2月14日のヴァレンタイン・デーに、「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」(6月公開)の予告編が公開され、待ちわびていた世界のファンの胸を熱くしたのですが、その後、アメリカ国内版と国際版との小さな違いが発見され、大きな話題になっています。上の動画は、それをわかりやすく並べて見せてくれるので、違いは一目瞭然です。アメリカ国内版では星条旗の翻るカットがあるのに対し、国際版では星条旗は削除されています。国際版では、インディ・ジョーンズがたくさんの銃で狙われるの対し、アメリカ国内版では、銃口がインディに向けられず、画面に銃があまり映らないように配慮されています。事情通の人たちのネットの書き込みなどを見ると、星条旗の削除は、やはり、ブッシュ政権のイラク戦争も含めたマズい外交戦略による反米感情を刺激しないためと憶測されています。銃の表現については、MPAA(アメリカ映画業協会)による映画製作倫理規定に準拠するためだそうです。
こういうことは、昔からあったのかもしれませんが、インターネットでグローバルに情報が流れる時代では、からかい半分の話題になるだけで、本来の意図は薄められてしまっています。何にしろ、単にインディ・ジョーンズの復活を楽しみたいファンには、どうでもいいことですが…、こんな細かいことをイチイチ考慮しなければならないスピルバーグ監督も気の毒ですね。映画に国境なんて無いはずなのに…。

おすすめ度 :

世界を冒険してまわるインディ・ジョーンズにも、国境はありません!!