カミさんのアンジェリーナ・ジョリーと来日中のブラッド・ピットが棟梁をつとめる製作プロダクション、プランBが製作を進めているパラマウント映画の超大作ゾンビ映画「ワールド・ウォー・Z」(ゾンビ世界大戦)のスタッフに応募した日本映画のコンセプト・アーティスト?が描いたゾンビ・バトルのグラフィックです!! →
「ワールド・ウォー・Z」(ゾンビ世界大戦)は、「卒業」(1967年)や、「愛と喝采の日々」(1977年)などの名作で知られる大女優アン・バンクロフトと、「ヤング・フランケンシュタイン」(1974年)や、「新サイコ」(1977年)などのアホな映画で知られる大コメディアン、メル・ブルックスとの間に生まれた息子で、お笑い放送作家のマックス・ブルックスが2003年に出版した「ゾンビ・サバイバル・ガイド」という、いかにしてゾンビの攻撃をかわして助かるか?!という嘘マニュアル本がウケたのに気をよくし、それを発展させ、2006年に出版した実録風フィクションのゾンビ小説です。内容は中国に端を発したゾンビ感染が世界に拡大し、人類とゾンビとの世界大戦が勃発した結果、人類がそれなりの勝利を治め大戦は終結…、その10年後、ゾンビ大戦の記録を残そうと、実際どのような出来事があったのか?!、国連の調査員が世界各地を聞き取りに回る…というものです。
この「ワールド・ウォー・Z」(ゾンビ世界大戦)の映画化を進めているのは、現在日本公開中の「007/慰めの報酬」のマーク・フォースター監督で、製作のパラマウント映画では2010年の公開を目指しています。
ここでご覧頂いているゾンビ世界大戦らしきコンセプト・アートは、オタク系映画サイト io9.com のライター、メレディス・ウェルナーが紹介したもので、作者はダニエル・ルヴィージさんという人です。ダニエル・ルヴィージさんは…、う~ん、作品がわからないのですが、本人曰く、日本で映画のコンセプト・アートを2作品、担当したことがある…??という人で、最近では、「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」が2月7日(土)から日本公開になるアイドル、アシュリー・ティスデールが主演のSFファンタジー映画「ゼイ・ケイム・フロム・アップステアーズ(They Came from Upstairs)」(7月全米公開)のコンセプト・アートも描いたそうです。
で、そんなダニエル・ルヴィージさんが「ワールド・ウォー・Z」(ゾンビ世界大戦)の仕事を得るために、トライアウトのプレゼン用のサンプルとして描いたのが、これらのゾンビ世界大戦のコンセプト・アート?という訳です。
なので実際の映画「ワールド・ウォー・Z」(ゾンビ世界大戦)とは直接の関係はありませんが、ダニエル・ルヴィージさんは明言はしないものの、「ワールド・ウォー・Z」(ゾンビ世界大戦)のコンセプト・アーティストに採用されたことをほのめかしているので、こうしたイメージが映画館のスクリーンでいずれ観られるのかもしれません。
ダニエル・ルヴィージさんは、この「ワールド・ウォー・Z」(ゾンビ世界大戦)に就職するためのこのデジタル・スケッチのコンセプト・アートを朝の9時から深夜3時まで、連日1週間を費やして、描き上げたそうです。
ゾンビと闘っている海兵隊のヘルメットには、原作の「ワールド・ウォー・Z」(ゾンビ世界大戦)に登場するキャラクターの名前が描かれているほか、右上のビルの屋上(↓)にはマーク・フォースター監督が観ることを意識して「007/慰めの報酬」の看板広告があがっています。登場しているゾンビたちの中には、エドガー・ライト監督のゾンビ映画の快作「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)にオマージュのゾンビ・キャラも描かれているそうなので、同映画のファンの方は、どのゾンビが「ショーン・オブ・ザ・デッド」のゾンビか?!、探されてみてはいかがでしょう?!
映画のコンセプト・アートというのは、あまり表に出ない存在ですが、映画製作の初期の段階で内容や、作品のイメージを方向づける極めて重要な役割を担っています。そうした責任の重さを考えると、キャリアの浅いダニエル・ルヴィージさんがパラマウント映画の超大作ゾンビ映画「ワールド・ウォー・Z」(ゾンビ世界大戦)に採用されるか?!は少し疑問もありますが、ここで紹介のグラフィックは悪くないと思います。みなさんはこのゾンビ世界大戦のコンセプト・アートを観て、どう思われたでしょう…?!、しかし、それにしてもダニエルさんが担当した日本映画って何ッ?!、知ってる人がいたら教えてください!!、ちなみにマーク・フォースター監督は、この「ワールド・ウォー・Z」(ゾンビ世界大戦)を、ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンが共演し、ニクソン大統領のウォーターゲート事件を暴いた社会派映画「大統領の陰謀」(1976年)のような作品にしたいそうです。なぜ、ゾンビ感染のパンデミックが発生したのか?!、その裏に隠された陰謀の謎を暴くことが主題の映画になるのかもしれませんね。
【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に映画サイトの方は文章をコピーしないこと!!