黒沢明の「羅生門」をアメリカでリメイクのみならず、黒沢+手塚治虫の夢のコラボ「黒き死の仮面」も映像化!!、でも、本人ら不在でしょ?!

黒澤明-手塚治虫
黒き死の仮面2001年黒澤明監督の「羅生門」(1950年/ヴェネチア国際映画祭グランプリ)をリメイクすると、すでに発表していたアメリカハーバーライト・エンタテインメントという製作プロダクションが、日本のコンテンツ・プロデュース企業ロウタスほかの参加を得て、あらためてプロジェクト名を「Rashomon 2010」とし、文字通り、2010年公開を目指して、リメイク映画の製作を進めると発表しています。芥川龍之介短編小説藪の中」を原作とする映画「羅生門」は平安時代を舞台とした作品ですが、リメイクは現代のアメリカを舞台とした法廷劇になるとのこと。平安時代の法廷劇である「羅生門」は、ひとつの事件の裁きの中で、複数の関係者の証言が食い違い真実がどこにあるのか?観客も困惑する…という内容ですが、アメリカの裁判もの映画で、関係者の証言が食い違うなどは当たり前の展開であることから、ならば、あえて羅生門のリメイクとしなくてもよいのでは?と、リメイクである意味が問われています。そのため、アメリカ版の安直そうなリメイクは、クロサワの羅生門」ではなく、今年2008年に公開された、大統領狙撃事件を8人の視点から描いた「バンテージ・ポイント」に触発された結果の亜流になりそうだ…と、アメリカの映画メディアの反応記事は指摘し、まるで期待をしていません。また、「羅生門」は、ポール・ニューマン主演の「暴行」(1964年)や、金城武豊川悦司が共演した「MISTY」(1997年)など、リメイクや同じ原作を元にした映画が、とっくに何本も作られているので、それほど珍しくもなく、そういった経緯からしても、今さら、あえて黒澤明監督の羅生門をリメイクと、わざわざ謳うことに、どのような価値があるのか?は疑問です。近年、続々と失敗している黒澤映画のリメイクはどれも、故人の業績をかっさらった挙げ句泥を塗って返すような結果しか出せておらず、そういった流れからすると、この「Rashomon 2010」も、どうしてもイメージとしては、黒澤監督の墓石を砕いて、「ホラこれがあの有名な映画監督黒澤明が眠るお墓の一部ですよ」と、土産物にしてバラ売りしてるような光景が想像されてしまいます…。このプロジェクトを進めている製作グループは同時に、“日本の巨匠へ敬意を表する”という美しいスローガンの元に、黒澤明監督と漫画の神さま手塚治虫先生がコラボで作る予定だった「黒き死の仮面」の映像化も企画しています。この「黒き死の仮面」は、エドガー・アラン・ポーの「赤き死の仮面」を原作とするものなので、こちらも本当に物語やそのテーマにクリエイターらが惚れこんで映画化するのなら黒澤監督や手塚治虫先生の名前を冠に持ち出す必要はないかもしれません。すでに映画が一定以上の評価を得ている「羅生門」については、芥川龍之介の籔の中ではなくクロサワの羅生門という言い方も成立しますが、企画だけで完成していない以上は、仮面はではなくまだのままなのでは…?、いったい、黒澤監督と手塚治虫先生は、このような地上の様子を、天から眺めて、どのように思っているのか?、自分たちのことをいつ間でも忘れないでいてくれる…とよろこんでいるのか、それとも、「呆れたもんだねぇ…」と嘆息し、苦笑しあっているのか…。とりあえず、そこにそろそろとポーもやって来て、「クロちゃん困るよ仮面の色変えられちゃったじゃん…」とか、ツッコミをいれそうですが…
羅生門
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