荒廃した“核の冬”の終末世界を旅する父と息子の巡礼を描く最新作「ザ・ロード」の写真を初公開!!

ザ・ロード-1
ザ・ロード-2今年のアカデミー賞作品賞を受賞した、コーエン兄弟の「ノーカントリー」(2007年)だけでなく、マット・デイモンの「すべての美しい馬」(2000年)の原作者としても、映画ファンには知られる、アメリカ現代文学で最高峰の作家コーマック・マッカーシー2006年に発表し、ピューリッツァー賞を受賞した傑作ザ・ロード」を映画化した同名作品の写真が、USAトゥデイ公開されました。この「ザ・ロード」は、原作でも詳しい説明はされないものの、核により崩壊したらしい、“核の冬”に覆われた終末世界のアメリカを舞台に、南に向かって、ひたすら旅する親子の物語です。父親を演じているのは、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアラゴルンや、デヴィッド・クローネンバーグ監督の「イースタン・プロミス」(2007年)など、映画ごとに強い印象を残すヴィゴ・モーテンセンです。ヴィゴ・モーテンセンの父は、モラルも何もかも失い、他人から奪い、殺しあうことが普通となった弱肉強食の終末世界で、野蛮人の他人から少年の息子を守るためなら残忍な殺戮も辞さない覚悟の人物なのですが、コーマック・マッカーシーの原作は、この父の在り方を、単に親が子を守り、自分の希望を託すといった父性愛以上のものとして、父親は崩壊後の世界で生まれた息子を、この世でただひとつの純粋な存在の“救世主”として神格化し、その“救世主の息子を守ることが、あたかも自分に与えられた神からの使命”であると、父親は理解しているかのように描いたと評されています。
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そんな深淵なテーマを湛えた親子の旅を描いた本作のメガホンをとったのは、音楽ビデオのディレクターから、映画監督に転身した、ジョン・ヒルコート(「プロポジション/血の誓約」2005年)です。ジョン・ヒルコートは、そういった真摯な作品世界を映像化するに辺り、他の娯楽的なアポカリプス・ムービーとは一線を画するため、あえてCGなどの視覚効果に頼らず、ピッツバーグの廃鉱や、閉鎖した遊園地など、現実の廃墟にロケーションし、リアルな“核の冬”を創り出すことに努めています。“救世主”のような息子を演じているのは、オーストラリアでテレビドラマなどに出ていた、12歳のコディ・スミット=マクフィーです。彼の母親で、ヴィゴ・モーテンセンのを演じるのは、シャーリーズ・セロン(↓写真一番下)ですが、映画での出番は主に回想シーンだとのことです。その他の出演者には、ロバート・デュヴァルや、ガイ・ピアースといった、重厚でダークな終末世界の雰囲気を損なわない名優たち。この「ザ・ロード」は、9月に行なわれるカナダトロント国際映画祭で上映された後、11月26日から全米公開2009年からヨーロッパでも封切られる予定です。日本でも公開が楽しみな、大人の鑑賞に値する、充分に内容を吟味したいアポカリプス・ロードムービーですね。また、予告編や動画が公開されたら、ご紹介したいと思います。
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