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1981年のカナダ製ホラー映画「血のバレンタイン」をリメイクした最新作「マイ・ブラッディ・バレンタイン-3D」の予告編とポスターがアホみたいなので、苦笑しながら、ご覧下さい。アホみたいと言うのは、下 ↓ のスクリーンから飛び出したつるはしが股間直撃寸前のポスターを見れば一目瞭然にわかるように、3Dの立体映画だということだけが強調されていて、映画自体の中身は置いてけぼりです…。予告編も同様な作り方で、ほら、これを大きなスクリーンで3Dで観たら、ビックリして、おもしろいでしょう?!という映像のカットが意識してつなげられただけでなく、最後は予告編のためだけに作られたポスターのような場面がくっつけられています。なので、本作はもはや、映画として内容で勝負することは放棄し、単純にテーマパークのアトラクションのような体験を提供しますよという趣旨ですね。それはそれでおもしろいとは思いますが、映画本来のあるべき姿ではありません…。それにこんな風に、ひたすら3Dだけを売り物にできたのは、かなり昔のことのように思います。たぶん、オリジナルの映画が作られた時代あたりの…。そんな、リメイクなのに進歩していない本作は、2月14日のバレンタイン・デーに鉱山で発生した事故により、生き埋めになりながらも、何とか生き延びた生存者の作業員が、事故の原因を作った仲間に残酷な復讐を遂げ、この鉱山町では、2度とバレンタイン・デーを祝うなと呪いをかけますが、時が経ち、事故のことを忘れた町の人たちはバレンタイン・デーを祝ってしまう…という内容です。…の後は、言わずもがなですね。本作の主演は、「スーパーナチュラル」で兄貴の方を演じているジェンセン・アクレス。弟の方は、リメイク版「13日の金曜日」(2009年2月13日全米公開)に出ていましたね。ヒロインは、「シン・シティ」(2005年)、「ザ・スピリット」(12月25日全米公開)など、カリスマ・コミック作家兼映画監督フランク・ミラーのミューズとして知られるジェイミー・キングです。監督はパトリック・ルシエ。「スクリーム」シリーズや、「ミュージック・オブ・ハート」(1999年)、「カースド」(2005年)など、ウェス・クレイヴン監督の作品の編集を手がけていたことから、同監督プロデュースにより、「ドラキュリア」シリーズで本格的に映画監督デビューした人です。この「マイ・ブラッディ・バレンタイン-3D」は2009年1月16日全米公開。果して、3Dの立体映画とだけ宣伝して、ヒットするでしょうか…?!
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