http://www.movieweb.com/v/V08I8defxANPTU
月曜日(22日)からスタートし、今週いっぱい連日行なわれている、ニューメキシコ州ホワイトサンズでの、最新作「トランスフォーマー2/リベンジ・オブ・ザ・フォールン」の激しいアクション・シーンのロケ現場をレポートしている、「エンタテインメント・トゥナイト」の動画(↑)と、「ジ・インサイダー」の動画(↓)です。それぞれの番組が、この取材を独占レポートとしていますが、こうして2つ並ぶと、独占な訳ないじゃんッ!!とツッコミたくもなりますが、どちらもCBSなので、要はCBSの独占取材ということですね。動画はそれぞれ合わせると、約10分ぐらいもあり長いのですが、F-16戦闘機は爆撃に飛んでくるわ!!、アチコチで爆発は起きるわ!!で、いかにも“ベイオス”な様子がふんだんに観られます。“ベイオス”は、ココで紹介した、本作の撮影初日の動画の中で、マイケル・ベイ監督がいきなり脱いで見せびらかしていた、ナイキ製のオリジナル・スニーカーのことですね。なんや、ソレ?という方は、リンク先をご覧下さい。ちなみに、今回の動画で紹介されてるのは、撮影66日めで、このホワイトサンズでのアクション撮影がクライマックスとなり、いよいよ本作の撮影もクランクアップとなる予定です。この撮影現場にやって来るなり、マイケル・ベイ監督から、「限界まで追い詰めるから覚悟しろよ」と言われたらしいシャイア・ラブーフは、左手に包帯をして撮影に臨んでいますが、これは現実に負傷した交通事故のケガを、映画の中で庇っても、おかしく見えないように、事故後、シナリオが書きなおされた結果ですね。主人公が少し痛々しく見えてしまいますが、映画の中で、このケガを何らかのサスペンスの理由づけとして、上手く利用できてるならいいのですけれど…。なお、ロケ地はニューメキシコですが、映画の中では、動画のアクション・シーンはエジプトの設定だそうです。しかし、シャイア・ラブーフとミーガン・フォックスは、なんでエジプトまでやって来たの?!、中国も襲撃されていましたし、「ジ・インサイダー」の動画の中で言ってるように、最新作の続篇は世界が舞台のようですね。でもって、1番下 ↓ の写真は、先週、別の日に撮影が行なわれた、やはり、ニューメキシコ州のアラモゴードにあるホロマン空軍基地で、バンブルビーが出番を待っている様子?です。わざわざ、こんなデッカいオートボットたちまで引き連れて、ロケをまわっているなんて、マイケル・ベイ監督も大変ですね!!、この「トランスフォーマー2/リベンジ・オブ・ザ・フォールン」は、2009年6月26日全米超拡大公開の予定です。シャイア・ラブーフは、最新作のサスペンス映画「イーグル・アイ」(日本10月18日公開)が、アメリカでは間もなく夜明けの本日26日(金)から公開。興行ランキング初登場第1位は確定的ですが、どれだけの数字をあげるのか?、週明け月曜日恒例の全米映画ボックスオフィスBEST10をお楽しみに!!
http://www.movieweb.com/v/V08I2agjuvCOUV
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日別アーカイブ: 9月 26, 2008
トム・クルーズの戦争スリラー「ワルキューレ」が時を刻むタイムリミット・サスペンスの演出が効果的な新しい予告編を公開!!
http://www.traileraddict.com/emb/6637
今朝、ポスターを紹介した、トム・クルーズの戦争スリラーの問題作「ワルキューレ」が、ポスターと一度にまとめてリリースしてくれればいいものを、時間差を置いて、新しい予告編を公開しました。本作を“問題作”としてるのは、今朝のポスター記事でもザッと経緯を記したように、映画の前評価が以前と最近とでは極端すぎるほど正反対に、よい方向に変化しているからで、このような短い期間で、作品が見直されるというのは、あまり前例のないことのように思います。しかし、以前の今ひとつだった予告編に比べて、この新しい予告編を観ると、最近の肯定的な評価もうなづけるほどの力強い緊迫感に圧倒されます。時限爆弾を想像させる、チック、タック…と時計の秒針が時を刻む音が幾重にも重ねられていく、タイムリミット・サスペンスなサウンド・トラックの演出は少しあざとい感もありますが、予告編をこれだけ念入りに作り上げてきたところに、トム・クルーズの「ワルキューレ」にかける執念のようなものが感じられます。トム・クルーズが経営者のユナイテッド・アーティスツと、親会社のMGMは、本作に1億ドル(105億円)以上の製作費を投入していると言われており、恐らく興行的には、黒字に持っていくのは難しそうな予感がしますが、トム・クルーズとしては、映画の出来栄えが絶賛され、賞レースに絡むことができれば、何とか面子は守れることになるでしょう。そんな様々な意味で問題作な「ワルキューレ」で、トム・クルーズの嫁さんを演じてるのは、ポール・バーホーベン監督の戦争映画「ブラックブック」(2006年)では、色仕掛けでもナチスを倒そうとしていたカリス・ファン・ハウテン。共演者には、ビル・ナイ、トム・ウィルキンソン、テレンス・スタンプといった名優のほか、元オリンピックの水泳選手で、「戦場のピアニスト」(2002年)や「ヒトラー/最期の12日間」(2004年)などのナチス戦争映画で知られるトーマス・クレッチマンも出演しています。トム・クルーズが暗殺しようとする独裁者ヒトラーを演じてるのは、「ミス・ポター」(2006年)に出ていたデヴィッド・バンバーです。この「ワルキューレ」は、アメリカでは12月26日から公開。本作は、「ユージュアル・サスペクツ」(1995年)以来、13年ぶりとなる、ブライアン・シンガー監督と脚本家クリストファー・マッカリーのコンビ復活作です。尚、本作は実話の映画化で、トム・クルーズの主人公のモデルの人物の写真がココにあります。
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ロバート・ダウニー・Jr最新作「シャーロック・ホームズ」に、レイチェル・マクアダムスが「ボヘミアの醜聞」のアイリーン・アドラー役で登場!!
明日27日(土)から、全米大ヒット映画「アイアンマン」がついに日本公開となるロバート・ダウニー・Jrが、来月10月から撮影を開始する最新主演作のアクション映画「シャーロック・ホームズ」に、「君に読む物語」(2004年)で知られるカナダの女優レイチェル・マクアダムスが出演すると発表されました。同業の女優たちから“憧れの女優”として、よく名前をあげられる、同性受けのいい魅力的なレイチェル・マクアダムスが演じるのは、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズの短編「ボヘミアの醜聞」(1891年発表)で一度だけ登場した、アイリーン・アドラーです。アイリーン・アドラーは、「シャーロック・ホームズ」のマニア、シャーロッキアンの間では人気の高いキャラクターで、オペラ歌手ながら、シャーロック・ホームズに匹敵する頭脳の持ち主であり、女嫌いで独身を通したシャーロック・ホームズが生涯、片思いし続けた、心の恋人とされています。そのようなアイリーン・アドラーに、レイチェル・マクアダムスを持ってきたのは、まさに打ってつけのキャスティングと言えそうですが、残念なのは、アイリーン・アドラーは原作の中で、すでに死んでいる故人として登場しているので、今後、シリーズ化が想定される「シャーロック・ホームズ」へのレイチェル・マクアダムスの出演は、この第1作だけ?になってしまうかもしれません。まぁ、そういうことで、シャーロック・ホームズは生涯、片思いになってしまう訳ですね。レイチェル・マクアダムスは、エリック・バナと共演した、日本でも人気の同名小説の映画化「タイムトラベラーズ・ワイフ」の公開が、12月にアメリカで控えており、また、その切ないタイムトラベル・ラブストーリーで注目を集めそうです。ロバート・ダウニー・Jrのシャーロック・ホームズの相棒、ドクター・ワトソンを演じるのは、ココで伝えた通りに、ジュード・ロウ。監督は、「スナッチ」(2000年)のガイ・リッチー。公開は2010年の予定です。
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カナダ人に生まれ変わったジョージ・A・ロメロ監督の最新ゾンビ映画はスイスイ泳ぐアクアティック・ゾンビが登場?!
カナダのバンクーバーで、9月25日~10月10日にかけて開催されるバンクーバー国際映画祭を取材中の Movieset.Com のレポーター、パトリック・サウリオルが、ボルテージ・ピクチャーズの代表プロデューサー、ニコラス・シャルティエにインタビューしたところ、ゾンビ・マスター、ジョージ・A・ロメロ監督が同社で製作する「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」(2008年)の続篇と言われていた新作ゾンビ映画は、同映画の続篇ではなく、新たにイチからシナリオを書き上げた、全くの新作ゾンビ映画であり、しかも、次の日曜日(28日)から、カナダのトロントで撮影がスタートする予定と、かなりの急ピッチで、ロメロ監督が新作に取り組んでいることがわかりました。ニコラス・シャルティエは、ロメロ監督の新作ゾンビ映画のタイトルは未定だが、間違いなく「デッド」はどこかに入るだろうという、誰でも想像がつくことを明かした他、新たなゾンビ映画の舞台は孤島となり、サバイバル色を増すに加え、ロメロ監督のゾンビは泳ぎを覚えることになると、進化したアクアティック・ゾンビの登場が最新作の目玉の売りになると話しています。また、ニコラス・シャルティエは、ジョージ・A・ロメロ監督が、新作のゾンビ映画をカナダで撮影するのは、同監督がカナダの映画スタッフの技量を高く評価していることもあるが、ジョージ・A・ロメロ監督はアメリカを捨て、カナダに帰化して、カナダ人になったからだという、思いがけない身辺情報も語っています。過去のゾンビ映画で、比喩的にアメリカを批判していたジョージ・A・ロメロ監督がアメリカ嫌いなのはわかっていましたが、ついに国籍まで変えてしまったとは…。ま、あるいは、ジョージ・A・ロメロ監督も68歳ですし、余生の晩年は自然の美しいカナダで過ごそう!!とか思ったのでしょうか?!、ともかく、ジョージ・A・ロメロ監督の“泳ぐゾンビ映画”の完成が楽しみですね!!、で、下 ↓ の動画は、泳ぐゾンビはルチオ・フルチ監督のゾンビ映画「サンゲリア」(1979年)で、すでに登場しているよと Movieset.Com のパトリック・サウリオルが指摘して、思い出させてくれた、ゾンビVSジョーズの有名な場面です。しかし、ゾンビに噛み付かれたサメは、ゾンビになるの…?!、ジョージ・A・ロメロ監督の「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」は11月15日から日本公開です。ココに「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」の動画があります。
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ブラッド・ピットの兵隊やくざ軍団「イングロリアス・バスターズ」が、首謀者のタランティーノとドイツのレストランでヒトラー暗殺の秘密会合!!
上 ↑ の写真は、ドイツ・ベルリン中心部のとあるレストランで、ヒトラー暗殺計画を練る、初めての会合を開いた、兵隊やくざ軍団「イングロリアス・バスターズ」のボス、ブラッド・ピットと、危険な任務を強引に依頼した首謀者のクエンティン・タランティーノらが、食事を終えて、出てきたところです。この後、兵隊やくざたち一行は、映画のテーマパークも兼ねた、ドイツのユニバーサル・スタジオ?みたいな、バベルスバーグ・スタジオに集まり、作戦に参加するメンバーの顔合わせを行い、暗殺計画のシナリオ配布を受けたとのことです。ブラッド・ピットは、今回の作戦に集中して取り組めるように、フランスのお城から、カミさんで、銃弾をカーブさせられる狙撃手のアンジェリーナ・ジョリーをはじめ、パックス、マドックス、ザハラ、シャイロ、ノックス、マルシェリーヌのおチビちゃん部隊も総出で、今週の火曜日(23日)に、ベルリン近郊にある、床面積12,000スクエアフィート(約1,115平方メートル=337坪)の豪華マンション基地に、向こう3ヶ月間の撮影期間滞在の予定で、引越してきました。ブランジェリーナの新たな基地は、14人の屈強な守衛にガードされ、シェフも常駐という鉄壁の防御体制を布いているのに加え、ヘリポートは当然のこと、ボートの発着場まで備えており、ブラッド・ピットは陸・海・空いかなる手段でも、即座に作戦のために出動することが可能です。果して、今朝、ポスターを紹介したトム・クルーズのヒトラー暗殺計画「ワルキューレ」と、ブラッド・ピットのゲリラ的なヒトラー暗殺計画のどちらが鮮やかか?!、観比べるのが楽しみですね!!、「イングロリアス・バスターズ」は、10月13日から、いよいよ撮影作戦開始の予定です。しかし、昔の名画座の気の利いたプログラムなら、きっと、「ワルキューレ」と、この「イングロリアス・バスターズ」を二本立てにしちゃいますね。ところで、タランティーノの後ろで、茶封筒持って、ニヤついてるのは、残酷映画「ホステル」シリーズのイーライ・ロス監督じゃないですか。殺人バットを振り回す狂気の兵隊やくざとして、ブラッド・ピットを補佐しますが、オフの日に、ヨーロッパの変なホステルには泊まりに行かない方が身のためです!!
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スピルバーグが「E.T.」のような少年とエイリアンの絆のSFジュブナイル「チョッキー」を映画化!!、SFファンタジー名手の腕を発揮しそう!!
まずは上 ↑ の動画を再生して観てください。イギリスのテムズ・テレビジョンが1984年に製作した、1話30分で全6回のミニ・シリーズ「チョッキー」の一場面です。エイリアンのチョッキーが、お友だちになった地球人の少年マシューに別れを告げ、嫌がるマシューが引き止めるものの、チョッキーは去ってしまい、かわいそうにマシューは泣いてしまう…という、ちょっと感動的な場面です。この子供向けSFドラマが作られた1984年と言えば、スティーヴン・スピルバーグ監督の少年とエイリアンの友情を描いたSF映画「E.T.」(1982年)が全世界で社会現象のような記録的大ヒットとなった翌々年ですから、なるほど、この「チョッキー」は、そんな「E.T.」の余波を受けて、柳の下の二匹めのドジョウ狙いで企画されたものか?と容易に臆測されます。そんなスピルバーグ監督の「E.T.」に端を発したような「チョッキー」を、なんと当のスピルバーグ自身が、自分でメガホンをとる監督予定作として、映画化権を取得したと、イギリスBBCが伝えた他、アメリカの業界メディアも追随して、報じています。と、以上のような説明だけだと、何だか「チョッキー」は、グリコの「ポッキー」をパクッた中国の「チョッキー」みたいに、「E.T.」をパクった?ようになりますが、実際は「チョッキー」の方が先で歴史は古く、SFホラーの名作「光る眼」(1960年/1995年にジョン・カーペンター監督が同名リメイク)の原作者として知られるイギリスのSF作家、ジョン・ウィンダムが1968年に発表した遺作「宇宙知性チョッキー」が原作です。なので、スピルバーグの映画会社ドリームワークスが取得したのも、厳密には、このジョン・ウィンダムのSF小説「宇宙知性チョッキー」の映画化権ということになります。「チョッキー」のお話としては、主人公の少年マシューが、幼い子どもがよくするように空想の友だちとしてのチョッキーを、頭の中で想像し、こしらえてしまったと、マシューの家族らは初め、タカをくくりますが、次第にどうやら、本当にマシューの頭の中にはチョッキーがいて、それはエイリアンだ…ッ!!とわかっていく、ちょっとホラーな側面もある展開だそうです。ドリームワークスの新作企画となると、またぞろ、この「チョッキー」は、現在ではまだパラマウント映画傘下のドリームワークスの企画となるのか?、それとも、近日中に独立して新会社として立ち上がるドリームワークスの企画となるのか?といった、ややこしい話題がつきまとうのですが、どっちにしろ、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(2008年)にまで、強引にエイリアンやUFOを持ち込み、シリーズを壊滅させてしまったほど、SF禁断症状が出ているスピルバーグ監督なので、ぜひとも、この第2の「E.T.」のような「チョッキー」を完成させ、欲求を満足させてほしいと思います。とどのつまり、この「チョッキー」こそが、もしかするとスピルバーグ本人まで含めて、誰もが真に観たいと思うスピルバーグ映画の真骨頂のSFファンタジーの企画ではないでしょうか?

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片目のトム・クルーズがヒトラー暗殺に挑む戦争スリラー「ワルキューレ」がアートなポスターを初公開!!
本当は今年で俳優生活は27年めなのに、そこをあえて“主演俳優”生活25周年記念として、よくわからないキャンペーンを自分で展開していたトム・クルーズの2008年を締めくくる戦争スリラーの大作「ワルキューレ」のポスターです。この「ワルキューレ」は、これまでも注目してきたように、世紀の愚作の大失敗映画と言いふらされ、本当は今夏公開だったはずが取り止めになり、一旦、オクラ入りになってしまった挙げ句、もはや賞レースにも無縁な、誰も観たくない映画として、2009年2月のアカデミー賞開催の裏側で細々と公開することに落ち着きましたが、トム・クルーズが長年のビジネス・パートナー、ポーラ・ワグナーのクビを切った途端、この「ワルキューレ」は突然、“世紀の大傑作”、“アカデミー賞大本命”、“トム・クルーズ史上最高の映画”と、評価が180度、変わってしまっただけでなく、公開日もアカデミー賞ノミネートにピタリと照準を合わせた、今年12月26日に変更され、同日公開のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの「タイタニック」カップルのオスカー大本命映画「家族の終わりに」と真っ向勝負をすることになりました。いったい、この「ワルキューレ」という映画を巡って、ハリウッドの業界の裏側で何がどう暗躍したのか?、いずれ真相を知りたいとは思うのですが、とりあえず、以上の経緯から言えそうなのは、本作は戦争スリラーと銘打って作り始めたものの、サマームービーとして、お祭り騒ぎ的に観るエンターテインメント映画と言うよりは、ドラマの奥行きを堪能するアート系の映画に近い仕上がりになってしまったのだろうなぁ…と推測できることです。お話は、第二次大戦の最中、実際に起きた、ナチス高官の将校らによるヒトラー暗殺計画を描いたものですが、残念ながら、その計画は失敗し、トム・クルーズが挫折に終わることは歴史の事実からネタバレとなっています。よって、やはり、ストーリーのクライマックスにハラハラするよりかは、その過程を満喫する作品となってしまうのでしょうね。監督は、2006年に作った「スーパーマン・リターンズ」が映画史から消されようとしているブライアン・シンガー。ブライアン・シンガーは、前述のように、この「ワルキューレ」が世紀の愚作と宣伝?されたため、「スーパーマン」の件もあわせて、監督としての信用度をかなり下げてしまいました。しかし、スティーヴン・キング原作の「ゴールデンボーイ」(1998年/主演は故ブラッド・レンフロ)でも、ナチスをテーマにしていたように、ブライアン・シンガー監督にとっては、この「ワルキューレ」は好きで得意なテーマなのでは?という気がするので、お手並み拝見ですね。戦争コメディ「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」(11月22日公開)のカメオ出演が好評なトム・クルーズですが、果して、戦争スリラーの片目演技も同じように拍手で迎えられるでしょうか?
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