↑ちょっと似た写真を探してみたのですが、左のレナオルド・ディカプリオが、右の、いまのゲーセンを創りあげた元祖のゲームメーカー、アタリの創業者ノーラン・ブッシュネルの伝記映画の企画に正式参加しました。この企画は、今年2008年のサンダンス映画祭に、カノジョを探す高校生の少年の奮闘を描いたコメディ映画「バート・ガット・ア・ルーム」(Bart Got a Room)を出品した無名監督のブライアン・へッカーと、新人の脚本家クレイグ・シャーマンが、パラマウント映画に売り込み、同社がゴーサインを出したもので、事前に企画を察知していた、レオのプロダクション、アピアン・ウェイが早々に実際の映画製作の権利を獲得し、今後、先の両者らと企画の開発を行なっていきます。運よくレオ様に自分を演じてもらえそうなノーラン・ブッシュネルは、1943年生まれで、電気工学系の開発が仕事のサラリーマンを経て、70年代にアタリ社を設立し、ゲームセンターにコンピューター・ゲームを持ち込んで、大成功した人物です。脚本家のシャーマンは、これから書き始める脚本について、ジェームズ・ステュアートの「スミス都へ行く」(1939年)や、コッポラ監督の「タッカー」(1988年)のような映画にしたいと語っています。要するに、正義感と独立心が強く、アメリカン・ドリームの理想に燃え、挑戦意欲のみなぎったナイスガイを描くということですね。このように、レオがゲーム文化を創造した人物を演じるというのは、とても興味深いのですが、レオは過去に、「バスケットボール・ダイアリーズ」(1995年)、「太陽と月に背いて」(1995年) 、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(2002年)、「アビエイター」(2004年)と、いずれも実在の人物を好んで演じており、事実に基づくリアルなドラマが、自分に似合っていて、映画として成功する確立も高いと考えている節があります。そして、レオはすでに、007/ジェームズ・ボンドの原作者イアン・フレミングや、「ウォール街狂乱日記―「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生」という本を出した株仲買人ジョーダン・ベルフォートといった実録もの伝記映画の企画を複数同時に抱えています。なので、このノーラン・ブッシュネルの伝記映画もそこに加わり、天秤にかけながら、レオは次に演じる実在の人物を絞り込んでいくのではないでしょうか。とにかく、企画だけは無数にあがる映画界ですからね…。そんな風に、カラダはひとつなのに、おもしろそうな企画を背負い込みすぎのレオ様ですが、とりあえず、大友克洋の「アキラ」はサッサと作ってくれそうなので、まずはそれが観たいですよね!!