レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウの2大スターが激突の最新作のスパイ・サスペンス「ボディ・オブ・ライズ」(2009年1月日本公開/ココに予告編)を監督した名匠リドリー・スコット(↑写真右)が、同映画の宣伝のため、MTVのインタビューに答えた中で、現在、製作が中断しているラッセル・クロウとのコンビによる5本めの映画で、ロビン・フッドをモチーフにした「ノッティンガム」について、ラッセル・クロウが演じる代官サー・ロバートが対決するロビン・フッドを演じるのはラッセル・クロウだ!!と訳のわからない発言を行ないました。この「ノッティンガム」は、ショーン・コネリー(「ロビンとマリアン」1976年)や、ケビン・コスナー(「ロビン・フッド」1991年アメリカ映画)らを主演とした映画のほか、様々な形で語り継がれて来た、中世イングランドのシャーウッドの森に潜む義族ロビン・フッドの伝説を、新たな視点から解釈(ラブストーリーらしい?)したもので、脚本を著わしたのは、「ミスティック・リバー」(2003年)のブライアン・ヘルゲランドと、「カンフー・パンダ」(2008年)の脚本家コンビ、ジョナサン・エイベルとグレン・バーガーです。彼らが手がけた新ロビン・フッドの「ノッティンガム」の脚本は、内容のユニークさから、ハリウッドのスタジオ各社の間で引っ張りだことなり、高値の入札競争の末、ユニバーサル・ピクチャーズが獲得しました。ユニバーサル・ピクチャーズは、リドリー・スコットを監督に迎える以前から、「ノッティンガム」の主演はラッセル・クロウでいこうと、あらかじめキャスティングを決めていましたが、そのラッセル・クロウが主人公?のロビン・フッドではなく、ロビン・フッドを捕まえる代官役の方だとわかってから以後は、では、誰がロビン・フッドを演じるのだ?!となり、やれ、「バットマン/ダークナイト」(2008年)のクリスチャン・ベールだとか、「コントロール」(2007年)で注目されたサム・ライリーだとか、様々な臆測が飛び交っていました。それがここに来て、メガホンをとるリドリー・スコット監督本人の口から、メディアでハッキリと「ロビン・フッドはラッセル・クロウ」と断言されたことで、ウワサのデマは終結を迎えそうですが、代わりに、義族のロビン・フッドはラッセル・クロウで、そのロビン・フッドを捕まえる代官もラッセル・クロウとは、どういう意味なのか?!という、新たな謎の浮上となってしまっています。と言うのも、リドリー・スコット監督は、このラッセル・クロウが両方の役を演じることについて、映画の中で同一人物がそれぞれのキャラクターを一人二役で成りすましてるのだとか、両者は双子だったとか、いったい、どういった設定の物語から、ラッセル・クロウがロビン・フッドで代官なのか?の理由までは明かしてくれなかったからです。まったく、もったいつけた言い方で、ロビン・フッドが誰なのか、わからなった以前の状態よりも、むしろ、ムズムズと靴の上から足を掻くスッキリしない気分で、ラッセル・クロウ一人二役の秘密が気になってしまいます。そこに加えて、冒頭に記したように、この「ノッティンガム」は、7月から“労働争議?”という、これまた、よくわからない理由で、製作準備が中断されていますから、万が一、このまま撮影が始まらないままに、企画がポシャってしまうなどしたら、ラッセル・クロウがロビン・フッドで、代官で…の謎は永久に解けず、イライラは解消されないままになってしまいかねません。もしかしたら、重大な映画のネタバレ?かもしれない発言を、リドリー・スコット監督が行なった背景には、「ノッティンガム」をどうにか撮影にこぎつけたいという狙いがあるのか?、あるいは、すでに問題が解決し、撮影開始のメドが見えたので、思い出してもらうために、再び話題を持ち出したのか?、どちらにしろ、「ノッティンガム」をめぐる謎のウワサが、また映画メディアを騒がせそうです。ラッセル・クロウとラッセル・クロウが初共演?という、ラッセル・クロウが好きじゃない人は絶対に観たくない「ノッティンガム」は、当初の予定では、2009年11月全米公開です。しかし、リドリー・スコット監督は、ホントにラッセル・クロウが気に入ってるんですね。
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日別アーカイブ: 9月 28, 2008
「ソウ」シリーズ最新作「SAW5」がフォト・ギャラリー追加で写真公開!!
10月24日全米公開の「ソウ」シリーズ最新作「SAW5」が公式サイトのフォト・ギャラリーに写真を追加しました。追加された写真の多くは、すでにこのブログでは紹介済みのものなので、まだ、ご覧頂いていない写真だけ、ここに新たにあげておきます。この「ソウ」シリーズについては、あまりファンでない方は、“よくこれだけ続くなぁ…”と、良くも悪くも様々な意味で感心してると思うのですが、巷間言われてるように、このシリーズほど、コスト・パフォーマンスのよい映画はありません。2004年に公開され、世界中にショックを与えた第1作めの「SAW」の製作費は、わずか120万ドル(約1億2,700万円)ながら、全世界で1億309万ドル(約109億円)の興行収入をあげました。そのザッと100倍という利益の高さを見れば、類似の作品が続々と作られたのも、うなづけますよね。それで大評判になった第2弾の「SAW2」(2005年)は製作費400万ドル(約4億2,300万円)で、世界興収が1億4,773万ドル(約156億4,000万円)とさらに売上げを伸ばし、ならばとさらに製作費を1,000万ドル(約10億5,900万円)と倍以上も上乗せした「SAW3」(2006年)は期待に応え、1億6,487万ドル(約174億6,000万円)と記録を更新しました。通常のハリウッド映画は、安くても2,000万ドル(約21億1,800万円)以上の製作費は費やされ、売上げとしては、「ソウ」シリーズを下回るものも少なくないですから、本シリーズがいかに儲けさせてくれる映画かは、以上の数字から、“よく続くなぁ…”の理由としてわかっていただけたと思います。が、しかし、好調だったのは「SAW3」までの話。昨2007年に公開された前作の「SAW4」(製作費は未発表。推定で1,000万ドル)は、売上げの数字が初めて下回り、1億3,935万ドル(約147億5,600万円)とシリーズ史上ワースト2位に落ち込んでしまいました。では、客足の落ちた「SAW4」はつまらなかったのか?と言えば、そうではなくて、映画自体の出来はむしろ過去の作品より良かったとして、内容は好評価されています。にも関わらず、落ち込んでしまったのは、さらに前作の「SAW3」が不出来だったため、もう、このシリーズもダメだね…となり、ファンが離れてしまった結果が、「SAW4」に跳ね返ってしまったのだと推測されています。そんな理屈に照らせば、最新作の「SAW5」は、前作「SAW4」の好評を受けて、興行収入を盛り返すことになるのですが…。果して、「SAW5」の結果はいかに?!と、あらためて注目してしまいますね。…とは言え、低予算の製作費で、確実に黒字が出ることだけは間違いないので、すでに「SAW6」の製作準備にも早々と取り掛かっているのですが、「SAW5」がガンバラないと、「SAW6」では、かなりジリ貧になってしまうかもしれません。そんな期待の「ソウ」シリーズ最新作「SAW5」は、日本では11月28日(土)から公開です。続きを読むの後にも、「SAW5」の写真をあげているので、マニアの方はご覧下さい。
★「SAW5」の写真はこちら →
さらば、ブッチ・キャシディ。名優ポール・ニューマンの青い瞳のまぶたは安らかに閉じられました…。



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