日本が舞台のバリー・アイスラーのサスペンス小説「雨の牙」(原題:「Rain Fall」)の映画化に、ゲイリー・オールドマンが出演を検討中だそうです。「雨の牙」は、東京を舞台に日系人のストイックな暗殺者ジョン・レインが主人公のシリーズ小説の第1作で、1964年生まれの作者バリー・アイスラーにより、2002年に発表されたものです。作者のアイスラーは日本のCIAに勤務の経験もあるとかで、ゲイリー・オールドマンに、まず日系人の役は無理なことから、作者をモデルにしたようなCIAの日本支局員(ただし悪役)を演じるのではないか?と憶測されてます。映画「雨の牙」は、暗殺者ジョン・レインが依頼により殺害したターゲットの娘を、CIAの謀略?から守ろうとするストーリーになるらしく、どことなく、ゲイリー・オールドマンが敵役を演じた、ジャン・レノとナタリー・ポートマンの殺し屋の映画「レオン」(1994年)を彷彿とさせる感じがします。果たして、ゲイリー・オールドマンと対決する殺し屋を日本人俳優が演じ、ハリウッド・デビューするのか?、それともまた「SAYURI」(主演チャン・ツィイー)などのように、他のアジア系の俳優に主役を獲られてしまうのか?、映画化が進めば、注目が集まりそうです。ただし、「雨の牙」は全編を日本で撮影し、ほとんどが日本語のセリフになるだろうとのことで、日本人には有利ですね。監督はオーストラリア出身で、黒沢清監督の最新作「東京ソナタ」の脚本を書いたマックス・マニックスです。続きを読むをクリックで、マックス・マニックスの監督デビュー作「ダンス・オブ・ザ・ドラゴン」(2008年)の予告編を2パターンあげてるので、参考にご覧下さい。
★「ダンス・オブ・ザ・ドラゴン」予告編-1
★「ダンス・オブ・ザ・ドラゴン」予告編-2
「ダンス・オブ・ザ・ドラゴン」の主人公は「僕の彼女を紹介します」(2004年)で、チョン・ジヒョンの恋人役だったチャン・ヒョクですね。マーシャル・アーツと社交ダンスの合体という、ちょっと変わった映画です。「ドラゴン/ブルース・リー物語」(1993年)のジェイソン・スコット・リーの姿が懐かしいです…。それにしても、この映画、何かすごく良さそうなんですけど…、韓国でもまだ公開されてないようで、果たして、いつ日本にやってくることやら……??
※シンガポールとアメリカでのみ公開済み。