「オーシャンズ」シリーズのような気楽な映画だけでなく、「トラフィック」(2000年)のような社会派問題作も手がける器用なスティーヴン・ソダーバーグ監督が、革命の闘士チェ・ゲバラの生涯を描いた2部作「アルゼンチン」と「ゲリラ」(ココに以前の記事と写真)の両作で、主人公ゲバラを演じるベニチオ・デル・トロ(「21グラム」2003年)の写真です。両作は明日14日から始まるカンヌ映画祭でベールを脱ぐことで話題になっていましたが、編集が間に合わず、一時は上映が中止されそうになっていました。それが両方の映画を、とりあえず1本にまとめた、4時間28分の「チェ」というプレゼンテーション版が上映されることになり、大きな期待を集めています。2部作の前編「アルゼンチン」では、キューバ革命の父カストロと共にキューバ革命を成し遂げるゲバラの姿が描かれ、後編「ゲリラ」ではキューバ革命後、生来の闘士のゲバラが政治家となり味わう苦悩から、再び自らにふさわしい闘いの場を求め、ボリビアで新たな革命を起こそうとするも敗北し、処刑されるまでのゲバラの人生のクライマックスが描かれるそうです。顔写真がファッション・アイコン化され、日本ではキャラクターのようになってしまったゲバラですが、いったい、どういう人だったのか??、映画で学べる、いい機会になりそうですね。ソダーバーグ監督のことですから、迫力の戦闘場面で眼を楽しませながら、4時間28分を一気に観ても飽きさせない作品に仕上げているはずです。アメリカでは「アルゼンチン」を6月26日から公開し、その後、「ゲリラ」を7月24日から公開したいとの情報です。日本でも間違いなく上映されるでしょうが、時期は未定でしょう。なお、キューバ革命は2009年元日が50周年記念であり、映画はそのタイミングにあわせて作られました。では続きを読むをクリックで、ベニチオ・デル・トロのゲバラの写真をさらに2枚、ご覧下さい。