ジョニー・デップお薦めの天才子役が音楽映画に主演!!

6f355d70.jpgフレディ・ハイモア君という少年をご存知ですか?
1992年、ロンドン生まれの彼は現在15歳なんですが、映画俳優としてのキャリアは、そらぁもう、すごいもんです。
1999年に“Women Talking Dirty”(日本未公開)でいきなり、ヘレナ・ボナム・カーターとの共演でデビューし、2004年に出演した「ネバーランド」で数々の演技賞を得て、共演したジョニー・デップからも絶賛された彼は、続けてジョニー・デップの希望で「チャーリーとチョコレート工場」(2005年)で2度目の共演を果たし、主人公のチャリーを見事に演じました。
その後も、リドリー・スコット監督の「ア・グッド・イヤー プロヴァンスからの贈りもの」(2006)ではラッセル・クロウの子ども時代を演じた他、リュック・ベッソン監督の引退作品「アーサーとミニモイの不思議な国」(2006) でも主人公のアーサー役に起用されています。
2008年もすでに「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(2008年3月日本公開)、“The Spiderwick Chronicles”(人気のジュニア・ノベル「スパイダーウィック家の謎」の映画化)など、話題作への出演が途切れません。
そんなフレディ・ハイモア君の最新作が、今回、紹介する「オーガスト・ラッシュ」“August Rush”です。


フレディ君が演じる、孤児院で育ったエヴァンは生まれ持って鋭い音楽的感性を持った少年。どうしても両親に会いたい彼は孤児院を飛び出し、街をさまよいます。やがて、ストリート・パフォーマーのウィザードと出会ったエヴァンは、ウィザードの助けを得て、「オーガスト・ラッシュ」という芸名でストリート・ミュージシャンを始めるのですが、その音楽的才能はたちまち評判となり…というような物語です。
この映画でフレディ・ハイモア君が行なった2つの挑戦は、アメリカ英語の習得(イギリス人ですから)と音楽の勉強だそうです。
映画の中のオーガスト・ラッシュのギター・プレイやオーケストラの指揮は、実際に自分で出来るようになるまで、何度も練習したそうです。
そんなフレディ・ハイモア君演じるオーガスト・ラッシュの両親もまたミュージシャンという設定なのですが、演じているのは、それぞれ、ケリー・ラッセルとジョナサン・リース=マイヤーズです。
母親ライラ役を演じるケリー・ラッセルは、テレビ「フェリシティの青春」(1998~2002年)の主人公フェリシティで人気を集め、前作の映画「ウィトレス~おいしい人生のつくり方~」(2007年)も好評だった人で、これからの活躍が多いに期待されています。
父親役のジョナサン・リース=マイヤーズは、ウディ・アレンの傑作サスペンス「マッチポイント」(2005年)で忘れられない名演技を披露した人ですね。
ところで、この2人、実はトム・クルーズの「M:i:III」(2006年)で、すでに共演しています。「M:i:III」の監督はJ.J.エイブラムスだったんですが、彼は代表作として「LOST」ばっかり挙げられるのですが、「フェリシティの青春」も彼のプロデュース作品です。だから、ケリー・ラッセルが「M:i:III」に出たんですね(代役だったそうですが…)。
また本作では、脇を固める俳優として「ブレイブワン」(2007年)の名優テレンス・ハワードに加え、ファンタジー映画と言えば、この人、ロビン・ウィリアムズが、「オーガスト・ラッシュ」の名付け親となるストリート・パフォーマーの重要な役で出演しています。
監督は、「マイ・レフト・フット」(1989年)や「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」(2002年)などで知られるジム・シェリダン監督の娘さん、カースティン・シェリダンです。とは言え、親の七光りではなく、彼女自身、イギリスのフィルム・スクールの学生だった頃から、数々の賞を受賞してきた新進気鋭の映画作家で、日本の映画祭などでも彼女の短編作品は紹介されています。なお、「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」の脚本も彼女が手がけたものです。
さて、この「オーガスト・ラッシュ」では、他に僕が最も注目していることがあるのですが、長くなるので、それはまた次回にします。

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