ココでお伝えした最新作「ターミネーター4/サルべーション」(6月13日公開)のフィギュアのように、これまでオモチャの新製品情報から映画会社がひた隠す新作映画の秘密が漏れてしまう…といったことは度々、ありました。しかし、問題作のモンスター・ファンタジー映画「かいじゅうたちのいるところ」は、その秘密のはずのかいじゅうたちの姿が思いがけないところで発見されてしまいました…ッ!! →
上↑下↓の写真は、モーリス・センダックの世界的ベストセラーの同名絵本をワーナー・ブラザースが製作費7,500万ドルを投じて映画化したモンスター・ファンタジー映画「かいじゅうたちのいるところ」に登場するかいじゅうのクリーチャーをフィーチャーしたスケートボードの写真です。これらのスケートボードを特別限定品として売り出す予定なのは、ザ・ガール・スケートボード・カンパニーです。同社を共同経営者として設立したのは、BMXなどのエクストリーム・スポーツの愛好家でスケートボード・ビデオ(↓)の有名な監督スパイク・ジョーンズです。
…と言えば、早い話が「かいじゅうたちのいるところ」の映画監督スパイク・ジョーンズが、映画の宣伝の情報公開に先がけ、自分のスケートボード会社の新製品の発表で、かいじゅうのクリーチャーたちの姿を、ま、その一部ですが…明かしてしまったということですね!!
冒頭で本作を“問題作”と書いたのは、「マルコヴィッチの穴」(1999年)や、「アダプテーション」(2002年)といった風変わりでブラックなユーモアをたたえたカルト映画の監督スパイク・ジョーンズが、家族で楽しめるファンタジー映画を企画したつもりだったワーナー・ブラザースの予定に反し、この「かいじゅうたちがいるところ」を、子どもが泣き出す妙にリアルな映画に作ってしまい、昨秋の封切りが見送られてオクラ入りとなり、内容を見直す修正作業が続けられた結果、製作費がパンパンにふくれ上がってきたから…(ココやココ、また、ココを参照してください)。
しかし、この「かいじゅうたちのいるところ」はファミリー向けの安っぽいファンタジー映画としては失格でも、子どもの心を正直に描いた珠玉の名作映画ではないか?として前評判は上がり続けています。
確かにスケボーに描かれたクリーチャーたちはリアルで、幼い子どもたちには少し不気味かもしれませんが、それぞれ味わい深い愛嬌のあるルックスをしてるようにも見えないでしょうか?!、“ヒーロー”という“絵空事”を真剣に取り組んで描いた「バットマン/ダークナイト」(2008年)とジャンルこそ違うものの、同じ姿勢の取り組みをこの「かいじゅうたちのいるところ」に映画ファンは感じ取り、期待をしています。
さて、約1年遅れで今秋10月16日に全米公開される「かいじゅうたちのいるところ」は、幼児を怖がらせて泣かすと同時に、大人たちの内なる子どもをも泣かすことができるのでしょうか?!、とりあえず、スケボーはひとつ欲しいです!!
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