昨日、ココで、最新映画版「スタートレック」に登場する、クリス・パインのカーク船長と、ザカリー・クイントのミスター・スポックがフィーチャーされた「エンタテインメント・ウィークリー」最新号のカバー写真を紹介した後、その新作映画の写真を、ココでご覧いただきました。その「エンタテインメント・ウィークリー」が特集を組んだ「スタートレック」の記事の内容についてのお約束していた続報です。 →
この1億5千万ドル=約150億円の製作費が投入されたシリーズ最新作について、本作を製作のパラマウント映画・製作部門のプレジデント、ブラッド・ウエストン氏は、「他の映画スタジオと同様に、我々も人気を持続できるシリーズが欲しくて、「スタートレック」の復活に目をつけた訳だが、このシリーズは一度、整理して、サラにし、ゼロからやり直す必要性があった」といったことを述べており、今回の新作が過去のシリーズの続篇や関連作ではなく、それらと訣別し、「スタートレック」のオリジナルの物語を最初から新たに語り直した新生の作品であることを強調しています。そのため、「あぁ、また『スタートレック』の続篇か…」と軽く受け流されることなく、「スタートレック」が完璧に生れ変ったことを世間に周知してもらうには、当初、予定されていた今年12月の公開では、宣伝の時間が足りず、「映画の内容をキチンと伝え、『スタートレック』を成功させるためには、我々には時間が必要だった…」と、パラマウント社のヴァイス・チェアマン、ロブ・ムーア氏は、公開延期の理由として、映画を大切に取り扱いたかったからだと説明しています。そのように、ハリウッド・メジャー最大手のパラマウントの首脳陣が大きな期待をかける本作のストーリーは、USSケルヴィン号(→)がロミュランから攻撃(攻撃されてる写真は前回紹介済)を受けてしまったことで、新たな船と乗組員が必要となり、USSエンタープライズ号が建造され、カーク船長以下のクルーたちが集められることになるというシリーズの発端を丹念に描いたもので、やがて航海に出発したエンタープライズ号は、やはり、前の記事で写真を見てもらった氷の惑星を経て、ヴァルカンにたどり着き、カーク船長はミスター・スポックとの運命的な出会いを果すそうです。本作の監督のJ・J・エイブラムス(写真)は、「この映画は『スタートレック』ファンのためだけに作るのではなく、すべての映画ファンが楽しめる作品として仕上げたい」と述べていますが、加えて、「バットマン/ダークナイト」の歴史的な大ヒットを頂点とする、ダークなトーンとそれに歩調を合わせた現実主義が、映画界ではモテはやされているが、「スタートレック」は前向きな希望を叶える物語として、長年の伝統を持っているので、今さら時流に媚びる形で、その信念を曲げるわけにはいかない…といった言葉を、J・Jは補っています。
また、J・Jは、「もはや本来の意味を見失ってしまった『スタートレック』=宇宙探検という題名が示していたロマンを取り戻したい」と言ったテーマを掲げており、「『スタートレック』らしい健全なユーモアをたたえた楽観主義のポジティヴな世界観が、今一度、カッコいいことなんだと世の中の主流になるように、世間の見方を変えたい」と述べています。と言うことは、つまりは、「スタートレック」ファンが大満足で納得いくような映画を作っていますよということですよね?、さて、その「スタートレック」ファンが気になる、オリジナル・キャストからカメオ出演の元祖スポックのレナード・ニモイ(↓写真下)ですが、例えれば、「スター・ウォーズ」シリーズのオビ=ワンのようなメンターの賢人の存在として、若きスターフリートたちを導く役として登場するようです。レナード・ニモイは、「私にとって、スポックはもう過去だ…」と思っていたそうで、「今さら『スタートレック』に出演するつもりはなかった」ものの、J・J・エイブラムス監督らの情熱的な説得に加えて、キャラクターを正確にとらえた優れた脚本を見せられたことで、「この映画は、『スタートレック』をキチンとやり直せそうだ…」と考えをあらため、出演を承諾したそうです。すでにレナード・ニモイの登場場面を観た「エンタテインメント・ウィークリー」の記者は、感激で鳥肌が立った…と記しています。そのニモイに代わり、新たにスポックを演じるザカリー・クイントの起用についても、レナード・ニモイはひと役買っており、ニモイは、自分がスポックを演じ続けた経験から、ヴァルカン星人の役にとって最も重要で必要だと考えている内面的な心の動きの表現を、ザカリー・クイントは演技で伝えられていると、彼のオーディション・テープを見て判断し、J・J・エイブラムス監督に電話をして、ザカリー・クイントをスポックに決めるようにと進言したそうです。キャスティングについては、そのようにまず最初にスポックが決まり、カーク船長役の俳優は、実際にザカリー・クイントと組んだ時の相性の良さを重要視した結果、クリス・パインになったそうです。「もちろん、クリス・パインにはカーク船長にふさわしいカリスマ性が備わっていた」とJ・J・エイブラムスは語っています。なお、本家カーク船長
のウィリアム・シャトナーについては、以前、ココで報告したようなトラブルになってしまい、「スタートレック」との縁が切れてしまっています…。それは残念なことですが、J・J・エイブラムス監督は、「5ヶ月間の撮影期間を通して、カーク船長やスポックの虜に僕もなっていったので、きっと観客にも同じように感じてもらえると思うよ」と述べているので、新たなスターフリートたちの活躍に期待をしましょう!!、この最新映画版「スタートレック」の予告編は、来月11月14日に全米公開となる「007/慰めの報酬」(2009年1月公開)の冒頭で初公開される予定なので、約1ヵ月後には、ここでも紹介できると思います。楽しみにしておいてください!!、また、冒頭に記したように、この映画が続編ではなく、「新生」だということを世界に伝えるために、パラマウント映画は、J・J・エイブラムス監督にプロモーション・リールを携え、ワールドツアーをまわってもらうと言っているので、J・Jが来日するかもしれません。その時が、「クローバーフィールド2」はどないすんのん?!と聞くチャンスです!!
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