ロシア発のロイター通信が、昨日23日金曜日にロシア第2の都市サンクト・ペテルブルグで行なわれた地元の共産党集会の席上で、党員のヴィクトル・ぺロフ氏が、ロシア国内での「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(日本6月14日先行公開)の上映を禁止するべきであるとの提言を行い、注目されたと報じています。インディ・ジョーンズの敵として、ケイト・ブランシェット演じるKGBのイリーナ・スパルコが映画に登場するのが気に入らないヴィクトル氏の主張を要約すると、「アメリカ人は、我々ロシア人が一緒にヒトラーを倒すために闘った同志であることを忘れ、彼らがアルカイダのテロで大きな痛手を被った時に、我々ロシア人が示した同情の意を、この映画で裏切ってしまった。子どもたちに共産党員は悪魔のKGBだと教え込み、怖がらせるような映画を作ったスピルバーグとルーカスは恥知らずだッ!!」という、第二次大戦まで逆のぼる大きな歴史観?ながら、冷戦時代の存在は忘れてしまったユニークなコメントです。で、その当の「インディ・ジョーンズ4」はと言えば、ロシアで公開されたハリウッド映画史上、最大規模の808館で大ヒット上映中となっており、下のバナーのような、ソヴィエトVSアメリカをヒュー!!ヒュー!!と煽るような広告が作られ、盛り上がっているみたいです!!、このようなムードから察するに、「インディ・ジョーンズ、KGBをやっつけろッ!!」と、対ソ連でインディ・ジョーンズ側を応援して楽しんでるというのが、かつてのソ連時代の恐怖政治を知るフツーのロシア人の心情なのかもしれません。コミュニストは悪魔だ!なんて古ぼけた発想、心配しなくても、イマ時、誰も信じません!!
日別アーカイブ: 5月 24, 2008
5月24日(土)の映画ねたニュースよせあつめヘッドライン!!(第2版)
←マーベル・コミックの副社長ピーター・クネオ氏が、ソニー・ピクチャーズが「スパイダーマン」の映画権を更新し、支払いも済ませたと公表。今後の映画化は、ソニー次第と断りながらも、「4」と「5」は同時撮影し、2010年、2011年に連続公開かなぁ?とほのめかした上、ソニーはシリーズを完全にリニューアルし、監督・出演者すべてをあらためる作業を進めてるらしいなど、ソニーに代わり、ぶっちゃけ!!、ソニーはこの人もクビにしたい?!
↓シリーズ最新作「ターミネーター4」の監督マックGがコンセプト・アートを公開。「3」でクレア・デーンズが演じたヒロイン、ケイトが、なぜか新作ではフランス人に生れ変り、シャルロット・ゲンズブールが演じてます。
←海外では今夏公開予定っだった、韓国のトップスター、チョン・ジヒョンが主演の香港製ハリウッド映画「ブラッド ザ・ラストヴァンパイア」の公開が2009年6月と約1年先に延期。理由は香港で公開するタイミングを調整したとのこと。いつまでも観てもらえない新作にチョン・ジヒョンも悲しみをかくせません?!
←昨日、23日(金)、カンヌ映画祭で滞在中のホテルで撮られたクリント・イーストウッドの写真。いつまでも「ダーティ・ハリー」など、永遠にタフガイのイメージだけど、本人はやっぱり間もなく78歳のおじいちゃんで世界中のファンが複雑な思いに…。
↑ヒュー・ジャックマン主演の「X-メン」のスピンオフ「ウルヴァリン」のオーストラリアとニュージーランドでの主要な撮影が終了とマーヴェル・コミックが発表。アメリカでの公開は2009年5月1日です。
ロバート・デ・ニーロ×アル・パチーノの最新スリラー「ライチャス・キル」の予告編第2弾が登場!!
http://www.movieweb.com/v/V08E6hkozFLNXY
アル・パチーノとロバート・デ・ニーロが、1995年の「ヒート」以来の共演を果した最新スリラー「ライチャス・キル」の予告編第2弾です。警察に代わり、悪を裁いていく謎の連続殺人鬼の仕置き人を、ニューヨーク市警のコテコテのベテラン刑事コンビのデ・ニーロとパチーノが追いかけるというベタな話ですが、やっぱり、前の予告編と同じく、この新予告編でも最後にデ・ニーロに「バッジに従わない奴もいるが、銃に逆らう奴はいない」みたいなことを言わせて、デ・ニーロが影の仕置き人みたく匂わせてます。ひと昔、あるいは、ふた昔?前なら、大騒ぎになるような大スター同士の共演ですが、内容の平凡さもあり、あまり注目されていないのは、もはや、彼らが過去の人たちということでしょうか…??、加えて、監督はアル・パチーノ史上、ワースト1の映画と言われてしまった「88ミニッツ」(2006年)のジョン・アブネット、そして脚本は、あのオチではドンデン返しとは言えないスパイク・リーの「インサイド・マン」(2006年)を書いたラッセル・ゲワーツという、ヤバイ取り合わせです。ちなみにロバート・デ・ニーロとアル・パチーノは「ヒート」のゲーム化(2009年発売)でまた共演する予定。「ライチャス・キル」はアメリカでは今年9月に公開ですが、日本では、もしやDVDスルーなんかに?!と思うと、ちょっとハラハラします…。
キャメロン・ディアスのスキンヘッド丸坊主は自慢のブロンド剃毛と動画で確認!!
先日、ココでキャメロン・ディアスの最新作「わたしのなかのあなた」(2009年公開)での、彼女のツルッパゲ・スクープ写真を紹介した時に、地頭を剃りあげたのではなくハゲヅラのようだ、と書いてしまったのですが、上の動画を見ると、どうやら、本当に髪の毛を完全に剃ってしまったみたいです。キャメロン・ディアスはゲームをして遊んでいるところなど、一般の人に自分のビデオや写真を撮らせまくったみたいなんですが、これはどうも、映画会社からリリースの写真だけでは、フォトショで合成でしょ?、とか、やっぱりヅラでしょ?、とか、映画はCGだよね?、などと思われるのが嫌で、自分の女優根性をハッキリとアピールするために、あえて、わざと人前に出て行って、至近距離でハゲ・キャメロンをさらしたみたいです。なので間違った文章を書いてしまい、キャメロン・ディアスにはゴメンなさいの訂正のため、この記事をあげました。ちなみに、「わたしのなかのあなた」で、やっぱり頭を丸めているソフィア・ヴァシリーヴァのキャメロンの病気の娘役は、最初、ダコタ・ファニングがオファーされたそうですが、ダコタは「ハゲはイヤん!」と断ってしまったそうです。もしかすると、キャメロンは映画の中のお母さんと同様に、15歳の少女なのにガンバッて丸坊主にした、健気なソフィア・ヴァシリーヴァにつきあってあげたのかもしれませんね!!
謎が解明!!、不気味な「血潮」の手紙はヴァンパイアからのラブレターだったッ!!
昨日、ココで紹介したアメリカのエンタメ・メディアに送りつけられていた不気味な「血潮」の手紙の謎が解明されました!!!、真相は、アメリカ大手ケーブルテレビHBOで今年9月7日にプレミア放送され、その後、シリーズ化が予定されているチャーレイン・ハリス原作の「トゥルー・ブラッド」というヴァンパイア・ドラマの手のこんだ宣伝でした。このドラマは、日本製の人工血液が完成したことにより、それを食料とし、人間を襲わなくてもよくなったヴァンパイアたちと人間とが共生しているという設定のパラレルワールドの物語で、アメリカ南部ルイジアナの小さな町を舞台に、「X-メン」でもミュータントだったアンナ・パキン(写真)演じる他人の心が読める特殊能力を持った人間のウェイトレス、スーキーと、ヴァンパイアのビル(演じるのはステファン・モイヤー)とのラブストーリーを軸に、ふたりが様々な怪奇事件を解決していく…というシリーズになりそうです。謎の手紙に記されていたロゴ「tb」は、ドラマの題名「True Blood」の単語のそれぞれ頭文字を合わせたもので、謎のサイト「血潮」のアドレスが jp と日本なのは、ヴァンパイアの食料の人工血液が日本製だから、そして、同サイトで4種類の古代文字で手紙が書かれていたのは、永遠の寿命を持つヴァンパイアの長い歴史を暗示、ということのようです。チャーレイン・ハリスの原作は、写真のように集英社から、「満月と血とキスと」というタイトルで翻訳本がすでに出版されています(愛読者には謎はすぐ解けたみたい!)。また、このドラマに関連すると思われる変なサイトがココにもあるようです。アッサリと1日で謎が解明し、なぁ~んだ…とちょっとガッカリですが、「トゥルー・ブラッド」というドラマ自体はおもしろそうなので、それを知るキッカケになったのはよかったから、宣伝は成功だったのでしょうか?!、しかし、このドラマって、このブログで再三、お伝えしているヴァンパイアの少年と人間の少女のラブストーリー映画の超話題作「トワイライト 愛した人はヴァンパイア」(ココ参照)のブームにあやかろうという魂胆は見え見えですねッ!!
「インクレディブル・ハルク」が待ち望んだハルクのバトル動画を3本公開!!と新作ポスター!!
以前、ココで、ハルクのCGの質を高める作業が続行中のため、なかなかハルクの映像を公開できないのでは?、と紹介した「インクレディブル・ハルク」(日本8月1日公開)がアメリカでの公開日6月13日まで3週間となり、ようやくハルクの迫力あるバトルシーンの動画を3本も同時公開してくれたので、早速、ご覧下さい。アメリカで本作公開の約1週間後の6月18日に公開されるバットマン最新作「ダークナイト」(日本でも1週間後の8月9日公開)が早くから、映像やポスターを次々とリリースし、イベントなども行いファンの期待を煽ってきたのに対し、沈黙してたような「インクレディブル・ハルク」ですが、これからバンバン情報をリリースし、残り3週間で巻き返しをはかるでしょうか?!、本来は「バットマン」のDCコミックより、「ハルク」のマーベル・コミックの方がメディア展開は上手だけに、今後に期待です!!、上のポスターはイギリス版の新作ポスターです。なので公開日が6月12日になっています。
★ティム・ロスが変身したモンスターを、ハルクがボコ殴り!!
http://www.movieweb.com/v/V08E89bmnwxCGT
★美しいリヴ・タイラーを身を挺して守るハルク!!
http://www.movieweb.com/v/V08E038fknoqtW
★身軽なティム・ロスにバンバン撃たれるハルク!!
http://videomedia.ign.com/ev/ev.swf
ブラッド・ピット最新作「キュリアス・ケース・オブ・ベンジャミン・バトン」の予告編を初公開!!
http://www.movieweb.com/v/V08E6ehqtvORSU
アメリカで公開され大ヒット中の「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(日本6月14日先行公開)の冒頭につけられ初公開されたことで、ナンだ、この不思議な映画は?!と早速、話題が沸騰しているブラッド・ピットの最新作「キュリアス・ケース・オブ・ベンジャミン・バトン」の予告編です。本作は、「セブン」(1995年)、「ファイト・クラブ」(1999年)で、ブラピをカリスマ的なスターにしたデヴィッド・フィンチャー監督との3本めのコンビ作となり、「華麗なるギャッツビー」で有名なF・スコット・フィッツジェラルドが1922年に書いた短編小説を映画化したものです。この予告編では、セリフやナレーションなど、映画のストーリーのヒントが何もなく、映像だけから内容を想像できないため、ナンだ、これは?!と多くの観客はア然としたのですが、ストーリーはブラピ演じる、生まれた時は80歳の老人なのに、年齢を重ねるごとに若返っていくという、成長が逆転した奇妙な体質の主人公ベンジャミン・バトンの、1919年から2000年までの人生を描く長いタイムスパンの物語で、ある意味、風変わりなタイムトラベラーものと言える内容です。ブラピのベンジャミンと恋に落ちる女性デイジーを演じるのは「インディ・ジョーンズ4」のケイト・ブランシェットで、そのデイジーの少女時代を、ダコタ・ファニングの妹エル・ファニングが演じ、その赤ちゃん時代を、ココで写真を紹介したブラピの娘シロちゃんが演じた?みたいですね。ベンジャミンの年齢が逆回転と普通じゃないので、恋愛も相手の女性との関係が、ロリコンみたいな状態?から始まり、姉さん女房になっていくという、不思議な展開が期待できそうです。ちなみにこの映画、当初は「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年)のロン・ハワード監督が、ジョン・トラボルタ主演で作る予定だったそうですが、巡り巡って、ブラピとフィンチャーになってよかったような感じがします。ここんとこ、カミさんのアンジェリーナ・ジョリーの活躍ばかりが目立っていたので、ブラピにも本作で旦那の意地を発揮してほしいですね。尚、似たような映画で、女性の方が若返っていく、男にはうれしすぎる設定の「飛ぶ夢をしばらく見ない」(1990年・松竹)という、山田 太一原作のお薦めの日本映画がありますので、興味を持たれた方はビデオ屋さんで探してみてください。「キュリアス・ケース・オブ・ベンジャミン・バトン」の公開は、アメリカが今年12月19日で決定、日本は2009年4月頃の予定です。