キアヌ・リーヴスのSF大作「地球が静止する日」が7分間のダイジェストで起承転結の「起」を完全公開!!

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アメリカFOXチャンネルが、現地では数時間前となる日曜日(14日)ヨルに放送したばかりの、J・J・エイブラムス(「LOST」)がプロデュースの新番組の超常現象ドラマフリンジ」のプレミア版にくっつける形で公開された、キアヌ・リーヴス主演の最新作のSF大作地球が静止する日」の7分間もある、ハッキリ言って、観せ過ぎなプロモーション・ビデオを、またまた日本最速でご覧下さい!!、この「地球が静止する日」は、SFファンの方はよくご存知の、巨匠ロバート・ワイズ監督の同名…と言いたいところが、「」と「」が違う古典SF映画地球の静止する日」(1951年)のリメイクです。ある日、突然、地球にやって来た、キアヌ・リーブスの宇宙人クラトゥの目的は何なのか?!というストーリーですが、オリジナルでは、当時の無益な人間同士の争いである東西冷戦を戒めるテーマでしたが、果たして、現代に置き換えられた、この新作では、どのようなメッセージが採用されているのか?注目されています。しかし、宇宙人をウソ発見器のようなものにかけるという発想の場面は、少し陳腐ですね。しかも、一対一の密室でなんて…。お陰で、キアヌ・リーヴスに逃げられ物語は展開をみせるようですが…ッ!!、宇宙人クラトゥとからむことになる科学者ジェニファー・コネリーと、ウィル・スミスの医療機器のセールスが行き詰まり、ホームレスになったので、養子に引き取ったジェイデン・スミスとの「幸せのちから」な母子関係が、地球の運命を握るカギになるとのことです。監督は、悪魔祓いを法廷で裁くホラー映画エミリー・ローズ」(2005年)のスコット・デリクソンです。ラストで一瞬目から光線を出してくれてるロボットのゴートの全貌を早く観たいですね。ココに、そのゴートのシルエットをフィーチャーした本作のポスターがあります。この「地球が静止する日」は、アメリカでは12月12日公開日本たった1週間遅れという、うれしい早さの19日(金)公開です。言うまでもなく、年末年始のお正月映画で最大の話題作です!!
地球の静止する日-1
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メリル・ストリープがプラダを尼僧服に着替えて、またオスカー大本命の名作戯曲「ダウトDOUBT-疑いをめぐる寓話-」映画化の予告編!!

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日本でも今春、文学座で上演され、好評を博した、トニー賞最優秀作品賞ピュリッツァー賞2005年にダブル受賞した名作戯曲ダウトDOUBT-疑いをめぐる寓話-」を、原作者ジョン・パトリック・シャンリー自らが監督した同名映画の予告編です。演劇界で、そんな偉大な功績のジョン・パトリック・シャンリーは、長年、映画ファンの間では、トム・ハンクスメグ・ライアンという、後に大人気の「めぐり逢えたら」(1993年)と「ユー・ガット・メール」(1998年)を作る名コンビを主演に迎え、スピルバーグプロデューサーをつとめたことで、大いに期待を集めたのに、あまりに内容がつまらなくて日本ではオクラ入りになったほどの失敗作ジョー、満月の島へ行く」(1990年)の監督として知られている人です。この新作は、そんなジョン・パトリック・シャンリーが、なんと、その大顰蹙のデビュー作以来、18年ぶりにメガホンを取ったという第2回監督作品です。などと前置いたりすると、また、つまらない映画?と思われてしまいそうですが、 ↑ の力強い予告編をご覧いただければ、そんなダウトな疑いは、すぐに払拭されると思います。この予告編の素晴らしさから、主演メリル・ストリープフィリップ・シーモア・ホフマンのみならず、助演エイミー・アダムスオスカーに絡んでくるのではないか?と、早くも呼び声が上がっています。物語は、劇を上演した文学座のあらすじによれば、「舞台は1964年のN・Yブロンクスにあるミッション・スクール厳格な校長シスター・アロイシスが、情熱的で活発な教師フリン神父学校初の黒人男子生徒との間に抱いた「疑い」についての濃密な会話劇です。“密室”での出来事は本当だったのか?若くて素直な新人教師であるシスター・ジェームスを通して、観客は疑いを体験し、フリン神父は白なのか黒なのか…」とのことで、率直に述べると、フリン神父は少年大スキのホモ野朗で、性的なイタズラをしてるのではないか?ということですね。そんな役を、2005年の「カポーティ」で、同性愛者の作家トルーマン・カポーティを演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞したフィリップ・シーモア・ホフマンが演じていますから、観客も容易に疑惑へと誘われそうです。そして、フリン神父を追放しようとするシスターのメリル・ストリープは、「プラダを着た悪魔」(2006年)で観せた、冷たい女編集長の名演技とは、少しトーンを変えながら、なおより厳格に徹した人物像を観せています。メリル・ストリープは、この夏、アメリカでは、ABBA(アバ)名曲を網羅した大人気ミュージカルの映画化マンマ・ミーア!」(2009年1月30日日本公開)で、ハツラツと楽しく歌い踊り大ヒットを飛ばしていますから、本当にこの人の引き出しはどれだけ奥が深いのか?と、役柄に応じた変幻自在の演技力には驚嘆せずにはいられません。また、そんな2人の対決の間で挟まれ、葛藤に陥るシスター・ジェームスを演じてるエイミー・アダムスは、ディズニー映画魔法にかけられて」(2007年)で、遅咲きのお姫さまとして、大ブレイクしたことから、34歳なのに、必ず“キュートな”とか、“かわいい”とか、愛らしい形容詞がつけられる人気の女優ですが、本作の灰色な人間不信の物語の中で、純粋さの象徴のように置かれてそうなお姫さまの存在は、観る者にとっての救いとなりそうです。そのように、主演の3人の過去のキャリア上手く下敷きとしても活かしていそうな、この「ダウトDOUBT-疑いをめぐる寓話-」は、アメリカでは12月12日から、明らかにオスカー狙いが見え見えの限定公開で封切られた後、2009年から各国で上映されます。真に見応えのありそうな作品なので、日本公開が楽しみですね。 ↓ は本作のポスターです。ちなみに、 ジョン・パトリック・シャンリーの脚本家デビュー作は、ジョディ・フォスターマニアには幻の映画だった「ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち」(1988年)です。
ダウト-DOUBT-疑いをめぐる寓話
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9月12日~9月14日の全米映画ボックスオフィスBEST10!!

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンTM
*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位バーン・アフター・リーディング    第2位タイラー・ペリーのザ・ファミリー・ザット・プレイズ     第3位ライチャス・キル    第4位ウーマン    第5位
ハウス・バニー
第1位バーン・アフター・リーディング
   $19,404,000-(2,651館)-$19,404,000
第2位タイラー・ペリーのザ・ファミリー・ザット・プレイズ
   $18,020,000-(2,070館)-$18,020,000
第3位ライチャス・キル
   $16,500,000-(3,152館)-$16,500,000
第4位ザ・ウーマン
   $10,088,000-(2,962館)-$10,088,000
第5位ハウス・バニー
   $4,300,000-(2,763館)-$42,154,000
第6位トロピック・サンダー    第7位ダークナイト    第8位バンコク・デンジャラス     第9位トレイター     第10位
デスレース    
第6位トロピック・サンダー/史上最低の作戦」(11月22日公開)
   $4,180,000-(2,927館)-$102,971,000
第7位ダークナイト」(必見公開中)
   $4,015,000-(2,191館)-$517,680,000
第8位バンコク・デンジャラス
   $2,400,000-(2,654館)-$12,531,000
第9位トレイター
   $2,132,000-(2,014館)-$20,735,000
第10位デス・レース」(11月29日公開)
   $2,017,000-(2,007館)-$33,193,000
先週、予告しておいたように、初公開の拡大上映作品が4本封切られ、映画館が秋向きに様変わりした結果、チャートに変動が起き、興行がまた活気づく様相を見せ始めました。初公開4作品は、事前に予想されていた通りの順番のランクインで、売上げの数字もまた期待されたのとほぼ同じという、何の波乱の展開もなく、それぞれ無難なスタートを切っています。
初公開4作品の中で、大方の予想通りに首位を獲ったのは、コーエン兄弟監督の「バーン・アフター・リーディング」。兄弟は、アカデミー賞作品賞ほか主要4部門を制覇した前作ノーカントリー」(2007年)に主演したトミー・リー・ジョーンズが、興行収入の歩合ボーナスが支払われていないとして、映画会社のパラマウントを相手に訴訟を起こすスキャンダルとなっています。あまり良い話ではありませんが、見方を変えれば、そもそもインディーズ映画畑のコーエン兄弟の作品に、そんな興行歩合のトラブルが起きるなんて兄弟の映画も売れるようになったんだなぁ~と、この第1位の数字も眺めながら、昔からのファンの方は思われるかもしれません。なお、この「バーン・アフター・リーディング」は別の映画会社、フォーカス・フィーチャーズの製作なので、前作のトラブルとは何の関係もありません。これまでにも何度も紹介している、この「バーン・アフター・リーディング」は、アルコール依存症を指摘され、CIAを解雇されたジョン・マルコヴィッチ逆恨みで書いた暴露本の原稿を手に入れた、ブラッド・ピットフランシス・マクドーマンドのチンケなスポーツ・トレーナーが、ゆすりのネタにしようとする事件に、女たらしでスケベなジョージ・クルーニーの保安官が絡んでくるという、スターがそろったブラック・コメディです。ココに予告編があるので、ご覧下さい。
タイラー・ペリーのザ・ファミリー・ザット・プレイズ第2位に登場したのは、タイラー・ペリーの…と、いちいち題名の前に、自分の名前をつけなければ気がすまない自己顕示欲旺盛なタイラー・ペリー(写真右)の「タイラー・ペリーのザ・ファミリー・ザット・プレイズ」です。日本では、ほぼ無名なタイラー・ペリーは、有名なテレビのトーク番組オプラ・ウィンフリー・ショー」の中で、オプラ・ウィンフリーが「自分の胸に溜まったものを書き出してスッキリしなさい」と言ったアドバイスの通りに、自分の辛かった幼少時代の思い出などを書き綴るうちに、それが戯曲へと発展し、まずは演劇畑劇作家兼演出家兼俳優として成功した人。そのワンマン・スタイルのまま、映画にも進出してきた訳ですが、主に黒人の家庭を舞台とした「黒人映画」という、狭い定義の価値観の中に、タイラー・ペリーの映画は置かれているため、アメリカではヒットしても、海外にはほとんど輸出されていません。しかしながら、この新作では、キャシー・ベイツ(写真左)を迎え、黒人と白人のそれぞれのファミリーが、ある情事を通じて接点を持ち、絡んでいくという物語で、白人の側の事情も描き、黒人に搾られていた観客層から脱却して、より一般的な映画として、世界に認知してもらう努力を見せています。また、タイラー・ペリーは俳優としても、これまで自分の作品にしか出ていませんが、J・J・エイブラムスが監督している最新作の映画版スター・トレック」(2009年5月全米公開)で、初めて他人の映画にも出演しました。そういったタイラー・ペリーの変化から、これから徐々にタイラー・ペリーは日本でも知られていくかもしれませんが、そもそも自己啓発で文章を書き始めた人なので、映画の内容などは教訓的で、特に観るべき新しさはないというのが定評のようです。それでも、黒人の観客層をガッチリとつかんでいるため、こうして第2位に登場しちゃうわけですね。 ↓ に本作の予告編をつけているので、興味のある方はご覧下さい。
第3位は、ロバート・デ・ニーロアル・パチーノという2人のゴッドファーザーが共演の「相棒」…ではなくて、「ライチャス・キル」。10年前?それとも20年前?なら、余裕で初登場首位をゲットできたはずの顔合わせですが、まぁ、こんなものかもしれません。しかし、2人が演じるベテラン刑事が、連続殺人鬼を追い駆けるというだけで、これと言って、大爆破やSFXのすごい場面があるでもない本作ですが、主演ふたりのギャラが高いせいか?製作費は6,000万ドルもかかっています。よって、このオープニング成績では、その製作費を取り返していくことは少し難しそうですね。本作の予告編はコチラです。
ウーマン第4位に登場は、「マイ・フェア・レディ」(1964年)など、女性の映画を撮らせたら天下一品だった名匠ジョージ・キューカー監督が1939年に作った同名映画をリメイクした「ザ・ウーマン」。夫を寝取られた妻の親友の女性たちが女同士の絆から仕返しを企むとか、そんな内容のお話です。すっかり過去の人メグ・ライアンをはじめ、アネット・ベニングジェイダ・ピンケット=スミスデブラ・メッシングエヴァ・メンデス、 ベット・ミドラーキャンディス・バーゲンキャリー・フィッシャークロリス・リーチマンといった、かなり濃い女性ばかりのキャスティングで、男性の観客は恐れをなして、映画館に近づくことさえ、できそうにありません。「セックス・アンド・ザ・シティ」より、さらに上の世代の女性層をターゲットにした映画な訳ですが、日本でもオバサマを相手にヒットできるでしょうか?、しかし、全盛期を過ぎた人ばかりとは言え、これだけの女性キャストを集めながら、製作費はたったの1,600万ドルという在庫一掃大蔵ざらえ?みたいなお値段。よく言われることですが、やっぱり、それだけハリウッドでは女優のギャラも地位も低いということでしょうか…。そのお陰で、低調ながら、来週にはもう黒字になりそうですが。女だらけのこの映画の監督は、やはり女性のダイアン・イングリッシュです。テレビ出身で、映画はこれがデビュー作です。予告編はココです。
第5位は、公開4週めで、なお上映館数を増やし、同じコメディ映画という意味ではライバルのトロピック・サンダーを抜いて浮上した、アンナ・ファリスの「ハウス・バニー」。上位の初登場4作品が、一見してわかるように、アダルトな大人向けの映画ばかりなので、若い観客層が、大学の女子寮が舞台の本作に集中したといった感じかもしれません。製作費2,500万ドルの本作は、とっくに黒字を累積中です。
ベン・スティラーロバート・ダウニー・Jrジャック・ブラックのトリオに、トム・クルーズを加えた、戦争コメディトロピック・サンダー/史上最低の作戦」が、公開5週めで何とか1億ドルを突破。しかし、先週から、一気に519館が、客足の伸びない本作に見切りをつけ、上映を打ち切ってしまった結果、4割強も売上げを落として、「ハウス・バニーの後塵を配するまでに落ちてしまいました。もはや、ここからの回復が望めないのは明らかなので、多額の製作費9,200万ドルをつぎ込んだ本作は、ロクな利益もあげられないまま失敗に終わりそうですね。「大いなる陰謀」(2007年)も大いにコケさせたトム・クルーズは、やっぱり疫病神?!
バットマン/ダークナイト」が公開9週めで、ついに下位ランキングに転落。とは言え、これは上映館数が384館まとめて減ったためで、単館あたりのアベレージの売上げでは、1,832ドル稼いでる本作が、「ハウス・バニー」の1,556ドルを抜いて、第4位に浮上し、今だ、旧作の中では1番強い稼ぎ頭となっています。但し、ココで伝えたように、本作はすでに来年2009年アイマックス・シアターでのリバイバル上映が決定し、恐らく、一般映画館も追随することから、来年また観られるならば…と、今後、客足を鈍らせる影響が出てしまうかもしれません。「タイタニック」(1997年)の史上最高記録6億ドルまで、あと8,000万ドル少しですが、2009年には、映画史を書き変える新記録を達成することができるでしょうか?!、確実視されてる故ヒース・レジャーアカデミー賞助演男優賞受賞に合わせて、日本でもリバイバル上映してほしいのですが…。
先週初公開第1位を、どこの映画館もガラガラという、あまり良くないタイミングが幸いし、首位とは思えない、ひどい数字(780万ドル)ながら、もぎ獲ることに成功した、ニコラス・ケイジの「バンコク・デンジャラス」が、そこから約7割も売上げを落とすフリー・フォール状態で、一気に第8位まで転落製作費4,500万ドルを回収することは、たぶん、もう不可能ですね。監督パン・ブラザースは、さよならハリウッド…と荷物をまとめなければならないんでしょうか?!、それにしても、ニコラス・ケイジは、昨2007年末公開の「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」では、2億1,996万4千ドルも稼いでいるのに、同じアクション映画で、この本作との大きな開きは何なのか??、これまでも作品ごとに売上げの差が大きすぎるニコラス・ケイジですが、要は、観客はニコラス・ケイジ本人を観たい訳ではないということですよね…。
ホテル・ルワンダ」(2004年)、「再会の街で」(2007年)など、良質な映画で、“いい人”を演じてるドン・チードルアクション・スターに転向?の「トレイター」が、公開3週めにして、売上げ半減で第9位。しかし、製作費2,200万ドルの本作は、辛うじて、2,000万ドルを稼いでいるので、何とか、製作費の数字にまでは届きそうですが、利益は出そうにありません…
第10位の「デス・レース」も、結局、支持を集められないまま、製作費4,500万ドルにも届かない赤字で終わりそう…。主演のジェイソン・ステイサムとしては、11月に公開を控えている、カーアクション映画という括りでは同じジャンルに入ってしまう、シリーズ最新作トランスポーター3」に向けて、不安材料を残してしまいました…。
製作タイラー・ペリー監督タイラー・ペリー脚本タイラー・ペリー出演タイラー・ペリーで、タイラー・ペリーばっかりウンザリな「タイラー・ペリーのザ・ファミリー・ザット・プレイズ」の予告編
http://www.movieweb.com/v/V08Gw0FQbfmVRZ
来週は、ジョン・キューザック声優アニメイゴール」や、隣りに住んでるサミュエル・L・ジャクソンが、変態の拷問サディストで、しかも警官だったら、どうしよう…ッ?!という、痛すぎるサイコ・スリラー映画レイクビュー・テラス」などが登場の予定です。お楽しみに!!
※ 「商業サイト」への文章の盗用・無断転載厳禁。引用される場合はリンクを張ってください。