昨年から今年にかけ、エレン・ペイジ主演のインディペンデント映画「JUNO/ジュノ」で、大作のブロックバスター並の驚異的大ヒットをかッ飛ばしてしまったジェイソン・ライトマン監督が、2000年に作った短編映画「In God We Trust」です。タイトルの「In God We Trust」は、映画にも出てくるように、アメリカのお金に刻印されてる言葉で、「我々は神を信じる」という意味ですが、ここでは映画の内容にあわせ、勝手に「天は自ら助くる者を助く」という邦題にさせておいてもらいます。交通事故で死んだ男が、死者を天国と地獄に振り分ける霊界の事務所で、「あなたの人生ポイントはマイナスなので…」と、地獄行きを言い渡されます。男は、地獄行きはゴメンとばかりに隙を見て現世に逃げ戻り、霊界の事務員たちは後を追いますが、偶然に左右された男の運命は…?、という内容です。「サンキュー・スモーキング」(2006年)もそうですが、ジェイソン・ライトマン監督らしいライト・コメディで、やさしくユーモラスなオチがついています。本来は17分ぐらいある作品で、男が現世でくり返すドタバタのギャグが詰め込まれているのですが、ここではスッキリしたダイジェストの5分半のバージョンでご覧下さい。短い時間ですが、映画を観た手応えがあり、気分転換にはもってこいの作品だと思います。「天は自ら助くる者を助く」とは、神さまは、努力した人には必ずいい結果を与えてくれる…ということです。
