上 ↑ の写真は、スピード違反などの暴走運転をくり返すニコラス・ケイジの「ゴーストライダー」を、007の殺しのライセンスをもらえなかったクライヴ・オーウェンが扮するインターポール(国際刑事警察機構)捜査官が捕まえようとする、夢の対決の最新作「ジ・インターナショナル」のポスターです!!、と言うのは、真っ赤な嘘です。と書けば、アンタ、なに言うてんねん?!とアタマを疑われそうですが、そんな風に冗談で書いてみた理由は、下 ↓ の2枚の写真にあります。
↑ こちらは車道に、炎のタイヤ痕が2本あれば、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンが時間を超えて疾走した後ですが、1本しかタイヤ痕がないので、ゴーストライダーのハーレーが走り抜けた後ですね。ゴーストライダーが駆け抜ける時の炎の勢いに炙られ、路上の車がフッ飛んでいます。で、下 ↓ はと言うと、国際的な武器取引に、闇で関わっている金融機関の陰謀を描いた最新作のサスペンス映画「ジ・インターナショナル」の予告編の中の1コマです。明らかに同じカットで、よく観ると、車道にうっすらとゴーストライダーの炎のタイヤ痕を消した後がうかがえます。要するに、「ゴーストライダー」と「ジ・インターナショナル」の両映画を作ったソニー・ピクチャーズは、爆破場面のフィルムの使い回しをして、それが見破られちゃった訳ですね。
↓ で、これが、その問題の最新作「ジ・インターナショナル」の予告編です。爆破のカットは22秒めのところに出てくるので、ひとまず、ご覧になってください。
http://www.traileraddict.com/emb/6413
あたかも、ATMが爆発して、利用者が吹き飛ばされた感じにフィルムをつないでいますが、昼間から、いきなり夜になるので、どうしても違和感があり、浮いて、目立ってしまっています。このフィルムの使い回しについて指摘している、海外の多くの映画サイトやブログでは、恐らく、「ジ・インターナショナル」の映画本編には、この爆破場面は使われておらず、金融界の陰謀という、少し地味なテーマの本作を、派手なアクション映画に見せかけて宣伝するのに、予告編だけに用いたのだろうと推測しています。しかし、この「ジ・インターナショナル」の予告編は、昨日、ネット上にリリースされたばかりのもので、フィルムのリサイクルが見破られたのが速攻であり、お陰で良くも悪くも「ジ・インターナショナル」が有名になったことから察すると、もしかして、これはソニー・ピクチャーズが仕掛けたパズル?の巧みなヤラセの口コミ宣伝かな?と、うがった見方も成立するかもしれません。ま、こういったフィルムの使い回しは、よくあることなのですが…。
そんな訳で、本来は普通に紹介するつもりが、変な話題がオマケについてきてしまった「ジ・インターナショナル」は、前述のように、クライヴ・オーウェンのインターポール捜査官が、どうやら、国際的な銀行組織が影で世界を牛耳っているらしいという証拠をつかみ、果敢にも巨大な敵に立ち向かっていくというサスペンス映画です。共演のナオミ・ワッツは、ニューヨークの地方検事で、クライヴ・オーウェンの味方のようですが、予告編の中で、「誰もが、この陰謀に関わっているんだ!!、全員だ…!!」と言っているので、もしかしたら裏切り者?!、監督は、途中まではおもしろいんだけど、クライマックスは独りよがりと言わせてもらうしかない、ケッタイな映画「パフューム/ある人殺しの物語」(2006年)のトム・ティクヴァです。この新作の予告編を観るかぎりでは、ダニエル・クレイグにジェームズ・ボンド役を盗られたクライヴ・オーウェンが、金融機関の裏側を探るという現実味のある陰謀の諜報劇で、ダニエル・クレイグのリアルなボンド映画に挑戦してるようでおもしろそうなのですが…、監督が香水に酔いさえしなければ大丈夫じゃないでしょうか??、この「ジ・インターナショナル」は、アメリカでは2009年2月13日の金曜日に公開。リメイク版の最新作「13の金曜日」と興行ランキングを争うことになりそうですね。
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日別アーカイブ: 9月 14, 2008
海外から見れば日本映画の代表作「東京残酷警察」のアブナすぎるCM5連発で逝ってくれ!!
先々週と先週末のアメリカ映画興行のインディーズ・マーケットで、ウディ・アレンやイザベル・コイシェといったアート系映画の人気監督らの作品を押えて、2週連続でトップを獲り、単館ベースの売上げでは、アメリカで最もヒットしている映画となったのは、三池崇史監督の「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(2007年)。その三池崇史監督の代表作「オーディション」(1999年)は、海外の映画メディアが選ぶ世界のホラー映画歴代ランキングで、しばしば上位に選ばれている大傑作。その「オーデション」の主演女優として、海外の映画マニアからカリスマ視されている椎名英姫さまの最新作が「Tokyo Gore Police/東京残酷警察」(ココに観応えのある4分49秒の予告編)。という訳で、その「Tokyo Gore Police」がおもしろい動画をリリースしていますよという、このネタも海外の映画サイトなどから拾ってきたもの。実際に観て、おもしろいので、ぜひぜひ、ご覧下さい。と、このように海外から観た日本映画の中心となる新しい流れは、以前、ココで紹介した「The Machine Girl(片腕マシンガール)」など、日本らしいオタク・マインドにあふれるカルト的な作品。ロクに世界から注目もされなかった海外映画祭での日本勢の活躍?など、海の向こうの出来事ではあるけれど、ほとんど日本向けにシラジラしい話題を作るより、こうした、現実に世界で勝負できそうな可能性を秘めた映画や、才能こそ、もっと注目してあげた方がいいと思うんですけど…。続きを読むの後にも、「東京残酷警察」のCMを3本あげているので、ご覧下さい。本作は、日本では10月4日から公開です。世界の流行に乗り遅れないよう、お見逃しなく!!
★東京警察株式会社のCMはこちら →
SFホラーの古典「遊星からの物体X」のリメイクはプリクエールだ!!、ノルウェー隊全滅の恐怖とエイリアンの正体が暴かれる!!
名匠ハワード・ホークス監督が1951年に発表した、SFホラーの傑作「遊星よりの物体X」をリメイクした、1982年のジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体X」をリメイクするという、人気映画のリメイクのリメイクの企画については、これまで、…するらしい?というウワサだけで、確たる情報がありませんでした。しかし、ココで紹介した、自動車のワイパーを発明した天才の人生の苦難を描いた伝記映画「フラッシュ・オブ・ジーニアス」で監督デビューしたマーク・エイブラハムを取材した、映画サイト Latinoreview.com のライター、ジョージ・ラウシュによれば、そもそもは、近未来SF「トゥモロー・ワールド」(2006年)や、走るゾンビ映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)などのジャンル映画で手腕を発揮してきたプロデューサーとして知られるマーク・エイブラハムは、現在、その「遊星からの物体X」のリメイク企画を進めており、「内容としてはリメイクではなく、プリクエールだよ。でも、時代設定は変わらない」と、初めて、その一端を明かしたそうです。同じ時代設定のプリクエール(前日譚)とはどういうことか?!と、矛盾した言い方のようですが、ジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体X」のファンの方は、すぐにピンと来て、察しがつくのでは?、10万年前に地球を訪れ、南極の氷の中で眠っていたエイリアンが掘り起こされ、アメリカの観測基地を襲うという同映画の発端は、そのエイリアンを発見してしまったらしいノルウェー隊の全滅の謎を、アメリカ隊が調査(↑写真はその場面)することから始まるというものでした。マーク・エイブラハムは、そのオリジナルでは描かれず、観客の想像に委ねられた、ノルウェー隊はどのようにして、エイリアンを発見し、彼らにより滅ぼされたのか?、その恐怖の全貌と、エイリアンはどのようにして地球にたどり着き、また、奴らの正体は何なのか?という起源の謎を描こうと考えている訳です。目のつけどころのよいナイス・アイディアだと思うのですが、いかがでしょう?、恐らくはまだ、シナリオ作りの最中で、具体的な製作予定などは立っていないようですが、マーク・エイブラハムの監督処女作「フラッシュ・オブ・ジーニアス」は、批評家から絶賛されており、巧みな演出家としての才能も発揮したことから、「遊星からの物体X」のリメイクも、マーク・エイブラハムは自分でメガホンをとった方がよいだろうと期待されています。「フラッシュ・オブ・ジーニアス」はアメリカで10月3日から公開。それまでにまた、マーク・エイブラハム監督はいろんなメディアに宣伝で登場するでしょうから、さらに「遊星からの物体X」の話題が飛び出さないか?!、注目しておきましょう!!
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