/CGアニメ「バトル・フォー・テラ」が、ライオンズ・ゲートの配給により1,162館で公開され、1館あたり916ドルを稼いで、オープニング成績106万ドルを記録し、第12位に初登場しました。
…と、本作は公開館数が少なく、宣伝も充分にされなかった、見放された作品なので、上位ランキングは無理としても、せめて第9位か第10位あたりには入るかな?!と思っていたのですが、そこまでも届かず、こうして圏外の注目作として紹介するハメになってしまいました…。
このアニメ映画「バトル・フォー・テラ」は、アリストメニス・サーバース監督が自分のプロダクション、メニ・シングス作品として2007年に完成しながら、その時点では公開されず、作品を買い上げたロードサイド・アトラクションズとライオンズゲートが、これからのアニメは3-Dだッ!!、3-Dの割増し料金をとって儲けられるッ!!とばかりに、わざわざ3-Dアニメにレンダリングし直す手間と時間を費やしましたが、こんなことならサッサと普通のCGアニメとして封切っておくべきでしたね。
前述のように、アリストメニス・サーバース監督のオリジナル・ストーリーである本作は、地球の資源を使い果たした結果、他の星を植民地化するしかなくなった人類が、近隣の火星や金星を支配したものの、独立革命の蜂起に遭い、追放され、宇宙の漂流者になっている…という設定です。そして、宇宙船でいつ間でも暮らせるはずのない人類は、平和主義のエイリアンが暮らす、地球に似た惑星テラを定住の星として奪うべく、侵略戦争を仕掛けることに…ッ!!というストーリーな訳ですが、言うなれば、第5位の「モンスターVSエイリアン」とは正反対です。
そんな、子どもには難しい複雑な物語をはらんだアニメの本作は、キャラクター・デザインが奇妙でピンとしないのに加え、CGアニメのクオリティも、そもそもは個人プロダクションの自主製作なため、今ひとつイケていませんが、内容自体は高く評価されており、映画の格付けサイト、Rottentomatoes では、一般から78%もの支持を得ています。アリストメニス・サーバース監督は、本当は実写のSF映画にしたかったそうですが、製作費がかかりすぎるため、CGアニメというスタイルを選んでしまいましたが、スポンサーとなるスタジオを探して、実写で作るべきだったのかもしれません…。なお、長編化にあたって脚本を執筆したのは、先ごろ、アンジェリーナ・ジョリー大ヒット殺し屋映画の続編「ウォンテッド2」のシナリオ・ライターに抜擢されたエヴァン・スピリオトポウロスです。ディズニーのオリジナルDVDアニメの「くまのプーさん」シリーズなどを書いている人ですが、この「バトル・フォー・テラ」がよかったことで、「ウォンテッド2」を任されることになったので、いずれ機会があれば、この大コケのアニメを観ておいた方がよいのかもしれません。
声の出演は、「ザ・レスラー」(6月公開)の演技派女優エヴァン・レイチェル・ウッド、「X-MEN2」(2003年)や、「マッチポイント」(2005年)の名優ブライアン・コックス、「そんな彼なら捨てちゃえば?」(日本8月1日公開)で捨てられるどころか、ドリュー・バリモアとよりを戻したジャスティン・ロング、「ロックフォードの事件メモ」のジェームズ・ガーナー、「ブラインドネス」(2008年)のダニー・グローヴァー、そして、「スター・ウォーズ」サーガのマーク・ハミルと大変、豪華です…。
バトル・フォー・テラ予告編
http://www.traileraddict.com/emd/8934
さて、今週末公開のサマームービー第2弾は、人気ドラマ「LOST」や「クローバーフィールド」(2008年)のプロデューサーとして知られるメディアの天才J.J.エイブラムスが、「ミッション:インポッシブル3」(2006年)以来となるメガホンを自らとって完成させた新生「スター・トレック」(日本5月29日公開)が満を持して登場!!
満を持して…というのは、本当は昨2008年12月のクリスマス公開だったのを、完全にリニューアルした「スター・トレック」の世界を知ってもらうため、宣伝にジックリ時間をかけたい…と、新たな「スター・トレック」シリーズの船出を絶対に成功させなければならないパラマント映画が慎重を期し、封切りを延期してしまった経緯があるからです。果たして、若返ったフレッシュなカーク船長や、スポックは観客に受け入れられ、エンタープライズ号はこれから長い航海を続けることができるのか?!、その旅立ちにご注目ください!!、で、そんな市場を大きく支配すること必至の「スター・トレック」に対し、隙間を狙って対抗するのは、黒人映画のアクション・コメディ「ネクスト・デイ・エアー」(Next Day Air=翌日配達ってことですね)です。ダメな黒人コンビの主人公たちが、配達の仕事で請け負った荷物が大量の上質のコカインであることを知り、それを横流しして、一攫千金をたくらみますが…。
という訳で、次回もお楽しみにッ!!
スタートレック-プレミア-マンズ・チャイニーズ・シアター
↑ ハリウッドの有名なマンズ・チャイニーズ・シアターで行われた「スター・トレック」のプレミア上映の様子ですが、空から見るとイベント・セットが宇宙艦隊のスター・フリートのエンブレムの形だったことがわかります!!、スペクタクルな趣向に惚れ惚れするクールな写真です!!
【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!

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