実際に見れば大したことない“全裸”写真で大騒ぎされてしまった狸姫と、「バンテージ・ポイント」(2008年)で久しぶりに目立った?デニス・クエイドが対決する気持ちの悪いサイコ・サスペンス「ザ・ホースメン」がゾクゾクするような予告編を公開したので、ご覧下さい!! →
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この「ザ・ホースメン」でデニス・クエイドが演じているのは、妻を亡くしたばかりの刑事エイダン・ブレスリン。妻の死が原因で、ふたりの息子たちとの仲も冷え切ってしまったエイダン刑事は猟奇的な連続殺人事件に遭遇し、容疑者のひとりとして美しいアジア人女性のクリステン(チャン・ツィイー)を拘束するが、捜査の進むうち次第に、一連の猟奇殺人と妻の死が無関係ではなかった…ッ!!という予想外の展開に見舞われてしまう…。4人の無関係に見える被害者、そして4人の容疑者など、事件に共通する“4”の数字から、やがてエイダン刑事は、謎を解くカギとして“ヨハネの黙示録の四騎士”にたどり着く…、といった内容だそうです。
“ヨハネの黙示録の四騎士”とは新訳聖書に登場する記述で、キリストの7つの封印のうち、4つが破られた時に現われる「戦争」、「飢饉」、「疫病」、「死」を象徴しているそうです。キリスト教徒ではないので、そうした宗教観には詳しくないのですが、映画ファンとしては、デミ・ムーアの「第七の予言」(1988年)や、ブラッド・ピットの「セブン」(1995年)などに、それと関連する事柄が描かれていたなぁ…と覚えておられるかもしれません。また、クリント・イーストウッドの異色ウエスタン「ペイルライダー」(1985年)も同じテーマを扱っていて、イーストウッドは四騎士のひとり、「死」の騎士を匂わせる不思議なガンマンとして登場していました。なので、この「ザ・ホースメン」もそうした宗教的なトーンと連続猟奇殺人事件がミックス…といった辺り、どうやら前述の「セブン」と似たような傾向の作品のようですね。
監督は、メタル系バンドのメンバーからミュージック・クリップのディレクターになり才能を発揮し、マドンナやU2など多数のメジャー・アーティストを担当しているスウェーデン人のジョナス・アカーランドです。映画監督をつとめるのは本作が2本めで、デビュー作はミッキー・ロークや、ブリタニー・マーフィが出演したドラッグ・ムービーの「SPUN/スパン」(2002年)です。同映画は“最も編集カット数が多かった映画”としてギネス記録に認定されており、1時間41分の上映時間の間に5,000以上のカットが使われていると言われています。1時間41分=101分=6,060秒の間に、5,000以上のカットですから、その編集作業がいかに大変だったかが窺いしれますね。そんな映像にこだわり抜くジョナス・アカーランド監督だけに、「ザ・ホースメン」も見応えのあるシーンが連続していそうで期待が持てます。
このサイコ・サスペンス映画「ザ・ホースメン」のプロデューサーは、おなじみの爆発野朗のマイケル・ベイ監督。と言うことは、同監督の製作プロダクション、プラチナム・デューンズの作品ということですね。「13日の金曜日」(2月13日の金曜日公開)など、ホラー映画のリメイク専門業者?として知られるプラチナム・デューンズの貴重なオリジナル作品です。
「ザ・ホースメン」はまずはイタリアで2月封切りのあと、アメリカでは3月13日から限定公開の予定です。その後、チャン・ツィイーが出てるので、中華圏での上映も決まっているようです。日本でも早く観られるといいですね。写真の下 ↓ に本作のイタリア版の予告編も上げておきます。イタリア版ではチャン・ツィイーが何かスゴイものを持って、うれしそうに見せています!!、美女がサイコというのは怖いです!!
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