1月23日~1月25日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!

全米映画ボックスオフィスBEST10
*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位ポール・ブラート-モール・コップ    第2位アンダーワールド-ビギンズ    第3位グラン・トリノ    第4位ホテル・フォー・ドッグス     第5位
スラムドッグ・ミリオネア
第1位ポール・ブラート/モール・コップ
   $21,500,000-(3,144館)-$64,800,000
第2位アンダーワールド・ビギンズ」(3月14日公開)
   $20,700,000-(2,942館)-$20,700,000
第3位グラン・トリノ」(GW公開予定)
   $16,000,000-(3,045館)-$97,576,000
第4位ホテル・フォー・ドッグス
   $12,360,000-(3,271館)-$36,955,000
第5位スラムドッグ$ミリオネア」(4月公開)
   $10,550,000-(1,411館)-$55,916,000
第6位マイ・ブラッディ・バレンタイン 3-D     第7位インクハート     第8位ブライド・ウォーズ     第9位ベンジャミン・バトン-数奇な人生     第10位
ノートリアス
第6位マイ・ブラッディ・バレンタイン 3-D
   $10,050,000-(2,534館)-$37,725,000
第7位インクハート
   $7,725,000-(2,655館)-$7,725,000
第8位ブライド・ウォーズ
   $7,000,000-(2,621館)-$48,702,000
第9位ベンジャミン・バトン/数奇な人生」(2月7日公開)
   $6,000,000-(2,263館)-$111,044,000
第10位ノトーリアス
   $5,700,000-(1,641館)-$31,795,000
各映画の解説はこちらです。 → 


アカデミー賞のノミネート作品が発表され、賞レースにも区切りが着くと、映画興行は1年のうちで1番厳しい“真冬”に突入してしまいます。
“真冬”となってしまうのは、まぁ、現実に季節も真冬で、人が外に出たがらない…とか、年末年始に緩めすぎたサイフのひもを調整するのに映画は控えよう…とか、そんな社会的なマイナス要因が重なるこの時機を狙って、映画スタジオ各社が賞レースに縁のない忘れられてもかまわない駄作や、大してヒットしそうもない映画ばかりを蔵出し放出のタイミングに充てラインナップを組むからです。
なので、これから2月中にかけては、俗に“映画の墓場”と呼ばれるシーズンとなります。さらに今年は先週20日にオバマ新大統領就任というビッグ・イベントもあったせいか、映画にはほとんど注目されず、映画興行は全体で約22%の売り上げマイナスの大きな不振となってしまいました…。
そんな“映画の墓場”でも元気を発揮できた第1位は先週に引き続き、警察官になれなかったデブのダメ男がショッピング・モールの警備員となり、そこで「ダイ・ハード」ばりの事件に遭遇して大活躍?!を果たす「ポール・ブラート/モール・コップ」です。先週から約33%のマイナス値を示している本作ですが、2週でトータルの興行成績が6,480万ドルというのは、この時機にしては極めて優秀で、製作費2,600万ドルの倍以上を稼いだことで、収支は概ねトントンとなり、後は黒字だけが入ってくる計算になるはずです。
主演のケヴィン・ジェームズは、テレビのコメディ・ドラマで培った人気の余勢に乗り、スクリーンに進出し、これまでウィル・スミスの「最後の恋のはじめ方」(2005年)や、本作のプロデューサーでもあるアダム・サンドラーと共演した「チャックとラリー/おかしな偽装結婚?!」(2007年)などで主役を引き立ててきましたが、このように自分が主演でも映画をヒットさせられることを証明したことで、今後は主演を張れるコメディ俳優の一角として活躍することが期待されそうです。
テレビ時代からケヴィン・ジェームズを使い続けてきたソニー・ピクチャーズは、同社がすでに抱えるジャド・アパトー監督の一連のコメディ映画シリーズや、本作のプロデューサー、アダム・サンドラーの主演作シリーズなどに加え、ケヴィン・ジェームズも一枚看板のスターに育ったことで、手堅い収入源であるコメディ映画の層が厚くなり、他社との差別化を進められた格好です。
アンダーワールド・ビギンズ第2位は初登場となる「アンダーワールド」シリーズの第3弾「バットマン・ビギンズ」…ではなくて、「アンダーワールド・ビギンズ」です。ヴァンパイアと狼男ライカンとの中世から続く抗争を描くシリーズの最新作は、これまでにも紹介してきたように、なぜ、ヴァンパイアと狼男は闘うようになったのか?!という、そのライバルの起源を描くプリクエール(前日譚)のストーリーとなっています。
主役の闘うヒロインが人気のケイト・ベッキンセールから、前主演作のアポカリプス・ムービー「ドゥームズ・デイ」(2008年)をコテンパテンにコケさせた(全世界の興行収入の総額がわずか約2,160万ドル…)ローナ・ミトラにバトンタッチしたことで、まさかまさかの「ドゥームズ・デイ」の悪夢再び…が懸念されていましたが、無事にオープニング成績で約2,000万ドルをあげることができました。
この約2,000万ドルというオープニングの数字は、シリーズの前作「ドラゴンボール・エボリューション」…ではなくて、「アンダーワールド・エボリューション」(2006年)の2,685万ドルからは下降したものの、第1作のオリジナルの「アンダーワールド」(2003年9月全米公開)のオープニング記録2,175万ドルとは近似値であり、この新作の公開時機が“墓場”であることを考慮すると、ひとまず成功の評価を頂けそうです。また、本作の製作費は非公開ですが、前作の「エボリューション」が約5,000万ドルであったことから判断し、同等か?、あるいはケイト・ベッキンセールを外した本作は少し下回る金額ではないか?と考えたなら、やはり、このオープニング成績はまずまず…と言えそうです。
「アンダーワールド」シリーズを通して出会ったケイト・ベッキンセールと結婚し、美人で自慢の嫁さんがスコット・スピードマンのマイケルや、あるいは狼男ルシアンのマイケル・シーンとイチャつくラブ・シーンを見るのがイヤで嫉妬に耐えかね、この最新作の設定を大きく変え、嫁さんを外した屁タレ野朗と一部で小バカにされている前2作の監督で、本作のプロデューサーをつとめたシリーズの発起人レン・ワイズマンは、今後のシリーズの展開として、テレビドラマ化の企画が検討されていることや、さらに続く映画の第4弾ではまたまたタイム・リープし、今度は舞台を未来とするSFホラー・アクションになる予定であることなどを宣伝プロモーションのインタビューなどで明らかにしています。ヴァンパイアも狼男も不老不死の設定なので、いくらでも時代を変え、衣替えして新作が作れてしまう…ということですね。
そんな便利な「アンダーワールド」の世界観のアイディアですが、本シリーズはホワイト・ウルフ社が発売した、それぞれヴァンパイアと狼男が主人公の2つのロール・プレイング・ゲームを足して一緒にした盗作らしいことは有名で、著作権侵害の裁判にまで発展しています…。が、しかし、その話題も途中で立ち消えになったことから、示談なりで解決できたのかもしれません…?!
封切りの新作としては初登場首位を獲れなかったことが残念な本作ですが、首位の「ポール・ブラート/モール・コップ」も、この「アンダーワールド・ビギンズ」も、どちらもソニー・ピクチャーズ作品なので、同じ映画会社で1、2、フィニッシュ!!ですから、ソニー・ピクチャーズとしては、まぁ、首位がどっちがどっちでも同じですね。ココに本作の予告編ココに父娘ゲンカの格闘動画があるので、ご覧下さい。
アンダーワールド・ビギンズ」 TVスポット
http://www.movieweb.com/v/VIPYvWPPu0lmTW
第3位は、先週の第2位からワンランク・ダウンのクリント・イーストウッド監督・主演作の「グラン・トリノ」。6館の限定公開からスタートし、公開館数を増やしながらBEST10にランクインしてきた本作は公開7週めで9,757万ドルを稼いでなお第3位ですから、1億ドル突破の大ヒットは確実で、クリント・イーストウッドは「ザ・シークレット・サービス」(1993年)=1億231万ドル、「許されざる者」(1992年)=1億115万ドル、「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年)=1億ドルといった過去の記録を、この主演俳優引退作「グラン・トリノ」で抜き去り、気持ちよくスクリーンを後にできそうです。が、先に発表されたアカデミー賞のノミネート発表では、「バットマン/ダークナイト」(絶賛リバイバル中)と同じく本作も無視された残念な結果で、偉大な映画人クリント・イーストウッドへの尊敬は消え失せたのか?!と、アカデミー賞に対する不満と不信を募らせた映画ファンの間から怒りと嘆きの声が上がっています…。大衆文化としての映画にさながらふさわしい祭典だったはずのアカデミー賞の世間からの乖離はまだまだ止まらないようです。
本作「グラン・トリノ」は先週からさらに73館がフィルムを取り寄せ、上映館数がついに3,000館を超える拡大公開の支持となっています。お陰で売り上げのダウンは先週から27%と少なめです。
ジュリア・ロバーツの姪っ子のアイドル、エマ・ロバーツが捨て犬たちを、かつてホテルだった建物に集めて、一手に引き受ける大騒動を描くキッズ・ムービー「ホテル・フォー・ドッグス」は、ひとつ下の「スラムドッグ・ミリオネア」とのドッグ対決?を制して、売り上げ27%ダウンながら、先週の第5位からワンランク・アップの第4位です。相変わらずイヌ映画は堅調なようですね。
第5位は、ゴールデングローブ賞の作品賞を獲得したのに続けて、アカデミー賞でも10部門にノミネートされたダニー・ボイル監督の感動映画「スラムドッグ$ミリオネア」が、話題に乗った829館が追加上映をスタートしたことで、第10位だった先週から売り上げを約8割も増して、ついに上位ランキングに食い込んできました!!、本作はアメリカでは昨日となる24日(土)の夜に、さらにダリル・F・ザナック賞、すなわちココでノミネートを告知しておいた通称、全米製作者協会賞まで受賞してしまい、アカデミー賞の作品賞にもはや王手をかけた感があります。
公開11週めで息の長い本作は、賞レースでライバルの「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」のたった10分の1でしかない、わずかな1,500万ドルの製作費に対し、すでに全世界で約7,280万ドルも稼ぎだしていることから、内容の良さだけでなく、ビジネス面での効率も抜群で、まさ完璧な映画として製作者らから賞賛されるのは当然ですね。このままスラムドッグが賞レースを独走してしまうのか?!、来月22日(日本23日)のオスカー・ナイトが注目されます!!
第6位は、先週初登場で第3位だった「マイ・ブラッディ・バレンタイン 3-D」がホラー映画の興行セオリー通りに、売り上げの折れ線グラフが45度を描く約53%ものマイナスで転落してきました。
映画の格付けサイト Rottentomatoes での評価も先週の高い73%の支持率から56%にまで下がりましたが、それにしてもまだダニエル・クレイグ主演の感動的な戦争実話のエドワード・ズウィック監督作品「ディファイアンス」(2月14日公開)の支持率52%を凌いでおり、このB級スプラッターのいったい、どこがそんなに“名作映画”なのか?!、相変わらず、首をかしげられています。ま、内容がよかった…というよりかは、単に充分、娯楽映画として楽しめたんでしょうね。
インクハート第7位に、「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザーと、「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」(2005年)の少女スター、イライザ・ベネットが父娘の役で共演したファンタジー映画「インクハート」が、悲惨すぎるオープニング成績で初登場…。
本作は…、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの大成功に気をよくしたニュー・ライン・シネマが、これからはファンタジー映画の時代だッ!!とばかりに意気込んで、「ライラの冒険/悔やんでも悔やみきれない羅針盤」(2007年)と、この「インクハート」を作ったところ、先行したライラの羅針盤が黄金の在りかどころか、奈落の底を指して導いてしまい、取り返しのつかない大赤字を出したニュー・ライン・シネマはワーナー・ブラザースに吸収され、事実上、消滅…というドサクサの中でオクラ入りになってしまっていた作品です。それが冒頭で書いたように“映画の墓場”のシーズンなので、土中から蘇ってきた…という訳ですね。
この「インクハート」は、ドイツの女流作家コルネーリア・フンケの世界的ベストセラーのファンタジー小説「魔法の声」を映画化したもので、ブレンダン・フレイザーとイライザ・ベネットの父娘は、本を朗読すると、本の中の世界を現実に呼び出してしまうという不思議な魔法の声の持ち主。…と、本作のあらすじを説明し始めれば、アレッ?!、そんな映画、この間までやってなかったッけ?!と、先々週までランキングに入っていたアダム・サンドラーが子供を寝かしつけるのに語った寝物語が翌日、現実になる…というファンタジック・コメディ「ベッドタイム・ストーリー」(3月公開)が即座に思い出され、実際のところ映画の内容はかなり違うものの、また似たような映画だね…と単純に敬遠され、見向きもされなかった「インクハート」は、こんな最悪のスタートを切ってしまいました…。
そんな大衆心理も考えずに、本作をラインナップの穴埋め程度のテキトーさで公開したワーナー・ブラザースとしては、ニュー・ライン・シネマという会社を買ったら、ついてきたオマケの映画なので、ま、どうでもよかったんでしょうね…。
監督は、ケヴィン・スペイシーが主演したサイテーのSF映画「光の旅人 K-PAX」(2001年)のイアン・ソフトリーです。ココに本作の予告編と、主演のイライザ・ベネットがアイドルとして歌う主題歌のミュージック・クリップをまとめてあります。
第8位は、ケイト・ハドソンアン・ハサウェイの花嫁さんバトルのコメディ映画「ブライド・ウォーズ」が公開3週めで、607館に上映を打ち切られ、約40%の売り上げダウンで断末魔に入ってきました。
レイチェル・ゲッティング・マリッド」(2008年)でアカデミー賞主演女優賞候補に選ばれたアン・ハサウェイにとっては、この「ブライド・ウォーズ」は受賞に向けての後押しどころか、足を引っ張っているような感じです…。
第9位に、先週第11位でBEST10圏外に脱落してしまった「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」がアカデミー賞最多13部門ノミネートの話題性の効果に加え、40館が追加上映を始めたことで、売り上げを約8%も上向かせ、ランキングに再び返り咲いています。
公開5週めで、すでに1億1,104万ドルの大ヒットとなっている本作は、これまでの海外での売り上げも全部含めると、総額で約1億3,354万ドルの興行収入をあげています。しかしながら、ロサンゼルス・タイムズのクラウディア・エラー記者の調べによると、本作を共同製作したワーナー・ブラザースとパラマウント映画が費やした製作費は約1億5,000万ドルで、本作の配給や宣伝にかかったマーケティング費用の全世界トータルが約1億3,500万ドル、そして、アカデミー賞のノミネートを勝ち取るために様々に使われたプロモーション費が約1,000万ドル…と締めて合計で約2億9,500万ドルを、ワーナー・ブラザースとパラマウント映画は、この「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」につぎ込んでしまっているそうです…。
映画の興行ではザックリ言って、売り上げの半分が映画館の収入となりますから、約2億9,500万ドルの総製作費を取り返すためには、「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」は倍の約6億ドルの興行収入をあげなければなりません…。約6億ドルと言えば、日本公開中の「007/慰めの報酬」の前作「カジノ・ロワイヤル」(2006年)が全世界で約5億9,420万ドルを売り上げているので、ジェームズ・ボンドと同じくらい稼ぎまくって、ベンジャミン氏はやっと元手を回収できるかも…?といった塩梅です。さらに言えば、「トランスフォーマー」(2007年)級の大ヒット(全世界で7億ドル)に達して、やっとベンジャミン氏は利益が得られ、「スパイダーマン」シリーズや、「ハリー・ポッター」シリーズ、あるいは「ファインディング・ニモ」(2003年)といったピクサーの大ヒット・アニメなどの8億ドルを超えるブロックバスター映画にならなければ、「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」はビジネス的には失敗な訳です。
となれば、もはやBEST10の圏内と圏外を行ったり来たりの本作にそこまでの大ヒットが期待できないのは言うまでもありません…。
しかし、以前にも書きましたが、「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」のような映画は何年も、あるいは何十年もかけて繰り返し観られる名画として、ゆっくりとその資金も回収されていく…といった類の作品です。こうした採算度外視のプロジェクトが実行されてしまう辺りが、映画がビジネスとアートのあいのこである由縁で、映画というメディアの真のスゴさが発揮されるところです。なので金儲けなんてハナから考えずに、“文化遺産”を作ろうとした偉大なチャレンジである「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」は、何はともあれ初公開の封切りで映画館で観るという“体験”をしておくべき作品ではないでしょうか。ちなみに“第2のフォレスト・ガンプ”と言われる本作の映画的元ネタ(映画自体の原作はF・スコット・フィッツジェラルドです)の当の「フォレスト・ガンプ」(1994年)は全世界でブームが巻き起こったおかげで、アクション映画の娯楽作でもないのに約6億7,740万ドルも売り上げました。アカデミー賞独占で「ベンジャミン・バトン」ブームが起きればいいのですが、「バットマン/ダークナイト」(これもワーナー)を無視したオスカー像の価値の下落は止まらないだけに、微々たる効果しか期待できそうにありません…。
ココに「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」がいかにスゴイ映画か?、その一端を垣間見れる動画があるのでご覧下さい。
ベンジャミン・バトン/数奇な人生アカデミー賞プロモーション広告
ベンジャミン・バトン-数奇な人生-アカデミー賞-プロモーション
映画館での銃撃事件で上映が中止されるなどの怖いニュースもあったせいか、夭逝したカリスマ・ラッパー、ノトーリアス・B.I.G.(ビッグではなく、ビー・アイ・ジー)の生涯を描いた伝記映画の「ノトーリアス」が、先週の封切り初登場第4位から、なんと約72%もの売り上げダウンで早くも第10位となり、ランキングから消え去りそうです。ノトーリアス・B.I.G.の人気を考えると、先週の第4位も低すぎる出足だったのですが、この急降下はちょっと予想外で、ヒップ・ホップのファンはこの映画をまるで支持してくれなかったようです。
このノトーリアス・B.I.G.の暗殺事件を捜査した実在の探偵をシルベスター・スタローンが演じ、監督もつとめるテレビ・ムービーの企画もありましたが、それも流れてしまったようですね…。オバマ新大統領が新しい黒人のイメージを打ち出す折り、スラムで生まれ育ちストリート・ギャングに転落し、そこから音楽で這い上がる…というストーリーは少し古い印象を発してしまったかもしれません。
“映画の墓場”なので、圏外にもやはり、オクラ入りだった映画が2本、登場しています。1本はココで紹介した、エイリアンと北欧のバイキングが対決するSFヒロイック・アクションの「アウトランダー」で、81館で封切られ、1館あたり約657ドル分のお客さんしか呼び込めず、オープニング成績5万3,200ドルで第33位という、かわいそうな結果となっています。まぁ、この映画はジャンル系のマニアにはチェックされているので、追ってDVD市場で少しは巻き返せそうですが…。
第35位に、クライム・ノベルの代表的な作家であるエルモア・レナード同名原作を、ミッキー・ロークダイアン・レイン、それに「ミスト」(2007年)のトーマス・ジェーン、「セントアンナの奇跡」(2008年)のジョセフ・ゴードン=レヴィットという見応えあるキャスティングで映画化した「キルショット」が初登場し、5館だけの限定公開で約1万ドルのオープニング成績です。「恋に落ちたシェイクスピア」(2006年)のジョン・マッデン監督がメガホンをとった本作は、2006年の秋公開がキャンセルされオクラ入りになっていました。それが現在になり、ようやく陽の目を見られたのは、言うまでもなく、ヴェネチア国際映画祭グランプリ作品「ザ・レスラー」の名演技でアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされるなど、ミッキー・ロークが墓場から蘇ったことに便乗しようということですね。「キルショット」の紹介記事と予告編はココですが、そのページはこのブログの中で群を抜いてヒット数の多いページです。それだけ、この映画を気にしてた人が多かったのは意外な感じです…。
今週末は、韓国ホラーの「箪笥」(2004年)をハリウッド・リメイクした「アンインバイテッド」や、リュック・ベッソン製作のお決まりのアクション映画にリーアム・ニーソンが主演した「テイクン」、また、「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001年)のレネー・ゼルウィガーが寒そうな僻地のコールド・マウンテンに行って、きれそうなわたしになりながら、かけひきは恋のはじまりよ…といった内容のベタなラブコメ「ニュー・イン・タウン」などが封切られる予定です。やっぱり“映画の墓場”らしく、パッとしないラインナップですが、とりあえず、お楽しみにッ!!
【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。

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