12月12日~12月14日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)
*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位地球が静止する日    第2位フォー・クリスマスズ    第3位トワイライト    第4位ボルト     第5位
オーストラリア
第1位地球が静止する日」(今週末19日公開)
   $31,000,000-(3,560館)-$31,000,000
第2位フォー・クリスマスズ
   $13,270,000-(3,540館)-$87,972,000
第3位トワイライト」(2009年4月公開)
   $8,013,000-(3,649館)-$150,108,000
第4位ボルト
   $7,506,000-(3,133館)-$88,891,000
第5位オーストラリア」(2009年2月28日公開)
   $4,285,000-(2,703館)-$37,883,000
第6位007-慰めの報酬    第7位ナッシング・ライク・ホリデイズ    第8位マダガスカル2    第9位ミルク     第10位
トランスポーター3
第6位007/慰めの報酬」(2009年1月公開)
   $3,800,000-(2,635館)-$157,668,000
第7位ナッシング・ライク・ホリデイズ
   $3,500,000-(1,671館)-$3,500,000
第8位マダガスカル/エスケープ・2・アフリカ」(2009年3月公開)
   $3,250,000-(2,768館)-$170,006,000
第9位ミルク
   $2,636,000-(328館)-$7,630,000
第10位トランスポーター3
   $2,250,000-(2,541館)-$29,276,000
各映画の解説はこちらです。 → 


地球が静止する日キアヌ・リーブスのSF大作「地球が静止する日」が、地球ではなく客足を静止してしまいました!!、ご覧のように、とりあえず“全米初登場第1位!!”と宣伝しても嘘にはならない実績の首位には立っていますが、第2位のコメディ映画「フォー・クリスマスズ」なんかのオープニング成績と変わらない並のヒット作の数字3,100万ドルしかあげられていません。第3位の「トワイライト」や、第6位の「007/慰めの報酬」といった真の大ヒット作の記録したオープニング成績の約7,000万ドルと比べれば半分以下です…。
本作の製作費は約8,000万ドルですが、もう少しかかっていそうな気もするので、製作の20世紀FOXとしては、オープニングでせめて5,000万ドルぐらいは稼いでほしかったはずです。それがこの成績では、本作が興行だけで黒字になれる見通しは難しく、まだ家にコンピューターがなくて、当然、メールなんかもしたことがないキアヌ・リーブスが、年末に新品のパソコンを買うのも残念ながら、おあずけとなりそうです。
それにしても、製作の20世紀FOXは今年2008年公開のほとんどの作品をハズしており、それらの挽回を期したはずの年末の2大作品のまず1本めであるニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンの恋愛大作「オーストラリア」が先々週の公開で、大失敗で大コケの“ムービーボム”(ディザスター・ムービーという言い方もありますね)の結果が出てしまっただけでなく、この「地球が静止する日」まで静止して転びそうなことから、同社にとっては本当に惨憺たる1年として、今年を終えることになりそうです。
具体的には、20世紀FOXの今年の成績は、ハリウッドのメジャー・スタジオの中で当然、売り上げは最下位で、現在のところ年商は約8億6,200万ドルです。それに対して、歴史的大ヒット作「バットマン/ダークナイト」を放ったトップのワーナー・ブラザースは、ほとんど倍の16億5,900万ドルを売り上げています。それらに伴いマーケット・シェアも必然的に、20世紀FOX=9.6%に対し、ワーナー・ブラザース=18.5%と倍近い数字の水を開けられてしまっています。
20世紀FOXは、自社が映画化権の一部を保有するコミック「ウォッチメン」を、ワーナー・ブラザースに無断で映画化され、裁判を起こしていますが、こうした数字を比較すると、20世紀FOXがワーナー・ブラザースを訴えたくなる気持ちもわかるかも…。
そんな20世紀FOXの最後の望みを絶ってしまった、この「地球が静止する日」は、これまで何度も紹介してきたように、名匠ロバート・ワイズ監督(「サウンド・オブ・ミュージック」1965年)の古典的なSF映画「地球の静止する日」(1951年)を現代的にリメイクしたもので、監督はオカルト裁判映画「エミリー・ローズ」(2005年)のスコット・デリクソン監督です。興行的な失敗はさておき、映画通の方であれば、スコット・デリクソン監督の映画にそれなりの観るべき価値を見出せるはずでは?と思うので、映画自体への期待はそう無くさないでもいいように思います。
共演者として、エイリアンのキアヌを調査する科学者を演じてるのはジェニファー・コネリーで、その養子の息子はウィル・スミスのガキのジェイデン・スミスです。
このジェイデン・スミスは、1984年の人気映画「ベスト・キッド」のリメイク版に主演することが決定していますが、オリジナル映画でラルフ・マッチオが放った必殺技の“鶴の舞”のキックのポーズがダサいから、自分はあんなマヌケなことをしたくないと、父ちゃんのウィル・スミスに訴えたそうです。ウィル・スミスは、「おまえなぁ、『ベスト・キッド』から見せ場の“鶴の舞”を取ったら、『ベスト・キッド』じゃねぇじゃん!!、それじゃあ観客は納得しないんだ!!、俺たちの商売は客に媚びてナンボなんだから、グダグダ言わずに鶴をやれ!!」と叱りつけたことを、自身の主演作「セブン・パウンズ」の取材の中で語っています。
モンスター・ペアレントのウィル・スミスも子どもを叱ることがあるというのはわかりましたが、言わなくてもいい身内のくだらない話をしたことで、また世間は亀田親子…じゃなくてスミス親子にドンびきしています。しかし、ラルフ・マッチオをダサいと思ってるガキが、主人公のダニエルさんを演じるリメイク版「ベスト・キッド」なんて、誰が観たいですか?!、この「地球が静止する日」の失敗にジェイデン・スミスの存在も貢献してることは言うまでもありませんが、子どもには罪を問えない以上、周りの大人はもっと考えるべきです…。
ところで、キアヌ・リーブスには最近、「スピード」シリーズの新作第3弾に主演するのではないか?!という噂がありましたが、それはガセで“そんな話も、また出る気もない”と本人がキッパリと否定しました。が、その代わりに、キアヌ・リーブスは「ビルとテッドの大冒険」シリーズの続篇になら出演してもよいと述べており、相変わらずの変わり者ぶりを示しています。また、キアヌ・リーブスが着物を着て、サムライのチョンマゲを結い、大石内蔵助を演じて、ハリウッド版時代劇「忠臣蔵」に主演するというバカ・ニュースがありましたが、ふむふむ、訳のわからない変な話のネタを提供して、とりあえずキアヌに注目を集め、「地球が静止する日」を日米でヒットさせたい宣伝の常套手段だよね?!と思ったので、このブログでは報じていません。もし本当にそのようなプロジェクトが進行するという確証が得られれば、またご報告します。
第2位は、ヴィンス・ヴォーンリース・ウィザースプーンのカップルが互いの身内の恥かしいところをパートナーにさらしてしまうホリデイ・コメディの「4つのクリスマス」。先々週の初公開から2週連続で首位をキープしてきた本作は、さすがにトップの座こそ、初公開の「地球が静止する日」に明け渡したものの、どうやら、キアヌ・リーブスの新作はダメそうだ…と映画館主らが判断したのか?、本作は上映館数を205館も増やしており、先週からの売り上げダウン率を約2割に抑制することができました。しかし、本作は首位のSF大作と同じだけの製作費8,000万ドルがつぎ込まれたコメディ大作?なので、製作のワーナー・ブラザース傘下ニュー・ライン・シネマとしては、なんとか、せめて1億ドルの大台を突破してくれないと、内容がクリスマスに焦点を絞った季節ものだけに、後で困ることになりそうです。
第3位は、やはり先週からワンランク・ダウンのヴァンパイア映画「トワイライト」。売り上げを約38%も落としてしまいましたが、期待値の1億5,000万ドルは無事に突破し、この映画としては、すでに充分なノルマ以上の成果を出したことで、有終の美でシリーズに幕を降ろすことができそうです。と、1本めでいきなりシリーズに幕ってどういうことッ?!という感じですが、ココでお伝えしておいた、続篇「ニュームーン」の監督が、映画史上で初めて小学校の学芸会の演出を取り入れた画期的な意欲作「ライラの冒険 映画会社を潰すほど大失敗の羅針盤」(2007年)のクリス・ワイツ監督に決定したことを、本シリーズを製作のサミット・エンタテインメントが正式に発表したからです。
中小映画スタジオのサミット・エンタテインメントとしては、メジャー・スタジオに肉薄できるドル箱シリーズをついに手に入れたにも関わらず、なぜ、その成功をたった1本だけで終わらせるような続篇監督の起用を行なったのか?!、誰もが理解に苦しんでいます(まぁ、情実人事なんですけど…)。
もちろん、クリス・ワイツ監督が失敗するとは限りませんが、可能性としては期待ハズレの映画になる確率の方が高く、よって「トワイライト」は、この1本めでシリーズが終わったも同然です。なので、この第1作だけは見逃さないようにして下さい。とりあえず、クリス・ワイツ監督は、「次はいつ、ライラをやるか?、わからないの…」と落ち込んでいた、かわいそうなライラことダコタ・ブルー・リチャーズを「ニュームーン」で使うべきですが、美少女のダコタの方が、怪しいオッサンの映画にはもう出たくないかもしれません。
第4位は、今年2008年に公開されたアニメ映画の中で、最もフツーに楽しめるエンタテインメントとして好評なディズニー製作のピクサー風アニメ「ボルト」。
公開4週めなので、一気に383館が打ち切ってしまっていますが、売り上げは約23%しか落ちておらず、1館あたりの平均では約2,396ドルを稼いで、第3位の「トワイライト」の約2,196ドルをしのいでいます。そうした数字の推移から、このアニメが爆発的な大ヒットには至っていないながら、着実に人気を得ていることは察せられそうです。
また本作は先週末からオマケとして、ピクサーの大ヒット作品「カーズ」(2006年)の番外編の短編アニメ「トーキョー・メーター」(↓)が冒頭に追加されています。
この「トーキョー・メーター」は、「ボルト」のプロデューサーで、「トイ・ストーリー」シリーズの監督であるジョン・ラセターが、その「カーズ」以来、久しぶりに自ら監督して作ったもので、好評価に対し、今ひとつ数字が大きく伸びない「ボルト」を援護射撃するつもりで追加公開したようです。
冒頭にピクサーの短編アニメまでついたことで、「ボルト」はピクサー風ディズニー・アニメから、すっかり“ディズニー・ピクサー”の作品のようになってしまいました。現在はディズニー本体のアニメも、実質的にピクサーのジョン・ラセターが監修し、会社の親子関係が入れ替わってしまっていますから、今後はより一層、ディズニーとピクサーの作品の違いが判然としなくなりそうです。
カーズ-トーキョー・メーター
第5位は、アカデミー賞の新司会者に選ばれたヒュー・ジャックマンと、赤字クイーンのニコール・キッドマンの恋愛大作「オーストラリア」。先週から約40%近くも売り上げが縮小した本作は3週めでようやく、そこそこヒット作のオープニング成績ぐらいの数字3,788万ドルに到達の超スローペースで、もはや何と言ってよいのか、言葉も出ない有り様です。ヒュー・ジャックマンとしては、何とかアカデミー賞授章式のテレビ放送で視聴率を上げないと、スターの面目が保てませんが、司会の中で、この「オーストラリア」の大失敗を自虐ネタのギャグにしてくれるのか?!、ちょっと変な注目を集めてしまいそうです。
第6位は、公開5週めで788館がフィルムをソニー・ピクチャーズに返却してしまった結果、売り上げが約44%ダウンの「007/慰めの報酬」。この映画の不人気から、ジェームズ・ボンド引退を口にしていたダニエル・クレイグですが、とりあえず黒字を出していることを良しとしたのか、やっと自身の007第3弾について語りました!!、ダニエル・クレイグは「カジノ・ロワイヤル」(2006年)と、この「慰めの報酬」で、自分のジェームズ・ボンドのスパイ007誕生の出自が描けたことから、次の第3弾では、007映画のレギュラー・キャラクターである秘書のマニペニーや、秘密兵器を作る科学者Qといった脇役の存在に、あらためてスポットを当てたいと話しています。そうした発言は取りも直さず、007の世界から逸脱し過ぎたと批判された「慰めの報酬」に対するファンの落胆をおぎなう配慮を示したものかな?とも思うのですが、ダニエル・クレイグが引き続き、ボンドを演じる意志を示したことで、ファンはやっと、ひと安心といったところですね。しかし、ダニエル・クレイグは、とりあえず一旦、007映画は休養の時間を持たせてほしいと話してるので、シリーズ第23弾にお目にかかれるのは少し先のことになりそうです。
ナッシング・ライク・ホリデイズ第7位に、シカゴのプエルトリコ系家族のクリスマスを描いたファミリー・ドラマ「ナッシング・ライク・ホリデイズ」が初登場。本作は2002年の「ワシントン・ハイツ」でもドミニカ人のファミリーを主人公として描いていたインディーズのフィルム・メーカー、アルフレッド・デ・ヴィラ監督の最新作です。
物語の内容は、海外に出征していた末っ子のジェシーが無事に戦場から帰還し、久しぶりに家族全員が実家に勢ぞろいのホッとしたクリスマスを過ごせるはずのロドリゲス家だったが、娘のロクサーナはハリウッドで女優になる夢が叶わず悩んでいるし、長男のマウリチオは、嫁さんのサラが成功したキャリア・ウーマンなのはいいけれど、妻が家庭よりも会社のことばかりで不満…と、それぞれが問題を抱える中、母親のアンナまでが、ダンナと熟年離婚をすると言い出して…といった展開で、ほろ苦い笑いと涙のペーソスあふれるファミリー・ドラマの典型といった感じですね。まぁ、ホリデイ・ムービーの定番として、第2位の「フォー・クリスマスズ」と同様に、家族がテーマな訳ですが、本作はホリデイの楽しい要素よりは、家族の抱える問題の部分の方が目立ち、クリスマス映画としてトーンが暗い…ということで観客に嫌われ、こうした低位置からのスタートとなってしまっています。
作り手側も、人気スター不在で、この内容ですから、そうヒットするとは思っていないでしょうけれど、オープニング成績が350万ドルというのは少なすぎて、痛いですね。
出演者は、主人公的な存在の長男マウリチオにジョン・ レグイザモ(「ランド・オブ・ザ・デッド」2005年)、その嫁さんのサラはテレビ「ふたりは友達? ウィル&グレイス」のグレイスことデブラ・メッシングで、女優デビューできない姉ちゃんは「デスプルーフ」(2007年)のヴァネッサ・フェルリト、で、戦場帰りの弟は「プラネット・テラー」(2007年)のフレディ・ロドリゲスなので、ふたり合わせて「グラインド・ハウス」が完成!!という冗談は置いといて…、独身になりたい母ちゃんはエリザベス・ペーニャ(「GOAL!2」2007年)、いい歳こいて、母ちゃんに離婚を突きつけられてるのは、「スパイダーマン2」(2006年)のアルフレッド・モリーナです。「カリートの道」(1993年)のルイス・ガスマンも出演していますね。来週にはもう、ランキングにいなさそうな本作は、題名の「ナッシング・ライク・ホリデイ」=“ホリデイほどいいものはない”とは裏腹に、ホリデイを満喫できることはなさそうです。
ナッシング・ライク・ホリデイ」 予告編
http://www.movieweb.com/v/V08I2abeqstLSU
第8位は、先週第6位からツーランク・ダウンのドリームワークス・アニメーションの「マダガスカル2」。公開5週めで549館を失って、興行も終わりに近づいた本作は、ついに前作の第1本めの記録1億9,359万ドルに及びそうにはありませんが、採算としては黒字ベースに乗っていることから、ドリームワークス・アニメーションの代表ジェフリー・カッツェンバーグは、ウォール街のアナリストらに向けた講演会の中で、第3弾の「マダガスカル3」を2012年に公開することを発表しています。動物たちの新たな冒険の舞台はどこになるんでしょう?!
第9位は、先々週第10位で初登場したものの、先週は第11位に転落してしまった、ショーン・ペンの主演作「ミルク」が、229館の拡大公開を得て、再びBEST10に返り咲いてきました。本作は、アメリカの政治史上、同性愛者であることを公言して、初めて公職に選ばれた実在のサンフランシスコの市政執行委員ハーヴェイ・ミルクの生涯を、美少年大スキのオッサン、ガス・ヴァン・サント監督が描ききったものですが、ミルクを射殺するダン・ホワイトを演じたジョシュ・ブローリンが、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で、「バットマン/ダークナイト」のジョーカー、故ヒース・レジャーをおさえて最優秀助演男優賞を受賞しました。ショーン・ペンと並び、本作での演技が高く評価されているジョシュ・ブローリンですが、それでもヒースを凌いでまではいない…といった批判の声があがっています。故人のヒース・レジャーの各賞でのノミネートについては、死者に賞を与えても意味がないといった厳しい意見や、生死に関係なくフィルムに写っているものを正当に評価すべきといったストレートな意見が飛び交うなど、物議をかもし続けているのですが、いずれにしろ、故人と比較されるジョシュ・ブローリンは良識に乗っ取れば分が悪く、今後さらに受賞しても、喜びを大きく表すことはできそうにありません。
第10位は、プロのドライバーなのにアクセルと間違えてブレーキを踏み込んでしまったらしいクールな運び屋フランク・マーティンこと、ジェイソン・ステイサム主演の「トランスポーター3」。先週から約52%もの大幅な収入のマイナスで、ついに一度も加速しないまま、来週は周回遅れの圏外に消えていきそうです…。
さて、上記のように今週はBEST10があまり魅力的なランキングではありませんでしたが、そのぶん圏外の方が賑わっています。
まず初めに、先週末、「地球が静止する日」と並んで、全米公開だったのに、ロクな宣伝もされず、観客から無視されているトンデモ・アニメの「デルゴ」の予告編をご覧下さい。
デルゴ」 予告編
http://www.movieweb.com/v/V08J2bcfkswBCJ
デルゴデルゴとは、本作の主人公の名前なのですが、この河童だか?何だかわからないキモいキャラクターのアニメを観たがる子どもがいるとは思えません…。
本作は、全米2160館で公開され、1館あたりでたったの424ドルしか稼げておらず、オープニング成績が91万6,000ドルで、第16位に初登場しています。ちなみにこの424ドルという数字は、細々とロングランし続けている「バットマン/ダークナイト」の先週末のアベレージ、541ドルにさえ負けています。
しかし、サイテーの結果の変なアニメにも関わらず、意外に「デルゴ」の声の出演は豪華で、ヴァル・キルマージェニファー・ラヴ・ヒューイットバート・レイノルズ、そして大女優のアン・バンクロフトが吹き替えを担当しています。まぁ、現時点で一線の人たちとは言えないラインナップなのですが、それぞれ魅力のある俳優さんたちなので、この河童?アニメにはもったいない感じがします。
この「デルゴ」の製作費は不明ですが、黒字になることは絶対にないと言い切ってみたいと思います。アホそうなアニメだなぁ…とヒマつぶしに予告編だけ観てもらおうと思いました。
ダウト-疑いをめぐる寓話それでは本題の圏外の注目作ですが、まず第19位に、メリル・ストリープフィリップ・シーモア・ホフマンエイミー・アダムス姫のトリオの演技が絶賛されている心理サスペンスのドラマ「ダウトDOUBT/疑いをめぐる寓話」が、15館の公開で、1館あたり3万5,000ドルを売り上げ、トータルで52万5,000ドルの好調な数字を示しています。本作はトニー賞とピュリッツァー賞をダブル受賞した名作戯曲を、作者のジョン・パトリック・シャンリーが自ら映画化したものです。内容は、60年代のミッション・スクールを舞台に、フィリップ・シーモア・ホフマンが同性愛者で、生徒の少年に悪戯をしているのではないか…?と疑われてしまうお話です。ココに予告編とポスター、紹介記事があるので、ご覧ください。
監督のジョン・パトリック・シャンリーは、トム・ハンクス史上最低の映画で、メグ・ライアン史上最悪の映画と言われる愚作「ジョー、満月の島へ行く」(1990年)を作った人です。
グラン・トリノひとつ下の第20位に、クリント・イーストウッドが、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で主演男優賞を得たものの、外国人を差別する主人公を演じているせいか?、外国人記者らが選ぶゴールデン・グローブ賞からは無視されてしまったハードボイルドな人間ドラマ「グラン・トリノ」が初登場です。本作はまさにたったの6館だけの公開ながら、1館あたりで約4万7,333ドルを稼ぎ、アベレージ・ランキングで堂々の第1位を飾り、実態的№1ヒット作となっています。
クリント・イーストウッドは、この自らメガホンもとった作品で、外国人嫌いの人種差別主義者という古いタイプの白人の老人ウォルト・コワルスキーを演じており、彼の自宅の隣りに中国少数民族の家族が越してきたことから、彼の人生観が変わっていくことになります。
イーストウッドはこの映画で俳優として主演の座からは引退することを示唆しており、ファンにとっては何があっても見逃せない作品です。ココに本作の予告編があります。ちなみにひとつ下の第21位は、イーストウッドが監督したアンジェリーナ・ジョリーの「チェンジリング」です。2作品の評価のいいところを合わせれば、向うところ敵なしの最強だったのですが…、ともかく、こうした注目作を2本連続して放ったイーストウッドの監督力の引き出しの深さには驚かざるを得ません。
朗読者第24位には、上記の2作品には少し負けてしまったケイト・ウィンスレットの「朗読者」が初登場です。本作は8館の公開で、1館あたり2万1,250ドルを売り上げ、トータルで18万2,000ドルのオープニング成績です。
この映画は、ドイツの文学者ベルンハルト・シュリンクの同名ベストセラーを映画化したもので、60年代のドイツを舞台に、ケイト・ウィンスレットが、年下の15歳の少年ミヒャエルと身も心も愛し合いながら、消息を絶ち、やがて、大学生になったミヒャエルが、ケイト・ウィンスレットと再会した時、彼女はアウシュビッツ強制収容所の元看守として、その身を裁かれていた…という物語です。
監督は名作「めぐりあう時間たち」(2002年)のスティーブン・ダルドリー。ミヒャエルを演じたドイツの若手スター、デヴィッド・クロスの演技力に大きな注目が集まっています。ココに「朗読者」の予告編があるので、ご覧下さい。
ところで、この映画の本当の邦題は「愛をよむひと」ですが、ブログのパスワードの件でメールを下さったうちの何名かの方も、やはり、邦題は大間違いだと書いてこられています。映画の題名は公開時だけでなく、後々まで映画史に残るものなので、充分に吟味してほしいです。特にこうした名作文学映画ではそうです…。
今週末の全米公開は、出演作がヒットせず静止した息子に親父のスゴイところを見せてやりたいウィル・スミスの感動映画「セブン・パウンズ」や、ジム・キャリーがハリー・ポッターの扮装で出てくるコメディ「イエスマン」、そして、こちらは本物のハーマイオニーが声の出演のアニメ「ねずみの騎士デスペローの物語」などのほか、ついにミッキー・ロークが奇跡のカムバックの感動的なプロレス映画「ザ・レスラー」が登場!!、ここんところ静止した感のランキングが動きを取り戻すのか?!、ご期待ください!!
【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。

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