あの名優ベン・キングズレー64歳が伝説のハードコア・パンクのバンド、マイナー・スレットの再結成でボーカル・デビュー?!

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80年代に活躍した伝説的なハードコア・パンクバンドマイナースレットボーカルイアン・マッケイを、「ガンジー」(1982年)、「シンドラーのリスト」(1993年)、「砂と霧の家」(2003年)と、約10年周期で大傑作を放っている名優ベン・キングズレーが演じてる貴重なトリビュートの音楽ビデオです。ベン・キングズレーは、「あなたになら言える秘密のこと」(2005年)の名匠イザベル・コイシェ監督がメガホンをとった最新作の大人の恋愛映画エレジー」(2008年)で、ペネロペ・クルス激しい濡れ場を演じましたが、ベッドの上だけでなく、ステージの上でもハードコアでイカせるとは、恐るべき64歳です!!もう年金もらえる年齢なのにねッ!!、でも、これに気をよくして、真剣にパンクを始めようッ!!…とかは思わない方がきっと健康には無難です。
ベン・キングズレー
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セレナ・ゴメスちゃんが歌うディズニー・アニメ最新作「ティンカー・ベル」の主題歌「Fly To Your Heart」の音楽ビデオ!!


セレナ・ゴメス魔法にかけられて」(2007年)のエイミー・アダムス生身のディズニーのお姫さまなら、生身のディズニーの妖精は、「ウェイバリー通りのウィザードたち」のセレナ・ゴメスちゃん。と言うことで、そのセレナ・ゴメスちゃんが歌う、ディズニー・アニメ最新作ティンカー・ベル」の主題歌フライ・トゥ・ユア・ハート」(Fly To Your Heart)のミュージック・クリップです。名作ピーター・パン」に登場する、妖精のティンカー・ベルを主人公に、彼女の誕生の秘密の物語を描く、この新作アニメは、アメリカでは10月28日DVD / Blu-ray がリリースされるOVAですが、日本では12月23日(火・祝)から映画館でクリスマス公開されます。 主人公のティンカーベルの声を演じてるのは、9月27日(土)から日本公開の「最後の初恋」で、ダイアン・レインを演じてるメエ・ホイットマンです。セレナ・ゴメスはボイス・キャストに参加していないようですが、彼女の歌がスクリーンで聴けるのはうれしいですね。「ティンカー・ベル」は、マスコットの携帯ストラップ付きの前売り券がすでに発売中数量限定につき、ディズニー・ファンの方はもらい損ねのないようお早めにお買い求めを。ちなみに、セレナ・ゴメスちゃんにティンカーベルのような羽根が生えるとココみたいな感じです!!
ディズニー-ティンカーベル
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レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの「タイタニック」コンビの最新作「家族の終わりに」が予告編を初公開!!

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先週末にココで動画とポスターを紹介した時に約束しておいた、レオナルド・ディカプリオケイト・ウィンスレットという「タイタニック」(1997年)のカップルが、11年ぶりの共演で夫婦を演じてる「家族の終わりに」(Revolutionary Road)の予告編です。今朝の全米映画ボックスオフィスBEST10ではふれませんでしたが、この予告編がつけられている、キーラ・ナイトレイ主演の歴史ドラマザ・ダッチェス」は、たった7館の限定公開ながら、1館あたり29,000ドルも売り上げた、単館ベースでは№1のヒット作となっています。「ザ・ダッチェス」の主人公も、18世紀に不幸な結婚をした公爵夫人でしたが、時代は違えど、1950年代レオとケイト・ウィンスレットの結婚も上手くいきません…愛する人と結ばれる結婚は、裏を返せば、それぞれの自由を失う束縛にもなり得るという、永遠の葛藤のテーマを描いた監督サム・メンデスは、アカデミー賞作品賞に輝いた「アメリカン・ビューティー」(1999年)では、コミカルな要素も交えながら、家庭の崩壊を描きましたが、本作はかなりシリアスなようです。すでに本作を試写で観たハリウッドの業界関係者による“レオもケイトもオスカー・ノミネートは必至だろう”といった称賛の感想が、ネット上では紹介されています。原作は、リチャード・イエーツ同名文学で、アメリカ社会の理想の崩壊を、ひと組の夫婦に置き換え象徴した名作として、高く評価されています。タイタニック同様に沈みゆく家庭から、ふたりが救われる術はあるのでしょうか?、本作は、アメリカでは12月26日から公開です。次のレオとケイトの共演では、ハッピーエンドな映画を観たいですね…
家族の終わりに-レオナルド・ディカプリオ
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9月19日~9月21日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!

*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位レイクビュー・テラス    第2位バーン・アフター・リーディング     第3位マイ・ベスト・フレンズ・ガール    第4位イゴール    第5位
ライチャス・キル
第1位レイクビュー・テラス
   $15,600,000-(2,464館)-$15,600,000
第2位バーン・アフター・リーディング
   $11,295,000-(2,657館)-$36,401,000
第3位マイ・ベスト・フレンズ・ガール
   $8,300,000-(2,604館)-$8,300,000
第4位イゴール
   $8,010,000-(2,339館)-$8,010,000
第5位ライチャス・キル
   $7,700,000-(3,152館)-$28,810,000
第6位タイラー・ペリーのザ・ファミリー・ザット・プレイズ    第7位ウーマン    第8位ゴーストタウン     第9位ダークナイト     第10位
ハウス・バニー    
第6位タイラー・ペリーのザ・ファミリー・ザット・プレイズ
   $7,500,000-(2,070館)-$28,356,000
第7位ザ・ウーマン
   $5,306,000-(2,995館)-$19,209,000
第8位ゴーストタウン
   $5,171,000-(1,505館)-$5,171,000
第9位ダークナイト」(必見公開中)
   $2,950,000-(1,905館)-$521,925,000
第10位ハウス・バニー
   $2,800,000-(2,675館)-$45,724,000
レイクビュー・テラス隣人のサミュエル・L・ジャクソンもしも変態の拷問好きのサディストでしかも警官だったら…という、サイテー最悪の条件の家引越してきてしまった夫婦の恐怖を描いたサイコ・スリラーレイクビュー・テラス」が、予想通りに余裕で初登場首位をゲット!!、サミュエル・L・ジャクソンのマニアヨダレを垂らして狂喜してしまいそうな本作で、痛ぶられる隣人夫婦を演じてるのは、パトリック・ウィルソンケリー・ワシントンです。パトリック・ウィルソンは、ネットで少女をナンパしては犯す変態のロリコンを演じた「ハードキャンディ」(2005年)で、エレン・ペイジの罠にかかり、拘束され、「お前みたいなロリコンにキンタマはいらない」と、キンタマ摘出拷問という天誅を受けていた人。ケリー・ワシントンは「ラストキング・オブ・スコットランド」(2006年)で、フォレスト・ウィテカー食人大統領アミンの嫁さんを演じて、やっぱり、スゴイ拷問に遭わされてた不幸な人。いかにも、イジメられる運命にある夫婦ですね。しかし、パトリック・ウィルソンは、現在、映画会社同士の間で裁判となり、公開が危ぶまれてはいるものの、ダークヒーロー映画の超話題作で、猛烈な大ヒットが期待されている「ウォッチメン」(2009年3月全米公開予定?)に、主演級で出ているので、同映画が公開されれば、俳優の格付けランクは、かなりアップしそうです。本作の監督は、前作ニコラス・ケイジホラー映画ウィッカーマン」(2006年)が、全世界で3,875万ドルしか売り上げられず、製作費の4,000万ドルを割る赤字を出してしまった二ール・ラビュートですが、このわかりやすい隣人恐怖を描いた新作は、その大失敗作の半分の製作費2,000万ドルで作り上げたので、このオープニング成績を見る限りでは、赤字を続けることはなさそうですね。
レイクビュー・テラス予告編
http://www.movieweb.com/v/V08D6defgkvxJX
ブラッド・ピットや、ジョージ・クルーニーなど、スターが揃った、コーエン兄弟監督のブラック・コメディバーン・アフター・リーディング」が、先週の初公開トップから第2位へと、新作に首位を明け渡す形で後退。本作の製作費は3,700万ドルなので、2週めで、ほぼ製作費にまでたどり着いています。
マイ・ベスト・フレンズ・ガール10日間で男を上手にフル方法」(2003年)を知っているはずのケイト・ハドソンが、ジェイソン・ビッグスの「恋は負けない」(2000年)をフルのに、5週間も手間取っていたら、デイン・クックがやって来て、「噂のアゲメンに恋をした!」(2007年)という、主演トリオの過去の映画の題名を並べれば、なんとなく内容が説明できてしまうラブコメマイ・ベスト・フレンズ・ガール」が初登場第3位。しかし、トップ3ながら、数字的には830万ドルと低調で、ケイト・ハドソンとしては、同等の公開規模で封切られた、2004年の「プリティ・へレン」のオープニング成績1,098万ドルを下回ってしまい、人気の陰りをのぞかせてしまいました。製作費が2,000万ドルと安い本作なので、大きな赤字にはならないでしょうが、安く作って、利益率を上げたいコメディのセオリーからはハズレてしまいそうです。と、そんな本作は、コメディアンのデイン・クックが、恋愛が危機に瀕してる男たちから頼まれて、彼らの恋人を誘惑し、デート最低の経験を女性たちに味あわせることで、彼女らに自分たちの本来のボーイフレンドの価値を見直しさせ、惚れ直させるという、何だか理屈が矛盾したような、回りくどいことをやっているプレイボーイ。そのデイン・クックが、やはり、彼女との関係が行き詰ってしまった親友のジェイソン・ビックスからの頼みを引き受け、ベスト・フレンドのガールケイト・ハドソンを再教育しようとしますが…というお話。サイテーの男と比較して、とりあえず、今の男でガマンしろというのは、女性の観客にとってはまるで説得力のないストーリーでは?!、そんなパッとしない本作の監督ハワード・ドゥイッチは、80年代アイドル女優カリスマモリー・リングウォルドが主演した、青春映画の古典的名作プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」(1986年)でデビューし、せつない三角関係を見事に描き上げた人。作家が処女作を超えるのはやはり難しいようです?
マイ・ベスト・フレンズ・ガール予告編
http://www.movieweb.com/v/V08G26akvJNVWX
初登場第4位につけた、ダーク・ファンタジー・アニメイゴール」は、映画やコミックに登場するマッド・サイエンティストの隣りには、なぜか?決まって必ずせむし男の助手がいるという、マイナーなルーティンに目をつけた作品主人公なのに脇役?せむし男のイゴールが、現状に甘んじていてはいけないとばかりに向上心を発揮し、発明大会で優勝を目指し、真に主役のマッド・サイエンティストになることを目指しますが…といった内容です。主人公の声優をつとめてるのは、「ケロッグ博士」(1994年)に出ていたジョン・キューザック世界の朝食ケロッグをしのぐ発明を、イゴールは完成することができるのでしょうか?!ココに予告編ココに動画があります。補足ですが、「せむし男」は差別用語なので、本当は使ってはいけませんが、キャラクターを表現するのに、他にふさわしい言葉が見当たりません…
第5位は、先週第3位だった、「ゴッドファーザーPART2」(1974年)の2人のドンが、マフィアから警察に転職?したサスペンス映画ライチャス・キル」。本作のイギリスでのプロモーションで、BBCのインタビューに、なかよく2人で答えていた、ロバート・デ・ニーロアル・パチーノは、「次回作では2人で姉妹の役を演じようと思うんだ」などと冗談を述べ、「俺たちが姉妹を演らないとは誰も言い切れないよ世の中どんなことだって起きるからなぁ」と、大御所2人の名コンビは上機嫌のようです。しかし、ロバート・デ・ニーロのファンの方は、2007年のファンタジー映画スターダスト」で、デ・ニーロが女装マニアの空飛ぶ海賊を演じてたことを踏まえれば、姉妹もありえるありえる!!笑ってしまうのでは?!アル・パチーノ1980年ウィリアム・フリードキン監督作品「クルージング」で、ゲイの世界に潜入捜査し、自分も男の味を知ってしまったらしい刑事を演じていたので、う~んそう考えるとアル・パチーノのハード・ゲイとデ・ニーロの女装のオカマが姉妹?の映画も、確かに絶対に無いとは言い切れないのかもしれません。しかし、2人はそんなにジョークを飛ばしたいなら、まずは漫才コンビの映画の方がいいかもしれませんね
批評家やジャーナリストらにも試写で映画を観せずカネを払って映画館に行け!!と言い放っている、公開前に自分の映画のレビューを絶対に書かせないわがままなタイラー・ペリーの「タイラー・ペリーのザ・ファミリー・ザット・プレイズ」が、先週の初登場第2位から、約57%の売り上げを落として、一気に第6位まで転落。もしかして、事前にレビューを書かれたら先週のような第2位はなく最初から下位ランキングで登場しちゃう?!
第7位は、全米50州男喰いチンコ比べヤリマン大旅行を達成した、言わなくてもいい過去を告白したエヴァ・メンデスも出ている、女だらけの映画ザ・ウーマン」。先週の第4位から転落ですが、本作は節約しまくった製作費1,600万ドルの作品なので、すでに黒字です。
ゴーストタウン第8位初登場パラマウント/ドリームワークスの「ゴーストタウン」は、誰も住まなくなった、さびれた町ではなく、幽霊もいっぱいいる大都会のことスティーヴ・カレル主演でアメリカNBCリメイクに成功した、人気コメディ・ドラマThe Office」の、元のオリジナルイギリスBBCの「The Office」のクリエイターで、自ら主演していたリッキー・ジャーヴェイスおじさんが主役の偏屈な歯科医を演じています。低調なスタートですが、人気スター不在のおじさん映画で、公開規模も大きくないので、まぁこんなもんか?といった感じですね。本作は、医者の不養生?手術を受けたリッキー・ジャーヴェイスが、オペの最中に7分間だけ死んでしまいあの世に行ったことから、生き返っても、幽霊の姿が見えて会話ができるという霊能力が身についてしまったというコメディ作品この世に未練のある幽霊たちが、生きてる家族や、知人へのメッセージなど、やり残したことをリッキー・ジャーヴェイスに頼みに押しかけてくるということなんですが…、でも、それってジェニファー・ラブ・ヒューイットテレビ・ドラマゴースト/天国からのささやきと同じじゃん?!、などと指摘したくなる人もいるかもしれませんね。ま、過去にも似たような話の作品はたくさんあるので、別にパクリとは誰も思いませんが、使い古された設定の感は否めません。共演は、クルマのワイパーを発明した人の伝記映画フラッシュ・オブ・ジーニアス」(10月25日米公開)の演技が大絶賛されてるグレッグ・キニアと、ダンナの「X-ファイル」の変態モルダーデヴィッド・ドゥカブニーSEX依存症を治療中ティア・レオーニです。監督は、ジョニー・デップが主演した、スティーヴン・キング原作の「シークレット・ウインドウ」(2004年)ぐらいしか知られていないデヴィッド・コープですが、そのように紹介するよりも、「ジュラシック・パーク」(1993年)も 「ミッション:インポッシブル」(1996年)も、「スパイダーマン」(2002年)も、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(2008年)も、み~んなオレの書いたセリフを喋ってんだぜ!!と、自慢できるハリウッド№1脚本家のデヴィッド・コープですよと言ってあげた方がいいですね。それにしては、このまるでオリジナリティのないストーリーはどういうこと…?!
ゴーストタウン予告編
http://www.movieweb.com/v/V08HblmrsuvzBY
歴史的大ヒット作の「バットマン/ダークナイト」が、公開10週めで、ついに断末魔の第9位。充分すぎるほどの5億2,192万ドルの売上げですが、バットマン・ファンとしては、なんとか「タイタニック」(1997年)の6億ドルに追いつきたいところ…。未公開映像を追加する再編集版公開などの延命策を、ワーナー・ブラザースは施さないのでしょうか…?
70年代にカルチャー・ショックを巻き起こしたポルノ映画ディープ・スロート」(1972年)のポルノ女優リンダ・ラブレースの人生を描くシリアスな伝記映画主演し、演技派に転向することをやめた(ココ)、コメディ女優アンナ・ファリス公開5週めのコメディ映画ハウス・バニー」が、第10位に踏みとどまり、ベン・スティラーロバート・ダウニー・Jrジャック・ブラックトム・クルーズ4強をそろえた大作の戦争コメディトロピック・サンダー/史上最低の作戦」を第11位として、ベスト10圏外から追い出してしまいました!!、公開前には爆発的な大ヒットが予想されていた「トロピック・サンダー」ですが、それを期待して、製作のパラマウント/ドリームワークスも、巨額の製作費9200万ドルを費やしたものの、公開6週めでの売上げは1億68万ドル。本来は1億ドルを超えれば上々の成績と言いたいところですが、初期投資の大きさから推測すれば、パラマウント/ドリームワークスは、1億3~5,000万ドルぐらいまでは優に数字を伸ばせると踏んでいたはず。それが今イチの期待ハズレに終わった要因は、今後いくつも上げられるでしょうが、大きな理由のひとつとして、「トロピック・サンダー」公開の1週前に、前門の虎として、セス・ローゲンアクション・コメディ映画パイナップル・エクスプレス」を封切り、「トロピック・サンダー」公開の1週後には、後門の狼として、この「ハウス・バニー」を封切って、2本のコメディ映画でトロピック・サンダーを挟み撃ちにすることで、市場の独占を許さなかったソニー・ピクチャーズの公開戦略の巧みさが上げられそうです。似た観客層をマーケットとする「パイナップル・エクスプレス」の先走りにより、「トロピック・サンダー」はスタート・ダッシュにブレーキをかけられ、その後、男だらけの「トロピック・サンダー」は、正反対に女だらけの「ハウス・バニー」に尻を叩かれてしまったということですよね。それら2本のコメディ映画を、ソニー・ピクチャーズは、合計5,200万ドルで作り、トータルで、たぶん「トロピック・サンダー」が目指していた1億3,200万ドルを売り上げています。両社の製作費を差し引いた黒字の幅としては、「トロピック・サンダー」が、わずか1,040万ドルしかないのに対し、ソニー・ピクチャーズは約8,000万ドルも利益を上積みしています。ソニー・ピクチャーズは、そこから劇場の収入や、俳優らのインセンティヴを引いた残りでも、すでに利益を出せていると思いますが、「トロピック・サンダー」は今後、海外市場や、DVDでのセールスに頼っていくしかありません。大きく期待され、作品の内容もけして悪くないとされた「トロピック・サンダー」ですが、映画自体の中身はさておき、公開スケジュールを上手く読みとりコメディ映画2連発で対抗したソニー・ピクチャーズマーケティングの賢さの前に苦汁を飲まされてしまったようです。
アパルーサの決闘最後に、ベスト10圏外の作品ですが、14館だけの限定公開初登場第26位の「アパルーサの決闘」を注目作品として、紹介しておきます(1館あたりでは1万8,429ドルの売上げで、首位の「レイクビュー・テラス」の6,331ドルを凌いでいる)。本作は、「アポロ13」(1995年)や、最近作では「ゴーン・ベイビー・ゴー」(2007年)や、「ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記」(2007年)などで知られる、善人でも悪人でも両方を見事にこなせる名優エド・ハリスが、2000年に自作自演した「ポロック/2人だけのアトリエ」に続き、8年ぶりに監督のメガホンをとり、主演もしている西部劇です。原作は、私立探偵スペンサーのシリーズで、ハード・ボイルドの定義を新たにした作家ロバート・B・パーカーの同名の本格ウエスタン小説邦訳本を出版してる早川書房紹介文を引用すると、「アパルーサの町に法律はなかった牧場主ブラッグが牛耳る無法の町だ。秩序を保つべく果敢に立ち向かった保安官は銃弾に倒れた。そこへ乗り込んできたのが、名うてのガンマンヴァージル・コールだ。町の顔役たちの依頼で新保安官に就任した彼は、助手のエヴェレットとともに、ブラッグとその一党に立ち向かう。それは長く続く戦いの序章に過ぎなかった……」というもので、紹介分では引き続き、「大砂塵の町腕利きの用心棒無法者の群れ無敵の早撃ち妖しの美女恐るべき強敵鉄路の闘い荒野の大追跡インディアンの襲撃壮烈なガンファイト迫りくる時代の波1対1の決闘そして男と男の揺るぎなき友情!!」といった、胸躍る言葉が連発されています。そんな男祭りを予感させる本作で、エド・ハリスの主人公の保安官ヴァージル・コールと、コンビを組むエヴェレットを演じてるのは、ヴィゴ・モーテンセンです!!。と、この2人の名前が並べば、連想するのは、デヴィッド・クローネンバーグ監督の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(2005年)ですよね!!、本作は、その前作では宿敵として殺しあった2人が、西部を舞台に、熱い男の友情のドラマを演じてるというだけで、買いではないでしょうか?!原作を読み、即座に映画化権を入手したエド・ハリスは、男のハートにガツンと響く、このウエスタンで、自分の相棒を演じられるのは、「ヒストリー・オブ・バイオレンス凄みを魅せ息のあったヴィゴ・モーテンセンしかいない!!と思いましたが、多忙な売れっ子のヴィゴ・モーテンセンを、低予算で現場が厳しくなりそうな自主製作のウエスタン映画に引きずり込むのはどうか?と躊躇したそうです。それで、エド・ハリスは、トロント国際映画祭での「ヒストリー・オブ・バイオレンス」上映で、ヴィゴ・モーテンセンと再会した時に、出演してほしいなど、映画化のことは口に出さずに、「いい本だから読んでみてほしいんだ…」と、この「アパルーサの決闘の原作本をそっと手渡したとのこと。そして、そんなエド・ハリスの男臭い照れの入ったプロポーズに、ヴィゴ・モーテンセンも男気で応えてくれたということですよね。といったことを、エド・ハリスはインタビューで語っています。この「アパルーサの決闘」は、この後、10月3日から全米拡大公開の予定。「西部劇は海外で売れないから製作費集めが苦労したよ…」とも、エド・ハリスは言ってるのですが、その言葉の通り、もしかすると日本では、この「アパルーサの決闘」は、DVDスルー?か、それに近い扱いになってしまうかもしれませんが、男泣きのおもしろそうな映画として覚えておいてください
アパルーサの決闘予告編
http://www.movieweb.com/v/V08HopqtuvxKMP
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