ディズニーからDVDがリリースされている人気のファミリー・ドラマ「ブラザーズ&シスターズ」などで知られる妻帯者の俳優バルサザール・ゲティとの不倫交際を世間から非難されても、いけしゃあしゃあとした態度をとったことから、自宅の壁にデカデカと“ヤリマン女”とペンキでイタズラ書きをされるなど追い詰められた結果、パパラッチやワイドショーのカメラの前で奇異な行動をとり、人格崩壊の兆候を見せていた、ちょっとマジでヤバいシエナ・ミラーが…、 →
心の病いの患者を熱演している、イギリスのインディーズ・ユニット、ジ・アワーズ(The Hours)の新曲「シー・ザ・ライト」(See The Light)のミュージック・クリップです。このビデオを監督したのは、エドワード・ノートンが右翼の白人優位主義に心酔していく問題作「アメリカン・ヒストリーX」(1998年)のトニー・ケイ監督です。同映画以来、日本では作品が紹介されていないと思うトニー・ケイ監督ですが、その後も中絶をテーマにしたドキュメンタリー映画「レイク・オブ・ファイアー」(2006年)など、野心作の映画を作りながら、本来の音楽ビデオのディレクターを続けており、最新作の犯罪映画「ブラック・ウォーター・トランジット(Black Water Transit)」(2009年アメリカ公開)は日本でも観られそうな気がします。
そんなトニー・ケイ監督の斬新なビデオの中でブランドのお店で暴れたり、壁に吊るした牛を解体?など、自分を抑制できていないシエナ・ミラーは、アンディ・ウォーホルや、ボブ・ディランと交際していたスキャンダラスな伝説的モデル兼女優のイーディー・セジウィックを演じた「ファクトリー・ガール」(2006年)の演技が評価されたものの、その後が続かず、気がつけば、すっかり冒頭のようなお騒がせセレブに成り下がってしまいました。しかし、来年2009年夏には、アクション映画の超大作「G.I.ジョー/ライズ・オブ・コブラ」(よければココもチェック)といった話題の出演作が控えているので、復活の大きなチャンスが巡ってきそうですが、果して、本人のメンタル・ヘルスの状態はどうなっているのか?!、光が見える(See The Light)ことになるのか?、このちょっと意味深ぽいビデオの名演技が地でないことを祈ります…。
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