大晦日なので過去の未来を更新① 「ニューヨーク1997」をリメイク!!

52f926c5.jpg2007年も今日で終わりですが、10年前には刑務所になっているはずのニューヨークも無事に新年を迎えてしまいそうです。え、何の話??、て感じですが、1981年公開ジョン・カーペンター監督のカルトクラシックニューヨーク1997」のリメイクエスケープ・フロム・ニューヨーク」の話題です。
「ニューヨーク1997」は、ニューヨーク、すなわちマンハッタン島全部が1997年には刑務所になっているという、とんでもない設定のSFバイオレンス映画の傑作です。その人気映画のリメイクを、今年2007年の初めにレン・ワイズマン監督(「ダイ・ハード4.0」2007年)が着手していましたが、「ラッシュアワー」シリーズのブレット・ラトナー監督に引き継がれ、年末の現在は「ターミネーター3」(2003年)ジョナサン・モストウ監督が、自分で監督することを条件に脚本をリライトしています。オリジナルでは、カート・ラッセルが演じた主人公スネーク・プリスキンを、リメイクでは「300」(2007年)のジェラルド・バトラーが演じる予定です。ジェラルド・バトラーは、「X-メン」シリーズのスピンオフウルヴァリン」への出演も噂されていましたが、こちらはキッパリと否定し、「エスケープ・フロム・ニューヨーク」にはやる気を見せているものの、決断は脚本待ちの状態のようです。そんな何がなんでもリメイクしたい映画「ニューヨーク1997」は、どんな作品だったのでしょう??
ショッピングフィード


「ニューヨーク1997」は当時1981年からは近未来だった1997年には、犯罪の増加によりニューヨークが丸ごと刑務所になった世紀末を描いた作品です。しかし、刑務所と言っても管理など無く、犯罪者を孤島に閉じ込めただけで、マンハッタンは無法者の荒廃した街な訳です。物語は、そんなマンハッタン上空を飛行中の大統領専用機がテロで撃墜され、無法者たちに囚われた大統領を救出するのに、普通の警察官では太刀打ちできないため、政府があえて元特殊戦闘員の凶悪犯罪者スネーク・プリスキンをたった一人だけ送り込むというものです。スネークは恩赦と交換に任務を務めるのですが、極悪人の彼を信用しない政府は、彼の体内に時限爆弾を埋め込み、死へのタイムリミットまでに大統領救出を命じます。
この映画は、そんなワンマン・アーミーとして闘うスネークのカッコ良さとタイムリミットのサスペンスアナーキーな世界観、ジョン・カーペンター監督自身の作曲によるシンセサイザーのサウンドトラックリー・ヴァン・クリーフハリー・ディーン・スタントンといった玄人ウケするキャスティング、そして、アウトローのスネークらしいドンデン返しの反骨のオチなど、映画のおもしろ味の要素が存分に詰め込まれた結果、現在でも人気のカルト映画になっている訳です。
だから、映画会社はリメイクしたい訳ですが、脚本を書いたジョン・カーペンター監督の元々の発想は、彼のニューヨーク嫌いからきています。カリフォルニア出身でサーファー、ナチュラリストのジョン・カーペンターは映画監督になり、初めてニューヨークに行った時の感想を「こんな自然が無く、汚いビルばかりで悪い奴がウヨウヨいるゴミ溜めの都会なんていらない、好んで住む気取った連中は頭がおかしい」などと乱暴なことを述べており、彼の目にはすでに、ニューヨークの街は映画のような刑務所と同じに見えたそうです。
ところが、おもしろいのは、後に続編として、1997年の前年1996年に「エスケープ・フロム・L.A.」を作るのですが、舞台を地元の西海岸に移しています。
この続編では2013年が舞台で、大地震によりロスアンゼルスが島として孤立し、アメリカに誕生した独裁政府に反発する市民が、そこに流刑されているという終末的な設定です。オリジナル同様にカート・ラッセルのスネークはタイムリミットの中で救出劇を演じるのですが、本作はコミカルな要素が多く、オリジナルのようなハードなSFバイオレンスが観たかったファンの期待に沿う映画ではありませんでした。
しかし、独裁政府の登場などから、市民に干渉する政府へのあからさまな不審や反骨精神は変わらず描かれており、加えて、当時、急速にIT化していった社会への警鐘として「電源ぜんぶ止めてやるから、お前らみんな原始時代に戻って考えなおせよ!!」みたいなスゴイ内容になっています。なので、ジョン・カーペンター好きには、これはこれで楽しめる映画ではありました。
いずれにしろ、2本の映画ともジョン・カーペンターなりのメッセージがあったうえで作られた訳ですが、果して、リメイクの「エスケープ・フロム・ニューヨーク」で、ジェラルド・バトラーのスネークは何のために闘うんでしょう??、まさか、アンチ・ヒーローのスネークを、単純な正義のヒーローにすることはないでしょうが…。「ニューヨーク1997」のファンとしては、ジョン・カーペンター監督本人にリメイクしてほしいところですが、何せ本人もアンチ・メジャーだけに、簡単にリメイク・ブームには乗ってくれないようですね。とりあえず、リメイクの「エスケープ・フロム・ニューヨーク」から、もう誰もエスケープせず、撮影にたどり着けることを新年に祈りましょう。
★「ニューヨーク1997」予告編


★「エスケープ・フロム・L.A.」予告編

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