かねてからウワサが出ては、その度、否定されてきた、ホラー映画「スクリーム」シリーズの新作「スクリーム4」ですが、同シリーズを製作してきたザ・ワインスタイン・カンパニー傘下のディメンション・フィルムズの公式の新作予定ラインナップに、「スクリーム4」が入っているのが見つけられ、シリーズの新作製作がオフィシャルに認められたようだと話題になっています。「スクリーム」は1996年に第1作めが発表されたホラー映画で、80年代に隆盛を極め、その後、飽きられたホラー映画のお決まりのパターンをパロッてみせるという、笑いも盛り込んだアイディアの設定が大ウケし、大ヒットとなって、当時、下火だったホラー・ジャンルの息を吹き返させた作品です。その後、「2」(1997年)、「3」(2000年)まで作られ完結し、すべての作品を、「エルム街の悪夢」シリーズでも知られるウェス・クレイヴン監督が手がけました。しかし、ウェス・クレイヴン監督は、その後、2005年に、やはりディメンション・フィルムズで監督した、クリスティーナ・リッチ主演の「ウェス・クレイヴン’s カースド」が大コケとなり、「ディメンション・フィルムズとの蜜月は終わった。彼らはもう私に映画を撮らせないだろう」と、両者の関係に終止符が打たれたことを語っているので、今回、新たに予定されているらしい「スクリーム4」は、ウェス・クレイヴン監督による続編と言うよりは、有名なブランド・タイトルの名を借りただけの新作ホラー映画と思っておいた方がよいかもしれません。クエンティン・タランティーノ監督の戦争映画「イングロリアス・バスターズ」の記事の中でもふれたように、ザ・ワインスタイン・カンパニーは財政的な危機状態にあると言われており、低予算で利益の上げられるホラー映画に復活のチャンスを見いだしたいのかもしれませんね。今後、詳細な情報が出れば、また、お知らせするので、お楽しみに!!