新作アニメ「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」(日本8月23日封切り)の公開を控えた、ジョージ・ルーカスが、同映画のタイムズの取材の中で、あらためて、「インディ・ジョーンズ5」製作に前向きな意志を示しました。インタビューの中で、ジョージ・ルーカスは、今年、公開して大ヒットになった19年ぶりの最新作「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」製作にあたり、「やる気のないスピルバーグを説得して監督してもらうのは大変だったが、現在では、スピルバーグも心変わりし、「インディ・ジョーンズ5」に反対しておらず、アイディアが出れば、絶対に「インディ・ジョーンズ5」を作りたい」と述べています。ただし、スピルバーグとの間では、全面的な合意には至っておらず、「インディ・ジョーンズ」シリーズは、あくまでも過去の時代に舞台設定し、少しノスタルジックなトーンを含んだ、これまでの作品のスタイルを踏襲すべきであるというスピルバーグの考えに対し、ジョージ・ルーカスは「僕は“未来”志向なんだ。過去のシリーズとは、まるで違う新作にしたいと思っている」と語っています。「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」を世界初公開したカンヌ映画祭で、ひとり先走りで、シャイア・ラブーフ主演の「インディ・ジョーンズ5」を作りたいと話してしまったジョージ・ルーカスですが、その後、公開の結果、大ヒットに気を良くして、自分の考えを前進させたいようですね。しかし、「インディ・ジョーンズ4」は、今や、内容的には大失敗とされ、存在するべきではなかった映画と、嫌っているファンの方が多い状態になってしまっているので、さらに新作を作るには、相当な配慮が必要となりそうです。でも、そういった愚作としての評価も、ジョージ・ルーカスには、もしかすると、スピルバーグが過去のスタイルにこだわった結果と見えているのかもしれません。最大の汚点は“未来”志向のオチだったと思うのですが…。とりあえず、「インディ・ジョーンズ5」が出来るとしたなら、まるで想像のつかない展開を迎えることになるのかもしれません。