http://www.movieweb.com/v/V08H7npuwxDGMN
今年2月にココで紹介した、新鋭グレッグ・ビショップ監督の2本めの商業作品となる最新作「ダンス・オブ・ザ・デッド」の予告編とポスターです。本作は、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で、観客から大好評の喝采を浴びた人気作で、「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミ監督が注目し、自身のホラー・レーベル、ゴースト・ハウスの作品として、ライオンズ・ゲートから配給してくれることに決まりましたが、無名監督による、無名の若い俳優ばかりが出演の映画なので、結局、映画館での上映は見送られ、アメリカで10月にDVDスルーの映画として、リリースされるようです。内容は、アメリカの学園ものではおなじみの卒業ダンス・バーティーのプロムにゾンビが登場!!、オタクでモテず、ダンスのパートナーが見つけられなくて、プロムに行けなかった負け組の連中が、そのおかげで生き残ったのを幸い、ゾンビをブチのめして、勝ち組のヒーローになってやろうじゃないかッ?!という、ホラー・コメディです。監督のグレッグ・ビショップは7歳から自主映画作りを始め、卒業した南カリフォルニア大学の映画学科では、先輩のジョージ・ルーカス、ロバート・ゼメキスに次ぐ才能の持ち主として、大学から評価され、彼の作品は教材に採用されています。いずれ、日本でもDVDが出るかな?!と期待するのですが、もしレンタル屋さんで見かけられたら、試しに手に取ってみては?!、予告編はスゴクおもしろそうですよ!!
日別アーカイブ: 8月 8, 2008
バットマン最新作「ダークナイト」でヒース・レジャーが演じたカリスマ悪役ジョーカーと、そのコンセプト・アートを比較してみましょう!!
明日、9日(土)から、いよいよ本格的に日本公開される、バットマン最新作「ダークナイト」が、アメリカで驚異的大ヒットになった最大の要因と言われている、ヒース・レジャー(写真下右)がカリスマ的に演じた、最凶の悪役ジョーカーのコンセプト・アートです。 ↑ 上の画像のキャラでは、髪の毛も黒く、ほとんど道化らしいメイクもないまま、唇が大きく裂けていて、ジョーカーというよりは、“口裂け男”みたいな感じですね。 ↓ すぐ下左のコンセプト・アートでは、だいぶジョーカーらしい雰囲気ですが、そのぶん、ジャック・ニコルソンがティム・バートン監督の「バットマン」(1989年)で演じたジョーカーに似すぎてしまっていて、そこから更に、ヒース・レジャーがリアルな汚しを入れていき、現在の「ダークナイト」の独特のジョーカーを作り出していったのが、並べて比較すると、よくわかります。来年のアカデミー賞で、助演男優賞にノミネートされるのが確実視されているヒース・レジャーですが、栄冠に輝くといいですね。
ところで、ともすると、主役のバットマンを凌ぎ、主人公にもなりかねない、重要な悪役キャラですが、期待される次の「バットマン3」に、ジョニー・デップがリドラー、フィリップ・シーモア・ホフマンがペンギンといった悪役として出るのでは?!といった記事が、日本のネットでも見かけられます。しかし、監督のクリストファー・ノーランは、もし、自分が続けて、「3」もメガホンを取るなら、原作コミックから、これまで映画やテレビドラマで映像化されていない悪役を起用するか、オリジナルの悪役を考案すると言ってるので、そのコメントに照らすと、すでにジム・キャリーが、「バットマン・フォーエヴァー」(1995年)で演じたリドラー、ダニー・デヴィートが「バットマン・リターンズ」(1992年)で演じたペンギンは、現在の「バットマン」シリーズには出てこない可能性の方が高くなります。じゃあ、「3」をクリストファー・ノーランが監督しないのでは?!とも考えられますが、主要キャストは、クリストファー・ノーラン監督でなければ、「3」には出演したくないと言っているので、俳優らの機嫌を損ねてまで、「ダークナイト」を歴史的大ヒット作にした、クリストファー・ノーラン監督を、シリーズからハズす理由が、製作のワーナー・ブラザースには無いはずです。ま、いずれにしろ、ジョニー・デップ=リドラー説などは、元はアメリカの掲示板か?、何かの便所の落書きですね…。
前作「バットマン・ビギンズ」(2005年)に渡辺謙さんが出演したり、その前作と、明日公開の「ダークナイト」との間をつなぐ、貴重なエピソードのアニメシリーズ「バットマン/ゴッサムナイト」(ココに動画)を日本のマッドハウスが作ったなど、実は現在の「バットマン」シリーズとは縁も所縁もかなり深い日本で、「ダークナイト」がアメリカに負けず大ヒットになることを期待します!!、ここで紹介したジョーカーのコンセプト・アートなどは、豪華本「The Dark Knight: Featuring Production Art and Full Shooting Script」に収録されています。いずれ日本語版も出ると思うので、楽しみにしておきましょう!!
バットマン最新作「ダークナイト」に登場のバットモービル・タンブラーの走る実物大レプリカを、自分ひとりで作ったバットおじさんが出現!!
明日9日(土)から、ついに日本での公開もスタートする、アメリカで歴史的大ヒットのバットマン最新作「ダークナイト」ですが、 ↑ 上の写真は、その映画の中に登場する、バットマンのクールなクルマ、バットモービル・タンブラーの…、ナンと素人がひとりで作ったレプリカです!!、しかも、このレプリカ、ホンモノそっくりなだけじゃなく、実際に乗って走ることがデキる自家用車だと言うから驚きです!!、この、街を走れば、大人はビックリし、子どもたちは大よろこび間違いなしのバットモービル・タンブラーを作ったのは、 ↓ 下の写真のボブ・ダーラムさんという、フツーのおじさんです!!
ボブさんは、このバットモービル・タンブラーを作るにあたって、映画会社から設計図を入手したりなどせず、インターネットで写真を集めて、それらから実物のサイズを割り出し、エンジンやタイヤといった自動車としての基本部分を除く、一つ一つのパーツを自作でコツコツと仕上げていったそうです。ご覧のように、車体の外観はほぼ完成に近づいていますが、ボブさんは、この後、車内も映画と同じように、ホンモノそっくりに仕上げるつもりとのことです。ちなみに、ボブさんが、このバットモービル・タンブラーに費やしているお金は、約5万~7万ドルにもなるそうですが、完成して、高値で売ってくれという人が現われても、絶対に売る気はないそうです。バットモービル・タンブラーを所有して、いつでも乗れるというよろこびは、お金には代えられないと、ボブさんは語っています。
ボブさんは、このバットモービル・タンブラーが完成したら、次はバットマンのカッコよすぎるバイク、バットポッドを作るそうですが、オリジナルのバットポッドは、ココで伝えたように、世界でひとりしか乗りこなせていないので、ボブさんは安全なように、少し改造した方がいいかもしれません。しかし、ボブさんは、下 ↓ の写真を見ると、バットスーツも作っていますが、バットマンの格好で、このバットモービル・タンブラーに乗って、どこにドライヴに出かけるつもりなんでしょう?!、とりあえず、ガソリンスタンドや、スーパーマーケットの駐車場なんかで、突然、現われたバットマンに驚く人々の顔が見てみたいですね!!
ブラッド・ピットがタランティーノの戦争映画「イングロリアス・バスターズ」に出演正式決定!!、ひさしぶりにキレそうです!!
すでにほぼ確定的だったので、今さら、お伝えする必要もない感じですが、ブラッド・ピットが、クエンティン・タランティーノ監督の最新作の戦争映画「イングロリアス・バスターズ」の出演契約書にサインをし、晴れて、兵隊ヤクザ部隊イングロリアス・バスターズの親分、アルド・レイン中佐を演じ、主演することが決定しました!!、「カリフォルニア」(1993年)や、「ファイト・クラブ」(1999年)、「12モンキーズ」(1995年)などで観せてくれた、凶暴なブラピのキレた姿が観られるかもしれませんね。また、同映画には、すでにココでお伝えした、俳優として出演する、残酷映画「ホステル」シリーズのイーライ・ロス監督の他に、スティーヴ・カレルが主演の人気コメディ・ドラマ「The Office」に出ている、B.J.ノバク(「再会の街で」2007年)の出演も決まったようです。この3日間、出演者のアナウンスが毎日ある「イングロリアス・バスターズ」なのですが、宣伝も兼ねて、1日にひとりずつ、小出しにキャストを発表していくつもりなのでしょうか?!、本作の撮影は、10月13日からドイツとフランスでスタートする予定なので、現在、アンジェリーナ・ジョリーをはじめ、生後間もない双子ちゃんらと一家でフランス・プロヴァンスのお城住まいのブラピは、フランスでの撮影はロケ地まで、お城からヘリコプターで通うつもりかもしれません。ところで、先日から、日本のいろんなメディアで、クエンティン・タランティーノ監督の別の企画中のリメイク映画「ファスター・プッシーキャット キル!キル!」(オリジナルは、ラス・メイヤー監督による1965年の作品)に、歌手でお騒がせのセレブのブリトニー・スピアーズが出るらしい?!という記事が踊っていますが、それについては、アメリカのネットで、またぞろ、その記事が出て、即座にブリトニー・スピアーズのマネージャーが完璧にデマと否定しています。そんな、とっくに“便所の落書き”とわかっているネタを、時差を持って報じている日本のまともなメディアは、本来は伝えられないはずなのですが…。また、ブリトニー・スピアーズが同映画に出るというウワサは新しいものではなく(根拠はおっぱいのサイズというバカな理由)、このブログでも、今年初め、ココですでに軽く伝えています。それが今になって、また出てきたのは、この時期、スターや映画関係者が夏休みのバカンスなどに出かけ、映画ニュースがなくて困った、いい加減なサイトか?、ライターが?、単に古い話題を蒸し返したのでは?!、クエンティン・タランティーノ監督は、「イングロリアス・バスターズ」を、来年のカンヌ映画祭で上映という、かなり無理な公約を果すのに必死で、その先の次回作のキャスティングなどできる訳もなく、また、キャスティングということは、ある程度、製作資金調達のメドも見えていることを意味するので、そう考えれば、さらにこの時期、そんな先の映画の製作費集めなどを、タランティーノがしてる訳がないのは、子どもでもわかりますよね?!、ジョークとして、おもしろいだけで、映画ファンをバカにしたような記事を、大手のメディアが無責任にか?、それとも故意にか?、ニュースとして出すのは意味がわかりません…。
荒廃した“核の冬”の終末世界を旅する父と息子の巡礼を描く最新作「ザ・ロード」の写真を初公開!!
今年のアカデミー賞作品賞を受賞した、コーエン兄弟の「ノーカントリー」(2007年)だけでなく、マット・デイモンの「すべての美しい馬」(2000年)の原作者としても、映画ファンには知られる、アメリカ現代文学で最高峰の作家、コーマック・マッカーシーが2006年に発表し、ピューリッツァー賞を受賞した傑作「ザ・ロード」を映画化した同名作品の写真が、USAトゥデイで公開されました。この「ザ・ロード」は、原作でも詳しい説明はされないものの、核により崩壊したらしい、“核の冬”に覆われた終末世界のアメリカを舞台に、南に向かって、ひたすら旅する親子の物語です。父親を演じているのは、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアラゴルンや、デヴィッド・クローネンバーグ監督の「イースタン・プロミス」(2007年)など、映画ごとに強い印象を残すヴィゴ・モーテンセンです。ヴィゴ・モーテンセンの父は、モラルも何もかも失い、他人から奪い、殺しあうことが普通となった弱肉強食の終末世界で、野蛮人の他人から少年の息子を守るためなら、残忍な殺戮も辞さない覚悟の人物なのですが、コーマック・マッカーシーの原作は、この父の在り方を、単に親が子を守り、自分の希望を託すといった父性愛以上のものとして、父親は崩壊後の世界で生まれた息子を、この世でただひとつの純粋な存在の“救世主”として神格化し、その“救世主”の息子を守ることが、あたかも自分に与えられた“神からの使命”であると、父親は理解しているかのように描いたと評されています。
そんな深淵なテーマを湛えた親子の旅を描いた本作のメガホンをとったのは、音楽ビデオのディレクターから、映画監督に転身した、ジョン・ヒルコート(「プロポジション/血の誓約」2005年)です。ジョン・ヒルコートは、そういった真摯な作品世界を映像化するに辺り、他の娯楽的なアポカリプス・ムービーとは一線を画するため、あえてCGなどの視覚効果に頼らず、ピッツバーグの廃鉱や、閉鎖した遊園地など、現実の廃墟にロケーションし、リアルな“核の冬”を創り出すことに努めています。“救世主”のような息子を演じているのは、オーストラリアでテレビドラマなどに出ていた、12歳のコディ・スミット=マクフィーです。彼の母親で、ヴィゴ・モーテンセンの妻を演じるのは、シャーリーズ・セロン(↓写真一番下)ですが、映画での出番は主に回想シーンだとのことです。その他の出演者には、ロバート・デュヴァルや、ガイ・ピアースといった、重厚でダークな終末世界の雰囲気を損なわない名優たち。この「ザ・ロード」は、9月に行なわれるカナダのトロント国際映画祭で上映された後、11月26日から全米公開、2009年からヨーロッパでも封切られる予定です。日本でも公開が楽しみな、大人の鑑賞に値する、充分に内容を吟味したいアポカリプス・ロードムービーですね。また、予告編や動画が公開されたら、ご紹介したいと思います。