今月初めにココで伝えた、ついに来秋から製作がスタートする「スパイダーマン」シリーズの最新作「4」と、同時に連続で撮影される「5」で、引き続き、主役のスパイダーマンを演じることになったトビー・マグワイア33歳の出演料が、2本まとめて5,000万ドル=約52億円という破格の金額になりそうなだけでなく、“ファミリー・タイム”という前例のない条項が盛り込まれそうだと、タイムズが伝えました。トビー・マグワイアの出演料が2本で5,000万ドル=1本2,500万ドル(26億円)というのは、確かにその金額だけを聞いても驚きですが、ジョニー・デップやレオナルド・ディカプリオといったヒーロー・マスクを被らず自分の素顔で映画を大ヒットにできる真のトップ・スターが受け取っている出演料が大体、約2,000万ドル前後ですから、トビー・マグワイアは彼らを抜いて、ハリウッド最高級の出演料のさらに25%増しを受け取る訳です。と、このように説明すれば、どうして、この話題がニュースになるのか?、ほぉ~、なるほど…とわかってもらえたでしょうか?、しかし、トビー・マグワイアはさらに、その超最高給の出演料に加え、興行歩合のインセンティヴも受け取る契約をするとのことで、実際に手にする金額は、さらに高額となります。トビー・マグワイアが何%のインセンティヴを受け取るのか?は明らかになっていませんが、「スパイダーマン3」はアメリカ国内だけで、3億ドル(約311億円)以上を売り上げていますから、単純に1%でも3億円以上にはなります。また、「スパイダーマン」シリーズを製作し、トビー・マグワイアに破格のギャラを与えるソニー・ピクチャーズは、同社が製作を予定しているスパイ映画「エドウィン・A・ソルト」の主演に内定していたトム・クルーズが要求してきた2,200万ドルのギャラをはねつけ、トム・クルーズを降板させていますから、それと比べても、この「スパイダーマン」シリーズでのトビー・マグワイアが、いかに特別扱いの厚待遇を受けているかがわかります。その上、前述の“ファミリー・タイム”という、過去のハリウッド映画の出演契約でも、ほとんど前例のない条項を、トビー・マグワイアはソニー・ピクチャーズに要求しています。それは、上 ↑ の写真でトビー・マグワイアが可愛がっている、間もなく2歳になるルビー・スウィートハートちゃんだなんて、親バカな名前をつけてしまった愛娘と遊ぶ「家族の時間」を保証してほしいというもので、具体的には、早朝と夜間の撮影に、トビー・マグワイアは出演しないというものです。そのため、監督のサム・ライミは、トビー・マグワイアのスパイダーマンの出演場面は連日、日中の昼間だけしか撮影できないことになります。また、トビー・マグワイアは、「4」と「5」の2本まとめての撮影期間を6ヶ月以内に終わらせることも要求しています。以上をまとめると、トビー・マグワイアは、2009年の秋から始まる新作「スパイダーマン」2本の残業なしの撮影に、昼間は出勤し、朝と夜はルビー・スウィートハートちゃんと遊ぶという楽しい生活を半年間続ければ、まず約52億円を受け取ることができ、その後の生活では、丸1日でも好きなだけ、ルビー・スウィートハートちゃんと遊んでいるだけで、2011年には「スパイダーマン4」でン億円、さらに2012年には「スパイダーマン5」でもン億円と数年に渡り、大金が転がり込んでくることになります。この羨ましいを通り越して、下手するとアタマに来てしまうようなトビー・マグワイアのラクチンな儲けぶりに、口の悪い映画メディアは、“スパイダーマンは世界で最も割りのいいノー残業短期パート”と罵ったりしています。しかし、すでに「スパイダーマン3」(2007年)で儲けすぎたせいで、同業者から疎まれ、仕事のオファーがロクに来ないと言われているトビー・マグワイアや、そういった周囲からの疎外感により、極度のウツ病を患うことになってしまったらしい、スパイダーマンの恋人、メリー・ジェーンを演じてるキルスティン・ダンストらは、とにかく、この「スパイダーマン」シリーズで稼いでおかなければ、この先、俳優としての将来がまともにあるか?が疑問なので、勝ち逃げ的にガメツクなっても仕方がないでしょう…。タイムズは2、3日中には、キルスティン・ダンストも出演契約を結ぶことになると伝えていますが、いくらのギャラを受け取るのか?までは書いてはいません。ちなみに、トビー・マグワイアが、最初に「スパイダーマン」(2002年)に出た時のギャラは400万ドル=約4億円でした。
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日別アーカイブ: 9月 16, 2008
スパイク・リー監督が「俺さまに並べるのはスピルバーグぐらいなもの」と、またまた問題発言で大ブーイング!!
最新作の戦争映画「セント・アンナの奇跡」が高い評価を受けているスパイク・リー監督が、今年5月のカンヌ映画での同映画の取材インタビューで、クリント・イーストウッド監督の戦争映画2部作「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」(共に2006年)の中に、黒人兵士の姿が映っていないということを突然、指摘し始め、「クリント・イーストウッドはひどい人種差別主義者だ!!」と口撃したばかりか、「そのことについてふれず、クリント・イーストウッドの戦争映画はゴマカシだと糾弾しない映画ジャーナリズムは茶番だ!!」と、マスコミにまで怒りの矛先を向けた事件の話題をココでお届けしましたが、そのスパイク・リー監督がまた問題発言をしたことが明るみに出て、アメリカの映画メディアで物議をかもしています。スパイク・リー監督が問題の発言をしたのは、先の戦争映画「セント・アンナの奇跡」に音楽をつける作業を、名コンビの作曲家テレンス・ブランチャードと行なっていたソニー・ミュージック・スタジオ内での出来事です。その同スタジオの、恐らくは廊下などの壁に、スパイク・リー監督のサイン入りの映画ポスターを飾るにあたり、スパイク・リー監督が、スタジオのスタッフに向けて、「ジャド・アパトーなんかの隣りには並べるなよ。俺たちはスピルバーグとジョン・ウィリアムズの隣りに置かれるべきだ」と発言したことが外部に漏れてしまったものです(この取材から?)。この発言で、とりあえず、スピルバーグ監督と、コンビで「インディ・ジョーンズ」シリーズや、「未知との遭遇」(1977年)など、多くの素晴らしい映画音楽を残しているジョン・ウィリアムズは称えられているのでしょうが、監督作として「40歳の童貞男」(2005年)をヒットさせたり、近年のコメディ映画および青春映画の最高傑作とされている「スーパー・バッド」(2007年)をプロデュースしたヒット・メイカーのジャド・アパトーは軽く見下されていると受け取るしかありません。スパイク・リー監督が、なぜ、自分とジャド・アパトーを比較しなければならないのか?、その真意はよくわかりませんが、スパイク・リー監督とスピルバーグ、そして、ジャド・アパトーはそれぞれタイプの違う作品を作っており、一概には比較しにくいはずです。また、世界中の万人が、最高の映画監督と異論なく認めているスティーヴン・スピルバーグに対し、スパイク・リー監督が自らのコメントで、自身を同列に並べるのは、少し不遜すぎる態度ではないか?と大顰蹙を買っている訳です。冒頭のクリント・イーストウッド監督へ売ったケンカにしろ、クリント・イーストウッド監督が、南アフリカの黒人差別のアパルトヘイトを撤廃したネルソン・マンデラ大統領の伝記映画「ザ・ヒューマン・ファクター」(2009年公開予定/主演はマット・デイモンとモーガン・フリーマン)を準備中であることを前提とすれば、どうして、そのような発言が出来るのか?、あまりにも闇雲な乱暴さで意味がわかりません。スパイク・リー監督は、最新作の「セント・アンナの奇跡」でオスカー候補?の声も上がっていますが、こうして無用に、他の監督や、映画マスコミを口撃していては、いかに映画自体が良くても、ノミネートへの支持は集められないでしょう。スパイク・リー監督は、自分の作品が認められないのは、かつてのように黒人だからではなく、安易に他人を口撃する自身の性格の方に問題があると気づくべきなのでは…?!、クリント・イースウッド監督から、「お前はひっこんでろ!!」とやり返されたのも仕方がありません。
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マッド・サイエンティストの発明大会が舞台のダーク・ファンタジー・アニメ「イゴール」の動画3連発!!
http://www.movieweb.com/v/V08IdklnvxCDIP
アメリカで今週末19日(金)公開される、最新CGアニメ「イゴール」からリリースされた動画3連発です。映画やコミックに登場するマッド・サイエンティストの助手として、欠かせないキャラクターながら、スポットライトを当てられることはまずない“せむし男”のイゴールが、マッド・サイエンティストの発明大会で優勝を目指し、立場逆転で、主役の博士になっててやろう!!というストーリーです。イゴールの声を演じてるのは、来年2009年公開のローランド・エメリッヒ監督のトンデモ大作「2012」では地球を救ってくれる予定のジョン・キューザックです。アニメでも、ちょっとダークな内容に合わせて、その他の声優も、スティーヴ・ブシェミや、ジョン・クリーズといった、ちょっと濃い人たち。当初は、ホラーチックなイメージからハロウィンに合わせた10月公開でしたが、来月10月は、レオナルド・ディカプリオのスパイ映画「ボディ・オブ・ライズ」(2009年1月公開)や、「ハイスクール・ミュージカル3」(2009年2月公開)、また、ダークファンタジーの実写映画「エンバー / 失われた光の物語」などの強力な新作に加え、人気アニメ「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」(1993年)の3D版のリバイバルも控えているので、この「イゴールは」封切りを早めたようです。映画興行のトップシーズンである夏とクリスマスの時期以外に公開されるアニメにロクな作品はありませんが、この「イゴール」のマッド・サイエンティストの発明大会なんて、メチャクチャ観たくなりませんか?!、ココに予告編があるので、興味のある方はご覧下さい。なお、「せむし」は差別用語なので、本当は使えません。このアニメの日本語での紹介は、ちょっと難しいですね…。
http://www.movieweb.com/v/V08I6bdjqGHQRX
http://www.movieweb.com/v/V08IbqyzDFKOPR
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「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」がヒットを阻まれた真の原因?!
Theswca.Com というサイトが紹介した、アジアの某国で販売している「スター・ウォーズ」をパクッたコンドーム。「スター・ウォーズ」とコンドームがどう関係があるのか?!、また、コンドームを選ぶ時に、「スター・ウォーズ」をイメージさせることが決め手につながるのか?!、まるで意味はわかりませんが、C-3POもR2-D2も、果てはデス・スターや、ライトセーバーまで、み~んな、コンドームを被っているのがおもしろいです。こんなに避妊されたのでは、クローンの作りようもありません!!、よって、「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」は、このコンドームにより、“ヒット”を阻まれた…ッ!!ということにしておきましょうか?!、ちなみに、このコンドーム、7個入りのようで、パッケージに「エピソード7個」と書いていますね。ホントの「スター・ウォーズ」はエピソード6までなので、1個おまけです!!、て言うか、1日1個で1週間分?!
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ヴィン・ディーゼルのギャラを値切り倒したソニー・ピクチャーズが、シリーズ復活「トリプルX/ザ・リターン・オブ・ザンダー・ケイジ」を製作!!
7月にココで、プロデューサーのジョー・ロス(「ヘルボーイⅡ:ゴールデンアーミー」2009年1月日本公開)が、2002年の大ヒット作「トリプルX」の続篇を製作すべく、主演のヴィン・ディーゼルと、同映画の監督ロブ・コーエン(↑写真右)との橋渡しに動いているというニュースをお伝えしました。そのジョー・ロスの努力がどうやら実を結ぶことになりそうです。最新の業界ニュースによれば、同シリーズを製作していたソニー・ピクチャーズが、それら関係者との間で「トリプルX」復活の実現に向けての具体的な話し合いに入ったと伝えています。すでにタイトルまで「トリプルX/ザ・リターン・オブ・ザンダー・ケイジ」と発表されていることから、実質的には、もうGOサインが出ているものと思ってよさそうです。「トリプルX」は、危険すぎる非合法なエクストリーム・スポーツの荒業の動画をネットで披露し、カネを稼いでいたアウトサイダーなアスリートのザンダー・ケイジが政府にスカウトされ、スパイのエージェントになるというアクション映画です。ヴィン・ディーゼルを主演にシリーズ化を想定してスタートしたものですが、当のヴィン・ディーゼルが以後の続篇出演を拒んだため、仕方なく、ラッパーのアイスキューブを代役に立てて作った「トリプルX ネクストレベル」(2005年)が大失敗し、アッサリと終わってしまった曰くつきの作品です。そういった経緯から、裏切り者のヴィン・ディーゼルのザンダー・ケイジは、ソニー・ピクチャーズとロブ・コーエン監督の怒りを買い、主人公を変える理由付けからも、「トリプルX」のDVDの特典映像の中で殺されてしまっています。そのザンダー・ケイジをどのようにして生き返らせるのか?!、ミイラを蘇らせることの得意なロブ・コーエン監督(「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」)の手腕に注目ですが、ソニー・ピクチャーズは新作のタイトルを公表しつつも、まだ脚本家を雇い入れておらず、ストーリーは未定としています。そういった矛盾した状況から、ハリウッドの事情通の間では、ヴィン・ディーゼルは20世紀FOXで主演した最新作のSF映画「バビロンA.D.」が大コケしたことから、出演料のギャラを大幅に値下げせざるを得ず、その機をとらえて、商売上手のソニー・ピクチャーズが、すでに根回しが進んでいた「トリプルX」復活を、まずはヴィン・ディーゼル獲得の契約面から動いたようだと推測されています。「バビロンA.D.」は、ココで伝えたように、監督のマチュー・カソヴィッツが20世紀FOXの製作体制を批判し、映画がひどい出来上がりになってしまったため、絶対にお金を払って観てはいけないと、逆宣伝活動を行なったことが問題になった作品です。実のところ、その「バビロンA.D.」と「トリプルX」の製作費は共に7,000万ドルと同じ金額を使っています。しかしながら、両作品の結果はまさに正反対で、マチュー・カソヴィッツ監督の逆宣伝が効を奏し、見事にコケてる「バビロンA.D.」は、公開から間もなく3週間になろうというのに、興行収入が約2,000万ドル余りしか上げられておらず、20世紀FOXは大赤字の負債を負っています。が、一方、ソニー・ピクチャーズは「トリプルX」で、アメリカ国内だけで、約1億4,210万ドルを売上げ、それを含めた世界収入で、約2億7,700万ドルを稼いでいます。なので、ヴィン・ディーゼルの出演料を抑えて、製作コストを安くできるならば、20世紀FOXのようなヘマをする気など毛頭ないソニー・ピクチャーズは、「トリプルX」の新作には勝算が充分あると踏んでいると見られます。そんなソニー・ピクチャーズの「トリプルX」復活について、映画ファンの本音を反映する形で記事を組む、アメリカのブログ系映画メディアの見方は冷ややかで、今さら、ヴィン・ディーゼルの「トリプルX」は不要だろ?!と、あまり歓迎はしていないようです。ソニー・ピクチャーズが「トリプルX」を企画し、製作した2002年当時の背景には、MGMの007/ジェームズ・ボンド・ムービーに対抗する現代的なスパイ映画を作ろうとした同社の狙いがあった訳ですが、2006年の「007/カジノ・ロワイヤル」から、本家ジェームズ・ボンド・ムービーの権利を自社のものとし、現代的なスパイ映画として再生することに成功したソニー・ピクチャーズにとっては、確かに今さら、ボンド映画の亜流である「トリプルX」まで作るのは無駄だと批判されても仕方ないのかもしれません。しかし、前述のように、新作の内容がわからない以上は何とも言えず、当面は様子を窺っておくことが賢明のようです。ヴィン・ディーゼルのファンとしては、「トリプルX」の復活はうれしいと思うんですけどね。アーシア・アルジェントも出てきてほしいです!!
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