カナダの映像作家ガイ・マッデンが、2000年にトロント国際映画祭のために作った短編白黒サイレント映画「ハート・オブ・ザ・ワールド」です。ガイ・マッデンはビジネスマンを経て、映像作家になった人で、本作のような1920年代のサイレント映画風のシュールな映像世界を得意としています。創作活動以外にも、2007年からUCLAの映画学科のフィルム・アーカイブの学芸員として、様々な映画上映プログラムなどの企画を、ガイ・マッデンは行なっています。本作「ハート・オブ・ザ・ワールド」は…、無声映画なので観てもらえばわかるのですが、簡単に説明すると、科学者のアンナが地球の心臓の異常を発見し、世界を救うため、彼女のふたりのボーイフレンドのどちらかに危険な任務を頼もうと悩むのですが、卑しい金持ちの親父にレイプされたアンナは、自身を儚み、自らが犠牲となって地球の核に身を投げ出し、世界を救うのでした…というものです。ここで最後に彼女が救った地球の核に、「キノ」=ドイツ語で「映画」という名前がつけられていたことがわかり、つまりは映画を商業主義にばかりまみれさせず、芸術として大切にしようというメッセージの映画であったことがわかります。映画を愛する人たちに捧げられた、良質の短編映画を味わってください。
素早いカッティングがクールな短編サイレント映画「ハート・オブ・ザ・ワールド」をご覧下さい!!
カナダの映像作家ガイ・マッデンが、2000年にトロント国際映画祭のために作った短編白黒サイレント映画「ハート・オブ・ザ・ワールド」です。ガイ・マッデンはビジネスマンを経て、映像作家になった人で、本作のような1920年代のサイレント映画風のシュールな映像世界を得意としています。創作活動以外にも、2007年からUCLAの映画学科のフィルム・アーカイブの学芸員として、様々な映画上映プログラムなどの企画を、ガイ・マッデンは行なっています。本作「ハート・オブ・ザ・ワールド」は…、無声映画なので観てもらえばわかるのですが、簡単に説明すると、科学者のアンナが地球の心臓の異常を発見し、世界を救うため、彼女のふたりのボーイフレンドのどちらかに危険な任務を頼もうと悩むのですが、卑しい金持ちの親父にレイプされたアンナは、自身を儚み、自らが犠牲となって地球の核に身を投げ出し、世界を救うのでした…というものです。ここで最後に彼女が救った地球の核に、「キノ」=ドイツ語で「映画」という名前がつけられていたことがわかり、つまりは映画を商業主義にばかりまみれさせず、芸術として大切にしようというメッセージの映画であったことがわかります。映画を愛する人たちに捧げられた、良質の短編映画を味わってください。