裸で過ごす自由を守るため、ヌーディストの誇りを賭けて、全裸で闘う勇者たちの活躍をご覧ください!! →
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おなじみのアホ・サイト、funny or DIE が作った、本当は存在しないフェイク映画「ネイキッド・ドーン」(Naked Dawn)の予告編です。
見出しで「裸の勇者たち」という邦題を勝手につけたのは、これが1984年公開のジョン・ミリアス監督作品「若き勇者たち」(RED DAWN)のパロディだからです。「ビッグ・ウェンズデー」(1978年)や、「コナン・ザ・グレート」(1982年)などを代表作とされるジョン・ミリアス監督は、クリント・イーストウッドの傑作「ダーティ・ハリー」(1971年)や、コッポラ監督の「地獄の黙示録」(1979年)などの脚本を執筆したことでも有名ですが、作風は概ね、タカ派の戦争大好きで、必ず自己陶酔気味な男気あふれる英雄が登場するのがお決まりのパターンだと評されています。「若き勇者たち」はそんなジョン・ミリアス監督の世界が露骨に、そのまんま表現されたような作品で、80年代当時まだ冷戦が続いていたソ連に、ある日、アメリカが侵略され、祖国を守るため高校生たちが勇敢に立ち向かっていく…ッ!!、という、まぁ、とうてい、あり得そうもないお話でしたが、パトリック・スウェイジ、C・トーマス・ハウエル、チャーリー・シーン、リー・トンプソンらといった、その頃のアイドル俳優たちが多数出演してヒットし、現在でも80年代カルチャーのアイコン的な作品のひとつとして、カルト的な人気を集めています。
ご覧の「裸の勇者たち」では、「若き勇者たち」でソ連軍が占領する高校がヌーディスト・キャンプに置き換えられ、ロブ・シュナイダー演じる裸の大将?!に率いられた裸の英雄たちが、裸でいるヌーディストの権利の自由を脅かされてたまるものかッ!!と、ソ連軍に果敢にも裸のフルチンで立ち向かって行っています。
主人公の裸の大将ロブ・シュナイダーは、アダム・サンドラーのコメディ映画には必ずと言ってもいいほど出てくるオマケのコメディアンです。
ミーナ・スヴァーリが、SMの女王さまみたいに歓喜の表情で捕虜をムチ打つソ連軍の女兵士(↓)を演じてるのがケッ作ですが、昔からの彼女のファンの方には少し複雑かもしれません。ミーナ・スヴァーリは、サム・メンデス監督のアカデミー賞作品賞受賞作「アメリカン・ビューティー」(1999年)で、主人公のケヴィン・スペイシーの人生を狂わせる女子高生を演じて注目されたアイドル女優で、「恋は負けない」(2000年)での彼女のかわいらしさに参ってしまった人も多いと思います。
そんな超キュートだったミーナ・スヴァーリも、もう30代となり、変態を堂々と演じられるようになりました。最近では、ジョージ・A・ロメロ監督の「死霊のえじき」(1985年)をリメイクしたゾンビ映画「デイ・オブ・ザ・デッド」(2008年)に出ていましたね。
また、ソ連軍の将校役として、サッカー選手から俳優に転向したヴィニー・ジョーンズも登場しています。ヴィニー・ジョーンズの最新作は、北村龍平監督のアメリカで絶賛されたホラー映画「ミッドナイト・ミート・トレイン」(近日公開予定)です。
この「裸の勇者たち」の予告編を監督したのは、このアホなサイト funny or DIE のオーナー、ウィル・フェレルの「俺たちステップ・ブラザース」(2008年)に出演していたジェイク・シマンスキーです。
先日、紹介したクリストファー・ロイドのホラー・コメディ「ゴブ・ストッパー」に加え、この「裸の勇者たち」もフェイクで終わらせず、DVDスルーの安っぽいバカ映画として完成させてほしい感じですね。結末ではヌーディストたちが勝利し、みんな裸になって、ミーナ・スヴァーリも脱いでくれることを期待しますッ!!
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