昨2008年末の12月19日に全米公開されたジム・キャリーの大ヒット・コメディ映画「イエスマン “YES”は人生のパスワード」(3月20日公開)のプレミア上映のレッドカーペットで、映画サイト COLLIDER.com のライター、スティーヴ・ワイントローブとマット・ゴールドバーグが、ワーナー・ブラザースのCOO、アラン・ホーン氏をひっ捕まえ、次に作るヒーロー映画は何なのか?!、吐きやがれ!!と、質問したところ、アラン・ホーン氏は「たぶん、『グリーン・ランタン』だと思うよ、保証はできないけどね」と答えていました。アラン・ホーン氏は意外に正直な人なのかもしれません。 →
平気でデタラメも書き飛ばす映画業界メディアの最高権威 Variety が伝えたところによれば、「ゴールデンアイ」(1995年)と「カジノロワイヤル」(2006年)という2本の007ムービーを手がけたマーティン・キャンベル監督(↓写真)が、ワーナー・ブラザースが製作するDCコミックスのスーパーヒーロー映画「グリーンランタン」の監督候補として調整に入ったそうです。その007/ジェームズ・ボンド・シリーズのキャリアだけでも充分、立派なマーティン・キャンベル監督ですが、アントニオ・バンデラスがヒーローの怪傑ゾロを演じた「マスク・オブ・ゾロ」(1998年)、「レジェンド・オブ・ゾロ」のシリーズで、すでにヒーロー映画のジャンルにも手を染めているので、ワーナー・ブラザースのこの人選はかなり手堅い真剣なものだと言えるでしょう。
この「グリーンランタン」のプロジェクトについては、2007年秋の段階で、キャリスタ・フロックハートのテレビ・シリーズ「ブラザーズ&シスターズ」などのプロデューサー兼脚本家として知られるグレッグ・バーランティが監督・脚本に起用されていますが、それ以後、ウワサばかりで確実な進展は見られていませんでした。
グレッグ・バーランティは、前述の作品以外にもテレビ界では「エバーウッド/遥かなるコロラド」などのヒット・シリーズを手がけていますが、こと映画のキャリアにおいては、2000年にティモシー・オリファントが主演した、製作費100万ドル以下の「ブロークン・ハーツ・クラブ」という同性愛者ばかり出てくる超低予算のゲイ・ムービーしか作っておらず、ハッキリ言って、そんな奴に予定製作費1億5千万ドルと言われているヒーロー映画のアクション大作を本気で撮らせるわけはないよね?!、どうなの?!、ワーナー・ブラザースさん??、冗談でしょ?!と、眉唾な感じだったのですが(だから今まで「グリーンランタン」については書きませんでした)、マーティン・キャンベル監督という、ヒーローアクション大作にふさわしい現実的な名前が浮上してきたことで、ついに「グリーンランタン」のプロジェクトも本格始動するのかもしれません。
また、そんな憶測や、冒頭のワーナー・ブラザース・COO、アラン・ホーン氏のコメントを裏付けるように、昨2008年12月15日付けで、オーストラリアの新聞、ザ・シドニー・モーニング・ヘラルド紙の記者エミリー・ダンが、ワーナー・ブラザースが「グリーンランタン」製作に向け、オーストラリアでのロケハンや、地元のスタッフ採用の面接を始めていることも報じています。
果たして、「グリーン・ランタン」は大きな一歩を踏み出そうとしているのか?!、今後、大注目ですが、アメリカでは今日だった4日(水)に行われた、ワーナー・ブラザースを傘下に収めるタイム・ワーナー・グループの収支報告会で、総帥のCEO、ジェフ・ビュークス氏が、ヒーロー映画シリーズの確立をビジネスの柱に据えたいと訴えていたので、アラン・ホーン氏も、ボスの指示に従い、セッセとヒーロー映画作りに励んでくれるのかもしれません。
「グリーンランタン」は日本ではほとんど知られていないスーパーヒーローですが、列車の事故で命を失いそうになった青年アラン・スコットが、宇宙の様々な魔法の力を秘めた星=スターハートのかけらを手に入れたことでヒーローに生まれ変わり、魔法のリングを身につけて、悪と闘うというコミックです。
映画化の脚本は、先のグレッグ・バーランティと一緒に「ブラザーズ&シスターズ」を執筆するなどしてきたマーク・グッゲンハイム、それに「HEROES/ヒーローズ」や、「ヤング・スーパーマン」のシナリオを担当してきたマイケル・グリーンの3名で仕上げられることになっています。
マーティン・キャンベル監督は、昨2008年9月にココで伝えた、ロバート・デ・ニーロがたったの2日で、メル・ギブソンみたいな奇人変人となんか一緒に仕事やってらんねえよ!!といった理由でか?!、突然、降板してしまったサスペンス映画「エッジ・オブ・ダークネス」を、今秋の公開に向け、仕上げの作業に入っているので、ま、「グリーン・ランタン」に本格着手できたとしても、初夏ぐらいにはなってしまうのかもしれません。
このワーナー=DCコミックスの新たなヒーロー映画についても、進展の続報があれば、また、お知らせします。
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