↑上の写真は、「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」(2006年)のサシャ・バロン・コーエンが、彼の別の持ちキャラである「オーストラリアのゲイ番組のレポーター、ブルーノ」(右端)に扮し、カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガーに突撃レポートしようとしたところを、護衛のSPに取り押さえられたところです。ゲイ嫌いのアーノルド・シュワルツェネッガーは、カリフォルニア州での同性愛者の結婚を、知事の権限により拒否してきましたが、カリフォルニア州最高裁が、婚姻を男女間のみとする州法は憲法に違反していると判断し、同性愛者の結婚は合法と認めてしまいました。そのため、知事も同性愛者の結婚に賛成するしかなく、ブルーノは「ありがとッ!!、シュワちゃん、アンタ、男らしくて素敵よ~ん!!、一緒にゲイの結婚を祝福しましょう!!」とコメントを取りにきたのですが…、ご覧のようにシュワルツェネッガーはブルーノを睨みつけただけで、クルマに乗り込み、去ってしまいました…。
ところで、このようにカリフォルニアで同性婚が認められたことで、「スタートレック(宇宙大作戦)」のヒカル・スールー役(日本人カトー)で有名な、ゲイの俳優ジョージ・タケイ(←写真左)は早速、20年以上に渡り、事実婚をしてきたマネージャーのブラッド・アルトマンと共に、「最高裁は人を愛する自由の人権をキチンと認めてくれた」と、よろこびのメッセージをメディアに送り、近日中にも正式に結婚の手続きを行なうそうです。
さて、サシャ・バロン・コーエンがブルーノとして登場したのは、製作中の最新作「Bruno: Delicious Journeys Through America for the Purpose of Making Heterosexual Males Visibly Uncomfortable in the Presence of a Gay Foreigner in a Mesh T-Shirt」(海外今秋公開予定)という、またまた長~い題名の映画の撮影のためだった訳ですが、これらのシュワルツェネッガーに突撃レポートの写真や記事などは、すでに政治的圧力?からか、ネットから抹消されつつあります。そのため最新作の映画でも、この場面が観られるか?、どうかは微妙です。「ボラット」で、一般人をどっきりカメラのような撮影で、徹底的にバカにし、その姿をスクリーンに公開したことで、いくつもの名誉毀損などの訴訟を抱えるサシャ・バロン・コーエンとしては、そこへさらにカリフォルニア州知事を相手にした裁判を加えたくはないでしょうから…。ブルーノについては、以前、ココで取り上げて、爆笑動画も紹介していますので、ぜひ、ご覧下さいッ!!