1月30日~2月1日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!

テイクン-マギー・グレイス
*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位テイクン    第2位ポール・ブラート-モール・コップ    第3位アンインバイテッド    第4位ホテル・フォー・ドッグス     第5位
グラン・トリノ
第1位テイクン
   $24,625,000-(3,183館)-$24,625,000
第2位ポール・ブラート/モール・コップ
   $14,000,000-(3,206館)-$83,375,000
第3位アンインバイテッド
   $10,512,000-(2,344館)-$10,512,000
第4位ホテル・フォー・ドッグス
   $8,706,000-(3,160館)-$48,229,000
第5位グラン・トリノ」(4月GW公開予定)
   $8,600,000-(3,015館)-$110,547,000
第6位スラムドッグ・ミリオネア    第7位アンダーワールド-ビギンズ     第8位ニュー・イン・タウン     第9位マイ・ブラッディ・バレンタイン 3-D     第10位
インクハート
第6位スラムドッグ$ミリオネア」(4月公開)
   $7,680,000-(1,633館)-$67,244,000
第7位アンダーワールド・ビギンズ」(3月14日ホワイト・デー公開)
   $7,200,000-(2,942館)-$32,784,000
第8位ニュー・イン・タウン
   $6,750,000-(1,941館)-$6,750,000
第9位マイ・ブラッディ・バレンタイン 3-D」(2月14日バレンタイン・デー公開)
   $4,260,000-(1,406館)-$44,608,000
第10位インクハート
   $3,700,000-(2,655館)-$12,792,000
各映画の解説はこちらです。→ 


先週もこの前フリで、毎年この時期になると各映画賞レースの有力候補作も固まってしまい、年明けの寒さなどで観客の足並みも落ち込むことで、映画スタジオ各社は良い映画の公開を控え、オクラ入り作品を引っ張り出すなど、今ひとつの映画でラインナップを埋めてしまうので、俗に今時分を“映画の墓場”シーズンと呼ぶ…というのを語りましたが、それに加え、土日にアップした「トランスフォーマー2/リベンジ・オブ・ザ・フォールン」や、「G.I.ジョー/ライズ・オブ・コブラ」が本編映像を初公開のTVスポットCMの紹介記事などで何度もふれてきたように、この週末はNFLの真の王座を決めるスポーツのビッグ・イベント、スーパーボウルが日曜日に行われたため、映画興行はさらなる打撃を受け、先週から全体で約2割の売り上げのマイナスとなり、さらに前の週も2割程度のマイナスだったことを合わせると、先月1月の半ばから観客の数をおよそ半分にも減らしてしまった…まさに墓場と呼ぶにふさわしい状況となってきました…。
テイクン-リーアム・ニーソンそんな冷え切った墓場で奮いたち、首位をテイクンしたのは、「シンドラーのリスト」(1993年)などの名優リーアム・ニーソンが、とんでもない“モンスター・ペアレント”として大暴れする、リュック・べッソン製作のアクション・サスペンス「テイクン」です!!
本作は、ほぼ1年前となる昨2008年2月にフランスで封切られたのを皮切りに、諸外国では概ね昨年公開済みで、覚えておられる方も少ないと思いますが、このブログでも去年6月にココで紹介した、言うなれば、少し古い映画です。
本作はリーアム・ニーソンのようなオッチャンが主役のそこそこのアクション・サスペンスなんて客を呼べないだろう…ということで、アメリカでは当初、予定されていた昨年秋の公開がキャンセルされ、オクラ入りとなり、墓場から蘇るシーズンにこうして引っ張り出されてきた訳ですが、前述のようにスーパーボウルとかぶるタイミングでは、特に不利とされる男性向け映画にも関わらず、意外な健闘を見せたことになります。…どころかッ!!、この「テイクン」が売り上げたオープニング成績2,462万ドルというのは、プロデューサーのリュック・ベッソンが自分で監督したブルース・ウィリスミラ・ジョヴォヴィッチが主演の1997年のSFトンデモ大作「フィフス・エレメント」のオープニング記録1,703万ドルを抜き、リュック・ベッソン関連作品の自己ベストを更新し、歴代首位に踊りでています!!
リュック・ベッソンとしてはそんな、してやったり!!と意気の上がる「テイクン」とは、その題名に英語のニュアンスとして、生け捕りにされた、騙された、死んでしまった…といった複数の悪い意味がからめられており、主人公のリーアム・ニーソンの娘が騙されて誘拐され、死んでしまうかもしれないのを助けなればッ!!という、そのまんまな内容です。
本作で名優リーアム・ニーソンが演じているブライアン・ミルズは、元政府組織のエージェントで“プリベンター”と呼ばれる“裏の仕事”を引き受けていた人物。
“プリベンター”とは起こり得る様々な障害の芽を未然に摘みとってしまう闇の仕事人で、人知れず手を汚す諜報部員のような存在。そんな裏稼業に従事してきたせいで妻と離婚してしまったブライアンは、仕事を無事に引退した今、再婚した妻と暮らしている最愛の娘キムとの絆を深め、娘の人生をそばで見守ってやることだけが願いだった。と、そんな折り、娘のキムが友人のアマンダとパリに海外旅行に行かせて!!とおねだりしてきたのを、ブライアンは若い娘たちだけの海外旅行なんて、エロ男が寄ってくるから持ってのほかだ!!と、元プリベンターらしく危険の芽を摘みとろうと…と言うよりは、頭の固いオヤジよろしく否定してしまいますが、娘から嫌われるのが嫌な親バカの弱い立場ゆえ、結局、旅の資金を与え、見送ってしまいます…。が、それが最大の失敗だった…ッ!!という訳で、続きは下 ↓ の予告編をご覧頂ければ、物語は全部わかってしまうのですが、要するにキムは人身売買組織に誘拐され、ブライアンは娘の行方を追ってパリに飛び、長年の闇の仕事人として培ったスキルを活かし、娘を救うため最強の“モンスター・ペアレント”として暴れまくるぞッ!!ってことですね。
本作は娘のキムが売り飛ばされてしまう前に助けなければッ!!というタイムリミット・サスペンス的な設定から、ストーリーは96時間=3日と14時間の間でスピーディーに展開し、近年のリュック・べッソン製作のベタベタなB級アクションとは違い、さすが「スター・ウォーズ」シリーズといったエンタテインメント作品でも活躍してきたリーアム・ニーソン主演作だけあって、おもしろい!!と、それなりに上出来の評価を得ています。そうした評価の結果、昨年、公開された諸外国では興行でも、そこそこの成績を売り上げ、現在までに、アメリカ以外で約6,883万ドルの数字を積み上げていますから、そこにこの全米オープニング成績を足すと約9,345万ドルとなり、1億ドルは目前。他のリュック・ベッソン製作の「トランスポーター」シリーズや、「タクシー」シリーズなどより、遥かに大ヒットをしています。
誘拐される娘のキムを演じているのは、人気ドラマ「LOST」のシャノンことマギー・グレイス(↑トップ写真)。リーアム・ニーソンの別れたカミさんは「X-メン」シリーズのミュータント、ジーン・グレイことファムケ・ヤンセンです。
監督をつとめたのは、当然、リュック・べッソンがプロデュースした、パルクール映画の傑作「アルティメット」(2004年)でデビューしたピエール・モレルです。
ところで、リーアム・ニーソンと言えば、歴史的大ヒットの「バットマン/ダークナイト」(2008年)の前作「バットマン・ビギンズ」(2005年)でラーズ・アル・グールを演じ、バットマンを訓練して育て上げ、師弟対決を闘った人。なので、先月開催されたサンダンス映画祭にリーアム・ニーソンが出席したところ、またぞろ「バットマン」ネタを漁るマスコミに詰め寄られ、“クリストファー・ノーラン監督は、あなたのケータイの番号を持っていますよね?!”という、ひねった誘導質問に、「そりゃあ、一緒に仕事してたんだから、彼のケータイに番号、残ってんじゃねえの?!」と苦笑まじりに答えたところ、“クリストファー・ノーラン監督がリーアム・ニーソンに電話!!、「バットマン3」でラーズ・アル・グールが復活か?!”といったような記事にされてしまっていました…。とんでもない尾ヒレのつけ方に、映画ニュースって、迂闊に信じられないよなぁ…と、あらためて、つくづく思わされる出来事でした…。
テイクン」の約4分半もあって、ほとんど映画を観た気になれる予告編
http://www.movieweb.com/v/VIgkzlklkw3rjh
第2位は、ケヴィン・ジェームズ演じる、デブで警察官になれないダメ男のポール・ブラートが制服だけは警察に似ている警備員になり、ショッピング・モールに配属されたら大事件に遭遇!!、思いがけず、おまわりさんのような活躍?がデキちゃったよーッ!!というコメディ映画「ポール・ブラート/モール・コップ」です。
初公開から2週連続でキープしていた首位から陥落したものの、わずかに1歩の後退だけで好調を持続しました。
やはり、映画墓場のシーズン用にと、一切の期待を込めずに封切られたはずのどうでもいいコメディ映画の本作ですが、フタを開けてみれば、3週めにして早や8,337万ドルも稼ぐ、この時期あり得ないはずのうれしい期待ハズレのミラクル大ヒット!!となってしまっています。今だ第2位にいることを考慮すると、この先、大台の1億ドルを超えていく可能性も充分にあり得ます。以上。
…などと軽く済ます訳にはいかない「ポール・ブラート/モール・コップ」大ヒットの珍事件について、ロサンゼルス・タイムズのジョン・ホーン記者は、本作を製作・配給したソニー・ピクチャーズを取材し、製作部門重役のダグ・ベオグラード氏から、くだらないコメディ映画が大成功の理由を聞き出しています。
ソニー・ピクチャーズ製作部門重役のダグ・ベオグラード氏の考えによれば、年末年始にかけて公開されたオスカー狙いの賞レース出馬の少し難しい映画には興味の持てなかった、映画賞なんて、どうでもいいよ!!という、フツーに映画を楽しみたい観客が、あぁ、この映画なら家族みんなで一緒に楽しめそうだよねぇ!!と、「ポール・ブラート/モール・コップ」を選び、ファミリー層の観客を一手に引き受けられたのがよかったとのことです。
また、ベオグラード氏はそうした観客の志向の背景には、昨今の暗い不況のニュースを一時でも忘れさせてくれる映画を観客は求めていた…として、感情移入しやすい等身大の主人公が登場するコメディ映画の大ヒットには世相が反映されている…といった分析も述べています。
このデブ警備員のポール・ブラートというケヴィン・ジェームズが思いついたキャラクターを映画にするのに、イチから一緒に携わってきたダグ・ベオグラード氏は、“プロデューサーをつとめたアダム・サンドラーは過去の実績からして続編を作りたがらないタイプだが、新たなポール・ブラートの映画を作るチャンスは充分にあると私たちは信じています…”とのことで、続編の製作をすでに視野に入れているようです。
そんなダグ・ベオグラード氏の「ポール・ブラート/モール・コップ」続編製作!!の発言を受けたアメリカの映画メディアは、おいおい、ソニー・ピクチャーズ、正気かよ?!、調子に乗るなよ!!と、おちょくりの反応を見せ、ソニーはデブの警備員に今度はどこを警備させる気だ?!、小学校か?!、図書館か?!、それとも老人ホーム?!、いや、植物園だ!!と、大事件の起きそうにない場所ばかりをあげ連ね、「ポール・ブラート/スクール・コップ」!!、「ポール・ブラート/ライブラリー・コップ」!!などと、勝手に題名をつけてよろこんでいます。
で、下 ↓ の動画は、ランドラインTVというネットでギャグを披露しているコメディ・ユニットの人たちが作った「ポール・ブラート/モール・コップ」のパロディのメイキング・ビデオです。どうでもいいコメディ映画なのに、あたかも映画史に残る傑作を作り上げたかのように、監督や出演者に扮したランドラインTVの人たちが大ゲサに映画作りの裏話や、秘話を追想するように語っています。
こうしたギャグが成立し、持てはやされてしまうというのは、「ポール・ブラート/モール・コップ」の大ヒットがいかに、えッ?!、なんでッ?!、あり得ないじゃん!!と、驚きつつ呆れられてるか…ということが伝わってきますよね。
でも、こんな映画、わざわざ映画館に足を運んで観る奴なんてバカだぜッ!!と大勢の人が批判しつつも、それに負けないほど大勢の人たちが、映画を観てるから大ヒットしている訳であって…、他愛ない庶民向けの単純コメディに笑ってしまい、楽しんでしまった自分の浅はかな低俗ぶりが許せなかった人が多かったのでしょうか…?!、何となく、ユニクロ着てると恥ずかしい…といった感覚に近いものを感じます。おもしろかったのなら面白い、よいなら良いで、プライドを捨て、堂々とできればいいのですが…。さて、警備員のポール・ブラートは続編では、どこを警備してくれるんでしょう?!、楽しみですね!!
ランドラインTVポール・ブラートパロディ・メイキング・ビデオ


アンインバイテッド第3位に初登場の美少女ホラー映画「アンインバイテッド」は、2004年に日本でも公開された韓国のサイコ・ホラー映画「箪笥」を、スピルバーグ監督のドリームワークスがハリウッド・リメイクした作品です。
と言うことは、同じドリームワークスの「ザ・リング」が2002年に火をつけたアジアン・ホラーのリメイク・ブームに完全に乗り遅れてしまった、名残りのようなかわいそう作品が、今頃になって映画の墓場シーズンに祟りとなって登場してきたか…といった感じですね。
コリアン・ホラーの「箪笥」はそのオチがフェアか?!、アンフェアか?!といったことで、少し注目された作品なので、お話をご存知の方も多いと思いますが、このリメイク版もストーリーは大きくは変わっておらず、母親の死がキッカケで病んだ心を治療するため入院していた美少女姉妹が、再婚した父と継母の暮らす家庭に戻ったところ、様々な怪奇現象に見舞われてしまう…ッ!!といった内容です。
前述の「ザ・リング」から始まったアジアン・ホラーのリメイク・ブームは、2004年の「THE JUON/呪怨」がオープニング成績で3,910万ドルをマークし、その翌2005年には「ザ・リング2」が3,500万ドルでスタートを切った辺りがピークで、以下は下降線の一途をたどり、昨2008年に公開されたタイ・ホラーのリメイク「シャッター」は、それら2作品のオープニング成績にも及ばない2,592万ドルが最終的な興行成績となる始末で、ハリウッド版「着信アリ」の「ワン・ミス・コール」も2,689万ドルしか稼げませんでした。なので、この「アンインバイテッド」もホラー映画のセオリー通りに2週めの来週には急落し、せいぜい、それらと同じような数字か、よくてもキーファー・サザーランドが主演した同じコリアン・ホラーのリメイク「ミラーズ」の3,069万ドルのように、何とか3,000万ドルに手が届けば…というのが関の山だと予測されます。
「ザ・リング」(2002年)が1億2,912万ドル、また、「THE JUON/呪怨」(2004年)が1億1,035万ドルといった、大台の1億ドルを超えていくビッグ・ヒットだったことは、現在では信じられませんね…。
主演の姉妹を演じているのは、「呪怨 パンデミック」(2006年)で日本からアメリカに伽椰子を連れて戻ってしまったアリエル・ケベルと、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」(2004年)のエミリー・ブラウニングです。
お父ちゃんを演じてるのは、「ボーン・アルティメイタム」(2007年)のデヴィッド・ストラザーン。怪しい過去を秘め、姉妹から、あんたなんかアンインバイテッドよ!!と招かれない継母は、先ごろ、オバマ大統領に職責をゆずり、ホワイトハウスを後にしたブッシュ大統領の妻として知られるエリザベス・バンクスです。…というのは、もちろん、オリバー・ストーン監督のブッシュ大統領の伝記映画「W.」(2008年)の中でのことですが!!、監督は、イギリス出身のチャールスとトーマスのガード兄弟という新人です。
アンインバイテッド予告編
http://www.movieweb.com/v/VID5gGGGS5XnHF
第4位には先週と変わらず、「ホテル・フォー・ドッグス」のイヌたちが居座っています。ジュリア・ロバーツの姪っ子のアイドル、エマ・ロバーツが主演の本作は、廃業したホテルを勝手に野良犬収容施設にしてしまう子どもたちのお話ですが、堅調なイヌ映画のジャンルに属する作品として、公開3週めながら、人気を集めているといったところですね。しかし、すでに111館が公開を打ち切ってしまっているので、峠を越えた大きな下り坂がもう、ほんの目の前です。
第5位のクリント・イーストウッド主演俳優引退作品「グラン・トリノ」は、先週の第3位からツーランク・ダウン。売り上げを約47%落としていますが…、ついにやりましたッ!!、トータルの興行成績が1億1千万ドルを突破し、クリント・イーストウッド史上、俳優としても、監督としても、最高の大ヒットとなる自己ベストの新記録を樹立しました!!、期待されていた各映画賞レースでは末席に置かれ、落ちこぼれた感のクリント・イーストウッドと「グラン・トリノ」ですが、賞レース狙いの出馬作品で他にこれだけヒットできたのは、ブラッド・ピットの「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」(今週末7日公開)=1億1,654万ドルだけです。大ヒット=観客からは支持をされた…ということなので、映画史上の永遠不滅の大スター、クリント・イーストウッドとしては、この数字の結果こそ、トロフィーと思っていいのでは?!、製作費は約3,300万ドルなので、その収支については記すまでもありません。
第6位は、今や各映画賞レースの栄冠をかっさらう本命作品として説明要らずになってきたダニー・ボイル監督の感動映画「スラムドッグ$ミリオネア」が、さらに222館のスクリーンを増やしたものの、先週の第5位からワンランクダウンしてしまいました。
しかしながら、本作は先週末の土曜日(1月31日)にビバリーヒルズで行われた、全米監督組合(Directors Guild of America)に所属する映画やテレビの監督らが選出する全米監督組合賞の発表授賞式で、映画部門の最優秀監督作品に選ばれ、ダニー・ボイル監督と助監督ら演出部の面々がまた新たな栄誉を獲得しています。
この監督の中の監督を監督自身たちが選ぶ全米監督組合賞を制覇したということは、監督組合に所属する監督=アカデミー会員なので、今月22日(日本23日)に行われるアカデミー賞授賞式で、ダニー・ボイル監督がオスカーの最優秀監督賞に選ばれることは十中八九、決定したと言えそうです。
実は“十中八九”というのは言葉のあやではなく、文字通りの意味で、過去の60年間に、この全米監督組合賞の最優秀監督に選ばれ、同時にオスカーを獲れなかった監督はわずか6人しかいません。ですから、その割合に基づけば、ダニー・ボイル監督がオスカーを受賞する確率は10の内の9割、つまり十中八九となってしまいます。
ところで、この「スラムドッグ・ミリオネア」の脚本で、ゴールデングローブ賞の最優秀脚本賞を受賞し、アカデミー賞でも最優秀脚色賞にノミネートされている脚本家サイモン・ビューフォイは、次回作としてプリンセス・エイミー・アダムスが主演する「リープ・イヤー」(うるう年)の脚本のリライトを担当し、仕上げることになりました。
プリンセス・エイミー・アダムスが主演するロマンチック・コメディ「リープ・イヤー」は、4年に1度のうるう年の2月29日にアイルランドのダブリンにいるボーイフレンドにプロポーズをしに行く女性の珍道中を描く作品です。
なぜ、そんなうるう日をあえて選んでプロポーズをするか?というと、アイルランドの昔からのしきたりとして、男性はその日に申し込まれたプロポーズには絶対にOKをしなければならないからです。その伝統を利用して、お目当ての男性を何が何でも自分のモノにしようとするプリンセスですが、いざ勇んで出発したものの…、すぐに想像がつくように、道中、様々な困難に襲われ、あぁ、29日に間に合わないわーぁッ!!という、ハラハラのサスペンス?で笑わせてくれる訳ですね。
あらすじだけを聞けば、どうってことないラブコメを「スラムドッグ$ミリオネア」のサイモン・ビューフォイがどのように描くのか?!、大いに期待と注目が集まっています。まぁ、プリンセス・エイミー・アダムスはプリンセスなので、現時点で世界最高の脚本家をお使いになられるのは当たり前といったところでしょうか?!
その「リープ・イヤー」(うるう年)の監督は、コメディアンのスティーヴ・マーティン(「ピンクパンサー2」4月11日公開)が自分で書いた小説を自分で脚本化し、自分で主演もした「Shopgirl/恋の商品価値」(2005年)や、「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」(1998年)といった少し重い映画も手がけてみたりするアナンド・タッカー監督です。
「スラムドッグ$ミリオネア」とは直接、関係のない話題ですみません!!
先週初公開で第2位となり、同じソニー・ピクチャーズ作品の「ポール・ブラート」と1、2、フィニッシュを決めていた「アンダーワールド・ビギンズ」ですが、デブのポールはワンランク・ダウンでガッチリと上位ランクに足場を固めているのに対し、このヴァンパイアと狼男ライカンの闘争の起源を描いたシリーズ第3弾は、ファイブランクダウンで早くも第7位にまで転落してしまいました…。売り上げのマイナス率は約65%と大きく、このままランキングから消えていきそうなことから、前作の「アンダーワールド・エボリューション」(2006年)の最終興行成績6,231万ドルどころか、第1作め(2003年)の5,197万ドルの記録にも遠く及ばず、暗黒の歴史の物語が、まさに暗黒としてシリーズにピリオドを打ってしまいそうです…。
ニュー・イン・タウン-レネー・ゼルウィガー第8位に、ニュー・イン・ランキングの「ニュー・イン・タウン」は、うっかりすると“入院タウン”と変換され、病人ばかりの町の映画になってしまうのですが、本当はレネー・ゼルウィガー主演のロマンチック・ラブ・コメディ・ドラマです。
題名の「ニュー・イン・タウン」とは“町の新入り”ということで、つまりは“よそ者”。レネー・ゼルウィガー演じる主人公のルーシーは“よそ者”として訪れた初めての町で、これまでの自分が本当の自分に対しても“よそ者”だった…ということに気づかされます。
この「入院タウン」の物語は、オシャレなマイアミで、クールな勝ち組生活を送っている野心的なキャリア・ウーマンのルーシーが、さらに出世の階段を昇るキッカケになるならば…と、ミネソタの田舎町にある自社工場のリストラ担当という憎まれ役を引き受け、洗練とは無縁なセンスのない土地で、大キライな田舎者どもの相手をするハメになりますが、思いがけず触れた人情や素朴な生活の暖かみ、そして、テッドという理想の男性との出会いが彼女に変化をもたらし、リストラではなく、別のやり方があるのでは…?!と、考え方を変えることに…。といった内容ですが、いったい、これまでに似たような映画のあらすじを皆さんも何度、読まされてきたことでしょう?!という訳で、まるで新鮮味のない、どこからも注目を集めていない平凡すぎる映画墓場仕様のラブコメの本作は、映画の格付けサイト ROTTENTOMATOES で、麻生内閣の支持率と大して変わらない、たったの19%という低い数字を与えられてしまっています。
初登場にして第8位とすでにジリ貧の本作の製作費は非公開ですが、う~ん…、パッと見で判断し、恐らく2,000万ドル前後…。それでオープニング成績が675万ドルですから、この映画の運命は決まったも同然ですね…。
ちなみにレネー・ゼルウィガーの代表作の「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001年)もオープニング成績は1,073万ドルと、そう振るった数字ではありませんでしたが、最終的には人気を集め、7,154万ドルのヒットになりました。しかし、そのようなことは本作に期待できそうにはありません。
レネー・ゼルウィガーのルーシーの人生観を変える理想の男性テッドを演じてるのは、1990年製作の戦場を舞台に10人の若者の青春を描いた名作「メンフィス・ベル」で俳優デビューした、ジャズ系のピアニスト・シンガーのハリー・コニック・Jrです。90年代はグラミー賞を受賞したり、俳優としても期待されていた彼ですが、近年はパッとしておらず、田舎町でレネー・ゼルウィガーのお相手をすることになってしまいました。
監督は、1966年生まれの元俳優で、デンマーク人のヨナス・エルマーです。
デンマークの映画・テレビで活躍し、本作でハリウッド進出を果たしましたが、“よそ者”として冷たい洗礼を受けてしまったみたいです。次回作は暖かいところを舞台にした方がいいかもしれません?! 
ニュー・イン・タウン予告編
http://www.movieweb.com/v/VIjKflmjLwNoms
第9位は、先週第6位だったリメイク・ホラー映画「マイ・ブラッディ・バレンタイン 3-D」ですが、観客に飽きられるのが早いホラー映画の宿命として、公開3週めで1,128館もの映画館がサッサと本作を店じまいし、その結果、約57%の収入を落としてしまいました。しかしながら、ホラー映画のリメイク作品としては現在のところ、カテゴリーで歴代第12位と悪くない成績なので、まぁ、御の字といったところでしょう。で、相変わらず、妙に人気?、それとも評価?の高い本作は、映画の格付けサイト ROTTENTOMATOES で、今だ59%の支持率を維持しており、この59%という数字は、主演俳優生活25年の歩く宗教法人トム・クルーズが、その4分の1世紀にも及ぶスーパースターのキャリアで培ったものを全て注ぎ込んだ渾身の戦争スリラー大作「ワルキューレ」(3月20日公開)と同じ支持率です…。
トム・クルーズとしては、カメラに向かってツルハシぶん投げて、ホレッ、3-Dで驚けッ!!というだけの映画と、自分が頂点を極めようとした作品の格付けが同じとは…、何とも複雑な心境かもしれません?!
まさに映画の墓場シーズンに特徴的なオクラ入り作品による穴埋め公開として先週第7位で初登場といきなり低調だったファンタジー映画「インクハート」が、さらに売り上げ半減で、もう崖っぷちの第10位…。
本作の製作費は約6,000万ドルですが、作ったニュー・ライン・シネマはワーナー・ブラザースに吸収され、事実上、もう存在していない映画会社なので、もはや、収益の話など、どうでもよさそうです…。
さて、今週末は、ダコタ・ファニング2.0の作品が2本同時に全米公開されます!!、まず1本めは、ロングセラーの名作「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(1993年)のヘンリー・セリック監督が、「ジャイアント・ピーチ」(1996年)以来、約12年ぶりに手がけた長編ストップモーション・アニメの最新作で、ダコタ・ファニングが声の主演をつとめたダークファンタジーの「コラライン」。そして、もう1本はダコタ・ファニングが予知能力者のエスパーを演じたサイキック・バトル・アクション・ムービーの「プッシュ」です。まるでタイプの違う映画ながら、どちらもおもしろそうで要チェックです。加えて、ラブコメ女王のドリュー・バリモアが全力プロデュースしたラブコメ群像劇の恋愛バイブル・ムービー「そんな彼なら捨てちゃえば」(He’s Just Not That Into You)や、映画の墓場セールの大蔵ざらえとして、今しか出せない、ずっとオクラ入りになっていた「スター・ウォーズ」オタクがジョージ・ルーカスから映画のフィルムを盗もうとするコメディ・ロードムービー「ファンボーイズ」が埃を払われて、ついに登場!!、果たして、ダコタ・ファニングVSダコタ・ファニングの本人対決はどっちのダコタ・ファニングがダコタ・ファニングに勝利するのか?!、ダコタ・ファニング同士の対決の結果をご期待ください!!
コラライン-ダコタ・ファニング
【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に映画サイトの方は文章を丸々コピーしないでください!!

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