映画の冒頭は1958年。新設の小学校の開校を記念し、タイムカプセルを埋めることになり、子どもたちが未来の人に向け、思い思いに絵を描く中、ひとりの謎めいた少女だけは、頭の中に響く声に従い、ひたすら数字を羅列書きしていく…という、ちょっと怖い始まり方。そして、一気に50年後の現在となり、タイムカプセルは掘り出され、少女が記した謎の数字のメッセージを手にした少年キャレブは、父親テッドに、その数字を見せる。興味を持ったテッドが仔細に数字を見ると、そこには「911」の数字が…ッ!!、それがヒントとなり、テッドは、ランダムに見えた数字が、実は過去50年間の大災害などの大量死が起きた日付と死者の数をピタリと当てた驚愕の予言であることに気づく。しかし、そこには直近の未来の日付と膨大すぎる死者の数が、まだ3件も残されていたッ!!、このままでは自分も息子も死んでしまう!!、大災害を食い止めたいテッドだが、そんな話を誰も信じる訳がない…。と、何だか、M・ナイト・シャマラン監督が好きそうなお話ですが、これはアイザック・アシモフ原作の新作映画「ノウイング」(Knowing)のオフィシャル・プロット。お父さんテッドは当然、今からすでに、人類救済に孤軍奮闘し、広いオデコの汗をぬぐう姿が想像できるニコラス・ケイジです。監督は、前作の「アイ,ロボット」(2004年)に続き、アシモフに取り組んだアレックス・プロヤス。同監督は、一般には、そのウィル・スミス主演作で知られていますが、SFマニアや映画オタクの間では、1998年のジェニファー・コネリーが主演した「ダークシティ」で、「神」と崇められている人(「クロウ/飛翔伝説」で崇めてる方もいますが)。しかし、この新作も、ニコラス・ケイジの映画だし、「ダークシティ」のようなスゴイ世界観が展開するとは、ちょっと思えません。が、それでも、アレックス・プロヤスの映画だし、それなりにワクワクはさせてくれそうです。ニコラス・ケイジは、しょーもないと言えば、しょーもないが、愛すべき小品とも言える「ネクスト」(2007年)についで、予知能力ものですね。息子のキャレブを演じてるチャンドラー・カンターベリーは、デヴィッド・フィンチャー監督の最新作「キュリアス・ケース・オブ・ベンジャミン・バトン」で、ブラッド・ピットの老後?を演じてる注目の子役です(老後の訳はココ参照)。「ノウイング」の公開は、アメリカで2009年3月。日本にくるのは、やっぱ1年ぐらいは先でしょうか…。すみません、また紹介、早すぎでッ!!、
おッと…、続きを読むの後に、もう2枚、写真をあげてます。