ニューヨークで開催中のトライベッカ映画祭で注目されてる、スペイン映画らしい、ひねりのきいたスリラー映画「フェルマーの部屋(Fermat’s Room)」(2007年)の紹介です。お互い他人同士の4人の数学者が、フェルマーという男により邸宅の一室に集められ、与えられた数学の難問を時間内に解かないと、部屋の壁が迫ってきて、いずれ圧迫死するという、あらすじだけ聞くとコントか?と鼻で笑っちゃいそうですが、予告編を観ると、縮む部屋の映像に異様な迫力があり、意外にハラハラさせられそうな映画です。もちろん、登場人物たちは数学だけでなく、なぜ、自分たちが殺されようとしてるのか?、という最大の謎も解かなければなりません。そんな本作はまさに、動く迷路のキューブの中で、数字のヒントを解きながら出口を探す映画「キューブ」(1997年)と、迫り来る死の恐怖の罠により自分の罪を後悔する「ソウ」シリーズを、うまくブレンドした感じがします。それにしても、どんな匠が作ったのか?、上のポスターのような、部屋の四方の壁が同時に動く仕組みの説明は映画の中でされてるんでしょうか??、もしかすると観客にはそれが最大の謎かもしれません。ところで、題名のフェルマーは言うまでもなく、最終定理を発見した数学者フェルマーのことですね。数学大キライな人には、かなり怖い映画じゃないでしょうか?!、では続きを読むをクリックで予告編をご覧下さい!!