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在任期間中に伝記映画まで出来ちゃうなんて、俺の人気もまんざらじゃないなぁ~ッ!!とか、下手したら本気で思ってそうな、史上最低の現職アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュの人生を、「JFK」(1991年)、「ニクソン」(1995年)と大統領を映画化してきたオリバー・ストーン監督が描いた“大統領3部作”の完結編?「W.」の予告編です。すでに多くの人が知っている、ブッシュ大統領の青年時代の放蕩ぶりや、元大統領の父親ジョージ・H・W・ブッシュとの確執などを示し、この男がいかにして大統領になったか?!とテーマを訴えている予告編ですが、少しコメディ・タッチの雰囲気も感じ取られます。さすがに“現在”のことなので、あまり過激に描くことは控えたのかもしれませんが、ブッシュとオリバー・ストーン監督は共に、1946年生まれの同い年で、同時代に似たような経験の人生を生きてきたことから、オリバー・ストーンは、ある種のシンパシーをブッシュに感じているとも言われており、もしかすると映画は、ブッシュ寄りの内容なのかもしれません。結末で、ブッシュ政権とは何だったのか?!という疑問に、オリバー・ストーン監督が、彼なりに、どんな答えを出しているのか?!が注目されますが、単にテレビの伝記ものドラマのような、当たり障りない内容で終わる可能性も無きにしもあらずです。伝記映画なのか?!、ジャーナリスティックにアメリカ政界の暗部をえぐった問題作なのか?!、それとも3面記事の再現フィルムなのか?!、今ひとつ、作品の性質や方向性が見えてこない「W.」ですが、11月の大統領選に合わせた公開のイベント・ムービーであることだけは確かです。