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北京オリンピックの長~い開会式を演出した、「初恋のきた道」(1999年)、「HERO」(2002年)や、高倉健さん主演の「単騎、千里を走る。」(2006年)などの名匠チャン・イーモウ監督に憧れて、映画の道を志したという、ロサンゼルス出身のアジア系アメリカ人の青年、アレクサンダー・セバスチャン・リーが初めて作った長編ドキュメンタリー映画「リアル少林」の予告編です。本作は、中国のまさに武術のメッカ、少林寺でカンフーを極めようと修行している4人の人物にスポットをあて、少林寺=カンフーの何が彼らをそんなに魅了するのか?!や、現代で中国武術を身につける様々な意味などについて、掘り下げ、描いた作品です。主人公である4人を予告編に登場する順に紹介すると、まずは、19歳のアメリカ人の青年オリオン。ブルース・リーの映画を観て、カンフーに憧れたという、バカみたいに平凡なキッカケから、マーシャル・アーツを始めた彼は、アメリカで毎日2時間のトレーニングを重ねていましたが、満足しきれず、はるばる少林寺まで来てしまうことに…。しかし、希望を抱いて、入門した少林寺でしたが、4歳から修行を始める本場の中国人には及ばないという厚い壁を実感することに…。次に登場する、エリクは29歳のフランス人。外国人として初めて、本物の少林寺の僧に出家することを目指し、すでに3年間も修行に励んでいる彼ですが、西洋人として、今だ中国の暮らしに馴染めないカルチャーギャップから、少林寺武術の秘伝の奥儀を会得するまでの自分になれるのか?!、自信が揺らぎ始めています…。3人めの中国人青年のツゥーは、貧しい農村出身の19歳。家業を継ぎ、農家をやっても、貧困からは脱出できないと考えた彼は、一念発起し、少林寺武術を身につけ、プロの散打(総合格闘技)の格闘家としてデビューすることで、文字通り、中国社会での勝ち組を目指していますが、肝心の散打の大会で負けてしまい…。最後は、10歳の中国人少年、ユアン君です。規律を重んじ、自信家の大人になってほしいと、両親は幼いユアン君を少林寺に預けた理由を説明しますが、本音はユアン君が格闘家で成功し、一家を貧困から救ってほしいと…。そんな親の真の期待を察しているユアン君は、一家を支えられる存在になろうと、親の期待通りの努力を重ねますが、10歳だけに、夜になると、ひとりで隠れて泣いてしまいます…。そのような4人の運命がどのように転がっていくのか?!、少林寺の本場の中国武術のトレーニングの厳しさなどへの興味も重なり、ちょっとおもしろそうなドキュメンタリー映画です。本作は、9月4日から始まるカナダのトロント国際映画祭で上映される見込みですが、日本の映画配給会社はあまり手を出しそうにない感じがするので、NHKが買い付けて、テレビで放送してくれるとうれしいんですけどね。監督のアレクサンダー・セバスチャン・リーは、南カリフォルニア大学で映画を学んだだけでなく、イギリスのロイヤル王立演劇アカデミーで演劇についても学んだそうなので、いずれは劇映画を撮りたいのだと思います。パリに留学してたこともあり、フランス語もペラペラとのことなので、アジアからヨーロッパまで国際的に活躍の場を持てる人材に成長しそうですね。
日別アーカイブ: 8月 10, 2008
テルミンの涼しい音色で「スーパー・マリオ・ブラザーズ」をお聴き下さい!!
1919年にロシアの物理学者、レフ・セルゲーエヴィチ・テルミン博士が発明した、楽器自体には手を触れないで演奏するという、不思議な世界初の電子楽器テルミンを見事に弾きこなし、「スーパー・マリオ・ブラザーズ」のテーマ音楽を奏でているのは、ロサンゼルスのテルミン・プレイヤー、ランディ・ジョージさんです。動画を観てると、手の動きがおもしろくて、ついついジーッと観ちゃうのですが、カンタンそうに見えて、これがなかなか、ここまでの音は出せないそうですね。そんな演奏が難しい割りには、主役に扱われることの少ない、レアな楽器のテルミンですが、ランディさんは新しいアルバムを作ってるので、よければ、ダウンロード販売で買ってくださいと呼びかけています。ランディさんのパフォーマンスが気に入った方や、テルミン、もっと聴いてみたいなぁという方は、 ↑ 上の動画から、ランディさんのユーチューブのチャンネルを訪問してあげて下さい。この楽器、テルミンを発明したテルミン博士の生涯は、ドキュメンタリー映画「テルミン」(1994年)になり、日本でも2001年に公開されました。興味を持たれた方はレンタル屋さんでDVDを探してみて下さい。 ↓ 下はそのドキュメンタリー映画「テルミン」(Theremin / An Electronic Odyssey)のポスターです。

全米を恐怖と困惑に陥れた謎の漂着生物モントーク・モンスターの死骸は、ホラー映画「スプリンターへッズ」の宣伝だった?!
↑ 上の写真は、先月、ニューヨーク州ロングアイランドのモントークのビーチに打ち上げられた、謎の生物の死骸です。体毛のない犬のようなカラダに、クチバシが生えた口から鋭く尖った牙をのぞかせる、その不気味な姿に、アメリカでは大手のメディアから、ネットの掲示板まで、その正体をめぐって、様々な臆測が、真夏のミステリーとして飛び交っています。ところが、あろうことか、このモンスターの正体が、現地のロングアイランドで撮影中のインディーズのホラー映画「スプリンターへッズ」が、製作費集めのために行なった口コミ宣伝のマーケティングではないか?!と、驚きの結論がささやかれ始めました!!
俗にモントーク・モンスターと呼ばれ、“モンティ”という愛称までつけられている、このUMA(未確認生物)は、7月12日に、ジェナ・ヒューイットという26歳の女性サーファーと、その友人らが、ビーチに打ち上げられてるのを見つけたのが、第一発見だと言われています。その時にジェナらが撮影した写真が、インディペンデント誌で紹介され、そこから話題がネットに飛び火し、CNN( ↑ 動画)などでも、謎の生物発見!!として、大きく取りあげられました。当初は、現代ですから、当たり前のように、モンスターの写真はフォトショップなどで捏造したイタズラではないか?!と指摘されましたが、報道を受けて、近隣住民の目撃者などが他にも現われ、同一のモンスターを撮らえたものと思われる複数の撮影者による、腐敗が進んだ?!写真( ↓ 下など)も紹介されるようになり、 ↑ 上のCNNニュースでは、自分がモンスターの骨を保存してるという、ウソくさい青年まで登場しています(そんなすぐ白骨化する?)。


このモンスターの正体について、アメリカでは、海ガメの甲羅を剥がしたものではないか?!とか、カピバラの仲間ではないか?!、いや、これこそがUMAのチュパカブラの正体だ!!などと臆測が飛び交いましたが、モンティの手首(足首?)にベルトのようなものが巻きつけられていて、飼育など人の手が関わっていた可能性の痕跡があることから、発見場所からそう遠くないプラム島にある政府の動物実験場で、生物兵器などの極秘実験の結果、誕生したクリーチャーではないか?!と、「バイオハザード」みたいな飛躍した説までが、まことしやかに語られたりもしました。FOXニュースや、他のメディアでも、写真をX線などで詳細に調べ上げたりもしましたが、正体には辿り着けていません。と、ここで、このニュースを初めて知った人は当然、気になる最大の疑問、“どうして解剖しないの?!”ですが、ま、 ↑ 上のCNNの動画の青年は、骨を鑑定に持ち込まないのだから、ウソでしょうが、“真説”としては、このモンスターの死骸は、謎の男が持ち去ったとされています。男はモンスターを埋葬するとか言っていたそうですが…、まさに「都市伝説」と化してしまった訳ですね。
さて、ここからが本題ですが、このモントーク・モンスターの“モンティ”が、どうして、冒頭のホラー映画「スプリンターへッズ」に関連づけられたのか?!という謎解きですが、ワタシたちがモンスターの“発見者”として、モンスターの写真を持参して名乗り出た3人の女性が、地元ローカルテレビ局の番組に出て、インタビュー( ↑ 動画)に答えたからです(発見者は前述のサーファーのジェナだったのでは?)。


果たして、アメリカを不気味に騒がせている、謎のモントーク・モンスターは、映画「スプリンターへッズ」の巧妙な口コミ宣伝なのか?!、それとも、現実に起きたモントーク・モンスターの事件に、ホラー映画が便乗しようとしているのか?!、その見極めはまだ完全にはついていません。しかし、インディーズ映画の「スプリンターへッズ」は、製作費の調達が滞り、資金繰りが上手くいかないらしいとウワサされており、スポンサーを探すために、映画の知名度を上げたかったのは確かのようです。「スプリンターへッズ」の内容は、まだ詳しくは明らかにされてませんが、移動遊園地のカーニバルに関連したホラー映画だと言われています。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで知られる、80年代から90年代にかけて、日本でも大人気だったアイドル女優のリー・トンプソン(現在47歳)や、日本人監督には2度とハリウッドで映画を撮らせるな!!と徹底的に酷評されたサイテー映画「シャッター」(9月6日公開)に主演してるレイチェル・テイラーなどが出演しています。もし本当に、このモントーク・モンスターのUMA事件が、映画「スプリンターへッズ」のスタッフが仕組んだ狂言だったなら、似たような口コミ宣伝で大ヒットにつながった「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や、モンスター映画「クローバーフィールド」(モントーク・モンスターは「クローバーフィールド2」の宣伝と主張する声も)を凌ぎ、口コミ宣伝としては最大級の成功と言えそうです。但し、成功し過ぎたおかげで“事件”だけが独り歩きし、映画は置いてきぼりなので、実際のヒットに結びつくのか?!は疑問ですが…。みなさんは、モントーク・モンスターの正体をどう推理されますか?!

コーエン兄弟の新作「バーン・アフター・リーディング」が、ブラッド・ピットとジョージ・クルーニーのキャラクターCMを公開!!
http://www.traileraddict.com/emb/5921
8月27日に開幕の第65回ヴェネチア国際映画祭のオープニング・ナイトで初公開が決定した、コーエン兄弟監督の最新作「バーン・アフター・リーディング」が、キャラクター・ポスターならぬ、キャラクター・スポットのCMをリリース!!、第1弾(続きがあるなら)は、ブラッド・ピットのまぬけなスポーツジムのトレーナー、チャド( ↓ 下)と、ジョージ・クルーニー演じる女好きの連邦保安官ハリー( ↑ 上)が登場です。ジョージ・クルーニーのハリーの役どころは、最初のプロットでは、CIAをアル中でクビになったジョン・マルコヴィッチ演じるコックスが書いた暴露ネタ満載の回想録を処分するCIAの掃除人と書かれていたのですが、それが訂正され、コックスの離婚寸前の妻、ケイティ(ティルダ・スウィントン)の不倫相手で、尚かつ、コックスの回想録をたまたま入手したブラピ=チャドとグルになり、それをネタのゆすりでひと儲けし、美容整形するつもりのスポーツジムのオーナー、リンダ(フランシス・マクドーマンド)とネットの出会い系で知り合い、事件に巻き込まれる…となっています。ま、ジョージ・クルーニーの私生活のイメージを反映したプレイボーイということですね。と、今さっきの説明も、何だか、こんがらがってるなぁ…という印象を持たれたかもしれませんが、本作は、人間関係が複雑に交錯し、混乱する様を楽しむブラック・コメディです。なので、物語を理解しやすいように、事前に登場人物について知っておいてもらう意図で、これらのキャラ紹介の予告編が作られたのかもしれません。もつれにもつれたドラマの結末が楽しみですね。本作はアメリカでは9月12日から公開です。ブラッド・ピットは、「オーシャンズ」シリーズの詐欺師集団では、ジョージ・クルーニーの手下でしたが、クエンティン・タランティーノ監督の最新作の戦争映画「イングロリアス・バスターズ」では、ゲリラ部隊のリーダーに昇進しました。フランス住まいのブラピは、イタリアのヴェネチアまで来てくれるようなので、そういった新作の話も語ってくれるかもしれませんね。ジョージ・クルーニーの最新作は声優をつとめるアニメ「父さんギツネバンザイ」(2009年11月アメリカ公開)です。ロアルド・ダールの同名児童文学が原作です。
http://www.traileraddict.com/emb/5920