11月21日~11月23日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!

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*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位トワイライト    第2位007-慰めの報酬    第3位ボルト    第4位マダガスカル2     第5位
ロールモデル
第1位トワイライト
   $70,553,000-(3,419館)-$70,553,000
第2位007/慰めの報酬」(2009年1月公開)
   $27,400,000-(3,458館)-$109,483,000
第3位ボルト
   $27,000,000-(3,651館)-$27,000,000
第4位マダガスカル/エスケープ・2・アフリカ」(2009年3月公開)
   $16,000,000-(4,007館)-$137,447,000
第5位ロールモデルズ
   $7,229,000-(2,733館)-$48,037,000
第6位チェンジリング    第7位ハイスクール・ミュージカル3-ザ・ムービー    第8位ザックとミリ    第9位縞々パジャマの男の子     第10位
リリィ、はちみつ色の夏
第6位チェンジリング
   $2,643,000-(1,739館)-$31,613,000
第7位ハイスクール・ミュージカル3/ザ・ムービー」(2009年2月7日公開)
   $2,006,000-(2,361館)-$86,821,000
第8位ザックとミリのポルノ映画作り
   $1,700,000-(1,220館)-$29,350,000
第9位縞々パジャマの男の子
   $1,673,000-(406館)-$2,653,000
第10位リリィ、はちみつ色の夏
   $1,275,000-(1,095館)-$35,649,000
各映画の解説はこちらです。 → 


トワイライトハリー・ポッターと謎のプリンス」が、この11月から来年夏に公開を延期したのは、この映画とぶつかることを恐れたのが真の理由だとウワサされてきたヴァンパイア映画「トワイライト」が、あながち、そのウワサは嘘ではなかったと思わせるような驚きのオープニング成績7,055万ドルを叩き出してしまった!!、この「トワイライト」は木曜日深夜から始まったミッドナイト興行だけで約750万ドルを売り上げ、さらに金曜朝からの興行で約2,820万ドルを積み重ね、初日21日だけで約3,570万ドルを売り上げるという唖然とするスタート・ダッシュを見せたことで、最終的な興行成績の予測としては1億4~5千万ドル台が狙えそうだと明るい見通しが示されています。本作を製作したのは、メジャー・スタジオではなく、コメディ映画「アメリカン・パイ」シリーズや、マドンナの「エビータ」(1996年)などを作ってきた中小のサミット・エンタテインメントですが、同社にとっては、ブラッド・ピットアンジェリーナ・ジョリーが主演した「Mr.&Mrs. スミス」(2005年)の約1億8,630万ドルに次ぐ大ヒットとなりそうです。また、本作はこれまでサミットが芳しい成績を上げていない自社製作映画を自社配給する完全独立スタイルで臨んだ6本めの作品ですが、諦めて配給をメジャーに託さず、強気に打って出たのがようやく大正解となり、同社にとっては大きな前進の一歩を遂げた作品と言えます。そんな本作の製作費は約3,700万ドルなので、サミットはこのオープニング成績だけで製作費をほぼ全額回収できており、利益効率の高い作品として、「トワイライト」はこの後、同社に利益だけをもたらしてくれる予定です。このティーン・ヴァンパイア映画「トワイライト」は、アメリカでは「ハリー・ポッター」シリーズを超えた人気のベストセラーとなっているステファニー・メイヤー原作を映画化したものですが、製作途中からネット上(Yahoo USA)での予告編視聴回数が「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(2008年ワースト№1映画)を超えるなど、ブームの兆しを見せたことから、続篇製作はほぼ決定していましたが、初日21日(金)の興行成績を見たサミットは、翌22日(土)に続篇「ニュームーン(New Moon)」製作決定のプレスリリースを発信しました(「New Moon」は、邦訳本では第4巻「牙は甘くささやく」、第5巻「狼の月」、第6巻「嘆きの堕天使」にあたる )。その続篇の脚本は第1作に引き続き、人気青春ドラマ「The O.C.」のプロデューサー、メリサ・ローゼンバーグが執筆し、「トワイライト」で女性監督による最大ヒットのオープニング記録を達成したキャサリン・ハードウィック(青春映画の永遠に心に残る名作「ロード・オブ・ドッグタウン」2005年)が、やはり連続してメガホンを担当する予定です。と、イイコトずくめのような「トワイライト」ですが、懸念される事項もいくつかありまず。まず初日の興行成績がスゴ過ぎたせいもありますが、翌土曜日には約41%の売り上げダウン、日曜日にはそこからさらに35%ものダウンと失速の勢いの大きさが指摘され、「ハイスクール・ミュージカル3」のようにヒットがしぼむのは早いのでは?といった否定的な見方もされています。また、ヴァンパイア映画とは言え、ホラーではなく、人間の少女とヴァンパイアの少年との「ロミオとジュリエット」的なラブストーリーである本作の観客の約8割は、原作を読んでいる若い女性たちが占めており、観客層の拡がりが一般に見られないことも不安材料です。そうしたことを予見していたサミットは、予告編などの宣伝を、間違いなく映画館に来る女性層ではなく、男性向けに、ラブストーリー色を打ち出さない、アクションを観せる方向性の努力を心がけてきましたが、その効果は現れませんでした。そして本作が抱える最大の問題は、原作のファンにとってはおもしろい映画だが、そうでない人が普通にヴァンパイア映画として観た場合、とりたてて観るべきものもない、つまらない作品…と厳しい批評が下されてしまっているところです。そうした辺り、原作を読んでいない人も映画を楽しめる「ハリー・ポッター」シリーズとは、雲泥の差となってしまっており、「トワイライト」はマニア映画の域を出られなかったということになります。とりあえず、「トワイライト」は絶対に当らないと断言して映画化を拒否したパラマウント映画は大誤算だった訳ですが、続篇も同じだけのヒットをサミットが続けるのには、場合によっては原作のファンを裏切る覚悟もふまえた、それなりの努力が必要なことが今から想像されます…。このヴァンパイア映画「トワイライト」の予告編はコチラポスターはコチラです。最後にちなみに、この「トワイライト」のサントラ・アルバムは発売と同時に、全米CD売り上げ総合ランキングで並みいるスーパースターのヒット・アルバムを抑えて第1位。また、主演のクリステン・スチュワートと、ロバート・パティンソンがそろったサイン会は、人が集まりすぎて暴徒の騒ぎと化して中止
され、警察が出動し鎮圧するなど、とんでもないことになっています。「トワイライト」のブームが異常加熱してることがわかるエピソードですね。クリステン・スチュワートは、たぶん主演になる「ジャンパー2」が作られる前に、大きくジャンプしてしまいました(その理由は「ジャンパー」のラストシーンをご覧下さい)。
先週初登場で、「トワイライト」並の7,040万ドルを売り上げ、シリーズ史上最大のオープニング・ヒットを記録した「007/慰めの報酬」が、約6割もの売り上げを落として、第2位。早くも1億ドルを突破した本作ですが、これを007映画とは認められないという批判にさらされ、人気は急降下しています。単品の作品としてはアクションぎゅう詰めでおもしろいものの、その分、まるで中身がないということから、「カジノ・ロワイヤル」(2006年)でダニエル・クレイグの新ボンド・シリーズのファンになった観客は裏切られた思いで、映画館を後にしているようです。サッサとファンに謝罪し、ボンドを辞めると引退宣言までしたダニエル・クレイグは正解だったようですね。「君のためなら千回でも」(2007年)の名匠マーク・フォースター監督を起用し、充実したドラマでオスカーの作品賞も狙える007映画を作るつもりが失敗した製作者らは、そのマーク・フォースター監督が緻密に編集した、本作の新しいアクションの観せ方で、せめてアカデミー賞編集賞にからみたい意向のようです。そのアクション編集のサンプルは先週の記事にあります。
ボルトディズニー・アニメ最新作のスーパー・ドッグが活躍する「ボルト」が期待を下回る数字しか上げられず、平凡な成績で初登場第3位。ディズニー・アニメはピクサー作品が大ヒットしているので、絶好調の印象がありますが、実のところ、ディズニー・スタジオ本体で作るアニメ映画については、「美女と野獣」(1991年)や、「ライオン・キング」(1994年)などが大ヒットしたのは90年代黄金期の昔の話で、2000年以降の15作品ではオープニング興行の平均成績でたったの約1,230万ドルしか上げられていないという長い低迷期に入っています。そうしたアベレージと比べると、「ボルト」は倍以上の数字を売り上げた訳ですが、本作は製作総指揮にピクサーのジョン・ラセターを迎え、ディズニー・アニメのタッチを捨てて、ピクサー色の強いCGアニメに仕上げた作品なので、ピクサー・アニメ並のヒットが期待されましたが、その思惑通りにはならなかったことで、ディズニーのブランドが完全にピクサーに逆転されてしまってることを証明してしまいました。また、ディズニーは先月10月にアニメではなく実写ですが、やはりイヌの映画「ビバリーヒルズ・チワワ」を大ヒットさせており、2ケ月連続でイヌ映画という動物頼みのワンパターン戦略も観客に飽きられ、受け入れてもらえなかったようです。しかし、この「ボルト」は、そもそもはココでお伝えしたように、クエンティン・タランティーノ監督がディズニー・アニメを作ったなら…といったトーンの不良っぽいキャラクターたちが登場する「アメリカン・ドッグ」という画期的な企画が原形だったのですが、それを健全な内容に変えてしまったのは、途中から製作総指揮に入ったジョン・ラセターです。ジョン・ラセターはディズニーが思い切って、ディズニー・アニメの伝統に背いた不良アニメを作ろうとするのを、元のディズニーの軌道に戻した訳ですが、ディズニーはワルなディズニー・アニメに挑戦してみるべきだったかもしれません。声優に起用したハンナ・モンタナマイリー・サイラスの神通力も下り坂で大した役目は果せていません。かわいいセレナ・ゴメスちゃんにしといた方がよかったですね。「ボルト」の予告編はコチラ、マイリー・サイラスとジョン・トラ“ボルト”の父と娘ユニット?の主題歌はコチラです。オマケで「ボルト」の動画をひとつ上げておきます。ま、主人公のボルトはかわいいんですけどね…。
ボルト」から、ボルトの首が取れなくてハトが助けてくれる場面
http://www.movieweb.com/v/V08J7ahtDENTUV
第4位は、先週の第2位から約55%ダウンで後退のドリームワークス・アニメーションの「マダガスカル2」。同じ動物アニメで初公開の「ボルト」が意外にヒットしなかったので、3週めとして、本来はそこそこと言える成績ですが、期待された2億ドル超えを狙うには低調すぎる数字です。本作の製作費は約1億5千万ドルなので、まだ製作費も回収できていません。
第5位は、観客支持率で「007/慰めの報酬」を上回り、こちらの方がまだ観るべき中身があると好評価されているコメディ映画「ロールモデルズ」。先週の第3位から2歩後退ですが、強力な「トワイライト」が封切られた割りには、売り上げのダウン率が約35%と平均的な許容範囲の数字におさまり、そう影響を受けた感じは見られません。「トワイライト」に女の子が殺到したぶん、こちらは野朗を中心にガンバッたと言えそうです。
第6位は、先週からワンランクダウンの「チェンジリング」。アンジェリーナ・ジョリー主演のクリント・イーストウッド監督の本作は、レビューでは評価されていないものの、興行は堅調なことから、結局、観客の支持は集めるのには成功したと言えそうです。先週から約157館のスクリーンが減らされ、約38%売り上げダウンな訳ですが、同じ公開5週めの「ハイスクール・ミュージカル3」をついに抜いたことは、実質的に本作が横ばいの成績であることを示しています。
第7位は、その公開5週めでアンジェリーナ・ジョリーに抜かれた「ハイスクール・ミュージカル3」。同じティーンエイジャーの女の子たちを観客層とする「トワイライト」(厳密には「HSM3」はローティーンで、ヴァンパイアはハイティーンの腐女子といった感じ)が封切られたことで、先週から一気に65%の急降下ダウンで、そろそろBEST10からも卒業ですね。上映館数も841館の激減です。
第8位は、先週からドッと990館で打ち切られ、約46%マイナスで、2ランクダウンの「ザックとミリ」。公開4週めなので、もうヒットはあきらめられてしまいました。
縞々パジャマの男の子第9位に、先々週たった17館で初公開され、圏外ながら、これは注目作ですよと紹介しておいた、マーク・ハーマン監督(「リトル・ヴォイス」1998年)のナチスのアウシュヴィッツ強制収容所をテーマにした戦争感動作「The Boy in Striped Pyjamas」(縞々パジャマの男の子)が、先週から368館拡大され、今だスクリーン数が全然、少ないながらもランキングに初登場!!、先々週のあらすじ紹介を読んでしまった方は、主人公のブルーノ少年がどうなってしまうのか?!、その結末を見届けずにはいられないというのはわかっていただけたと思います。その通りの反応を、アメリカの観客も示しているということかもしれません。関西人的には、ぜひ浜村淳さんに紹介してほしい映画です。…とだけでは意味がわからないと思うので、もう少し詳しく言うと、この映画はオチ以外のストーリーは全部、語りつくして紹介した方がよいのでは?と思うということです。コチラの先々週の記事で、あらすじと予告編をご確認ください。
第10位は、公開6週めで、初めて354館と大きく映画館を減らされた、ダコタ・ファニングの感動作「リリィ、はちみつ色の夏」。売り上げも初めて大きく、約45%も下がってしまいましたが、すでに充分すぎるほどガンバッた小品なので、ここまでBEST10圏内に踏みとどまれただけで立派だと思います。ダコタ・ファニングは、2.0から、女優としてさらにバージョンを上げれそうですね。
先週末は、大ブームの「トワイライト」を敬遠して、封切り作がめっきり少ないので、圏外の注目作の紹介は特にありません。しかしながら、今年2008年の№1映画と評されているダニー・ボイル監督が、みのもんたの「クイズ・ミリオネア」をテーマにした、インドが舞台の感動作「スラムドッグ・ミリオネア/僕と1ルピーの神様」(予告編)が、先週初公開の第23位から、第11位にまで浮上しています。来週はBEST10に食い込んでくるのか?!、期待大です!!
今週末は、最も稼げない女という不名誉な汚名を着せられているニコール・キッドマンと、ヒュー・ジャックマンが共演の必見の恋愛大作「オーストラリア」(2009年2月28日公開・予告編)や、ジェイソン・ステイサムのシリーズ最新作「トランスポーター3」、そして、主演のヴィンス・ヴォーンリース・ウィザースプーンがカメラの前を離れると仲が悪いと評判の「フォー・クリスマスズ」と、早くもクリスマス映画が登場!!、映画興行も年末商戦に突入です!!
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